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猿カニ合戦
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「そんなことより、ぼうず!正義とは何か解るか?」
「昔は知っていたつもりだったのに、なんか解んなくなってきて、ちょうど知りたいと思っていたんだ。僕たち、気が合うんじゃない?正義が何なのか教えてよ!」僕はさるかに合戦のことを思っていた。
「あらたまると照れる。実は論理と正義は同じものじゃ!世の中にそんなにいろんな種類のものはない。呼び方が違うだけじゃ。呼び方が違うとニュアンスが変わる。正義と言うともっぱら人と人との関わり合いについて言う。論理も世界に自分一人しかいなかったら、何の意味も持たない。ようするに人と人との関わり合いについて言っている。同じじゃ。学校の勉強は論理を身につけるためのものじゃ。学校の勉強をすれば正義が身に付く。論理というものは自然界には存在していないものなのに人間が生きていく上で大切なものなんじゃ。なぁぼうず!正義の反対は何か解るか?正義の反対は悪ではないぞ!善の反対が悪じゃ。正義の反対は『どっちでもある』じゃ。みんなが同じ考えを持っていれば、それが正義じゃ1+1が2ならば、それが正義じゃ!誰かが1+1が2にならないことがあると言い出せば、正義は崩れる。もともと自然界は『どっちでもある』じゃ。それを一つずつ0か1かをはっきりさせていくと、最後に矛盾が残りシワになる。そのシワを解消するには『どっちでもある』を意味に持つ言葉を使えばいい。ワシはな、『どっちでもある』を意味に持つ言葉を発明したと言い切る人に夢の中で会うんじゃ!その言葉と言うのが『ありがとう』なのじゃ。その言葉はクッションの様に働き世の中の歪みを解消するのじゃ。『ありがとう』の語源はな、『有り得る』と『有り得ない』の二つの状態が同時に存在する『有り難とう』じゃ」
『難とう』の部分のイントネーションは『食べる』『寝る』『遊ぶ』のように下がるイントネーションでおじいさんは喋った。
「夢の中で会うんですか?…」
「こんなこと誰にも話さなかったのに何故ぼうずなんかに話したのか不思議じゃ」
「僕たち、よっぽど波長が合うってことじゃない?僕も何故南極に行きたいのか、おじいさんに話してもいいですか?」
「昔は知っていたつもりだったのに、なんか解んなくなってきて、ちょうど知りたいと思っていたんだ。僕たち、気が合うんじゃない?正義が何なのか教えてよ!」僕はさるかに合戦のことを思っていた。
「あらたまると照れる。実は論理と正義は同じものじゃ!世の中にそんなにいろんな種類のものはない。呼び方が違うだけじゃ。呼び方が違うとニュアンスが変わる。正義と言うともっぱら人と人との関わり合いについて言う。論理も世界に自分一人しかいなかったら、何の意味も持たない。ようするに人と人との関わり合いについて言っている。同じじゃ。学校の勉強は論理を身につけるためのものじゃ。学校の勉強をすれば正義が身に付く。論理というものは自然界には存在していないものなのに人間が生きていく上で大切なものなんじゃ。なぁぼうず!正義の反対は何か解るか?正義の反対は悪ではないぞ!善の反対が悪じゃ。正義の反対は『どっちでもある』じゃ。みんなが同じ考えを持っていれば、それが正義じゃ1+1が2ならば、それが正義じゃ!誰かが1+1が2にならないことがあると言い出せば、正義は崩れる。もともと自然界は『どっちでもある』じゃ。それを一つずつ0か1かをはっきりさせていくと、最後に矛盾が残りシワになる。そのシワを解消するには『どっちでもある』を意味に持つ言葉を使えばいい。ワシはな、『どっちでもある』を意味に持つ言葉を発明したと言い切る人に夢の中で会うんじゃ!その言葉と言うのが『ありがとう』なのじゃ。その言葉はクッションの様に働き世の中の歪みを解消するのじゃ。『ありがとう』の語源はな、『有り得る』と『有り得ない』の二つの状態が同時に存在する『有り難とう』じゃ」
『難とう』の部分のイントネーションは『食べる』『寝る』『遊ぶ』のように下がるイントネーションでおじいさんは喋った。
「夢の中で会うんですか?…」
「こんなこと誰にも話さなかったのに何故ぼうずなんかに話したのか不思議じゃ」
「僕たち、よっぽど波長が合うってことじゃない?僕も何故南極に行きたいのか、おじいさんに話してもいいですか?」
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