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第2章 七不思議が始まるかもしれない編
黒ちゃんキレる
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「カヤトはん、もう怒りましたわ~」
先程まで地団駄を踏んでいたのが嘘のように急に真顔になる黒ちゃん。
どうやら何かがキレたらしい。
「どうした?黒ちゃん、怒っちゃったでちゅか?」
「ぬかせ、人間ふぜいが」
「その人間ふぜいにやられてるのは誰ですかね?」
「そうじゃな、ワシはお主に押されておる現状は……だから、本気を出させてもらうぞ?」
「どうぞ、どうぞ」
「封式1の型、解源!」
黒ちゃんの黒髪が風もないのになびきはじめ、次第にそのなびきは大きくなる。
「なんだ、髪が揺れるだけか?」
「そんなわけないじゃろ」
「……」
黒ちゃんの黒髪がカヤトを殺さんと伸びていく。
「こんなものが効くと?」
「まぁ、そうかもしれんの~」
「うん?この髪、斬れない?」
カヤトは自分に向かってきた髪を愛刀で斬ろうとしたが弾き返された。
「そうじゃ、わしの魔力のほとんどを封じた髪じゃ、生半可な刀では傷一つ付かんぞ?」
「ほう、それじゃ行くか」
カヤトは一度、刀を腰の鞘に戻し居合い抜きの構えをとる。
「はよ、おいでやす」
余裕の微笑みを浮かべながら黒ちゃんはカヤトを煽る。
「それじゃ遠慮なく、はぁ!」
一瞬で黒ちゃんの懐に入り込み、カヤトは居合い抜きをかます。
ガキン!
「行ったでありんしょ?効かないと」
本当に硬くなっているな、少し攻め方を変えるか。
「本当だな」
刀を上段に構え、前方へ斬り込む。
ガキン!キンキン!
金属同士をぶつけたような甲高い音が部屋にこだまする。
「ですから無駄でありんすと?……っわ!?」
「チっ!浅いか」
カヤトは適当に斬りつけていると見せかけて同じ部分に5回ほど斬りつけていた。
「驚いてまいましたよ、あんさんもただたんに何も考えずに斬りつけていたわけではないんやな~」
切り傷が出来た頬をぬぐう黒ちゃん。
なんとか、冷静を装っているが、内心ではかなり驚いていた。
「今度はこちらから行きますへ~」
「……」
黒ちゃんは先程までとは違い、髪を集め太くし、強度をあげ、髪をバネのように縮める。
「おっと?これは、突きかな?」
次の瞬間、バネのように縮められた髪が唸りをあげてカヤトに伸びていく。
「ぐぁ!ぐぉぉぉ~ガハァ!」
当たる直前まで余裕をかましていたカヤトだが、愛刀で防いだ瞬間その攻撃力の重さにより壁に叩きつけられ、壁にめり込む。
「いや~油断したわ」
「無傷でありんすか?」
「いいや、無傷ではないよ。ほら」
カヤトは血の滲んだ外腹部を見せる。
しかし、すぐに流血が止まる。
超再生、カヤトがもつ呪力の効果の1つだ。ただし、普段は超再生能力が異常すぎるため、自らその効力を弱めている。
簡潔に言うと、自身に殺傷の呪いをかけることにより体内で超再生能力を発動させている。
「あんさん、人にしては異常な回復力どすな」
「あぁ、そうかもな……」
カヤトはこの力により周りから気持ち悪がられた時のことを思い出した。
「いい加減飽きたなこの戦いも、次で決める」
「そんなかんたんにやられませんで~ワイは」
カヤトは愛刀に残り呪力の8割を流し、喰わせる。
久しぶりじゃの~こんなにお前さまの呪力を喰ったのは。
愛刀の中の少女の人格がカヤトの脳内に語りかける。
「そうかもな」
この言葉はいったいどちらにいったのか、それはわからない。
カヤトの握りしめている愛刀が赤黒く輝きだし、怪しい光を放つ。
「これで、最後だ……」
カヤトは愛刀を突くように構る。
そして、コンマ数秒の溜めのち、突きを放つ。
その突きは一見すると単なる突きだが、実際は違う。
「こんなもの、くらわへんで」
黒ちゃんは髪を盾にしてカヤトの突きを止めようとした。しかし、カヤトの突きは止まらず。黒ちゃんの髪を青白い炎で燃やしながら、心臓があるであろう胸部に突き刺さった。
「ぐはぁ……あんさんの負けどすえ?」
口から血を吹き出しつつも傷が浅かったことを告げる黒ちゃん。
鉄扇でカヤトの首を斬ろうした瞬間。
「炎獄」
カヤトはポツリと呟いた。
次の瞬間、カヤトが刺した愛刀から青白くそしてどこか黒い炎が舞い上がる。
その、炎は一瞬にして黒ちゃんを灰に変えた。
「何を?……ぐぁ!?熱い……熱い……ぁづい……ア……ヅ……」
「終わったか……」
バタリとカヤト自身も瓦礫の上に倒れてしまった。
「まったく、仕方がないニャン……」
倒れたカヤトたちの横で謎の人が立ちすくんでいた……
先程まで地団駄を踏んでいたのが嘘のように急に真顔になる黒ちゃん。
どうやら何かがキレたらしい。
「どうした?黒ちゃん、怒っちゃったでちゅか?」
「ぬかせ、人間ふぜいが」
「その人間ふぜいにやられてるのは誰ですかね?」
「そうじゃな、ワシはお主に押されておる現状は……だから、本気を出させてもらうぞ?」
「どうぞ、どうぞ」
「封式1の型、解源!」
黒ちゃんの黒髪が風もないのになびきはじめ、次第にそのなびきは大きくなる。
「なんだ、髪が揺れるだけか?」
「そんなわけないじゃろ」
「……」
黒ちゃんの黒髪がカヤトを殺さんと伸びていく。
「こんなものが効くと?」
「まぁ、そうかもしれんの~」
「うん?この髪、斬れない?」
カヤトは自分に向かってきた髪を愛刀で斬ろうとしたが弾き返された。
「そうじゃ、わしの魔力のほとんどを封じた髪じゃ、生半可な刀では傷一つ付かんぞ?」
「ほう、それじゃ行くか」
カヤトは一度、刀を腰の鞘に戻し居合い抜きの構えをとる。
「はよ、おいでやす」
余裕の微笑みを浮かべながら黒ちゃんはカヤトを煽る。
「それじゃ遠慮なく、はぁ!」
一瞬で黒ちゃんの懐に入り込み、カヤトは居合い抜きをかます。
ガキン!
「行ったでありんしょ?効かないと」
本当に硬くなっているな、少し攻め方を変えるか。
「本当だな」
刀を上段に構え、前方へ斬り込む。
ガキン!キンキン!
金属同士をぶつけたような甲高い音が部屋にこだまする。
「ですから無駄でありんすと?……っわ!?」
「チっ!浅いか」
カヤトは適当に斬りつけていると見せかけて同じ部分に5回ほど斬りつけていた。
「驚いてまいましたよ、あんさんもただたんに何も考えずに斬りつけていたわけではないんやな~」
切り傷が出来た頬をぬぐう黒ちゃん。
なんとか、冷静を装っているが、内心ではかなり驚いていた。
「今度はこちらから行きますへ~」
「……」
黒ちゃんは先程までとは違い、髪を集め太くし、強度をあげ、髪をバネのように縮める。
「おっと?これは、突きかな?」
次の瞬間、バネのように縮められた髪が唸りをあげてカヤトに伸びていく。
「ぐぁ!ぐぉぉぉ~ガハァ!」
当たる直前まで余裕をかましていたカヤトだが、愛刀で防いだ瞬間その攻撃力の重さにより壁に叩きつけられ、壁にめり込む。
「いや~油断したわ」
「無傷でありんすか?」
「いいや、無傷ではないよ。ほら」
カヤトは血の滲んだ外腹部を見せる。
しかし、すぐに流血が止まる。
超再生、カヤトがもつ呪力の効果の1つだ。ただし、普段は超再生能力が異常すぎるため、自らその効力を弱めている。
簡潔に言うと、自身に殺傷の呪いをかけることにより体内で超再生能力を発動させている。
「あんさん、人にしては異常な回復力どすな」
「あぁ、そうかもな……」
カヤトはこの力により周りから気持ち悪がられた時のことを思い出した。
「いい加減飽きたなこの戦いも、次で決める」
「そんなかんたんにやられませんで~ワイは」
カヤトは愛刀に残り呪力の8割を流し、喰わせる。
久しぶりじゃの~こんなにお前さまの呪力を喰ったのは。
愛刀の中の少女の人格がカヤトの脳内に語りかける。
「そうかもな」
この言葉はいったいどちらにいったのか、それはわからない。
カヤトの握りしめている愛刀が赤黒く輝きだし、怪しい光を放つ。
「これで、最後だ……」
カヤトは愛刀を突くように構る。
そして、コンマ数秒の溜めのち、突きを放つ。
その突きは一見すると単なる突きだが、実際は違う。
「こんなもの、くらわへんで」
黒ちゃんは髪を盾にしてカヤトの突きを止めようとした。しかし、カヤトの突きは止まらず。黒ちゃんの髪を青白い炎で燃やしながら、心臓があるであろう胸部に突き刺さった。
「ぐはぁ……あんさんの負けどすえ?」
口から血を吹き出しつつも傷が浅かったことを告げる黒ちゃん。
鉄扇でカヤトの首を斬ろうした瞬間。
「炎獄」
カヤトはポツリと呟いた。
次の瞬間、カヤトが刺した愛刀から青白くそしてどこか黒い炎が舞い上がる。
その、炎は一瞬にして黒ちゃんを灰に変えた。
「何を?……ぐぁ!?熱い……熱い……ぁづい……ア……ヅ……」
「終わったか……」
バタリとカヤト自身も瓦礫の上に倒れてしまった。
「まったく、仕方がないニャン……」
倒れたカヤトたちの横で謎の人が立ちすくんでいた……
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