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未来の息子がやってきた!?

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 いや、別に『ママ』=『ソフィア』だと知られてはいないから別に良いんだけどっ…!
 咽せ込みながら真っ赤に染まる頬を俺は隠すように下を向く。





「ん?多分なの…?」
「…?」

 ソフィアの発した疑問に俺はケホケホと軽く咳込みながら顔を上げた。




「エイデンはママに好きだとか言わないの?」

(あ…。確かに…。俺、結婚しても言えてねぇの…?)

 おいおい、マジかよ…、と未来の自分のヘタレ具合に引きながら隣に座っているパトリックへと視線を移した。


「…パパは言わない…。でも、いつもママの事心配してる…。」
「そうなんだ…。あ、でも、確かにエイデンは照れてそういう事言わなさそうだよね。」
「おい!何だよそれっ!俺が恥ずかしがり屋みたいに言うなやっ!」
「あれ?違った?」
「違うわ!愚図!お前調子に乗るなよ!」 
「そうやってすぐに愚図だののろまだの言う!」
「本当の事じゃねぇか!」
「…っ……パパとママは…、」
「!?」
「ん?何か言った?パトリック。」

 思わずいつもの調子でやってしまった。流石に子どもの前で夫婦喧嘩はまずかっただろう。驚いた表情を見せるパトリックにゴホンッと咳払いをし、話題を変えようと丁度運ばれてきたスイーツに視線を移す。


「…ほら、来たから食べようぜ。」
「わ~。おいしそうだね。…でも、二人ともこんなに食べれるの?」
「余裕。」
「うん。」

 びっくりした表情を浮かべるソフィアに俺とパトリックは同時に頷いた。
 今更だけど、ソフィアと二人でこうやって外食するのは初めてだ。…パトリックもいるけど…。

(あれ…?…え、これってデートじゃね?)

 ふとその事実に気づくとドキドキと鼓動が早まった。

(ヤベッ…、今更ながらソフィアの顔が見れねぇ…っ!)


「ふふっ、エイデンってば、そんな噛みしめるほど美味しいんだね。」
「…っ!…………パトリックもな。」

 ソフィアの勘違いに思わずパトリックへ視線を移したが、その視線の先でパトリックは頬を赤らめほくほくとパンケーキを食べていた。良い顔じゃないか。













「…よーし、授業始め……、…エイデンとソフィアはどうした?」
「「お腹壊してトイレに行きました~。」」
「………この壁の穴はどうした?」
「間に合わないって言ってここから。」
「あ、ソフィアはちゃんと廊下から出ましたよ?」
「……ほぅ?」
「いいじゃないですか。風通しも良いですし。」
「見晴らしもいいですよ?先生。」
「お前らの頭に風穴開けてやろうか?」

 ソフィアとのデートを楽しんで学校に戻るとオデッセせんこうにげんこつされた。俺だけ。解せぬ。
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