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積極的な令嬢
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「しかし、困った事態となってしまったな」
サーフェスは前髪を掻き上げるなり、途方に暮れたように弱々しい声を、溜め息と共に吐き出した。
「これではチケットを無駄にしてしまう」
残念そうに肩を落とすと、トラウザーの尻ポケットを漁った。
「仕方ないから、顧客の誰かに売るしかないな」
「何ですの? 」
「バークレイ劇場の芝居だよ」
言うなり、バンと叩きつけるようにテーブルに乗った二枚の紙片。
「チケットを手に入れたいのだが。ジゼル嬢との逢引きが出来ないとなると」
「ま、まあ! 返事もまだなのに、先走ったことをなさったのね」
「やかましい。良い返事が来ると期待していたのだ」
顔合わせもないうちから結婚式を妄想したり、返事もまだなのに逢引きの段取りをしたり。
恋する相手への手紙の文章に、うんうんと唸りながらペンを走らせているかと思えば。
サーフェスの心の内は複雑怪奇だ。
「今回の演目は新作で、恋愛物だったから。女性なら気にいるだろうと踏んでいたのに」
まるで、チケットを破棄しかねない言い方だ。
「お、お待ちになって! 」
咄嗟にチケットに手を差し出していた。
弾みで、彼の指先が触れてしまう。
きゃっと小さく喉を鳴らして、マーレイはすぐさま手を後ろに回した。
「何だ? 」
令嬢らしからぬ騒々しさに、目を丸くするサーフェス。
マーレイは息を吸って、何事も見せなかった表情を作った。
「主役はやはり、ベテラン女優のミセス・ナタリーかしら? 」
「いや。新人らしい」
「相手役はオーナーでもあるジミー・シュバイツァーですか? 」
「あ、ああ。その通りだ」
やけに詳しいマーレイに、サーフェスはタジタジだ。
「私ではいけませんか? 」
「何だと? 」
「同伴するのが私ではいけませんか? 」
マーレイの提案に、サーフェスは椅子から転げ、どすんと尻餅をついた。豆鉄砲を食らったかのように、尖った目がまん丸になる。
「お、おいおい。君は他にも男がいるだろう? 私は嫉妬に狂った男どもに刺されるのは御免だ」
「くだらない言葉は慎んでくださいな」
ギロリとアメジスト色の目が鋭利になり、サーフェスは喉を上下させた。
「バークレイ劇場のチケットは、今や身分に関係なく手に入れられない代物。その価値は年々高まり、今や幻とさえ言われています」
「大袈裟だな」
「いいえ。一体、どのような手をお使いになられたのですか? 」
「別に特別な手管などない。ジミーとは昔馴染みだから、融通してもらっただけだ」
たちまち、マーレイの顔が華やぐ。彼女は思わず立ち上がり、両手で己の頬を包んだ。
「まあ! ジミー・シュバイツァーと! 素晴らしいご友人をお持ちなのね! 」
弾んだ声は、一オクターブ高く、アルトからソプラノへと変わってしまっている。
「おい。いつものツンツンした顔はどうした? 」
気位が高く、喜怒哀楽を一切出さない令嬢で通っていたマーレイの、喜の部分が全面に出ていることに、サーフェスは目をパチパチと瞬かせる。
「君は表情筋が死んでいるのではなかったのか? 」
打ちつけた腰をさすりながら、サーフェスは再び椅子に座り込んだ。
「何とでも仰って」
テーブルに両手をつき、前のめりになるマーレイ。
テーブルを隔てていた二人の距離がぐっと詰まる。
「公爵、お願いしますわ。是非、私を同伴してくださいませ。こんな好機、二度とありませんもの」
大好きな俳優の芝居を観れる。好機を逃してたまるか。諦めていたチケットを前にして、体裁を保っている場合ではない。
このときのマーレイは、ヴィンセント伯爵家令嬢であることを忘れ、世間一般の二十歳の乙女となっていた。
「そ、そこまで言うなら。一緒に行くか? 」
ぐいぐいと至近距離まで詰められ、思わずといった具合にポロリと零してしまう。
「まあ! うれしいわ! 」
マーレイは聞き逃さない。
言質は取った。
「そんなにジミーが好きか? 」
「ええ! 勿論! 」
雨空を吹き飛ばすくらいの晴れ晴れとした笑顔で、マーレイは弾んで答える。
「私は彼がバークレイ劇場を興す前からの、小劇場の座員時代から観ていましたから」
「十五年程前からか。年季の入りようだな」
「このところ、ちっとも席が取れなくて。今回も諦めてましたのに」
俳優ジミー・シュバイツァーの狂信者を前に、サーフェスはかなり引き気味だ。
「そ、そこまで喜んでもらえるとはな」
汗を浮かべつつ、サーフェスはどうにかこうにか硬い表情を解いた。
サーフェスは前髪を掻き上げるなり、途方に暮れたように弱々しい声を、溜め息と共に吐き出した。
「これではチケットを無駄にしてしまう」
残念そうに肩を落とすと、トラウザーの尻ポケットを漁った。
「仕方ないから、顧客の誰かに売るしかないな」
「何ですの? 」
「バークレイ劇場の芝居だよ」
言うなり、バンと叩きつけるようにテーブルに乗った二枚の紙片。
「チケットを手に入れたいのだが。ジゼル嬢との逢引きが出来ないとなると」
「ま、まあ! 返事もまだなのに、先走ったことをなさったのね」
「やかましい。良い返事が来ると期待していたのだ」
顔合わせもないうちから結婚式を妄想したり、返事もまだなのに逢引きの段取りをしたり。
恋する相手への手紙の文章に、うんうんと唸りながらペンを走らせているかと思えば。
サーフェスの心の内は複雑怪奇だ。
「今回の演目は新作で、恋愛物だったから。女性なら気にいるだろうと踏んでいたのに」
まるで、チケットを破棄しかねない言い方だ。
「お、お待ちになって! 」
咄嗟にチケットに手を差し出していた。
弾みで、彼の指先が触れてしまう。
きゃっと小さく喉を鳴らして、マーレイはすぐさま手を後ろに回した。
「何だ? 」
令嬢らしからぬ騒々しさに、目を丸くするサーフェス。
マーレイは息を吸って、何事も見せなかった表情を作った。
「主役はやはり、ベテラン女優のミセス・ナタリーかしら? 」
「いや。新人らしい」
「相手役はオーナーでもあるジミー・シュバイツァーですか? 」
「あ、ああ。その通りだ」
やけに詳しいマーレイに、サーフェスはタジタジだ。
「私ではいけませんか? 」
「何だと? 」
「同伴するのが私ではいけませんか? 」
マーレイの提案に、サーフェスは椅子から転げ、どすんと尻餅をついた。豆鉄砲を食らったかのように、尖った目がまん丸になる。
「お、おいおい。君は他にも男がいるだろう? 私は嫉妬に狂った男どもに刺されるのは御免だ」
「くだらない言葉は慎んでくださいな」
ギロリとアメジスト色の目が鋭利になり、サーフェスは喉を上下させた。
「バークレイ劇場のチケットは、今や身分に関係なく手に入れられない代物。その価値は年々高まり、今や幻とさえ言われています」
「大袈裟だな」
「いいえ。一体、どのような手をお使いになられたのですか? 」
「別に特別な手管などない。ジミーとは昔馴染みだから、融通してもらっただけだ」
たちまち、マーレイの顔が華やぐ。彼女は思わず立ち上がり、両手で己の頬を包んだ。
「まあ! ジミー・シュバイツァーと! 素晴らしいご友人をお持ちなのね! 」
弾んだ声は、一オクターブ高く、アルトからソプラノへと変わってしまっている。
「おい。いつものツンツンした顔はどうした? 」
気位が高く、喜怒哀楽を一切出さない令嬢で通っていたマーレイの、喜の部分が全面に出ていることに、サーフェスは目をパチパチと瞬かせる。
「君は表情筋が死んでいるのではなかったのか? 」
打ちつけた腰をさすりながら、サーフェスは再び椅子に座り込んだ。
「何とでも仰って」
テーブルに両手をつき、前のめりになるマーレイ。
テーブルを隔てていた二人の距離がぐっと詰まる。
「公爵、お願いしますわ。是非、私を同伴してくださいませ。こんな好機、二度とありませんもの」
大好きな俳優の芝居を観れる。好機を逃してたまるか。諦めていたチケットを前にして、体裁を保っている場合ではない。
このときのマーレイは、ヴィンセント伯爵家令嬢であることを忘れ、世間一般の二十歳の乙女となっていた。
「そ、そこまで言うなら。一緒に行くか? 」
ぐいぐいと至近距離まで詰められ、思わずといった具合にポロリと零してしまう。
「まあ! うれしいわ! 」
マーレイは聞き逃さない。
言質は取った。
「そんなにジミーが好きか? 」
「ええ! 勿論! 」
雨空を吹き飛ばすくらいの晴れ晴れとした笑顔で、マーレイは弾んで答える。
「私は彼がバークレイ劇場を興す前からの、小劇場の座員時代から観ていましたから」
「十五年程前からか。年季の入りようだな」
「このところ、ちっとも席が取れなくて。今回も諦めてましたのに」
俳優ジミー・シュバイツァーの狂信者を前に、サーフェスはかなり引き気味だ。
「そ、そこまで喜んでもらえるとはな」
汗を浮かべつつ、サーフェスはどうにかこうにか硬い表情を解いた。
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