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プロローグ

テンプレ

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ー妖狐【九尾稲荷】の話ー

私は旦那さまが下さった葛の葉様の衣をゴヘイさんの居るにもかかわらずに目の前で着て見せてあげました。

すると旦那さまったら、声をあげて「綺麗だ、可愛い、美しい、俺の物に早くしたい!」と言って下さって・・・私はロックスさまの物なんですから・・・

私は旦那さまが褒める度、顔の温度が上がってしまいました。
そして旦那さまはゴヘイさんの教えた金粒10個を早く集められる場所に行かれました。

また【剣神】ロックス様と離れ離れになってしまった・・・とは思いませんでした。
1刻程でしょうか?
旦那さまが私を迎えに来てくれたではありませんか。
しかも金粒100個も!!

旦那さまはゴヘイさんに10個渡し、私の手を取って下さいました。
すると旦那さまは驚かれました。

なんと私、葛の葉様と一緒の【天狐】になっていたそうです!!

私は喜び、旦那さまに飛び付いてしまいました。

クンクン・・・
あれ?

旦那さまから血の匂いと龍女の匂いがします・・・しまくりです。

旦那さま!?
もう浮気なさったのですか!?

~・~・~・~・~・~・~・~・~

寄合所からゴヘイ商店へ、煙管を咥えて歩いて行く。

すると、『緊急クエスト発生、恐喝を撃退せよ!!』

と、脳内に響いた。
【索敵】を発動させると後ろから3人、前から2人来るのが解った。

前の2人を【観察】する。

小者LV5
小者LV7

小者って表示、何ですか?
敵ですか?
だから名前無しの街人なんですね?
解ります・・・・・

俺は煙管をピコピコ動かしながら立ち止まり、懐に右手を入れた。
ちなみに大通りだ。
人が多勢行き来している。

大技は避けないと被害が回りに出る。

俺は武器を選択した。

煙管【銘無】

煙管を懐から出した右手に持ち替え、左手を袖の中に仕舞った。
ちなみに今着ている服は着流し。
どちらも始めての神魔の理ゴルデビ開始時スタイルとなってま~す。

来ます・・・・・

定番台詞です。

「ようボウズ。へへへ・・・オメー、寄合所から大枚貰って出てきたようだな?へへへ・・・」

うわ・・・

「俺たちが大枚の使い方を教えてやるぜ?へへへ」

うわっ、うわー・・・
小者じゃ、小者がいるぞ!?

「ぼ、僕、そんなお金なんて持ってないよぅ・・・」

言ってみた。
言ってやった。

「なんだと?ボウズ・・・飛んでみろやぁ?」

後ろから来た3人の

小者LV8
小者LV6
小者LV9

が、優しく?
声を掛けてきた。

「ひっ!ひえぇぇぇ」

ジャッ!
ジャッ!
ジャッ!
ポスン・・・
ジャラ・・・

言われた通りに飛んであげました。
さすが金貨100枚。
ジャンプすると金貨達が擦れる音とエスカトルから貰った革袋毎、懐から地面に落ち、中身の重量を回りに知らせる音と共に崩れる。

「お?ボウズ・・・大事なの金を落とすんじゃねえよ?」

小者LV5が落ちた革袋を拾おうとした。

その時だった。

ー小料理屋看板娘おみつの話ー

がいつものように店前に水撒きに出たんだよ。
ちょうどお昼も終わったからね。
そしたら坊やが煙管咥えて楽しそうに歩いてんじゃないかい。
何か良いことでもあったんかねぇ・・・と思っていたら、その坊やにこの辺じゃ有名な小悪党が絡み出してね?
坊やが言われるままにピョンピョン飛んだじゃないかい。
すると坊やの懐から革袋が落ちてね?
いやぁ、あの革袋には相当貯め込んでたんだろうねぇ。
ボトって音が聞こえたよ。
すると落ちた革袋を三下が拾おうとしたんだよ?
そしたらどうだい?坊やが右手に持ち替えた煙管で三下をぶっ叩いたよ!?
叩かれた三下はそのまま動かなくなっちまってね・・・
え?
そりゃそうさ。
だって三下は首から上が無くなっちまったんだから。

ー呉服屋手代、青山屋惣右衛門の話ー

へえ・・・
あっ。
三下の首が無くなってからの話ですね?
はいはい。

すると坊がこれより弱い武器は無いんだけどと言いましてね?
そりゃあ、後の4人は動けなくなっとりましたよ。
え?
後の4人の亡骸ですかい?
そりゃあ寄合所にいる不利死乱プリシラさんが殺ったんでさぁ。
坊が言った後、どこからともなく坊の名前を呼ぶ声がしたんでさぁ。
そしたら後ろから来ていた度三品どもに斧が飛んで来ましてね?
いやー。
この斧が綺麗に決まりましてね?
度三品共、揃ってあの世行きでさぁ。

ー焼き鳥屋台ボブの話ー

はい。
私が目をやったのは最後の三下です。
BOYを抱えたMs.プリシラが息を吸い込んで吐きかけたら【龍の炎ドラゴンブレス】が出ましてね。
腰から上に当たりまして、炎が消えた途端、三下から人の焼ける嫌な臭いがしたかと思ったら、上半身が無くなってましたよ。

~・~・~・~・~・~・~・~

プリシラに抱えられ、その巨乳に押し付けられる。
顔にプリシラの巨乳がこれでもかと当たる。
プリシラの巨乳は以外にも・・・

硬かった!!
いや、硬かったじゃ済まない!
鉄だよ!鉄!!

「大丈夫でしたかぁ?ロックスくん?」

「ぷっ、プリ・・・シラ・・・ぐっ、ぐるじぃ・・・」

「えっ!?いや~~~~~ん!!」

と、プリシラに背中を掴まれ投げ飛ばされた。

「照れるなら抱き着くんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・」

・・・いや、そんな飛ばされてない。
ほんの3メートルくらい。
ズザザザザーーーっと・・・
着地を入れて15メートルくらいかな?

「プリシラさん?仕事は?」

着地した埃を払いながらプリシラと小者を見た。
煙管で頭叩いた小者LV5は頭が無くなった状態で俺の金貨袋を取ろうとしたまま事切れてる。
プリシラの投げて来た戦斧にそのままの勢いで上半身を無くした小者LV8、LV6、LV9は下半身のまま立っていた。
戦斧は地面に突き刺さり、戦斧の刃の回りに3人分の上半身の肉塊があった。
最後のプリシラのブレスで焼かれた下半身だけの小者LV7が膝を着き地面に横たわった。
俺は首だけ無くなった小者LV5が首から血を噴き出す前に金貨袋を懐に入れてプリシラに近付いた。

「もう!・・・お間施さんなんだからぁ。ロックスくんはぁ」

そのドス黒緑の顔を紅く・・・ワカラナイ・・・
変化は無いが仕草は可愛いく・・・ウザぃ・・・

「で?お仕事は、プリシラさん?」

「ああ。私ってぇ、専属になったじゃないですかぁ。だからロックスくんが寄合所から出て行ったらお仕事は終わりですぅ」

プリシラは投げた戦斧を抜き、一振りし、血を払い刃を確認した。

「やっぱり刃毀れしてるですぅ。私のセバスチャ~ん・・・チラ、チラ」

「なっ、何か?プリシラさん?」

ディガレック○を捕食しようとしているコ○・マガラのような目・・・は無い。
で、俺をチラチラ見る可愛い?プリシラ。

「寄合長にSSR級装備品あげましたよねぇ?今、寄合長、それ着て見せびらかしてるんですよねぇ?私も専属になったんだからぁ、ねぇ?・・・」

クエスト終了のファンファーレが鳴らない。
恐喝の相手、それは・・・

名前プリシラ
職業龍闘士
種族龍人族ドラゴロイド
LV58

だ!!


そんな光景をメルトル城の避雷針の上から見つめるゴスロリファッションの少女がいた。

「やっと見つけた・・・私のご主人様ダーリン!!」
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