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第2章 独身男の会社員(32歳)が過労で倒れるに至る長い経緯
第7話「隠秘された場所での密会」
しおりを挟む昨日姫ちゃんから俺のスマホに『家庭訪問に行ったけど、あんた居なかったから明日ココに来てちょーだい』みたいなメッセージが入ったので、19時に仕事を切り上げて会社から直接指示された場所に向かった。
そこは繁華街のはずれにある雑居ビルの地下らしいので、俺は近くのコインパーキングに車を止めそこからは徒歩で行く。
「なんとまあ、いかがわしい場所に呼びつけたもんだ」
周りにはキャバクラやその他風俗店も並んでいるところなので、普段は用事がある時しか通ることがない。
「SMクラブとかだったらやだなぁ」
俺はそう口にしながら、正直若干ドキドキしていた。
ごめん、ほんのちょっとワクワクしてる感じもあったりもするかも。
「お名前と身分証明書をお願いできますか」
ビルのエレベーターを降りて扉の中に進もうとすると全身真っ黒なスーツで身を固めている厳つい男に阻まれた。
案内板を見て察するに、どうもここは会員制のバーらしい。完全に密会じゃねえか。
俺は対面する男に自分の名を述べ、運転免許証を見せる。
「結構です。渡辺様ですね、吉沢様が中でお待ちです」
黒服に無事入店を許可をされた。
「先生。お待たせ、しま……した」
店に入って姫ちゃんを見つけた俺だが、いつもと雰囲気が違う彼女に驚きを隠せない。全身高そうなスーツで髪型や恐らく化粧なんかも完璧にキメていた。
そして全体的にシックなスタイルにも関わらず、唇に塗装されたグロスとルージュが男性の視線を吸い込むような色気を発している。
三者面談の時の姿と比べても比にならないも程、その見栄えにはなにか魅きつけられるものがあった。
いやいや、ウチに来るときとかいつもスエットとかじゃん?
この姿といい、恭子の誕生日パーティーの時の『ウチの料理長が~』発言といい、姫ちゃんはやはりかなりの家柄なお人ではなかろうか。
「渡辺さん、お忙しいところお呼び立てして誠に申し訳ありません」
「い、いやー……、先生や。正直、何だここは?」
俺はキョロキョロと周りを見渡す。
改めて気が付いたが、店の内装がやたら豪華なのだ。雑居ビルのテナントとしては明らかにおかしい。それに周りの客もそれ相応の格好をしているので、妙に俺だけが浮いているような感覚になる。
挙動不審な俺の振る舞いを見て、姫ちゃんはクスクスと笑う。
「フフフ、そうですね。まずこのお店は一般の方でしたら中大手の役員クラスか、著名人、もしくは政治家あたりでもなければ会員になれませんね」
姫ちゃんはどうも一般の方ではないらしい。
「さて、まずはお座りになられてはいかがかしら?」
俺は勧められるがままにテーブル席へ座るが、ソファーが豪華すぎる所為か尻に落ち着きがない。
「この立地場所に驚きになられたでしょう。密会するには意外とこういった通りにある店のほうが見られたら困る人に見つかりにくいらしいのですよ」
恐らくは他の客のことを言っているのだろう。どう見てもお偉いさんとその愛人という組み合わせが多そうだ。
姫ちゃんはその後ウェイターに声を掛けた。
「私はブランデーを、そしてこちらには例のものをお願いね」
例のものってなんだよ?
俺はそう思ってウェイターが戻っていく方を眺めた。
するとウェイターに声を掛けられたバーテンダーがグラスに酒を注いでいたのだが、姫ちゃんのブランデーは明らかに普通の酒じゃなかった。
あのボトル、テレビで見たことある。
リシャールとかいう奴じゃね?
ヘネシーさん家のリシャールくんだよね?
どうすんだよ。俺、財布のなか18000円しか入ってないんだけど。
俺は例のものが何か?ということも忘れて、落ち着かない尻と震える足をガクガクブルブルと共演させていた。
「お待たせしました。こちらがブランデー、そしてこちらは例の果実酒と、グラスにございます」
ウェイターが俺のところに市場価格1瓶1500円の柚子コマを置いた。
「おいおいおいおい、なんで俺は柚子コマなんだよ!!絶対こんなのこの店にあるはずないだろ!」
「ああ、それは来がけにコンビニで私が買ってきました。昨日渡辺さんのご自宅にあった瓶を勝手に空にしてしまいましたから、そのお詫びです」
今日の姫ちゃんは突っ込みどころがありすぎて、正直どうしていいか対応に困っていたら、何やら隣の席の愛人?が興味深々でこちらを見ていることに気が付いた。
そりゃ目立つよ。高級バーで柚子コマだからな。
「えー、ナニあのお酒。凄く美味しそうなんだけどー」
「なんだ飲みたいのか?……ちょっとキミ、アレはなんというお酒かね?」
今度は愛人にせがまれたどっかのお偉いさんがウェイターに訪ねている。
「あちらはお客様がお持ち込みになられたものでして、当店では扱ってない銘柄に御座います」
隣の愛人がブーブー言っているその声と、奴らの視線が鬱陶しくて、俺は柚子コマの瓶を持って席を立つ。
「あー、もしよければ一杯どうぞ」
俺がそう言うと、愛人がキャーキャー喜こんで柚子コマを注いだグラスに口をつけた。
「えー、凄くオイシイ!!ナニコレ!?」
多分アンタの飲んでいるコップ一杯の酒の金で、何リットルも買えるであろう柚子コマだよ。
「ほう、そんなに旨いのか?ワシにも一杯くれんかね」
どうぞどうぞ。
「ぬ!確かにこれは女が喜びそうな味だな!?これは何という酒だ?」
「酒売り場で柚子コマって言えば普通に買えますよ」
こんなところで柚子コマニアを2人も量産できた。やはり酒の味は値段じゃないね。
「そうかユズコマか聞いたことのない銘柄だな。……ああ、悪かったなキミ、これで足りるかはわからんが受け取ってくれ」
お偉いさんにお札のようなものを握らされた俺が元の席に戻ると、姫ちゃんがクックックと声を殺して笑っていた。
「流石は渡辺さんですね、この店でそんなやり取り初めてみました。しかし、せっかくのお好きなお酒ももう半分になってしまいましたわね。本当に人が良い方ですね、渡辺さんて」
そう言いながら姫ちゃんは瓶の残りを俺のグラスに手酌する。
ああ、そうだった。これは姫ちゃんが(多分嫌がらせで)買って来てくれたものだった。
まあ、瓶は半分になってしまったが、何故か俺の手には札クリップで挟まれた諭吉たちが握られている。
ひーふーみーよー……おお、10枚もあった。
金持ちは裸銭なんだなあ。
「ところで、先生よ。今日は一体何の目的でこんなところに俺を呼んだんだ?」
「ええ、そうですね……。まずは謝罪せねばならないことがあります」
柚子コマのことじゃないよな?アレ、実は姫ちゃんに全部飲まれまいと買い置きしているものをコッソリ隠してあるから別にどうでもいいし。
「私、昨日神海さんにとても酷いことを言ってしまいました」
姫ちゃんの顔つきが変わる。
それはとても辛そうで、悲しそうで、そして苦しそうに。
「何て言ったんだ?」
「神海さんが今いる場所は”砂上の城”……だと」
なるほど。
砂の上に建っている城か。
言い得て妙だ。
波が来ればいつ崩れ去ってもおかしくはない”居場所”。
確かに俺と恭子に親戚などといったつながりはない。はっきり言えば赤の他人だ。32歳の独身のおっさんと女子高生が生活を共にしているというのは世間体で見れば極めて歪であり、決して堂々とできるものじゃない。
だから、もし俺と恭子の同居を認めたくない人が現れれば、すぐにでも解消されてしまうような関係であって、そうなれば恭子の居場所はまた、あの家に逆戻りだ。
「でも、なんでそんなことを……?」
「恭ちゃ―――神海さんが”今の生活が幸せ”だと言ったから。何も危機感を持っていなかったから……こんなこと神海さんに言ったところで仕方がないことを私は理解っていたはずなのに」
つい、言ってしまったのか。
「どうして先生がそこまで恭子に入れ込むのかはわからないが、まあアイツもここに来て半年、そろそろ落ち着いてきたし、そういうことを考えてもいい頃合いかもしれん」
そういうこととは、つまりこれからのこと。
少し早すぎるような気がしないでもないが、今の状態が実に不安定だということも踏まえて、いずれは恭子自身がこれからの生き方も考えて行かねばならない。
「でも”恭子に言ったところで仕方がないこと”ってことは、つまりそれは俺に言うつもりだったんだな」
姫ちゃんは無言のままブランデーを一口飲んでから答える。
「察しがいいですね。はい、そうです。……渡辺さんは神海さんのことをどう考えていらっしゃるの?」
「確かに俺と恭子は余所からみれば赤の他人かもしれない。でも俺と師匠たちの―――恭子の両親たち家族とは結構な付き合いもあったし、それこそそこら辺の親類なんかより余程強く繋がれた絆があった」
「だから、だからこそ、出来ることなら俺は本来意味での恭子の保護者になりたいと思っている」
もちろん、そんなことが出来ないのはわかっている。
「……そう、そうですか。それならば話は早いです」
「渡辺さんの仰った、本当の意味で神海さんの保護者になる方法があります」
「え?」
姫ちゃんの言葉に俺は驚愕する。
「それは一体……」
そして続く言葉が俺を更に驚愕させることになる。
「渡辺さんが神海さんと婚姻関係を結ぶことです」
「神海さんが16歳になったことで条件付きではありますが、結婚をすることができますから、そうなれば形は違えど名実ともの保護者になれますよ」
おいおい、この姉ちゃん一体何をいってやがる。
俺の腹の中でなにか黒っぽいものが疼きだしているのがわかる。
ふざけているのか!?そう言いたかったが、彼女の話が止まらずタイミングが掴めない。
「その条件とは、現在の形式上の保護者である後見人の叔母、植松好子の許可が必要ということなのですが―――」
「それに関しては興信所をつかって吉沢の家の顧問弁護士に調べさせたことがありまして……まあ、有体に言えば植松が神海さんの両親の遺産を横領している証拠なのですけどね」
そう言うと彼女は一通の封筒をテーブルの上で差し出してきた。
「これは私からの指示書です。これを持って更科法律事務所いけばウチの顧問弁護士からその証拠引き渡される手はずになっています。あと、望めば植松との交渉も代わりにさせられますよ」
目の前の人が何を言っているのか全く理解したくないが、言いたいことはなんとなくわかる。
「なんだ?それを持ってあの叔母に『告発されたくなければ何も言わず恭子を寄こせ』って脅すわけか?」
あの叔母に恭子への執着があるとは思えないので別にそんな必要はないような気もするが、ひょっとしたら何か裏事情でもあるのかもしれない。
しかしどちらにしても、考える必要も価値もないことだ。
俺の声は無意識にもドスの利いた感じになっている。
「ハハハ……まるで人買いだな」
もう、真顔で乾いた笑い声しか出せなかった。
「そうかもしれないですね。貴方が少女趣味で神海さんがマンションで飼われているならば―――ね」
何か越えてはいけない一線を越えたような発言をされたような気がして、気が付けば俺はテーブルへ身を乗り出し彼女の肩を掴んでいた。
掴んだのが胸倉ではなかったことを考えると、まだ俺に少しは理性があったのだろう。
まだ、この時までは。
「もういい、これ以上喋る―――――」
肩を掴んだ状態で「喋るな」と言い終える前に俺の口は彼女の口に塞がれる。
口付けをされた、キスされた。
「―――――な、、、」
「あら、口紅が付いてしまいましたわね」
彼女はそう言うと、再び顔を近づけてきて俺の口端を舌先で拭う。
「済みません。私これから少々私用がありまして本日はこれで失礼させていただきます」
俺が呆然とするなかで彼女は立ち上がり俺に掴まれて皺になった肩を直しながら去ろうとしている。
そしてそのあとに、
「あら、そうそう。今夜ここでの飲食はこの後もご自由にされて構いませんので……それと、言い忘れていましたが、私が神海さんに構うわけ、それは、それが私にとっての”贖罪と反逆”だからですよ」
身を翻して思い出したかのようにそう言い残し、彼女は店を出て行った。
俺は体と思考がフリーズしていたが、『私は帰るけど、あんた一人で勝手に飲み食いしてなさい』というのと最後になんか”中学生あたりが掛かりそうな病気”的な発言をしていたことはなんとかわかった。
それから暫くの間、俺は不動のままだったが、ようやく硬直状態が解けたときにどうしていいかわからずとりあえずウェイターに目を合わせる。
「お客様、口紅がついてますよ。それとなにかご注文なされますか?」
ウェイターは俺にナプキンを差し出してそう言った。
「あ、ああ。じゃあ、俺にもブランデー……はこれがあるから別にいいや。それよりも支払いの方は?」
そういえばあのキス魔、金を払っていただろうか?
「当店では直接のお会計はございません、後日会員様へ請求書が届くようになっております」
なるほど、システム化されたツケだった。
俺はウェイターに謝意を述べると、キス魔が飲み残したブランデーのグラスとまだ半分量は残っている柚子コマの瓶を両手に持って席を立つ。
そして、それからどうしたかというと……
「すんません。俺ひとりぼっちになっちゃったんで仲間に入れてくだせえ」
このまま帰るのは癪だったので、俺は隣の席のお偉いさんと愛人カップルに合流して朝まで飲み明かす。
ちなみに俺の飲み代は豪快にもそのお偉いさんが受け持ってくれたのだが、別れ際にこっそり愛人のほうへ耳打ちして予想される金額を聞いてみた。
俺の夏冬ボーナスを合わせても全然足りてねえ。
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