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序章
料理?
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「おい、起きろ馬鹿者が!?」
「うげぇ!」
「もういっちょ、足蹴り」
「危な!」
「ちっ、避けたか」
「カヤト怖いから……」
朝からなにやら騒がしいカヤト家。
何故騒がしいかというと、西城が俺の家に泊まりに来ているからだ。
「ちっ」
「怖!」
俺は、汚物を見るような冷たい目線で西城のことを見る。
「カヤトその目付き怖いから止めてくれ」
「ちっ、しゃない」
「態度が学校にいるときと変わりすぎだろ!?」
「いつものことだ」
そう俺は、学校では猫を被って生活している……すまん嘘だ。
西城が来ている時だけ限定だ。
あの後、西城にもう一度蹴りを入れ。
洗面所で顔を洗わせ、リビングで朝飯を食べることにした。
「さてと、西城、何が食べたい?」
キッチンに立ち、普段から愛用している日本刀包丁を片手に持ちながら俺は西城にオーダーを聞く。
「毎度思うが似合ってるよなその格好」
「うるさい……」
照れ臭いことをさらっというよなこいつは。
「あぁ、すまんな、じゃ、チャーハン大盛りで頼む」
「わかった」
チャーハンか、シンプルで簡単にできる料理だが、作る人によって味が変わる奥の深い料理だ。
まずは、中華鍋を戸棚から取り出して。
火にかける。そして、オリーブオイルを中華鍋に垂らす。
ピピー、ピピー
おや、ご飯が炊けたようだ。
熱々に熱した中華鍋に、適度に切った豚肉を入れ強火で焼く、豚肉に少し焦げ目いてきたらご飯を入れ炒める。
「西城、ネギ取ってくれ」
「どこにあるんだ?」
「冷蔵庫を開けたらわかる」
「はいよ、冷蔵庫な」
「ほい、持って来たぞ」
「ついでだからネギ切ってくれ、みじん切りに」
「マジか」
「マジだ」
料理が苦手なのは知っているが、さすがに食材を切れないわけではないだろう。
「わかった、下手でも文句言うなよ」
「いわん、いわん」
おいまて、今、包丁の刃部分ではなく、背の部分を使おうとしていなかったか?
「西城まさか刃の方向もわからないのか?」
「……うなわけないだろ!」
「そうか、じゃあネギを切ってくれ」
「おう、まかせとけ!」
大丈夫かね?本当に。
お、今度はしっかりと刃の方を使って切っているな。
おっといけない、いけないしっかりと飯をかき混ぜなければ。
「ネギ切るの終わったぞ」
「じゃ、中華鍋に入れてくれ」
「ほい」
西城がネギを入れた後、火を中火にし、軽く炒める。
そして、ネギが少し柔らかくなったら火を止める。
味付けはシンプルに塩コショウだ。
「お、美味しそうだな」
「ほれ、自分が食いたい分とってけ」
俺はそう言いながら西城に皿を渡す。皿はチャーハンなどをのせるときによく使う四角い皿だ。
「それでは、いただきます」
「いただきます」
我ながら上手く出来たな、今回のチャーハンは、ただ少しコショウが多かったか。
「うめ~」
「ありがとよ」
「うめ~」
「人の話を聞いちゃいない」
「うめ~」
「ダメだこいつ……」
「うげぇ!」
「もういっちょ、足蹴り」
「危な!」
「ちっ、避けたか」
「カヤト怖いから……」
朝からなにやら騒がしいカヤト家。
何故騒がしいかというと、西城が俺の家に泊まりに来ているからだ。
「ちっ」
「怖!」
俺は、汚物を見るような冷たい目線で西城のことを見る。
「カヤトその目付き怖いから止めてくれ」
「ちっ、しゃない」
「態度が学校にいるときと変わりすぎだろ!?」
「いつものことだ」
そう俺は、学校では猫を被って生活している……すまん嘘だ。
西城が来ている時だけ限定だ。
あの後、西城にもう一度蹴りを入れ。
洗面所で顔を洗わせ、リビングで朝飯を食べることにした。
「さてと、西城、何が食べたい?」
キッチンに立ち、普段から愛用している日本刀包丁を片手に持ちながら俺は西城にオーダーを聞く。
「毎度思うが似合ってるよなその格好」
「うるさい……」
照れ臭いことをさらっというよなこいつは。
「あぁ、すまんな、じゃ、チャーハン大盛りで頼む」
「わかった」
チャーハンか、シンプルで簡単にできる料理だが、作る人によって味が変わる奥の深い料理だ。
まずは、中華鍋を戸棚から取り出して。
火にかける。そして、オリーブオイルを中華鍋に垂らす。
ピピー、ピピー
おや、ご飯が炊けたようだ。
熱々に熱した中華鍋に、適度に切った豚肉を入れ強火で焼く、豚肉に少し焦げ目いてきたらご飯を入れ炒める。
「西城、ネギ取ってくれ」
「どこにあるんだ?」
「冷蔵庫を開けたらわかる」
「はいよ、冷蔵庫な」
「ほい、持って来たぞ」
「ついでだからネギ切ってくれ、みじん切りに」
「マジか」
「マジだ」
料理が苦手なのは知っているが、さすがに食材を切れないわけではないだろう。
「わかった、下手でも文句言うなよ」
「いわん、いわん」
おいまて、今、包丁の刃部分ではなく、背の部分を使おうとしていなかったか?
「西城まさか刃の方向もわからないのか?」
「……うなわけないだろ!」
「そうか、じゃあネギを切ってくれ」
「おう、まかせとけ!」
大丈夫かね?本当に。
お、今度はしっかりと刃の方を使って切っているな。
おっといけない、いけないしっかりと飯をかき混ぜなければ。
「ネギ切るの終わったぞ」
「じゃ、中華鍋に入れてくれ」
「ほい」
西城がネギを入れた後、火を中火にし、軽く炒める。
そして、ネギが少し柔らかくなったら火を止める。
味付けはシンプルに塩コショウだ。
「お、美味しそうだな」
「ほれ、自分が食いたい分とってけ」
俺はそう言いながら西城に皿を渡す。皿はチャーハンなどをのせるときによく使う四角い皿だ。
「それでは、いただきます」
「いただきます」
我ながら上手く出来たな、今回のチャーハンは、ただ少しコショウが多かったか。
「うめ~」
「ありがとよ」
「うめ~」
「人の話を聞いちゃいない」
「うめ~」
「ダメだこいつ……」
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