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sideルネ

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 モアメドとロジェも慌ててルネを覗き込む。
 ルネはまだ焦点が定まっていないものの、海のようなブルーの眸で視界を一周させる。

「殿下、良かった……」
「私は……」
「ディミトリが、殿下の闇を祓ってくれましたよ。ご覧ください」

 モアメドがルネに鏡を手渡すと、ルネは自分を見て目を瞠った。

「これが……私?」
「そうです。美しいでしょう?」
 ルネは気を失ってからのことを横たわったまま聞いた。

「では、アルチュールはもう……」
「断罪されました。立ち会って参りました」
「———そうか。ディミトリ、その眸をよく見せてくれ」
 ルネが手を伸ばす。

「隠していて、申し訳ありませんでした」
「本当の意味を知らないでいたのだろう。仕方ない。この眸のおかげで、助かったのだ。謝る必要はない」

 ルネはディミトリの顔を引き寄せ、口付けた。暴走を起こし、かなりの体力を消耗させてしまっていた。闇の精霊が消失しても、ルネに体液が必要なのはこれからも変わりない。

「私を抱いてくれ。三人で。体が乾き切っている」
「勿論です、殿下」

 モアメドとロジェがベッドに上がる。
 ルネはディミトリとキスを続けながら、脚を拓きその間に割り入ったロジェを受け入れた。

 ロジェは膝頭に唇を落とすと、そのまま内腿を伝って舌を這わせる。付け根を啄むと、ルネはふわりと腰を浮かせた。
 ロジェはルネの睾丸を揉みながら、芯の通り始めた肉茎を舐め、先端を吸い上げる。

「はぁ……ぁぁ……」
 目覚めたばかりの、まだ若干朦朧としている意識の中、快楽だけを素直に受け入れる。

 口腔を嬲るディミトリの舌、同時に責められる屹立……その甘く痺れるような快感に、ルネは背を弓形に撓ませ酩酊する。

「殿下、こちらにも意識を向けてくださいね」
 モアメドが夜着を捲り上げ、胸の突起を押し潰した。指先で転がし、摘まれ、執拗に弄られる。身を捩らせて逃げようとしてもモアメドが柔らかく上肢を愛撫し、逃してくれない。そのうちルネの小さな乳暈を舌で嬲り始めた。

「あっ……同時には……は、ぁぁあ……」

 ルネは一ヶ月近くも眠っていたため、その間は勿論セックスが出来ていない。それもあって絶頂まで達するまで、あっという間だった。ロジェがその白濁を飲み込む。

 しかし快楽は始まったばかり。ルネを四つん這いの姿勢にすると、今度はディミトリがルネの前に膝立ちになり、ロジェは下に潜り込んで再び屹立を咥える。モアメドは乳首を転がしながら、孔に手を伸ばした。

「殿下、自分の蜜を飲んでください」
「ディミトリの……体液……んっ……いっぱい欲しい」
 目の前に差し出されたディミトリの中心は、怒張したソレに血管が浮き蔓延っている。先端からは先走りの透明な液が滴っていた。

 ルネはぞくりと肩を戦慄かせ、男根の先を啄むように口付け徐々に口に含んでいく。
 ディミトリが「くっ」と声を漏らすと、さらに男根を太く固くさせた。

 口で注挿を繰り返すほど、隘路から蜜が溢れる。それを舐めるほどに、自分の乾き切った体が潤っていくのを自覚した。

 モアメドが孔を解していた指を抜くと、ロジェがルネの下から這い出てきた。
「ロジェさんから挿れる?」
「モアメド、我慢できないだろう?」
「よくご存知で。じゃあ、お先に頂くわ」

 モアメドがルネの背後から男根の先を宛てがうと、肉胴を抉るように熱塊が挿し込まれる。

「あっ……殿下の中、あったかい……」
 柔く腰を揺らしながら少しずつ挿入していると、ルネは焦ったくて仕方なくなってしまった。

「モアメド、奥まで突いてくれ」
「もう、殿下ったら。久しぶりだからゆっくりしようと思っていたんですよ? でも、御所望の通り致します」
「はぁっ……んんっ、んくっ……」

 モアメドが最奥まで貫いた。全身がビリビリを痺れる。これを望んでいたと体が悦んでいるのを感じながら、自らも腰を揺らす。モアメドもルネの腰を鷲掴みにすると、激しく律動した。

「殿下、一回射精してもよろしい?」
 モアメドも一ヶ月ぶりのセックスであったため、ルネに確認しながらも強く腰を打ち付け、中に白濁を飛沫する。
 腹の奥がじんわりと温かくなった。

 それでもまだ満たされてはいない。眠っていた一ヶ月間分、三人の体液を注いで欲しい。モアメドはロジェと交代すると、ロジェも待ちきれないと言わんばかりにいきなり最奥まで擦り上げた。

「んんっ……ぁ、ああ……そこ、気持ちい……」
「あぁ、殿下の中、久しぶりすぎて私の全てが喜悦していますよ。愉しませてくださいね」

 ロジェが腰を打つたび、モアメドの放った白蜜が飛び散る。
 それを「良い潤滑油になっている」と笑みを浮かべ、ロジェは自分が果てるまで休まず律動した。
 内襞が肉茎に絡みつく。屹立の先端からはとろりと液が滴る。モアメドがその屹立をまさぐり始めた。孔から垂れている白濁と、ルネ自身の液が混ざり合いぬるぬるとした感触が余計に劣情を唆る。

 後ろと前を同時に責められ、ルネはロジェよりも一呼吸先に果てた。続いてロジェもルネの中に吐精する。ルネの腰をしっかりと掴み、痙攣させながらより奥まで届くように押しあてる。白蜜がたっぷりと注がれ、だんだんと意識がはっきりしてきた。

「殿下、口が休んでいますよ。自分のもちゃんと相手にしてください」

 ディミトリがルネの顎をくいっと持ち上げ、少し開いている口に男根を突っ込んだ。それは喉奥にまで届いている。
 呼吸もできず息苦しいのに、その苦しさ故の気持ちよさはもうルネの細胞に刻み込まれている。直接喉に注いで欲しくて、必死に口淫する。

 ディミトリも手慣れたもので、ルネの口腔で自分の男根を容赦なく蠢かせた。
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