恋愛短編集②

華愁

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一緒に居たいから

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私は誰もいない
生徒会室に園村先生に呼ばれていた。

理由は分かってる、
私の生活態度が悪いから。

ねぇ先生?

先生に注意されたり、
呼ばれたいがために態としてるって
言ったらどうする?

怒るかな? 呆れる?

園村先生に注意されたいがために
今日もスカートは短め、ピアスをし
ブラウスのボタンを二、三個開けて
校門まで走る。

「こら、栗澤‼ 制服を直せ‼」

今度は下駄箱まで走った。

私はまた呼び出されるだろう。

だけど、嫌じゃない。

だって、園村先生を一人占めできるから。

数日後、やっぱり呼び出された。

だけど、卒業するまで
私は制服を着崩すだろう。

園村先生に呼び出されたいがために……
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