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sideルネ
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ディミトリはなんと挿入したままルネを抱え上げ、別室に移動し始めた。
足を進めるたびに腰が沈み、最奥へ届く。ルネは熱い吐息を吐き出し、ディミトリにしがみ付いた。
どうやらワザと腰が揺れるように歩いているようだ。ベッドに着くまでに果ててしまいそうなくらい気持ちいい。
移動しながら、ルネの先端は先走りの液で腰までしとどに濡れていた。
この後どんな風に抱かれるのか、期待せずにはいられない。激しく突いて欲しいと強請るように、ディミトリの肩を甘噛みする。
しかしベッドに寝かされると思っていたルネの予想は外れた。ディミトリはベッドの端に腰を下ろすと、そのまま真下からルネを突き上げたのだ。
「ひゃんっ、まっ……そこは……んぁぁああっっ」
ルネは一突きされただけで白蜜を迸らせた。それでもディミトリは律動をやめない。
「今、射精てる……から……んぁっ……」
ルネの屹立からは、突かれるたびに白濁がどぷどぷと溢れ出す。
「殿下、まだ欲しいのでしょう? この中で離したくないと言っているようです」
「あ、あぁ……まだだ……もっと、めちゃくちゃにしてくれ」
孔で男根を咥え、悦んでいる自分がいる。ディミトリの男根が更に太くなったのを感じると、法悦とした笑みを浮かべた。
「仰せのままに……」
ディミトリの上で体がバウンドする。ルネがディミトリに跨っている体勢だからか、最奥を突き破ってディミトリの長大なものが這入ってきていた。
こんなにも深く貫かれたのも初めてである。
誰もこんなに立派なものを持っていなかったのかもしれないし、ルネの体を気遣って挿入しなかっただけかもしれない。
何にせよ王太子である自分に対し遠慮せず責めてくるディミトリに、執着する気持ちを持ち始めたのは確かであった。
抱くのが仕事だと言い渡したのを少し後悔している。しかしそうでも言わなければ、ディミトリは誘いに乗らなかったとも思われた。
モアメドやロジェのようにディミトリも自分を愛してくれる日が訪れるのだろうか。
それでも、もし自分の中にいる闇の精霊が暴走した時を想像すると、誰も危険な目に合わせたくはない。その考えが、ルネの心を縛り付けている。
本気の恋愛ではないと見せかけ、割り切ったセックスだと思わせる態度をとってしまうのは、大切な人を傷つけるのが怖いからだ。
「満たされていたけれど、ディミトリがもっと沢山注いでくれれば、更に熟睡できそうだ」
そうしてまた、ディミトリを挑発するようなセリフを口にしてしまうのだった。彼も、どうせ抱くならもっと可愛らしい人が良かっただろうに……。
自分の立場と運命がどうしても素直に甘えさせてくれない。ブルーの眸でディミトリを見つめると、潤んだ眸を眇め、顔が近付いた。
ディミトリの大きな口で唇を覆い尽くされ、まるで食べられているようだとルネは思った。
ディミトリは孔に腰を押し当てながら、両手で上肢をなめらかに愛撫し、キスも続ける。愛されていると勘違いしてしまうほど甘い愛撫に、ルネは悦楽する。
腰の奥から全身を駆け巡る刺激。そして愛撫していた手がルネの胸の突起に辿り着くと、指先できゅっと摘みあげられ、その刺激でルネは果てた。
「お前の液を早く注いでくれ」
ルネが渇望すると、ようやくベッドに寝かされた。真上から呼吸を荒立てて見下ろされると、ルネはその眸に惹きつけられる。強い眼差しに、真っ直ぐ心を射抜かれた気がした。
鼓動が激しくなる。妙に意識してしまい、ディミトリの顔がまともに見られない。自ら腕を伸ばし、ディミトリを引き寄せた。肩に顔を埋めようとしたが、彼に阻止されてしまう。
「もっと、キスさせてください」
「んんっ……ぁ……」
ねっとりと舌が絡まる。唾液からも、魔力が与えたれていると感じるほど満たされていく。
ディミトリの手が上肢を滑り、再び胸の突起を弄る。指で摘んだり弾いたり、軽く爪を立てたり……。全身にビリビリと快楽の波が奔流となって全身を駆け巡る。
ルネは腰を浮かせ、会陰に当てている怒張したソレを早く挿れろと言わんばかりに押しつけた。
ディミトリは孔にその先端を挿れてくれたが、浅いところで注挿するだけで奥まで挿れてはくれない。焦ったくて、期待ばかりが膨らむ。
「さっきは自分も余裕がなかったので……今度は沢山気持ちよくなってください」
ディミトリが顔を下げ、片方の乳首を乳暈ごと舐めとった。
「はぁっ……ぁぁ……ふぅ、ん……そんな、気配りなど……必要ない」
「いえ、きっと満たされ方が違うはずです。それに……」
ディミトリはそこまで言うとまた乳首を舐め回す。
「はっ、ぁあ……それに……なんだ?」
彼の髪を掻き乱しながら問い糺す。
しかしディミトリは質問に答える気がないのか、ひとしきり舌で小さな突起を転がしたり、甘く噛んだりしている。孔の浅いところで焦らされ、同時に乳首を嬲られ、余計に腰の奥が痺れる。
早く、早く欲しい……。ルネは自ら腰を揺らし、必死にディミトリを誘った。
足を進めるたびに腰が沈み、最奥へ届く。ルネは熱い吐息を吐き出し、ディミトリにしがみ付いた。
どうやらワザと腰が揺れるように歩いているようだ。ベッドに着くまでに果ててしまいそうなくらい気持ちいい。
移動しながら、ルネの先端は先走りの液で腰までしとどに濡れていた。
この後どんな風に抱かれるのか、期待せずにはいられない。激しく突いて欲しいと強請るように、ディミトリの肩を甘噛みする。
しかしベッドに寝かされると思っていたルネの予想は外れた。ディミトリはベッドの端に腰を下ろすと、そのまま真下からルネを突き上げたのだ。
「ひゃんっ、まっ……そこは……んぁぁああっっ」
ルネは一突きされただけで白蜜を迸らせた。それでもディミトリは律動をやめない。
「今、射精てる……から……んぁっ……」
ルネの屹立からは、突かれるたびに白濁がどぷどぷと溢れ出す。
「殿下、まだ欲しいのでしょう? この中で離したくないと言っているようです」
「あ、あぁ……まだだ……もっと、めちゃくちゃにしてくれ」
孔で男根を咥え、悦んでいる自分がいる。ディミトリの男根が更に太くなったのを感じると、法悦とした笑みを浮かべた。
「仰せのままに……」
ディミトリの上で体がバウンドする。ルネがディミトリに跨っている体勢だからか、最奥を突き破ってディミトリの長大なものが這入ってきていた。
こんなにも深く貫かれたのも初めてである。
誰もこんなに立派なものを持っていなかったのかもしれないし、ルネの体を気遣って挿入しなかっただけかもしれない。
何にせよ王太子である自分に対し遠慮せず責めてくるディミトリに、執着する気持ちを持ち始めたのは確かであった。
抱くのが仕事だと言い渡したのを少し後悔している。しかしそうでも言わなければ、ディミトリは誘いに乗らなかったとも思われた。
モアメドやロジェのようにディミトリも自分を愛してくれる日が訪れるのだろうか。
それでも、もし自分の中にいる闇の精霊が暴走した時を想像すると、誰も危険な目に合わせたくはない。その考えが、ルネの心を縛り付けている。
本気の恋愛ではないと見せかけ、割り切ったセックスだと思わせる態度をとってしまうのは、大切な人を傷つけるのが怖いからだ。
「満たされていたけれど、ディミトリがもっと沢山注いでくれれば、更に熟睡できそうだ」
そうしてまた、ディミトリを挑発するようなセリフを口にしてしまうのだった。彼も、どうせ抱くならもっと可愛らしい人が良かっただろうに……。
自分の立場と運命がどうしても素直に甘えさせてくれない。ブルーの眸でディミトリを見つめると、潤んだ眸を眇め、顔が近付いた。
ディミトリの大きな口で唇を覆い尽くされ、まるで食べられているようだとルネは思った。
ディミトリは孔に腰を押し当てながら、両手で上肢をなめらかに愛撫し、キスも続ける。愛されていると勘違いしてしまうほど甘い愛撫に、ルネは悦楽する。
腰の奥から全身を駆け巡る刺激。そして愛撫していた手がルネの胸の突起に辿り着くと、指先できゅっと摘みあげられ、その刺激でルネは果てた。
「お前の液を早く注いでくれ」
ルネが渇望すると、ようやくベッドに寝かされた。真上から呼吸を荒立てて見下ろされると、ルネはその眸に惹きつけられる。強い眼差しに、真っ直ぐ心を射抜かれた気がした。
鼓動が激しくなる。妙に意識してしまい、ディミトリの顔がまともに見られない。自ら腕を伸ばし、ディミトリを引き寄せた。肩に顔を埋めようとしたが、彼に阻止されてしまう。
「もっと、キスさせてください」
「んんっ……ぁ……」
ねっとりと舌が絡まる。唾液からも、魔力が与えたれていると感じるほど満たされていく。
ディミトリの手が上肢を滑り、再び胸の突起を弄る。指で摘んだり弾いたり、軽く爪を立てたり……。全身にビリビリと快楽の波が奔流となって全身を駆け巡る。
ルネは腰を浮かせ、会陰に当てている怒張したソレを早く挿れろと言わんばかりに押しつけた。
ディミトリは孔にその先端を挿れてくれたが、浅いところで注挿するだけで奥まで挿れてはくれない。焦ったくて、期待ばかりが膨らむ。
「さっきは自分も余裕がなかったので……今度は沢山気持ちよくなってください」
ディミトリが顔を下げ、片方の乳首を乳暈ごと舐めとった。
「はぁっ……ぁぁ……ふぅ、ん……そんな、気配りなど……必要ない」
「いえ、きっと満たされ方が違うはずです。それに……」
ディミトリはそこまで言うとまた乳首を舐め回す。
「はっ、ぁあ……それに……なんだ?」
彼の髪を掻き乱しながら問い糺す。
しかしディミトリは質問に答える気がないのか、ひとしきり舌で小さな突起を転がしたり、甘く噛んだりしている。孔の浅いところで焦らされ、同時に乳首を嬲られ、余計に腰の奥が痺れる。
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