人生・にゃん生いろいろ

景綱

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野菜は健康にいいけど、猫はベジタリアンにはなれないのだ

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 トマトを食べろ。
 私の脳から指令がビビビッと。なんてことはないけど、トマトはいろんなテレビ番組で健康にいいとやっている。

 リコピン、リコピン、リコピンだ。

 連呼することはないか。リコピンは身体にいい栄養素だ。
 それで、どんな効果があるのだろう。

「さぁ、知りませんけど」

 おい、おい。身体にいいのだから、それでいい。私はそんな人だ。
 リコピンを効率よく摂取するには加熱するといいらしい。オリーブオイルと一緒に食べるのがいいらしい。そして、朝が一番効率よく摂取できるとか。トマトジュースでも効果は同じ。それっていいね。

 そんな私はたまにトマト煮込みを作ったりもする。中の具材はそのときによって違うけど、鶏肉のときもあるし豚肉のときもある。もちろん、野菜も入れる。白菜やキノコ類、タマネギとかもいいよね。白菜じゃなくてキャベツのときもあるか。
 あっ、カレーにトマトを入れることもある。

 トマトって旨みがあるからそんなに調味料を入れなくても美味しくなるよね。トマトって最高。

 ここまで話したら、やっぱり、どんな効果あるか知りたいよね。
 美肌効果はもちろん、認知症予防にも脳卒中リスク軽減、動脈硬化予防になるらしい。これは、いい。食べ物で病気を予防することはいいことだ。そう思うでしょ。

 それだけじゃない。
 新栄養素エスクレオサイドAなるものが。やっぱり動脈硬化予防になるみたいだ。脂肪が減るとか。本当だろうか。

「なんだ、なんだ。エスクレオサイドAだとぉ。ロボットでも登場しそうなネーミングじゃないか」

 そんなことを思ったのは私だけだろうか。そうかもしれない。新薬かと思ったって人もいるかもね。この新栄養素は生じゃないと摂取できないみたい。リコピンは加熱したほうがいいのに、どうすりゃいいの。まあ、生でも食べて加熱しても食べる。両方食べれば問題なしだ。そう思うことにしよう。

 私は完全に影響されていて、トマトを以前よりも食べている。トマトジュースも飲んでいる。これで完璧。なんてそんな簡単なことじゃないとは思うけどね。
 まあ、食べないよりはいいでしょ。

 そういえば、最近どうもイライラモードになる。これはどう解消すればいいのだろう。やっぱりカルシウム不足なのだろうか。イライラはトマトでは解消されないのだろうか。うーん、きっと解消されないのだろう。ところで、野菜にカルシウムってあるのだろうか。

「あるんです」

『小松菜』『水菜』『春菊』がいいみたい。

 あれ、なんだか今回は真面目モードじゃないかい。私はいつだって真面目だ。いや、本当はふざけたくてしかたがない。だから、暴走してしまう。小説を書くときもついふざけ心が顔を出して押し戻しているくらいだ。読者を楽しませたいとの気持ちだと思ってくれれば幸いだ。いつも空回りしている気もするが。

 そうそう、野菜の話をしなくては。

 そのまえに野菜の話で猫の話に繋がるのかい。
 そんな声が聞えてきそうだ。
 声を大にして言いたい。

「大丈夫だよぉ~」ってね。無理やりでも絶対に猫と関連付けてやる。任せておけ。

 猫も食べていい野菜があるからね。

 たとえば、南瓜だ。
 南瓜は猫も食べて大丈夫。知っていたかい。大丈夫というか健康にいいらしい。
 食べてくれるかは猫に訊いてくれ。



「あたしは魚か肉のほうがいいけど」

 そんな声がしてきそうだけど、ちょっと混ぜてあげるといいのかも。
 メリットとして『がん予防』『血行促進』『便秘解消』『腸内環境を整える』『皮膚や粘膜強化』『抗酸化作用』がある。
 猫好きならあげてみようって思うだろう。
 やっぱり愛猫には健康でいてほしいからね。

「おいらは好きなものが食いたい」

 そんな声には耳栓をして「聞こえませんよ」とでも口にすればいい。きっと「馬鹿やっている」と猫に馬鹿にされるだろう。

 そうそう、南瓜は小さくカットして加熱して味付けはなし。それがいい。スープにしてもいいかも。
 猫もスープならペロリと嘗めてくれるかもしれない。

「意外とおいしいな」なんてことも口にするかもしれない。

 一度でいいから猫に感想を訊いてみたいものだ。
 あっ、それから猫はベジタリアンにはなれないからね。気をつけよう。野菜だけじゃ生きていけない身体の構造をしている。肉は必須だ。



「そうだ、そうだ。肉をくれ、魚をくれ」

 猫が言葉を話したら、きっとそう騒ぎ立てることだろう。『野菜撲滅』なんてプラカードかかげてデモ行進始めるかもしれないね。そんなことがあったら笑える。もちろん、私の妄想だけど。
 妄想好きですみません。

 猫も健康になってほしいからね。と言いつつ、調理するのは面倒だ。今はキャットフードにも野菜が入っているものがある。それで十分じゃないだろうか。
 そう思うでしょ。私も同感。

 なので、猫のために料理をしたことはない。残念ながら。私があげているキャットフードにももちろん野菜は含まれている。大丈夫。

「作ってあげればいいのに」

 私もその気持ちはあるけれど、ごめん。謝るしかできないね。だからって猫好きには変わりはないからね。
 そんな私ってやっぱりダメなのだろうか。そんなことないよね。私は猫と一緒で気まぐれなのかもしれない。そういうことにしておこう。

 通い猫さんたちも、きっと『美味しければなんでもいいよ』って思っているだろう。



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