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第5章:ホバート王国統一戦
第8話:朱いドネル川の戦い
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北島軍はギユウ城に1万の兵を集め終えた後、そのうちの8割にあたる8千の兵を野戦用に出立させる。ゴンドール将軍が率いる5千の兵を駆逐するためにだ。ゴンドール将軍は浅い川々を挟み、北島軍8千と真正面から対峙する。各々の軍で太鼓が打ち鳴らされ、今か今かと突撃の合図を待つことになる。
ギユウ城を中心として、この地は特にドネル川流域と呼ばれている。ドネル川の1本1本は浅い川が多いのだが、流域面積がホバート王国随一である。このため、両軍は否応なくその浅い川で分断されており、どちらも広く大きく布陣を行っていた。
ゴンドール将軍は5千の兵を2千を1つ、1千を3つにして軍団を展開させていた。それに対して、北島軍は8千の兵を2千単位で4つに分割して展開させていた。北島軍は盤石の構えでゴンドール将軍旗下の軍団を迎え撃とうとしていた。
このゴンドール将軍と北島軍による真正面からの戦いは後の世に『朱いドネル川の戦い』と呼ばれるようになる。どちらも自分の勝利を疑わずに真正面からぶつかりあうことで、互いの血でドネル川を真っ赤に染め上げたからだ。
まず動いたのは北島軍の西端に位置していた2千であった。ドネル川の上流部を抑えることで、ゴンドール将軍の軍全体を包囲しようと画策する。ゴンドール将軍はそうはさせじと、こちらも西端に配置した1千の兵を向かわせる。西端の2千と1千が激しくぶつかり合う中、東端の2千を東に回り込むように動かしたのが北島軍であった。
北島軍は言わば、鶴翼の陣と呼ばれる陣形をとる。両端の2千づつを大きく左右に展開し、あわよくば包囲してしまおうとしたのだ。それに対して、ゴンドール将軍は東から南へと回り込んでいく2千を無視する形をとる。本隊から見て東の1千の軍、ふたつをまとめて北北東側の北島軍の2千にぶつけさせたのだ。
これに慌てたのは東に大回りしようとしていた2千の北島軍であった。踵を返し、現在、挟撃されようとしている2千を助けにいこうとする。しかしながら、真後ろから2千の北島軍が迫っているというのに、さらに無視して1千と1千のゴンドール将軍の軍が2千の兵をこれでもかと挟撃してみせる。
ここでわかりやすく名称付けをしよう。北島軍の西からA~D、ゴンドール将軍の軍を西からA~Dとすると、今、北島軍A(2千)とゴンドール軍A(1千)が川上の地を激しく取り合っている。
ゴンドール将軍が直接指揮しているのがゴンドール軍B(2千)である。そして、ゴンドール軍CとDの内、Dに当たるのがエーリカたち血濡れの女王の団であった。開戦当初、血濡れの女王の団は隙あらば、北島軍CとDの間を抜けて、北島軍の本隊であるBの裏へ回ろうとしていた。
だが、北島軍も間抜けでは無い。北島軍C(2千)を抜けられる前に、東に大きく回った北島軍D(2千)が北島軍Cの救援に戻ってきたのだ。どちらも相手を出し抜こうと画策した結果がこういう状況を創り出していた。
ゴンドール将軍は右手の親指の爪をギリギリと噛みながら、戦全体の推移を見続けていた。エーリカ率いるゴンドール軍Dが包囲されつつある中を突破してくれることを待ったのである。だが、いくら待とうがその機会がやってくることは無い。両端をじりじりと削られていくゴンドール軍である。ゴンドール将軍はいっそ、本体であるゴンドール軍Bをゴンドール軍CとDの救援に向かわせようかと思った。
そして、ゴンドール将軍が床机から立ち上がり、自分の直属の軍にそういう命令を下そうとしたその時であった。右の耳たぶをガブッと鋭い歯で噛まれたのだ。何事だ!? と驚いたゴンドール将軍は自分の右肩を注視する。そこには今まで居なかった白ネズミがちょこんと右肩に乗っていたのである。
「チュッチュッチュ。1の矢が折れれば、2の矢を放つでッチュウ。それでもダメなら3の矢を放つでッチュウ」
「それはどういう意味でごわすか!? まさかと思うが、本隊以外を犠牲にしろという、クロウリー殿の御判断か!?」
「少し違うでッチュウけど、血濡れの女王の団を信じるのでッチュウ。東端はエーリカちゃんたちに任せて、ゴンドール将軍は兵3千を持ってして、敵本隊に切り込むのでッチュウ」
クロウリーは自分の御使いとして、ゴンドール将軍の近くにコッシロー=ネヅを置いてきていた。クロウリーとコッシローはエーリカが悲しむ姿を見たいとは思っていなかった。それゆえに、エーリカを犠牲にして、ゴンドール将軍がおっ立てた死亡フラグをへし折ろうとしていた。
だが、ゴンドール将軍は、エーリカ殿を捨ておくことは出来ぬと、コッシローが示した策を却下しようとする。コッシローはそんなゴンドール将軍の目を覚ますべく、彼の大きな鼻をネズミ歯で思いっ切り噛むのであった。
「ゴンドール将軍。お前は優しすぎるのでッチュウ。そして、それと同時にエーリカちゃんを舐めているのでッチュウ! 大局を見つつ、それと同時に部下を信じてやれぬ者が、どうしてホバート王国随一の将軍になれると思っているのでッチュウかっ!!」
「コッシロー殿……。おいどんは目が覚めましたでごわす! 伝令を飛ばせ! 東端は血濡れの女王の団に任せ、すぐに本隊に合流せよとっ! 合わせて3千。向こうの本隊は2千! この戦、勝ったぞっ!!」
ゴンドール将軍は意を決する。ただでさえ、こちらの総数が北島軍のそれよりも少ないというのに、相手の展開に合わせるような形で軍を展開させる愚かさに気づいた。そして、エーリカたちを始めとする各軍団が粘ってくれることを信じた。ゴンドール将軍は西端の北島軍A(2千)をそのままゴンドール軍A(1千)で対応。東端に展開している北島軍CとD(合わせて4千)を血濡れの女王(1千)で抑えきってくれることを願う。
ゴンドール軍C(1千)を下がらせ、Bの本隊(2千)と合流させる。これで合わせて3千だ。ゴンドール将軍は3千の兵を渡河させて、一気に決着をつけるべく、北島軍の本隊(2千)にぶつけさせたのだ。
「やるじゃないのっ! さあ、ここからが正念場よっ! ブルースとアベルに伝達してっ! こちらは1千で相手の4千全てを屠るわよっ!」
ゴンドール軍Cがこの場から撤退していくことで、普通なら絶望に襲われるはずの血濡れの女王の団であった。だが、この絶望的な状況下において、エーリカは身体の奥底からほとばしる熱が溢れ出してきていた。その熱が身体中に伝播し、さらには左手の痣を光り輝かせる。
エーリカは光る左手を天に向かって高々と振り上げる。まるで勝利の女神は自分よっ! と言いたげな光であった。エーリカがそのような所作を取ると同時に、エーリカ率いる皆の身体の奥底からほとばしる熱が身体の外へと溢れ出した。
ギユウ城を中心として、この地は特にドネル川流域と呼ばれている。ドネル川の1本1本は浅い川が多いのだが、流域面積がホバート王国随一である。このため、両軍は否応なくその浅い川で分断されており、どちらも広く大きく布陣を行っていた。
ゴンドール将軍は5千の兵を2千を1つ、1千を3つにして軍団を展開させていた。それに対して、北島軍は8千の兵を2千単位で4つに分割して展開させていた。北島軍は盤石の構えでゴンドール将軍旗下の軍団を迎え撃とうとしていた。
このゴンドール将軍と北島軍による真正面からの戦いは後の世に『朱いドネル川の戦い』と呼ばれるようになる。どちらも自分の勝利を疑わずに真正面からぶつかりあうことで、互いの血でドネル川を真っ赤に染め上げたからだ。
まず動いたのは北島軍の西端に位置していた2千であった。ドネル川の上流部を抑えることで、ゴンドール将軍の軍全体を包囲しようと画策する。ゴンドール将軍はそうはさせじと、こちらも西端に配置した1千の兵を向かわせる。西端の2千と1千が激しくぶつかり合う中、東端の2千を東に回り込むように動かしたのが北島軍であった。
北島軍は言わば、鶴翼の陣と呼ばれる陣形をとる。両端の2千づつを大きく左右に展開し、あわよくば包囲してしまおうとしたのだ。それに対して、ゴンドール将軍は東から南へと回り込んでいく2千を無視する形をとる。本隊から見て東の1千の軍、ふたつをまとめて北北東側の北島軍の2千にぶつけさせたのだ。
これに慌てたのは東に大回りしようとしていた2千の北島軍であった。踵を返し、現在、挟撃されようとしている2千を助けにいこうとする。しかしながら、真後ろから2千の北島軍が迫っているというのに、さらに無視して1千と1千のゴンドール将軍の軍が2千の兵をこれでもかと挟撃してみせる。
ここでわかりやすく名称付けをしよう。北島軍の西からA~D、ゴンドール将軍の軍を西からA~Dとすると、今、北島軍A(2千)とゴンドール軍A(1千)が川上の地を激しく取り合っている。
ゴンドール将軍が直接指揮しているのがゴンドール軍B(2千)である。そして、ゴンドール軍CとDの内、Dに当たるのがエーリカたち血濡れの女王の団であった。開戦当初、血濡れの女王の団は隙あらば、北島軍CとDの間を抜けて、北島軍の本隊であるBの裏へ回ろうとしていた。
だが、北島軍も間抜けでは無い。北島軍C(2千)を抜けられる前に、東に大きく回った北島軍D(2千)が北島軍Cの救援に戻ってきたのだ。どちらも相手を出し抜こうと画策した結果がこういう状況を創り出していた。
ゴンドール将軍は右手の親指の爪をギリギリと噛みながら、戦全体の推移を見続けていた。エーリカ率いるゴンドール軍Dが包囲されつつある中を突破してくれることを待ったのである。だが、いくら待とうがその機会がやってくることは無い。両端をじりじりと削られていくゴンドール軍である。ゴンドール将軍はいっそ、本体であるゴンドール軍Bをゴンドール軍CとDの救援に向かわせようかと思った。
そして、ゴンドール将軍が床机から立ち上がり、自分の直属の軍にそういう命令を下そうとしたその時であった。右の耳たぶをガブッと鋭い歯で噛まれたのだ。何事だ!? と驚いたゴンドール将軍は自分の右肩を注視する。そこには今まで居なかった白ネズミがちょこんと右肩に乗っていたのである。
「チュッチュッチュ。1の矢が折れれば、2の矢を放つでッチュウ。それでもダメなら3の矢を放つでッチュウ」
「それはどういう意味でごわすか!? まさかと思うが、本隊以外を犠牲にしろという、クロウリー殿の御判断か!?」
「少し違うでッチュウけど、血濡れの女王の団を信じるのでッチュウ。東端はエーリカちゃんたちに任せて、ゴンドール将軍は兵3千を持ってして、敵本隊に切り込むのでッチュウ」
クロウリーは自分の御使いとして、ゴンドール将軍の近くにコッシロー=ネヅを置いてきていた。クロウリーとコッシローはエーリカが悲しむ姿を見たいとは思っていなかった。それゆえに、エーリカを犠牲にして、ゴンドール将軍がおっ立てた死亡フラグをへし折ろうとしていた。
だが、ゴンドール将軍は、エーリカ殿を捨ておくことは出来ぬと、コッシローが示した策を却下しようとする。コッシローはそんなゴンドール将軍の目を覚ますべく、彼の大きな鼻をネズミ歯で思いっ切り噛むのであった。
「ゴンドール将軍。お前は優しすぎるのでッチュウ。そして、それと同時にエーリカちゃんを舐めているのでッチュウ! 大局を見つつ、それと同時に部下を信じてやれぬ者が、どうしてホバート王国随一の将軍になれると思っているのでッチュウかっ!!」
「コッシロー殿……。おいどんは目が覚めましたでごわす! 伝令を飛ばせ! 東端は血濡れの女王の団に任せ、すぐに本隊に合流せよとっ! 合わせて3千。向こうの本隊は2千! この戦、勝ったぞっ!!」
ゴンドール将軍は意を決する。ただでさえ、こちらの総数が北島軍のそれよりも少ないというのに、相手の展開に合わせるような形で軍を展開させる愚かさに気づいた。そして、エーリカたちを始めとする各軍団が粘ってくれることを信じた。ゴンドール将軍は西端の北島軍A(2千)をそのままゴンドール軍A(1千)で対応。東端に展開している北島軍CとD(合わせて4千)を血濡れの女王(1千)で抑えきってくれることを願う。
ゴンドール軍C(1千)を下がらせ、Bの本隊(2千)と合流させる。これで合わせて3千だ。ゴンドール将軍は3千の兵を渡河させて、一気に決着をつけるべく、北島軍の本隊(2千)にぶつけさせたのだ。
「やるじゃないのっ! さあ、ここからが正念場よっ! ブルースとアベルに伝達してっ! こちらは1千で相手の4千全てを屠るわよっ!」
ゴンドール軍Cがこの場から撤退していくことで、普通なら絶望に襲われるはずの血濡れの女王の団であった。だが、この絶望的な状況下において、エーリカは身体の奥底からほとばしる熱が溢れ出してきていた。その熱が身体中に伝播し、さらには左手の痣を光り輝かせる。
エーリカは光る左手を天に向かって高々と振り上げる。まるで勝利の女神は自分よっ! と言いたげな光であった。エーリカがそのような所作を取ると同時に、エーリカ率いる皆の身体の奥底からほとばしる熱が身体の外へと溢れ出した。
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