51 / 261
第5章:天使の嬉し涙
第10話:リリベルの涙
しおりを挟む
リリベル=ユーリィはフード付きの白いロングコートに身を包んでいた。顔はフードによって半分隠れていたが、その顔は紅く染まるばかりであった。そうなってしまったのも、クルス=サンティーモの要らぬ助言が原因だった。なかなか起きぬリリベル=ユーリィをどうやって起こしたら良いのかと、レオナルト=ヴィッダーはクルス=サンティーモに相談したのだが、ここは王子様のキスが一番だと言ってみせたのだ。
レオナルト=ヴィッダーはそういうものなのか? とベッドの上でクークーと寝息を立てるリリベル=ユーリィの右頬に唇を軽くつけてみようと思ったのだ。そして、レオナルト=ヴィッダーがまさにリリベル=ユーリィの右頬に唇をつけようとしたとき、リリベル=ユーリィはごろんと寝返りを打つ。そうなれば、レオナルト=ヴィッダーはそこで頭を止める他無い。さらにはリリベル=ユーリィが眠い眼を開けると、そこに愛しのレオナルト=ヴィッダーの顔があったために、びっくりして身体を硬直させるしかなかった。
リリベル=ユーリィは眠気が一瞬で吹き飛び、さらには身体中から緊張による熱い汗がだらだらと噴き出ることとなる。もちろん、彼女の顔は茹蛸のように真っ赤になってしまう。濃い目の褐色の肌であるのに、頬が紅潮しているのがひと目でわかるほどであった。レオナルト=ヴィッダーは顔を彼女から離しつつ、う、うんんん!? と、よくわからない咳をつくこととなる。
気恥ずかしさからか、ふたりはまともに眼を合わせることもなく、夜明けと共に泊っている宿から出て、手配済みの駅馬車へと歩を進めていた。レオナルト=ヴィッダーは前腕固定型杖を用いて、ゆっくりと歩き、さらにその補助として、クルス=サンティーモがレオナルト=ヴィッダーの左に並んで歩く。そして、リリベル=ユーリィは眼深くフードを頭に被りつつ、彼らのすぐ後ろをついていく。
街の大通りは明け方ということもあり、屋台に商品を並べる店員くらいしか見受けられなかった。往来を歩く人々は少ないというのに、リリベル=ユーリィは自分の正体が何かがわからないようにと注意を払っている人物のように見て取れた。そのため、余計に悪目立ちしてしまい、街の警護兵たちがひそひそと耳打ちし合うこととなる。
白いロングコートの隙間から、大層、立派な部分鎧が見え隠れしていたので、高貴な身分にあらせられる方だということはわかる。しかし、何かしらの理由ありなのもわかる。そんな彼女が髪だけは最低限整えた髭面の若者のすぐ後ろを歩いている。声をかけるべき事案なのかどうかと、街の警護兵たちが逡巡してしまうのは当たり前の話であった。
結局のところ、街の警護兵たちが最終的に取った結論は見て見ぬ振りであった。この明け方という時間に、怪しい奴らがうろうろしているのは当たり前と言えば当たり前なのだ。そして、それが僕はコソ泥ですと主張している者ならば、職務質問の対象にする。しかし、白いロングコートに身を包んでいるのは騎士様なのだ。ならば、何か特別な使命を帯びていると考え、レオナルト=ヴィッダーたちを放置することにしたのだ。
レオナルト=ヴィッダーたちは自分たちに視線を送ってくる警護兵たちに気づく余裕すらも無く、目的地である駅馬車に到着することとなる。駅馬車に居た駅員たちは、前腕固定型杖を右腕に装着した若者が現れたことで、フィルフェン王子から言付けされていた人物だとひと目で見抜く。そして、ひとことふたことレオナルト=ヴィッダーと言葉を交わし、幌馬車へと案内する。
レオナルト=ヴィッダーたちは駅員に促されるままに幌馬車の荷台部分に乗りあがり、藁のベッドに背中を預けることとなる。レオナルト=ヴィッダーたちは荷台部分で身体を休めていると、数分後には幌馬車がゆっくりと動き出し、駅馬車の外へと出ていく。幌馬車が向かっていく先は東の方角であり、レオナルト=ヴィッダーは少なからずホッと安堵する。フィルフェン王子の手筈通りに事が進んでいることを実感した瞬間でもある。
クルス=サンティーモは幌馬車の開いた後ろ側から街の景色が流れていくのを、感心深く見つめていた。首を上下左右にくねらせては時折、おォ……と感嘆の声をあげている。リリベル=ユーリィとしては、この街の中央にある城に住んでおり、さらには城から抜け出してはオールドヨークの隅々を自分の付き人たちと共に探索していた。それゆえに、何故にクルス=サンティーモが感嘆の声をあげているのかがわからない。
「何か珍しい物でも見えました?」
「は、はい。劇場とか、ぼくが立ち寄ったことがない建物がずっと続いているんですゥ!」
「劇場? ああ、この辺りは劇場が立ち並ぶ『ブロードウェイ』ですね。クルスはミュージカルとか演劇に興味をもっているの?」
リリベル=ユーリィは自分の質問の仕方自体が間違っていることを、続くクルス=サンティーモの返しによって気づかされることとなる。そもそも、クルス=サンティーモはミュージカルや演劇自体を見たことが無いと言ってきたのだ。そういうこともあり、リリベル=ユーリィはなるべく噛み砕いて、ミュージカル、演劇、そしてオペラについて、その成り立ちと違いについて解説をするのであった。
リリベル=ユーリィがそれらについて詳しいのも当たり前と言えば当たり前である。王族や貴族を代表とする富豪層の遊びと言えば、これらに集約されていると言っても過言ではないからだ。もちろん、劇場には庶民たちも客として迎えられる。だが、王族や貴族たちには劇場側は特別席を用意している。最前列の席はもちろんのこと、2階から舞台全体を見下ろせる主賓席も用意されている。そこから劇を見ることが出来たリリベル=ユーリィが、今、幌馬車の荷台に居る面子の中で一番詳しいのは当たり前なのだ。
クルス=サンティーモは眼をキラキラと輝かせて、純心そのもののにリリベル=ユーリィの話に喰いついている。それゆえにリリベル=ユーリィも気を良くして、熱弁してしまっていた。そんな彼女がふと、レオナルト=ヴィッダーの方に顔を向ける。彼は左足を前方に投げ出し、胸の前で腕組みをした状態で背中を藁のベッドに預けた格好を維持し続けていた。
「あ、あの……。もしかして、面白くない話を聞かせてしまいました?」
「あ、ああ?? いや、そうじゃないんだ……」
リリベル=ユーリィはなんだか左胸の奥がギュッと縮こまってしまう感覚に囚われる。関心がないのか、それとももっと先のうざったがれているのではないか? という疑念にかられてしまう。しかし、レオナルト=ヴィッダーは困ったような顔つきでありながらも、努めて笑顔でリリベル=ユーリィに言う。
「いや、リリベルの前で言うのもなんだけど、俺の恋人がリリベルのように、劇に関して熱く語ってたなって……。一緒に劇を見に行こうっていう約束をまだ果たしてなかったなって、そんなことを思ってたんだよ」
リリベル=ユーリィは無意識に青碧玉の両目からぽろぽろと大粒の涙を零してしまう。自分が他愛のない話をしている最中に何気なくレオと約束していたことを、レオはちゃんと覚えていてくれた。それがリリベル=ユーリィの心を大きく揺さぶる……。
レオナルト=ヴィッダーはそういうものなのか? とベッドの上でクークーと寝息を立てるリリベル=ユーリィの右頬に唇を軽くつけてみようと思ったのだ。そして、レオナルト=ヴィッダーがまさにリリベル=ユーリィの右頬に唇をつけようとしたとき、リリベル=ユーリィはごろんと寝返りを打つ。そうなれば、レオナルト=ヴィッダーはそこで頭を止める他無い。さらにはリリベル=ユーリィが眠い眼を開けると、そこに愛しのレオナルト=ヴィッダーの顔があったために、びっくりして身体を硬直させるしかなかった。
リリベル=ユーリィは眠気が一瞬で吹き飛び、さらには身体中から緊張による熱い汗がだらだらと噴き出ることとなる。もちろん、彼女の顔は茹蛸のように真っ赤になってしまう。濃い目の褐色の肌であるのに、頬が紅潮しているのがひと目でわかるほどであった。レオナルト=ヴィッダーは顔を彼女から離しつつ、う、うんんん!? と、よくわからない咳をつくこととなる。
気恥ずかしさからか、ふたりはまともに眼を合わせることもなく、夜明けと共に泊っている宿から出て、手配済みの駅馬車へと歩を進めていた。レオナルト=ヴィッダーは前腕固定型杖を用いて、ゆっくりと歩き、さらにその補助として、クルス=サンティーモがレオナルト=ヴィッダーの左に並んで歩く。そして、リリベル=ユーリィは眼深くフードを頭に被りつつ、彼らのすぐ後ろをついていく。
街の大通りは明け方ということもあり、屋台に商品を並べる店員くらいしか見受けられなかった。往来を歩く人々は少ないというのに、リリベル=ユーリィは自分の正体が何かがわからないようにと注意を払っている人物のように見て取れた。そのため、余計に悪目立ちしてしまい、街の警護兵たちがひそひそと耳打ちし合うこととなる。
白いロングコートの隙間から、大層、立派な部分鎧が見え隠れしていたので、高貴な身分にあらせられる方だということはわかる。しかし、何かしらの理由ありなのもわかる。そんな彼女が髪だけは最低限整えた髭面の若者のすぐ後ろを歩いている。声をかけるべき事案なのかどうかと、街の警護兵たちが逡巡してしまうのは当たり前の話であった。
結局のところ、街の警護兵たちが最終的に取った結論は見て見ぬ振りであった。この明け方という時間に、怪しい奴らがうろうろしているのは当たり前と言えば当たり前なのだ。そして、それが僕はコソ泥ですと主張している者ならば、職務質問の対象にする。しかし、白いロングコートに身を包んでいるのは騎士様なのだ。ならば、何か特別な使命を帯びていると考え、レオナルト=ヴィッダーたちを放置することにしたのだ。
レオナルト=ヴィッダーたちは自分たちに視線を送ってくる警護兵たちに気づく余裕すらも無く、目的地である駅馬車に到着することとなる。駅馬車に居た駅員たちは、前腕固定型杖を右腕に装着した若者が現れたことで、フィルフェン王子から言付けされていた人物だとひと目で見抜く。そして、ひとことふたことレオナルト=ヴィッダーと言葉を交わし、幌馬車へと案内する。
レオナルト=ヴィッダーたちは駅員に促されるままに幌馬車の荷台部分に乗りあがり、藁のベッドに背中を預けることとなる。レオナルト=ヴィッダーたちは荷台部分で身体を休めていると、数分後には幌馬車がゆっくりと動き出し、駅馬車の外へと出ていく。幌馬車が向かっていく先は東の方角であり、レオナルト=ヴィッダーは少なからずホッと安堵する。フィルフェン王子の手筈通りに事が進んでいることを実感した瞬間でもある。
クルス=サンティーモは幌馬車の開いた後ろ側から街の景色が流れていくのを、感心深く見つめていた。首を上下左右にくねらせては時折、おォ……と感嘆の声をあげている。リリベル=ユーリィとしては、この街の中央にある城に住んでおり、さらには城から抜け出してはオールドヨークの隅々を自分の付き人たちと共に探索していた。それゆえに、何故にクルス=サンティーモが感嘆の声をあげているのかがわからない。
「何か珍しい物でも見えました?」
「は、はい。劇場とか、ぼくが立ち寄ったことがない建物がずっと続いているんですゥ!」
「劇場? ああ、この辺りは劇場が立ち並ぶ『ブロードウェイ』ですね。クルスはミュージカルとか演劇に興味をもっているの?」
リリベル=ユーリィは自分の質問の仕方自体が間違っていることを、続くクルス=サンティーモの返しによって気づかされることとなる。そもそも、クルス=サンティーモはミュージカルや演劇自体を見たことが無いと言ってきたのだ。そういうこともあり、リリベル=ユーリィはなるべく噛み砕いて、ミュージカル、演劇、そしてオペラについて、その成り立ちと違いについて解説をするのであった。
リリベル=ユーリィがそれらについて詳しいのも当たり前と言えば当たり前である。王族や貴族を代表とする富豪層の遊びと言えば、これらに集約されていると言っても過言ではないからだ。もちろん、劇場には庶民たちも客として迎えられる。だが、王族や貴族たちには劇場側は特別席を用意している。最前列の席はもちろんのこと、2階から舞台全体を見下ろせる主賓席も用意されている。そこから劇を見ることが出来たリリベル=ユーリィが、今、幌馬車の荷台に居る面子の中で一番詳しいのは当たり前なのだ。
クルス=サンティーモは眼をキラキラと輝かせて、純心そのもののにリリベル=ユーリィの話に喰いついている。それゆえにリリベル=ユーリィも気を良くして、熱弁してしまっていた。そんな彼女がふと、レオナルト=ヴィッダーの方に顔を向ける。彼は左足を前方に投げ出し、胸の前で腕組みをした状態で背中を藁のベッドに預けた格好を維持し続けていた。
「あ、あの……。もしかして、面白くない話を聞かせてしまいました?」
「あ、ああ?? いや、そうじゃないんだ……」
リリベル=ユーリィはなんだか左胸の奥がギュッと縮こまってしまう感覚に囚われる。関心がないのか、それとももっと先のうざったがれているのではないか? という疑念にかられてしまう。しかし、レオナルト=ヴィッダーは困ったような顔つきでありながらも、努めて笑顔でリリベル=ユーリィに言う。
「いや、リリベルの前で言うのもなんだけど、俺の恋人がリリベルのように、劇に関して熱く語ってたなって……。一緒に劇を見に行こうっていう約束をまだ果たしてなかったなって、そんなことを思ってたんだよ」
リリベル=ユーリィは無意識に青碧玉の両目からぽろぽろと大粒の涙を零してしまう。自分が他愛のない話をしている最中に何気なくレオと約束していたことを、レオはちゃんと覚えていてくれた。それがリリベル=ユーリィの心を大きく揺さぶる……。
0
お気に入りに追加
184
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
男女貞操逆転世界で、自己肯定感低めのお人好し男が、自分も周りも幸せにするお話
カムラ
ファンタジー
※下の方に感想を送る際の注意事項などがございます!
お気に入り登録は積極的にしていただけると嬉しいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらすじ
学生時代、冤罪によってセクハラの罪を着せられ、肩身の狭い人生を送ってきた30歳の男、大野真人(おおのまさと)。
ある日仕事を終え、1人暮らしのアパートに戻り眠りについた。
そこで不思議な夢を見たと思ったら、目を覚ますと全く知らない場所だった。
混乱していると部屋の扉が開き、そこには目を見張るほどの美女がいて…!?
これは自己肯定感が低いお人好し男が、転生した男女貞操逆転世界で幸せになるお話。
※本番はまぁまぁ先ですが、#6くらいから結構Hな描写が増えます。
割とガッツリ性描写は書いてますので、苦手な方は気をつけて!
♡つきの話は性描写ありです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誤字報告、明らかな矛盾点、良かったよ!、続きが気になる! みたいな感想は大歓迎です!
どんどん送ってください!
逆に、否定的な感想は書かないようにお願いします。
受け取り手によって変わりそうな箇所などは報告しなくて大丈夫です!(言い回しとか、言葉の意味の違いとか)
作者のモチベを上げてくれるような感想お待ちしております!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
働くおじさん異世界に逝く~プリンを武器に俺は戦う!薬草狩りで世界を制す~
山鳥うずら
ファンタジー
東京に勤務している普通のおっさんが異世界に転移した。そこは東京とはかけ離れた文明の世界。スキルやチートもないまま彼は異世界で足掻きます。少しずつ人々と繋がりを持ちながら、この無理ゲーな社会で一人の冒険者として生きる話。
少し大人の世界のなろうが読みたい方に楽しめるよう創りました。テンプレを生かしながら、なろう小説の深淵を見せたいと思います。
彼はどうやってハーレムを築くのか――
底辺の冒険者として彼は老後のお金を貯められたのか――
ちょっとビターな異世界転移の物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる