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あれあれ、一、二、三
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カラオケに行った。会社の同僚と。
自分を入れて三人。男二人に女一人。
行く前は特になにも考えていなかった。だけど、カラオケに行ってだんだん居心地が悪くなった。だって、どう見ても二人は付き合っている。そんな二人とカラオケ。
なぜ自分は呼ばれたのだろう。呼ぶ必要があったのか。
二人仲良くデートでもすればいいんじゃないのか。
仲良しぶりを見せつけたかったのか。正直、よくわからない。
『まったく、やっていられない』
そんなことがあった。
なんでこんなことを思い出してしまったのだろう。まったく私の記憶回路は意地悪だ。けど、このエッセイを書こうと思わなきゃ思い出さなかったかもしれない。記憶の引き出しをたくさん引っ張り出したからね。
これはむかし、むかし、そのむかしの話。
『おまえはいったい何歳だ』
なんて声が聞えてきそうだ。まあ、オヤジだと認識してもらえばいいかと。
カラオケか。最近、行っていない。車の中では音楽かけて歌うことはあるけどね。だからどうした。そんなことどうでもいい。
三人か。
んっ、三という数字でふと思い出す。
いつも来る通い猫さん。そうそうあの鳴き声がカエルのような通い猫さん。あっ、それってあまり言わないほうがいいのかも。通い猫さん、もしかしたら傷ついているかもしれないし。
「なんでそんなこと言うのよ、レディーに失礼でしょ」
そんなこと思っているかもしれない。そう、通い猫さんは女の子だ。美猫さんだ。
「可愛いね。美猫さんだね」
そう声をかけることもあるから、きっと許してくれているだろう。
おっと、話が逸れてしまった。
いつもと同じく通い猫さんが来て、あれと思う。もう一匹来た。もしかして旦那さん。なんて勝手に呼んじゃおう。と思ったら、もう一匹。あれ、あれ、あれ、こっちは女の子。
まさか三角関係。猫の世界にも三角関係とかあるのかわからないけど。
通い猫さんはちょっと怒っていた。フゥーって威嚇していたから間違いない。けど、すぐに落ち着いていた。もう一匹の猫は実はアメリカンショートヘア似のあの猫。通い猫さんとアメリカンショートヘア似の猫の目が合ってしまうとやっぱりちょっと威嚇する。
やっぱり三角関係なのか。それとも実は仲良しなのか。仲良しってことはないのか。
単にキャットフードが欲しかっただけってことも考えられる。玄関開けたら三匹勢揃い。
思わずにんまりしてしまう。同時に、キャットフード足りるかなとも思ってしまう。ここははっきりと伝えなきゃいけない。
「ねぇねぇ、自分の家でごはんもらってよ」
そう告げればいい。
それで「わかったよ」となればいいけれど、三匹とも早くカリカリ頂戴の視線が私に突き刺さってくる。
「勘弁してよ」
そう言いつつも、可愛いからまあいいかと思ってしまう自分がいる。猫好きの性だ、これは。んっ、違うか。
三者三様の猫たち。
けど、みつめる眼差しは「なに見てんのよ」って顔に見えてしまった。
人と猫、同じ三人だけど雰囲気は違う。
いや同じなのか。
自分の場合は男二人に女一人で、猫の場合は雄が一匹で雌が二匹だったけど。猫が居心地悪かったのかはわからない。ちょっと怒った感じだったから雰囲気はよくなかったのかもしれない。
キャットフードを食べたあと、どうなったか知らないからね。
三匹で来ることはたまにあるから、そんなに仲が悪いわけではないのかもしれない。
猫の言葉がわかれば訊いてみたいところだ。
猫語講座なるものがないものだろうか。あるわけないか。もしも、あったとしたらきっとそれは詐欺だと思ったほうがいい。
あれ、こんな締めくくりでいいのか。まあいいか。
自分を入れて三人。男二人に女一人。
行く前は特になにも考えていなかった。だけど、カラオケに行ってだんだん居心地が悪くなった。だって、どう見ても二人は付き合っている。そんな二人とカラオケ。
なぜ自分は呼ばれたのだろう。呼ぶ必要があったのか。
二人仲良くデートでもすればいいんじゃないのか。
仲良しぶりを見せつけたかったのか。正直、よくわからない。
『まったく、やっていられない』
そんなことがあった。
なんでこんなことを思い出してしまったのだろう。まったく私の記憶回路は意地悪だ。けど、このエッセイを書こうと思わなきゃ思い出さなかったかもしれない。記憶の引き出しをたくさん引っ張り出したからね。
これはむかし、むかし、そのむかしの話。
『おまえはいったい何歳だ』
なんて声が聞えてきそうだ。まあ、オヤジだと認識してもらえばいいかと。
カラオケか。最近、行っていない。車の中では音楽かけて歌うことはあるけどね。だからどうした。そんなことどうでもいい。
三人か。
んっ、三という数字でふと思い出す。
いつも来る通い猫さん。そうそうあの鳴き声がカエルのような通い猫さん。あっ、それってあまり言わないほうがいいのかも。通い猫さん、もしかしたら傷ついているかもしれないし。
「なんでそんなこと言うのよ、レディーに失礼でしょ」
そんなこと思っているかもしれない。そう、通い猫さんは女の子だ。美猫さんだ。
「可愛いね。美猫さんだね」
そう声をかけることもあるから、きっと許してくれているだろう。
おっと、話が逸れてしまった。
いつもと同じく通い猫さんが来て、あれと思う。もう一匹来た。もしかして旦那さん。なんて勝手に呼んじゃおう。と思ったら、もう一匹。あれ、あれ、あれ、こっちは女の子。
まさか三角関係。猫の世界にも三角関係とかあるのかわからないけど。
通い猫さんはちょっと怒っていた。フゥーって威嚇していたから間違いない。けど、すぐに落ち着いていた。もう一匹の猫は実はアメリカンショートヘア似のあの猫。通い猫さんとアメリカンショートヘア似の猫の目が合ってしまうとやっぱりちょっと威嚇する。
やっぱり三角関係なのか。それとも実は仲良しなのか。仲良しってことはないのか。
単にキャットフードが欲しかっただけってことも考えられる。玄関開けたら三匹勢揃い。
思わずにんまりしてしまう。同時に、キャットフード足りるかなとも思ってしまう。ここははっきりと伝えなきゃいけない。
「ねぇねぇ、自分の家でごはんもらってよ」
そう告げればいい。
それで「わかったよ」となればいいけれど、三匹とも早くカリカリ頂戴の視線が私に突き刺さってくる。
「勘弁してよ」
そう言いつつも、可愛いからまあいいかと思ってしまう自分がいる。猫好きの性だ、これは。んっ、違うか。
三者三様の猫たち。
けど、みつめる眼差しは「なに見てんのよ」って顔に見えてしまった。
人と猫、同じ三人だけど雰囲気は違う。
いや同じなのか。
自分の場合は男二人に女一人で、猫の場合は雄が一匹で雌が二匹だったけど。猫が居心地悪かったのかはわからない。ちょっと怒った感じだったから雰囲気はよくなかったのかもしれない。
キャットフードを食べたあと、どうなったか知らないからね。
三匹で来ることはたまにあるから、そんなに仲が悪いわけではないのかもしれない。
猫の言葉がわかれば訊いてみたいところだ。
猫語講座なるものがないものだろうか。あるわけないか。もしも、あったとしたらきっとそれは詐欺だと思ったほうがいい。
あれ、こんな締めくくりでいいのか。まあいいか。
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