悪夢が少年を呼んでいる

 夢を見たんだ......。

 誰もいない暗闇の中で、自分が一人公園のベンチに座っている夢を見たんだ......。

 人の背よりも長い鎌を持っていたんだ......。
その鎌は怪しい紫色をしていた。

 鎌の刃の部分には、赤黒い液体が滴っていた。
 いったい、この夢は何なのだろう。
 そんなことを思ってベンチに座っている自分を見ていると、座っている自分がこちらに顔を向けてきた。

 「この世界にお前は来ることになる。辛いことになるかもしれない。ただ、頑張ってくれ。──どうやら時間が来たようだ──頑張ってくれよ......」

 その言葉を最後に僕は目を覚ました。 


──────────────────────────────────
主人公
名前
・快眠 悪夢(カイミ アクム)
概要
・どこにでもいる高校二年生。ただし、ある日見た謎の夢を最後に不思議な体験をしていく。

『睡眠を取らないことは、食事をしないことよりも危険である』

──────────────────────────────────



 
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,574 位 / 193,574件 ホラー 6,815 位 / 6,815件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ゴーストバスター幽野怜

蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。 山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。 そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。 肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性―― 悲しい呪いをかけられている同級生―― 一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊―― そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王! ゴーストバスターVS悪霊達 笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける! 現代ホラーバトル、いざ開幕!! 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

復讐のナイトメア〜伝承

はれのいち
ホラー
「どうも、夢チューブのハルキマとナッツです。さぁ……イジメっ子の諸君、お仕置きの時間だよ!」 「まずは前回の罰ゲームの映像から『じゃっじゃぁ~ん』大海原で、お食事とショーを楽しみながら観てね」 『苦しい……熱い……助けてくれ《だずげでげれ》』 「前回の罰ゲームだった溶岩風呂の映像でーす。『まじっ最高! 混浴風呂マジッヤバい! しかも骨まで溶けて温かそう』皆さん、けっこう楽しんでたみたいだね! ナッツ因みに、このお風呂の効能は?」 「えっと効能はクズの矯正……みんな良かったね」 この物語の主人公、春木甲馬の母親は昔、有名な占い霊媒師であった。  以前、甲馬は母親の恩恵で広大敷地に建つ、学校施設の様な大きな家に住み、信者も多く神の子として生きていた。  だが現在、母は弟子に裏切られ刑務所の中。 その者は母の一番弟子だった。 しかも甲馬のクラスメイト、日乃出美紅の母親である。   母の事もあり、甲馬はいじめられる様になった。 そのいじめっ子の首謀者は日乃出美紅。 そう、母を裏切った弟子の娘。 そんなとある日。 真山瞬の魂の欠片からできた生霊(ナイトメア)と出会い、甲馬はそのナイトメアを手に入れた。 そうして春木甲馬は転校生の夏娘と手を組み、イジメをする奴らに対して、悪夢での復讐劇を始めた……。

彼女達ノ怪異談ハ不死議ナ野花ト野薔薇ヲ世マゼル

テキトーセイバー
ホラー
前作からの彼女の不思議な野花を咲かせるの続編です。 前回メンバー64名が参加します。 前作でやらなかった怪異談や将来的に座談怪異などやります。 一応作者の限界まで怪異談を書こうと思います。 R15対象は保険です 表紙は生成AI

りこの怖いはなし

月見こだま
ホラー
 本文は全て実話を元にしたフィクションです。どこまでが本当なのか、信じるのかはこれを読んでいるあなた次第です。さて、まずは全ての物語の中心となっていただく少女をご紹介しましょう。  少女の名は神田りこ。十一歳の誕生日を迎えたばかりです。  彼女は田舎のごく平凡な家庭の次女として生を受けました。六歳上に姉、三歳上に兄がいますが、その中で彼女が一番『母方』の血を濃く受け継いでしまったようです。  今回紹介するのは、彼女が体験したほんの少しだけ怖いお話。 ***更新予定 4話→18日0時 5話→19日0時 6話→20日0時 7話→21日0時

浜茄子浜

しーしい
ホラー
 交通事故で足に障害を負った和子は、世界を呪う。自死寸前の彼女を世界に引き留めているのは、叔母の存在だけだった。ある夏の日、伯母は海水浴に誘う。足を洗う海に喜ぶ和子だったが、水際から上がる際、泡沫なる存在から声をかけられた。泡沫は脚を望むが、先に足を与えると言う。不平等な契約に不信感を抱いた和子だったが、母親の不実に怒り、泡沫の言う奇跡に手を付けた。

野田C菜の心霊日記 ~幽霊に取り憑かれた家での暮らし~

野田C菜
ホラー
心霊スポットに行きまくっていたら、ついに家でラップ音がするようになりました。それからの実話ホラープチエッセイ。

お前に『幸福』は似合わない

アタラクシア
ホラー
2015年。梅雨の始まりが告げられる頃。  叢雲八重(むらくもやえ)は彼女――今は『妻』である青谷時雨(あおたにしぐれ)への誕生日プレゼントに悩んでいた。時雨の親友である有馬光(ありまてる)や八重の悪友である沖見弦之介(おきみげんのすけ)に相談し、四苦八苦しながらも、八重はプレゼント選びを楽しんでいた。  時雨の誕生日の3日前。2人は時雨の両親に結婚の了承を得に行っていた。最初はあまりいい顔をされていなかったが、父親からは認められ、母親からも信頼されていたことを知る。次に会うのは結婚式。4人は幸せそうに笑っていた。  そして――時雨の両親は謎の不審死を遂げた。  その日を境に時雨は自殺未遂を繰り返すようになってしまう。謎の言葉を呟く時雨に疑問に思いながらも介抱を続ける八重。そんな最中、八重は不思議な夢を見るようになる。  それは時雨が――実の両親を殺している夢。  あまりにも時雨の姿からかけ離れていた景色に疑問を抱いた八重は、弦之介と共に時雨の過去を調べ始める。時雨の家や関係者を辿っていくうちに、2人はとある『女』の情報を手にする――。