悪夢が少年を呼んでいる

 夢を見たんだ......。

 誰もいない暗闇の中で、自分が一人公園のベンチに座っている夢を見たんだ......。

 人の背よりも長い鎌を持っていたんだ......。
その鎌は怪しい紫色をしていた。

 鎌の刃の部分には、赤黒い液体が滴っていた。
 いったい、この夢は何なのだろう。
 そんなことを思ってベンチに座っている自分を見ていると、座っている自分がこちらに顔を向けてきた。

 「この世界にお前は来ることになる。辛いことになるかもしれない。ただ、頑張ってくれ。──どうやら時間が来たようだ──頑張ってくれよ......」

 その言葉を最後に僕は目を覚ました。 


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主人公
名前
・快眠 悪夢(カイミ アクム)
概要
・どこにでもいる高校二年生。ただし、ある日見た謎の夢を最後に不思議な体験をしていく。

『睡眠を取らないことは、食事をしないことよりも危険である』

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