35 / 38
第三章
35、本音と建前
しおりを挟む
エリペールは存在を確かめるように、僕からのキスを受け止めた。
きっともどかしいと感じているだろう触れるだけの口付けであるが、今のお互いの価値を伝え合うには充分な気がした。
体を寄せてみると、見た目以上に体が痩せてしまっている。
泣きたいのをグッと堪え、今にも眠ってしまいそうなエリペールに集中する。
本人は気づいていないようだが、さっきから目を閉じてうつらうつらとしている。僕が帰ってきたことで体が寝ようとしているのなら、気にせず睡眠をとって欲しい。
「マリユスの顔がもっと見たいのに、眠ってしまいそうで悔しい」
「起きた時に、必ず隣にいます。だから安心して、今は眠ってください」
エリペールは素直に頷くかと思いきや、必死に抵抗する。
「ずっと待ち望んでいた。もしもマリユスが戻ってきた時は、私から沢山愛でたいと思っていた。マリユスが眠れないくらいに……。なのに自分の方が寝てしまうなんて。ずっと眠りたいと思っていたのに、今は眠りたくないなんて、不思議だ」
エリペールは責めるどころか、愛おしそうに僕の頭を撫でる。
「勝手な行動で迷惑をかけたのに……叱らないのですか?」
思わず訊いてしまった。これまで一切の音沙汰なく一年という時を経て、連絡も寄越さず突然帰ってきた。ゴーティエにしても、ブランディーヌにしても、酷い裏切り方をした僕を歓迎するだなんて……。
「怒る理由などない」質問に対してエリペールは
当たり前だと言わんばかりに答えた。
「私の所に帰って来てくれた。嫌われてなくて良かった」
「僕がエリペール様を嫌うはずありません」
「ならば、ずっとここにいてくれ。もう、離れないと約束したまえ。私は、一人では寝られないのだ」
外はもう空がオレンジ色に染まっていて、部屋がだんだんと薄暗くなっていく。
きっとこの状況も相まって、エリペールの睡魔を誘っているのではないかと思った。
仮に今起きたとしても間もなく夜が訪れる。
きっとエリペールは自分だけが眠ってしまうのを懸念している。それよりも眠気など無視して、再会の喜びを分かち合いたいとでも思っていそうだ。
罵倒するような人柄ではないにしろ、それでも出ていった理由、今更帰ってきた理由も含めて詰め寄るなどするのが自然の流れのように思ってしまう。
冷たく遇らわれたいわけではない。
今のエリペールは弱り過ぎていて、怒る体力などないのも分かる。
こんな考えをする方が違うのだろうか。まるで罰を望んでいるようだ。
変な感情に自分自身が戸惑ってしまう。きっとヒートが治らないからのような気もする。
エリペールに眠って欲しいと頭では思っていても、本能がそれをさせてくれない。
起きて、このオメガの性を満たして欲しいと訴えている。
そしてきっとエリペールも体は眠いのに本能が争おうとしている。どちらにとっても焦ったい時間が流れている。
それを打ち破ったのはエリペールからだった。
「んっ! んん……」
いきなり顔をぐいと寄せ、唇を吸う。
豪快な口付けには至らなかったが、抱きしめてる僕の腰を引き寄せ、自分の下半身に当てる。
「マリユス、なぜ寝てもいいだなんて嘘を吐く。君は今、私のフェロモンに当てられて辛いはずだ」
「そうです。この部屋へ向かう途中から、すでにエリペール様のフェロモンを感じていました。でも自分のことよりも、エリペール様の容体が優先なのは当たり前ではないでしょうか」
「違うな。それは全く違う。私がどんな状態であれ、実際今も力は入らないが、それでも強引にでも私からアルファの精を奪いにきたまえ。それが私の望んでいることだ」
そんなことを言われても、エリペールは動ける状態ではない。
本人が傷つくことは口が裂けても言えないが、エリペールはまさか、僕からエリペールを襲えと言っているようではないか。
脚衣の中で隆起してる僕のそれは、中で先走りの液を垂らして濡れている。
孔から分泌されるオメガの液も溢れ出していて、言葉と体が裏腹なのも、必死に隠そうとしてるのに、エリペールはそれさえすんなりと探り当ててしまう。
脚衣の外にまで染み出しているオメガの液を指で撫で付け孔を刺激する。
「エリペール様、今はそんなことをしている場合では……ありませ……んんっ」
「もっと自分に素直になれ、マリユス。気付いていないのか。私は君が隣にいるだけでどんどん力が湧き上がっていっている。ついさっきまで、喋れなかったのに、喉の渇きも潤ってなめらかに言葉が出てくるようになってきた。これが運命の番の力なのか、マリユス。君に求められるほど、体に体温が戻ってきているのだ。これが眠っていられるか」
エリペールは自分の中心にも芯が通り始めていると言った。
「マリユス、私たちが今求め合っているものは何だ? 素直に言ってくれたまえ」
「僕は……僕は、あなたの精を注いでもらいたくてたまりません。でも無理をしてほしくないのも事実です」
「余計なことは言わなくても良い。私も、マリユスの中に入りたくて仕方ないのだ。しかし残念ながらまだ体は思ように動かない。君が上に乗ってはくれないだろうか」
「僕が……ですか……。やり方が分かりません」
「心配しなくていい。私が誘導する」
エリペールは服を脱いで肌を密着させて欲しいと渇望している。
僕自身も限界だった。
精を与えてやると言われ、体の奥からさらに熱が上がっていくのを感じる。
今は理性など言ってられない。
早く、早く、この体を満たして欲しい。それがエリペールも求めることなら、遠慮は無用なのか。
葛藤は完全には拭いきれないけれど、心とは裏腹に、無意識に服を脱ぎ捨て全てを曝け出していた。
「エリペール様。僕に触ってください」
きっともどかしいと感じているだろう触れるだけの口付けであるが、今のお互いの価値を伝え合うには充分な気がした。
体を寄せてみると、見た目以上に体が痩せてしまっている。
泣きたいのをグッと堪え、今にも眠ってしまいそうなエリペールに集中する。
本人は気づいていないようだが、さっきから目を閉じてうつらうつらとしている。僕が帰ってきたことで体が寝ようとしているのなら、気にせず睡眠をとって欲しい。
「マリユスの顔がもっと見たいのに、眠ってしまいそうで悔しい」
「起きた時に、必ず隣にいます。だから安心して、今は眠ってください」
エリペールは素直に頷くかと思いきや、必死に抵抗する。
「ずっと待ち望んでいた。もしもマリユスが戻ってきた時は、私から沢山愛でたいと思っていた。マリユスが眠れないくらいに……。なのに自分の方が寝てしまうなんて。ずっと眠りたいと思っていたのに、今は眠りたくないなんて、不思議だ」
エリペールは責めるどころか、愛おしそうに僕の頭を撫でる。
「勝手な行動で迷惑をかけたのに……叱らないのですか?」
思わず訊いてしまった。これまで一切の音沙汰なく一年という時を経て、連絡も寄越さず突然帰ってきた。ゴーティエにしても、ブランディーヌにしても、酷い裏切り方をした僕を歓迎するだなんて……。
「怒る理由などない」質問に対してエリペールは
当たり前だと言わんばかりに答えた。
「私の所に帰って来てくれた。嫌われてなくて良かった」
「僕がエリペール様を嫌うはずありません」
「ならば、ずっとここにいてくれ。もう、離れないと約束したまえ。私は、一人では寝られないのだ」
外はもう空がオレンジ色に染まっていて、部屋がだんだんと薄暗くなっていく。
きっとこの状況も相まって、エリペールの睡魔を誘っているのではないかと思った。
仮に今起きたとしても間もなく夜が訪れる。
きっとエリペールは自分だけが眠ってしまうのを懸念している。それよりも眠気など無視して、再会の喜びを分かち合いたいとでも思っていそうだ。
罵倒するような人柄ではないにしろ、それでも出ていった理由、今更帰ってきた理由も含めて詰め寄るなどするのが自然の流れのように思ってしまう。
冷たく遇らわれたいわけではない。
今のエリペールは弱り過ぎていて、怒る体力などないのも分かる。
こんな考えをする方が違うのだろうか。まるで罰を望んでいるようだ。
変な感情に自分自身が戸惑ってしまう。きっとヒートが治らないからのような気もする。
エリペールに眠って欲しいと頭では思っていても、本能がそれをさせてくれない。
起きて、このオメガの性を満たして欲しいと訴えている。
そしてきっとエリペールも体は眠いのに本能が争おうとしている。どちらにとっても焦ったい時間が流れている。
それを打ち破ったのはエリペールからだった。
「んっ! んん……」
いきなり顔をぐいと寄せ、唇を吸う。
豪快な口付けには至らなかったが、抱きしめてる僕の腰を引き寄せ、自分の下半身に当てる。
「マリユス、なぜ寝てもいいだなんて嘘を吐く。君は今、私のフェロモンに当てられて辛いはずだ」
「そうです。この部屋へ向かう途中から、すでにエリペール様のフェロモンを感じていました。でも自分のことよりも、エリペール様の容体が優先なのは当たり前ではないでしょうか」
「違うな。それは全く違う。私がどんな状態であれ、実際今も力は入らないが、それでも強引にでも私からアルファの精を奪いにきたまえ。それが私の望んでいることだ」
そんなことを言われても、エリペールは動ける状態ではない。
本人が傷つくことは口が裂けても言えないが、エリペールはまさか、僕からエリペールを襲えと言っているようではないか。
脚衣の中で隆起してる僕のそれは、中で先走りの液を垂らして濡れている。
孔から分泌されるオメガの液も溢れ出していて、言葉と体が裏腹なのも、必死に隠そうとしてるのに、エリペールはそれさえすんなりと探り当ててしまう。
脚衣の外にまで染み出しているオメガの液を指で撫で付け孔を刺激する。
「エリペール様、今はそんなことをしている場合では……ありませ……んんっ」
「もっと自分に素直になれ、マリユス。気付いていないのか。私は君が隣にいるだけでどんどん力が湧き上がっていっている。ついさっきまで、喋れなかったのに、喉の渇きも潤ってなめらかに言葉が出てくるようになってきた。これが運命の番の力なのか、マリユス。君に求められるほど、体に体温が戻ってきているのだ。これが眠っていられるか」
エリペールは自分の中心にも芯が通り始めていると言った。
「マリユス、私たちが今求め合っているものは何だ? 素直に言ってくれたまえ」
「僕は……僕は、あなたの精を注いでもらいたくてたまりません。でも無理をしてほしくないのも事実です」
「余計なことは言わなくても良い。私も、マリユスの中に入りたくて仕方ないのだ。しかし残念ながらまだ体は思ように動かない。君が上に乗ってはくれないだろうか」
「僕が……ですか……。やり方が分かりません」
「心配しなくていい。私が誘導する」
エリペールは服を脱いで肌を密着させて欲しいと渇望している。
僕自身も限界だった。
精を与えてやると言われ、体の奥からさらに熱が上がっていくのを感じる。
今は理性など言ってられない。
早く、早く、この体を満たして欲しい。それがエリペールも求めることなら、遠慮は無用なのか。
葛藤は完全には拭いきれないけれど、心とは裏腹に、無意識に服を脱ぎ捨て全てを曝け出していた。
「エリペール様。僕に触ってください」
479
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
貧乏Ωの憧れの人
ゆあ
BL
妊娠・出産に特化したΩの男性である大学1年の幸太には耐えられないほどの発情期が周期的に訪れる。そんな彼を救ってくれたのは生物的にも社会的にも恵まれたαである拓也だった。定期的に体の関係をもつようになった2人だが、なんと幸太は妊娠してしまう。中絶するには番の同意書と10万円が必要だが、貧乏学生であり、拓也の番になる気がない彼にはどちらの選択もハードルが高すぎて……。すれ違い拗らせオメガバースBL。
エブリスタにて紹介して頂いた時に書いて貰ったもの
【オメガの疑似体験ができる媚薬】を飲んだら、好きだったアルファに抱き潰された
亜沙美多郎
BL
ベータの友人が「オメガの疑似体験が出来る媚薬」をくれた。彼女に使えと言って渡されたが、郁人が想いを寄せているのはアルファの同僚・隼瀬だった。
隼瀬はオメガが大好き。モテモテの彼は絶えずオメガの恋人がいた。
『ベータはベータと』そんな暗黙のルールがある世間で、誰にも言えるはずもなく気持ちをひた隠しにしてきた。
ならばせめて隼瀬に抱かれるのを想像しながら、恋人気分を味わいたい。
社宅で一人になれる夜を狙い、郁人は自分で媚薬を飲む。
本物のオメガになれた気がするほど、気持ちいい。媚薬の効果もあり自慰行為に夢中になっていると、あろう事か隼瀬が部屋に入ってきた。
郁人の霰も無い姿を見た隼瀬は、擬似オメガのフェロモンに当てられ、郁人を抱く……。
前編、中編、後編に分けて投稿します。
全編Rー18です。
アルファポリスBLランキング4位。
ムーンライトノベルズ BL日間、総合、短編1位。
BL週間総合3位、短編1位。月間短編4位。
pixiv ブクマ数2600突破しました。
各サイトでの応援、ありがとうございます。
養子の僕が愛されるわけない…と思ってたのに兄たちに溺愛されました
日野
BL
両親から捨てられ孤児院に入った10歳のラキはそこでも虐められる。
ある日、少し前から通っていて仲良くなった霧雨アキヒトから養子に来ないかと誘われる。
自分が行っても嫌な思いをさせてしまうのではないかと考えたラキは1度断るが熱心なアキヒトに折れ、霧雨家の養子となり、そこでの生活が始まる。
霧雨家には5人の兄弟がおり、その兄たちに溺愛され甘々に育てられるとラキはまだ知らない……。
養子になるまでハイペースで進みます。養子になったらゆっくり進めようと思ってます。
Rないです。
組長様のお嫁さん
ヨモギ丸
BL
いい所出身の外に憧れを抱くオメガのお坊ちゃん 雨宮 優 は家出をする。
持ち物に強めの薬を持っていたのだが、うっかりバックごと全ロスしてしまった。
公園のベンチで死にかけていた優を助けたのはたまたまお散歩していた世界規模の組を締め上げる組長 一ノ瀬 拓真
猫を飼う感覚で優を飼うことにした拓真だったが、だんだんその感情が恋愛感情に変化していく。
『へ?拓真さん俺でいいの?』
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません
八神紫音
BL
やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。
そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる