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7話 スピ

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まぁ、考えるだけ無駄か…その内分かるだろう
とりあえず、どうやって国を破滅まで追い込むのかを考えよう

「スピ、今の国はどんな感じなんだ?」

「そうだな…今は昔の様な計画は立ててない。けど、魔法が使えない奴は徹底的に追い詰めている。ユースティみたいな感じにな」

「そうか…なるほどな。今、ハズレの奴らはどれくらい生きている?」

「俺が知っている限りでは居ないな。ユースティを除いてな」

誰も生きていないのか…
ハズレってだけで殺されるなんて…可哀想過ぎる

「ちなみに、ハズレは低確率だから、そこまで殺されていない」

そうか、ハズレは低確率なんだな

「国の弱点とか知らないのか?」

スピは頑張って思い出そうとしている
弱点は少ないのか?

「そうだなぁ…他国にこの悪事をバラすってことかな」

他国にそれでなんとなるんだ?

「他国との貿易を大事にしていてな。貿易が途絶えると、資源が手に入らなくなる。そうなると、破滅に追い込まれるだろう」

「そうか!なるほど…しかしそれはかなり大変だな。証拠を抑えないといけないし…いい情報だったよありがとう」

「役に立てた様なら良かったよ!」

俺は一旦別荘に帰ることにした。もしかして使える道具があるかも知れない

スピには魔物を分けてもらった

別荘に帰る途中、森の中に廃墟になっている村を見つけた
俺はチラッと様子を見てみる

するとそこにはボロボロな人が住んでいた
ボロボロな家ばかりで廃墟になっていると思っていたが、違ったようだ

「そこのお方!良ければ魔物を恵んでくださりませんか?」

村の人が俺に助けを求める

あれ?俺のことを知らないのか?

「いいですよ」

俺は魔物の半分を分けてあげることにした 
すると、村人達は泣きながら喜んでくれた

10歳になってから初めて人に知らない人に感謝されたかも知れない

「しかし、どうしてこのようなボロボロな村になってしまったんですか?」

俺がそう聞くと村の人は泣きながら

「私達はこの森に住む、国の幹部達によってこのようなボロボロな状態に追い詰められました…ハズレと言うだけで…」

この人達も近距離職業・スキルを引いてしまった人達なんだな…ほんとにスピの言う通り、ハズレは徹底的に追い詰めているようだな
あれ?生きているのって0人って言ってなかったか?
今、この村には20人くらい居るが…スピもこの森に住んでいるなら知っているはずだ…

「あの…その幹部の特徴を教えていだけませんか?」

まさか、スピ…じゃないよな?

「その幹部はウルフ族でした…そしてかなり知識は高く、小屋にいつも住んでいます」

スピじゃないか!?あいつも国側に回ったってことか!?
俺は騙されたのか?
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