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【番外編】ふいうち
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仕事を終えて、私は妃殿下の宮殿を出る。
すると宮殿を出た先にある緑のアーチのそばに立つラファエルの姿を見つけた。
「ううっ、ロミルダ……!」
ラファエルは会うなり端正な顔をくしゃりと歪ませながら、その宝石のように美しい瞳からポロポロと涙を零す。
お兄様に襲撃されてもお父様に威嚇されても気丈に振舞うラファエルが泣くなんて、余程のことがあったのだろう。
(それか……もしかして、また令嬢たちに追いかけられている?)
学生時代に夜な夜な令嬢たちからの襲撃を受けていたラファエルは、今もまだ私以外の女性が怖いのだ。
私はお仕着せのポケットからハンカチを取り出してラファエルの目元を拭う。
「いきなり泣くなんて、なにがあったのですか?」
「心配してくれてありがとう。実は明日から急に隠密の仕事で長期間、王宮を抜けることになったんだ。しばらくロミルダに会えなくなると思うと、悲しくなって……」
「ラファエルったら……私と会えないから、泣いてくれたのですね」
「それ以外で泣く事なんてある?」
「また令嬢たちに襲われたのかと……」
「そ、それは確かに泣きたくなるけど、ロミルダに会えない方がもっと悲しいよ」
ラファエルの言葉が私の胸を温かくしてくれる。
自分をこんなにも必要としてくれる人がいてくれて嬉しい。
それも、この世で一番好きな人に必要としてもらえるのだから、私は果報者だ。
「お仕事頑張ってください」
「ありがとう。ロミルダも頑張ってね。妃殿下と王女殿下の護衛と王女殿下の世話もしていて大変だろう。休める時にちゃんと休んでね?」
そう、私は今、国王陛下から命を受けて妃殿下と王女殿下の護衛兼侍女を担っている。
ついに妃殿下が御子を出産なさったのだ。
王女殿下は国王陛下と同じ青色の瞳と、妃殿下と同じ金色の髪を持つ愛らしい御子だ。
妃殿下がぜひ私に抱っこしてほしいと仰ったので抱っこさせてもらったのだけど、初めて抱っこした赤子は想像以上に小さくか弱くて、抱っこする手が緊張に震えてしまった。
そんな私に、まだ生まれたばかりの王女殿下が優しく微笑んでくれたように見えたのだ。
その瞬間、私は何があっても王女殿下を守り抜くと誓った。
「ロミルダ、その……」
ラファエルがどことなく躊躇いがちに言葉を紡ぐ。
「どうしましたか?」
「ええと、しばらく会えなくなるから……」
じっとラファエルの瞳を見つめてその先の言葉を待っていると、ラファエルの頬がみるみるうちに赤く染まった。
「キ、キスを――」
ラファエルが思い切って切り出したその時、私をラファエルの顔に触れそうで触れなさそうな絶妙な距離感で小刀が通り過ぎた。
「わーっ!」
ラファエルは声を上げながらも次の攻撃に備えて身構えた。さすがは騎士だ。
この巧妙な攻撃はきっと、お兄様の仕業だ。
私は犯人を捜すべく小刀が飛んできた方向に視線を動かす。そこには予想通りお兄様がいて、魔法を発動してすぐに転移してしまった。
「お兄様ったら、あともう少しでラファエルが怪我をするところだったじゃありませんか! いくら何でもひどすぎる!」
「いいんだよ、ロミルダ。お義兄さんは怪我をしないよう手加減してくれているから」
「そうやってラファエルが優しいことに付け入っていることが許せないのです!」
今まで何度も注意しているのに全く止めてくれない。
明日にでも捕まえて説教をしよう。
妃殿下が以前、そのようにラファエルが襲撃される度に話しかけに行くから、お兄様はラファエルへの攻撃を続けるのではないかと言うのだけれど。
普段はお兄様に話しかける事がない私と会話をするきっかけにしているのではないかと推測しているのだ。
それならお兄様から話しかけてきたらいいのにと思う。
不意にラファエルから視線を感じて振り向くと、なぜかラファエルはにこにこと笑っている。もう涙は止まったようだ。
「どうして笑うのですか?」
「ごめん、可笑しくて笑っているんじゃないんだ。ロミルダはいつもだと何にも動じないのに、俺のためにここまで怒ってくれるのが嬉しくて」
「……ラファエルの言う通りですね。我ながら声を荒げるなんて珍しいと思いました」
感情が揺り動かされてしまうほど、そしてそれを隠せないほど、私にとってラファエルの存在が大きくなっているのだろう。
「ラファエル、そういえば、お兄様に遮られた話ですけど」
「あ、うん。ええと……その……キスをしてもいいかかと、言いかけてたところで……」
「望むところです」
私は少しだけ背伸びして、ラファエルの唇にそっと自分の唇を触れさせる。
ふに、とふれる柔らかな感覚に、胸がドキドキする。
軽く触れ合わせるだけですぐに顔を離すと、顔を真っ赤にしたラファエルと目が合った。
「ラファエル、顔が真っ赤ですよ。熱が出たのではないですか?」
「だって、ロミルダが可愛過ぎて……!」
そう言い、ラファエルは私をぎゅっと抱きしめる。
少しだけ体を離すと、私の頬にそっと手を添えて、今度はラファエルからキスしてくれた。
***
ラファエルが隠密の仕事に出て十日経った。
任務が終わる期間についてはラファエルも予測できないようで、私はひたすら待つしかない。
せめて残りの日数が分かればいいが、わからないため時間がひどくゆっくりと過ぎているように感じる。
「ロミルダ、朝から十回は溜息を吐いているわよ?」
昼寝を終えた王女殿下を抱っこしてあやしていると、近くにあるソファに座って本を読んでいた妃殿下にそう言われた。
「溜息……?」
「ふふっ、気づいていないのね。このところ毎日、寂しそうに目を伏せては溜息を吐いているわ。今日は特に多いわね」
「妃殿下の前で溜息を吐くなんて……申し訳ございません」
「謝ることはないわ。ラファエルが忙しくて会えていないから寂しいのでしょう?」
「はい……」
いったいいつまで続くのだろう。
また溜息を吐きそうになった私は、窓の外を見遣って気を紛らわせる。
すると別の侍女がやって来て、妃殿下に手紙を渡した。
手紙を見た妃殿下は、「まあ」と弾んだ声を出して笑う。
「ロミルダ、財務大臣が明日お見えになるわ。一緒にお茶をしましょう?」
「はい……?」
財務大臣はつまり――私の養父だ。
「お義父様と政務の話をされるのですか?」
「いいえ、お茶をするの」
「いったい、なぜ……」
「実はこのところロミルダの元気がないと手紙に書いて送ったのよ。だからお茶会でお会いしませんかと誘ったら、すぐに返事が来たわ。今朝送ったのに、昼にはもう届いたのよ? それほどあなたを心配しているのね」
だからといって、養女の職場に来るものなのだろうか。
それも、あの生真面目な性格の養父が。
俄には信じ難く、自分でもわかるほど頬が引きつっている私に、腕の中の王女殿下が「あ~」と声をかけてくださるのだった。
すると宮殿を出た先にある緑のアーチのそばに立つラファエルの姿を見つけた。
「ううっ、ロミルダ……!」
ラファエルは会うなり端正な顔をくしゃりと歪ませながら、その宝石のように美しい瞳からポロポロと涙を零す。
お兄様に襲撃されてもお父様に威嚇されても気丈に振舞うラファエルが泣くなんて、余程のことがあったのだろう。
(それか……もしかして、また令嬢たちに追いかけられている?)
学生時代に夜な夜な令嬢たちからの襲撃を受けていたラファエルは、今もまだ私以外の女性が怖いのだ。
私はお仕着せのポケットからハンカチを取り出してラファエルの目元を拭う。
「いきなり泣くなんて、なにがあったのですか?」
「心配してくれてありがとう。実は明日から急に隠密の仕事で長期間、王宮を抜けることになったんだ。しばらくロミルダに会えなくなると思うと、悲しくなって……」
「ラファエルったら……私と会えないから、泣いてくれたのですね」
「それ以外で泣く事なんてある?」
「また令嬢たちに襲われたのかと……」
「そ、それは確かに泣きたくなるけど、ロミルダに会えない方がもっと悲しいよ」
ラファエルの言葉が私の胸を温かくしてくれる。
自分をこんなにも必要としてくれる人がいてくれて嬉しい。
それも、この世で一番好きな人に必要としてもらえるのだから、私は果報者だ。
「お仕事頑張ってください」
「ありがとう。ロミルダも頑張ってね。妃殿下と王女殿下の護衛と王女殿下の世話もしていて大変だろう。休める時にちゃんと休んでね?」
そう、私は今、国王陛下から命を受けて妃殿下と王女殿下の護衛兼侍女を担っている。
ついに妃殿下が御子を出産なさったのだ。
王女殿下は国王陛下と同じ青色の瞳と、妃殿下と同じ金色の髪を持つ愛らしい御子だ。
妃殿下がぜひ私に抱っこしてほしいと仰ったので抱っこさせてもらったのだけど、初めて抱っこした赤子は想像以上に小さくか弱くて、抱っこする手が緊張に震えてしまった。
そんな私に、まだ生まれたばかりの王女殿下が優しく微笑んでくれたように見えたのだ。
その瞬間、私は何があっても王女殿下を守り抜くと誓った。
「ロミルダ、その……」
ラファエルがどことなく躊躇いがちに言葉を紡ぐ。
「どうしましたか?」
「ええと、しばらく会えなくなるから……」
じっとラファエルの瞳を見つめてその先の言葉を待っていると、ラファエルの頬がみるみるうちに赤く染まった。
「キ、キスを――」
ラファエルが思い切って切り出したその時、私をラファエルの顔に触れそうで触れなさそうな絶妙な距離感で小刀が通り過ぎた。
「わーっ!」
ラファエルは声を上げながらも次の攻撃に備えて身構えた。さすがは騎士だ。
この巧妙な攻撃はきっと、お兄様の仕業だ。
私は犯人を捜すべく小刀が飛んできた方向に視線を動かす。そこには予想通りお兄様がいて、魔法を発動してすぐに転移してしまった。
「お兄様ったら、あともう少しでラファエルが怪我をするところだったじゃありませんか! いくら何でもひどすぎる!」
「いいんだよ、ロミルダ。お義兄さんは怪我をしないよう手加減してくれているから」
「そうやってラファエルが優しいことに付け入っていることが許せないのです!」
今まで何度も注意しているのに全く止めてくれない。
明日にでも捕まえて説教をしよう。
妃殿下が以前、そのようにラファエルが襲撃される度に話しかけに行くから、お兄様はラファエルへの攻撃を続けるのではないかと言うのだけれど。
普段はお兄様に話しかける事がない私と会話をするきっかけにしているのではないかと推測しているのだ。
それならお兄様から話しかけてきたらいいのにと思う。
不意にラファエルから視線を感じて振り向くと、なぜかラファエルはにこにこと笑っている。もう涙は止まったようだ。
「どうして笑うのですか?」
「ごめん、可笑しくて笑っているんじゃないんだ。ロミルダはいつもだと何にも動じないのに、俺のためにここまで怒ってくれるのが嬉しくて」
「……ラファエルの言う通りですね。我ながら声を荒げるなんて珍しいと思いました」
感情が揺り動かされてしまうほど、そしてそれを隠せないほど、私にとってラファエルの存在が大きくなっているのだろう。
「ラファエル、そういえば、お兄様に遮られた話ですけど」
「あ、うん。ええと……その……キスをしてもいいかかと、言いかけてたところで……」
「望むところです」
私は少しだけ背伸びして、ラファエルの唇にそっと自分の唇を触れさせる。
ふに、とふれる柔らかな感覚に、胸がドキドキする。
軽く触れ合わせるだけですぐに顔を離すと、顔を真っ赤にしたラファエルと目が合った。
「ラファエル、顔が真っ赤ですよ。熱が出たのではないですか?」
「だって、ロミルダが可愛過ぎて……!」
そう言い、ラファエルは私をぎゅっと抱きしめる。
少しだけ体を離すと、私の頬にそっと手を添えて、今度はラファエルからキスしてくれた。
***
ラファエルが隠密の仕事に出て十日経った。
任務が終わる期間についてはラファエルも予測できないようで、私はひたすら待つしかない。
せめて残りの日数が分かればいいが、わからないため時間がひどくゆっくりと過ぎているように感じる。
「ロミルダ、朝から十回は溜息を吐いているわよ?」
昼寝を終えた王女殿下を抱っこしてあやしていると、近くにあるソファに座って本を読んでいた妃殿下にそう言われた。
「溜息……?」
「ふふっ、気づいていないのね。このところ毎日、寂しそうに目を伏せては溜息を吐いているわ。今日は特に多いわね」
「妃殿下の前で溜息を吐くなんて……申し訳ございません」
「謝ることはないわ。ラファエルが忙しくて会えていないから寂しいのでしょう?」
「はい……」
いったいいつまで続くのだろう。
また溜息を吐きそうになった私は、窓の外を見遣って気を紛らわせる。
すると別の侍女がやって来て、妃殿下に手紙を渡した。
手紙を見た妃殿下は、「まあ」と弾んだ声を出して笑う。
「ロミルダ、財務大臣が明日お見えになるわ。一緒にお茶をしましょう?」
「はい……?」
財務大臣はつまり――私の養父だ。
「お義父様と政務の話をされるのですか?」
「いいえ、お茶をするの」
「いったい、なぜ……」
「実はこのところロミルダの元気がないと手紙に書いて送ったのよ。だからお茶会でお会いしませんかと誘ったら、すぐに返事が来たわ。今朝送ったのに、昼にはもう届いたのよ? それほどあなたを心配しているのね」
だからといって、養女の職場に来るものなのだろうか。
それも、あの生真面目な性格の養父が。
俄には信じ難く、自分でもわかるほど頬が引きつっている私に、腕の中の王女殿下が「あ~」と声をかけてくださるのだった。
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