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第3章 謎の味方

はだか白衣は目に毒です!

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「おや、起きたようだね。神薙カヤト君」
 白衣を着た女性はダルそうな顔をしながらカヤトに話しかける。
「だれだ、おまえは?」

 至極当然なぎもんを目の前の女性に問うカヤト。
 そうすると女性は、俺が寝ているベットの横にあった椅子に座り答える。
「わたしかい?わたしはアムネシア。君たちが倒れているのを見つけて、この地下病院に連れてきたものだ」
「俺以外?──そうだ!西城とあのへんなトイレの花子さんは!?無事なのか?」
 カヤトは西城たちがあの和服女の攻撃によって瀕死ひんしになっていたことを思い出す。
「ああ、彼らは無事だよ。こっちで寝ている」
 アムネシアは後ろにあったカーテンを開ける。そこにはベットに横になりながら、全身包帯で巻かれた西城と、お札を張られた花子が寝ていた。
「まぁー、無事と言ってもあくまで命があるだけだからね。まだまだ、危険な状態さ」
「助かるのか?」
「それはどうかな、まあ、やれる限りの治療はするがね」
「そうか、頼む」
「ああー、任せてくれたまえ」
「それと、気になっていたんだがなんで服を着ていないんだ?」
「うん?あぁ~これかい?ただ単に着るのがめんどくさいだけだよ」
「めんどくさい、そうか。じゃ、これ以上は突っ込まないよ」
 というか、花子のやつなんでお札を張られているんだ?
「どうしたんだい?」
「花子のやつに貼られているお札はなんなんだ?」
「あれかい?あれは、霊力を停止させる札だよ」
「霊力を停止?」
「そうさ、霊力を停止させなければ存在が消えてしまいそうだったのでね。札を貼ることによって、存在が霧散しないようにしているんだ。幽霊は言わば霊力の塊だからね」
「そういうものなのか」
「そういうものなんだよ」
 ──そういえば、もう一人の俺がニャンと語尾をつける変な女だとか言っていたがそんなことはいまのところないな。
「いろいろとありがとう、アムネシア」
「礼なら後でにしてくれるかな?わたしもタダで助けるわけじゃないんだからね」
 そんなことだと思った。
「そんなことだと思っていた、で、なんだ要求は?」
「話が早いね。それじゃあ、お話をしようかカヤト君」
 急にまじめな目になった。
「単刀直入に言うよ、君にはここの地下病院の奥に眠るダンジョンでとある心臓を取ってきてくれるかな?」
「心臓?」
「そう、心臓。何に使うかは聞かないでくれると嬉しいな」
「わかった」
「決断が早くて助かるよ。さすがにまだ、けがが治っていないからいけないだろうけど、治ったら行ってもらうからね」
 
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