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未来の息子がやってきた!?

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○○年〇月〇日 
 明日からジャン・クリフトフ学園に入学する。制服も可愛いし、アッパークラスの証の金色のコンチョがカッコいい。きっと周りはすごい子達ばかりなんだろうな。緊張する。

(…スタートは入学前日か…。)



〇〇年〇月〇日
 アッパークラスの生徒は4人だった。優しくて明るいアニッサ。大人っぽいけど親しみやすいクリフ。あとはシメオン家のエイデン君。エイデン君は王子様みたいな見た目なのにすごく口が悪くてびっくりした。それにアニッサもパラノフ家の子でびっくり。とりあえずアニッサ、クリフとは仲良くなれそうだけどエイデン君には睨まれちゃった。嫌われないように気を付けよう。

(……え…、確かに睨んだ記憶もあるような無いような…。)

 しかし、『王子様』という文字に視線が釘付けになる。

(…こいつ、俺の事そんな風に思ってたの…?)


 俺は他人の日記であるにも関わらずそのまま読み進める。日記には必ずと言っていい程俺とアニッサ、クリフが登場した。
 アニッサ、クリフに関しては「優しい」だの「すごい」だの書かれているが、俺には「意地悪」「無視する」「睨まれた」「嫌われてる」という発言が多い。

(いや…、身に覚えしかないデス…、ハイ…。)

 ソフィアから見た俺の行動がひどすぎて胸が痛い。しかし、そのまま読み続けるといつもとは違った様子で書かれている日を見つけた。


○○年〇月〇日
 今日はまさかのエイデン君と一緒の課外実習だった。嫌がるだろうなと思ったら案の定嫌な顔された。だけど、なんと今日エイデン君が私を助けてくれたの!いつもは私のことを毛嫌いしているのに!私を助けてくれたエイデン君はすごくかっこよかった。それに、なんだか雰囲気が優しくなった気がする。良く分からない言動はあるけど、これから仲良くなれそう。

(…は!?…え!?カッコいい?カッコいいって書かれてる!?)

 俺はソフィアの文字をまじまじと見つめる。間違いない。カッコいいって書かれてる。

(…マジで?)


 この日の事は俺も覚えてる。どんくさいソフィアが魔獣に捕まって、それをオデッセに助けてこいって言われてしぶしぶ助けたんだ。

 それから読み進めてみるとソフィアから見た俺の行動は変化している。ソフィアの俺に対してのコメントも、「声をかけてくれるようになった。嬉しい。」「訓練では厳しいけど、指摘が的確で流石だと思う」「友達思いの優しい人」「意外と寂しがり屋なのかもしれない」と今まで見なかったような言葉に変わってきた。むず痒く思いながら更に読み進めると手が止まる。

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