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〜冬休み編〜
とんだ勘違い
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『夕食の後に帰るから、ゆっくりしてろよ』
来夢君から返ってきたメッセージ読んで少しガッカリ。
今直ぐじゃないんですねーだ。
別に磨理王と居るから良いですよーだ。
でも明日は僕も磨理王も朝から撮影で居ないのに、帰って来てくれるなんて……
僕が夜寂しいがるとか、心配してくれているのでしょうかねえ。ふふっ。
夕食の後なら、徠駕さんと遼ちゃんも一緒にスイーツでも食べたいですね。
帰り際に徠駕さんの好きなプリンを買って帰りましたよ。
夕食後、食堂で4人で喋っていると来夢君が帰ってきました。
「遼太郎、彩花といい感じらしいじゃん?」
「え?何で、そうなの?年末に会ったきりだけど」
遼ちゃん、自分のことなのに?
「あれ?苺から聞いた限りではそう感じたけどな。
彩花が部活仲間に遼太郎のこと自慢しまくってるって」
そうなの⁉︎と驚く遼ちゃん。
「もうラブラブじゃないですか!」
「イヤイヤ!苺ちゃん盛って言ってるって!!」
「イマイチなのか?」
「そりゃ、楽しいけど……でも!まだ付き合ってるんじゃないから、過度に期待したくないんだよー」
遼ちゃん、慎重派ですね。僕ならきっと浮かれまくってますよ。
今日だって僕のために帰って来てくれた来夢君を自慢したいくらいなのに!
過度に期待しないとは言うものの、しっかり毎日彩花さんと連絡取ってるんだそうですよ。
もう付き合ってるって言って良いんじゃないですか?
「まあ、俺の話なんていいじゃん!それより、姫と磨理王君は明日の撮影何時から?」
わーー。話逸らされました。もっと詳しく聞きたいのに!
「明日はここを8時に出発するんだ」
磨理王も、そこで答えたらもう遼ちゃんの話題に戻れないじゃないですかあ。
「早いんだな」
「はい、移動に時間がかかるので」
来夢君も遼ちゃんの話広げる気はないようなので、僕も諦めて答えました。
「良いなぁ!またあの辺でカフェ巡りしてー!」
「楽しかったよな!じゃあ次は徠駕が赤点回避したら行くか?」
「何の嫌味だよ!!普通に誘ってくれよー」
なんて言いながらもちゃっかり勉強をみてもらう約束をしてる徠駕さんです。
部屋に戻ると、直ぐにお風呂の準備をしました。
久しぶりの撮影に備えて、半身浴でもして気持ちを落ち着けたいです。
「椿、緊張してる?」
「そりゃ!しますよー!でも前よりはマシです」
「スゲー気に入ってもらえたよな」
「そうなんですよ。自分で信じられなくて!
でも、前日に来夢君が帰って来てくれたから良かったです。
来夢君と話してると緊張が解れるので!」
「じゃあ、タイミングバッチリだったな!」
本当に、いつだって僕のことを考えてくれる来夢君には感謝しかありま……
「明日、急にエイト先輩と遊ぶ約束したからな。こっちで居る方が動きやすいし!」
え……?
僕が心配で帰ってきてくれたんじゃなかったんですか?
「エイト先輩?ご飯食べに行くとか?」
「それもあるけど、車の免許が取れたからドライブ行こうって誘ってくれて。
本当は椿もって言ってくれてたけど、明日から撮影で居ないっつったら、じゃあ来夢だけでも行こうぜってなった」
そ……そんなあ……!!
ただ僕が自惚れてただけじゃないですか!!
しかもエイト先輩とドライブ!僕も行きたいですよ!
悔しい!!
「椿?どうかしたか?」
「どうもしないです!!お風呂行きます!!」
そりゃ、僕の我儘だって分かってますけど。
嘘でも一緒に居たかったとか、言って欲しかったです!!
ううう……!!来夢君のバカーーーー!嘘ーーーー!
結局、理由はどうであれ寮に帰ってきてくれて嬉しいんですよ。これは本当です。
「……一緒に、入りませんか?」
部屋を出る直前に立ち止まり、振り向くと……
来夢君がお腹を抱えて笑っています!
「あははは!椿が言いたいこと、全部表情で分かった!!」
「へっ?あっ!……ひっ……人の心を読まないで!!」
だって全部顔に書いてあんだもん!って、そんなに分かりやすい表情でしたか?僕……
「やっぱり1人で入ります!!」
お風呂に逃げ込みました。
.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇
大切なお時間を頂き、ありがとうございます。
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次回もどうぞ宜しくお願いします。
来夢君から返ってきたメッセージ読んで少しガッカリ。
今直ぐじゃないんですねーだ。
別に磨理王と居るから良いですよーだ。
でも明日は僕も磨理王も朝から撮影で居ないのに、帰って来てくれるなんて……
僕が夜寂しいがるとか、心配してくれているのでしょうかねえ。ふふっ。
夕食の後なら、徠駕さんと遼ちゃんも一緒にスイーツでも食べたいですね。
帰り際に徠駕さんの好きなプリンを買って帰りましたよ。
夕食後、食堂で4人で喋っていると来夢君が帰ってきました。
「遼太郎、彩花といい感じらしいじゃん?」
「え?何で、そうなの?年末に会ったきりだけど」
遼ちゃん、自分のことなのに?
「あれ?苺から聞いた限りではそう感じたけどな。
彩花が部活仲間に遼太郎のこと自慢しまくってるって」
そうなの⁉︎と驚く遼ちゃん。
「もうラブラブじゃないですか!」
「イヤイヤ!苺ちゃん盛って言ってるって!!」
「イマイチなのか?」
「そりゃ、楽しいけど……でも!まだ付き合ってるんじゃないから、過度に期待したくないんだよー」
遼ちゃん、慎重派ですね。僕ならきっと浮かれまくってますよ。
今日だって僕のために帰って来てくれた来夢君を自慢したいくらいなのに!
過度に期待しないとは言うものの、しっかり毎日彩花さんと連絡取ってるんだそうですよ。
もう付き合ってるって言って良いんじゃないですか?
「まあ、俺の話なんていいじゃん!それより、姫と磨理王君は明日の撮影何時から?」
わーー。話逸らされました。もっと詳しく聞きたいのに!
「明日はここを8時に出発するんだ」
磨理王も、そこで答えたらもう遼ちゃんの話題に戻れないじゃないですかあ。
「早いんだな」
「はい、移動に時間がかかるので」
来夢君も遼ちゃんの話広げる気はないようなので、僕も諦めて答えました。
「良いなぁ!またあの辺でカフェ巡りしてー!」
「楽しかったよな!じゃあ次は徠駕が赤点回避したら行くか?」
「何の嫌味だよ!!普通に誘ってくれよー」
なんて言いながらもちゃっかり勉強をみてもらう約束をしてる徠駕さんです。
部屋に戻ると、直ぐにお風呂の準備をしました。
久しぶりの撮影に備えて、半身浴でもして気持ちを落ち着けたいです。
「椿、緊張してる?」
「そりゃ!しますよー!でも前よりはマシです」
「スゲー気に入ってもらえたよな」
「そうなんですよ。自分で信じられなくて!
でも、前日に来夢君が帰って来てくれたから良かったです。
来夢君と話してると緊張が解れるので!」
「じゃあ、タイミングバッチリだったな!」
本当に、いつだって僕のことを考えてくれる来夢君には感謝しかありま……
「明日、急にエイト先輩と遊ぶ約束したからな。こっちで居る方が動きやすいし!」
え……?
僕が心配で帰ってきてくれたんじゃなかったんですか?
「エイト先輩?ご飯食べに行くとか?」
「それもあるけど、車の免許が取れたからドライブ行こうって誘ってくれて。
本当は椿もって言ってくれてたけど、明日から撮影で居ないっつったら、じゃあ来夢だけでも行こうぜってなった」
そ……そんなあ……!!
ただ僕が自惚れてただけじゃないですか!!
しかもエイト先輩とドライブ!僕も行きたいですよ!
悔しい!!
「椿?どうかしたか?」
「どうもしないです!!お風呂行きます!!」
そりゃ、僕の我儘だって分かってますけど。
嘘でも一緒に居たかったとか、言って欲しかったです!!
ううう……!!来夢君のバカーーーー!嘘ーーーー!
結局、理由はどうであれ寮に帰ってきてくれて嬉しいんですよ。これは本当です。
「……一緒に、入りませんか?」
部屋を出る直前に立ち止まり、振り向くと……
来夢君がお腹を抱えて笑っています!
「あははは!椿が言いたいこと、全部表情で分かった!!」
「へっ?あっ!……ひっ……人の心を読まないで!!」
だって全部顔に書いてあんだもん!って、そんなに分かりやすい表情でしたか?僕……
「やっぱり1人で入ります!!」
お風呂に逃げ込みました。
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