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第10章:勇者と英傑
第3話:ユキムラの意地
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(ユキムラのほうはどうなってやがる!? あいつ、まさかとっくの昔に死んじまったってことはないよなっ!?)
カミラ=ティアマトは敵軍に押し寄せられながらも、将来を約束しあっているユキムラ=サナダのことを心配しはじめていた。自分たちはコロウ関の向こう側に通じる小さめの門を死守することに切り替えたが、ユキムラ=サナダの軍がめっきり姿を見せなくなってから、かなりの時間が過ぎたような感覚にとらわれる彼女であった。それゆえに、戦場が死役兵で埋め尽くされている中においてでも、両手に一本づつ持つ幅広直剣を振り回しつつ、開く視界の先にユキムラ=サナダの姿が見えないかと眼を凝らすことになる。
しかし、どこをどう見ても、今、自分の軍を囲んでいるのは骨だらけの死役兵のみであり、カミラ=ティアマトの頭にはますます血が昇ってしまうこととなる。
「おい、ユキムラ! どこでさぼってやがんだっ! 返事をしろってんだよぉぉぉ!!」
カミラ=ティアマトが戦場中に響き渡りそうなほどの大声でユキムラ=サナダを呼んでみるが、どこからも返事は無かった。いや、彼は出来なかったのだ。彼女の想い人であるユキムラ=サナダは今現在、彼女とはかなり離れている位置で戦っている真っ最中であった。そして、彼が戦っているのはあの男である。
「ふむっ。我の前に一人で立つか。しかしながら、貴様が我と戦うのは2000年早い気がするがな?」
覇王:シノジ=ダイクーンは自分の身に前後左右に振り回される十文字槍をまるで自分の身体に纏わりつく蝿を叩き落とすが如くに右手に持つ大剣一本で捌き続けていた。ユキムラ=サナダの額からは滝のような汗が流れ落ちていたが、対する覇王は涼しい顔をしている。そんな対照的な表情の二人は50合に渡り、十文字槍と大剣を正面からぶつけあっていた。
ユキムラ=サナダが上から下へと覇王の頭をかち割らんと十文字槍の穂先を振り下ろすが、覇王は大剣を左から右に振って、その十文字槍を簡単に払いのけてしまう。態勢を崩しかけたユキムラ=サナダであったが、その流れていく力をも利用して、今度は左斜め上から右斜め下へと十文字槍を振り下ろす。しかしながら、その連続的な攻撃も覇王の剣捌きの前では児戯に等しく想えてならないユキムラ=サナダであった。
ユキムラ=サナダの表情は段々と苦虫を一度に100匹ほど噛みしめたようなモノに変わっていく。十文字槍を握る両手の皮膚が破け、手のひらのマメが潰れていく。覇王はぞんざいに大剣を振るっているだけなのだが、その大剣と十文字槍がぶつかり会うたびに、衝撃がユキムラ=サナダが装着している籠手を貫通し両手に重いダメージを被せてくる。
しまいには籠手を通して、血が滲みではじめている。ユキムラ=サナダはその流れ出る血により、十文字槍を握る力が他方へと逃げ出し始めていた。このままでは不味いと思ったユキムラ=サナダは一旦、覇王:シノジ=ダイクーンから距離を取り、腰に巻いている厚手の布を籠手ごと両手に巻き付けて、応急処置とする。その間に覇王ほどの実力者ならば、ユキムラ=サナダに致命の一撃を与えられるはずであったが、覇王はそれをしなかった。まるで、師匠が弟子に稽古をつけてやっていると言った感じの雰囲気を醸し出すほどであった。
「またせてすまぬ。いざ、続きをお願いいたしますぞっ!」
「ククッ! 実力差を嫌というほど思い知っているはずなのに、それでも心は未だに折れぬとは……。まっこと殊勝也! 褒美を取らせようぞっ!」
覇王はそう言うと、己の実力の一端をユキムラ=サナダに見せつけることとなる。単騎、自分に向かってきた男を一人の漢として見ることにした覇王は彼の勇気に免じて、右手に持つ大剣の真名を唱える。風林火山と呼ばれた大剣はウォォン! と甲高く鳴くや否や、その身から地から天に駆け登る雷光を発するのであった。
三頭龍(トライヘッド・ドラゴン)のヨンたちの身体すらも焼け焦がした神鳴りは、獲物を眼の前の漢に定めて、天を穿ちながら、彼へと接近していく。ユキムラ=サナダはその光の速度で迫ってくる神鳴りの束に向かって、真向から対峙する道を選ぶ。彼は十文字槍の切っ先を神鳴りの束の中心部に向かって、真っ直ぐに突き刺す。彼がこうしたのには理由があった。そうすることで、この神鳴りの束を切り裂いた人物をその眼で焼きつけていたからである。
しかし、ユキムラ=サナダはその人物と同じことをしたはずなのに、神鳴りの束を完全に四散させることは出来なかった。幾百本もの神鳴りの内、3分の1はユキムラ=サナダの思い描くように左右へと分かれていった。しかし、続く3分の2の神鳴りが散々に彼の身を焼き千切ったのであった。
「カハッ! 一瞬、ヒヤリとさせられたぞっ。あのような芸当を出来る者がこの世に二人もいるのかと思ってしまったわいっ!」
ブスブスと肉が焦げたような臭いを発しながら、地に伏せてしまった眼の前の漢に賞賛を送りたくなってしまう覇王であった。そして、この時点において、ようやく覇王はこの漢の名を聞きそびれてしまったことに気づく。しかしながら、自分の神力の一端を見せただけで、地に伏してしまうような漢であれば、名を聞かなくても良かっただろうと思い直し、その場を後にしようとする。
しかし、覇王を真にギョッとさせたのは、この後だった。身体中の皮膚という皮膚が神鳴りにより焼け焦がされたと言うのに、その漢は覇王の右足のブーツのくるぶし部分に右手を回してきたのだ。すでに虫の息であり、数分も経たずに絶命してしまうのは誰の目から見ても明らかであった。そんな漢が覇王を意地でも、ここに釘付けにしてやろうという鋼鉄の意思を感じてしまう覇王自身であった。
さらにはズルズルと芋虫のように身体を動かし、右手だけでは飽き足らずに、今度は右腕を巻き付けるように覇王の右足首を固定しようとしてきたのだ。覇王はたまらず、右足を振り上げて、纏わりついてくるその漢の右腕を蹴り飛ばしてしまう。右腕を蹴られたことでうつ伏せ状態から、仰向け状態になる、ユキムラ=サナダであった。
彼の顔は元は美青年であったというのに、ひどい火傷と裂傷に覆われて、無残なモノへと変貌していた。彼の近親者でも無ければ、彼が誰かなどひと目ではわからないほどである。
「カミラ様のところには行か……せない。俺様が彼女を護って……みせる」
血が滲んだボロボロの唇を動かし、ユキムラ=サナダはそう言ってみせる。視界はぼんやりとしており、自分を散々に打ちのめした相手すら、満足に視認できなくなっていた。それでも、奴をこの場から移動させては駄目だという想いだけは彼の心からは消えなかったのだ……。
カミラ=ティアマトは敵軍に押し寄せられながらも、将来を約束しあっているユキムラ=サナダのことを心配しはじめていた。自分たちはコロウ関の向こう側に通じる小さめの門を死守することに切り替えたが、ユキムラ=サナダの軍がめっきり姿を見せなくなってから、かなりの時間が過ぎたような感覚にとらわれる彼女であった。それゆえに、戦場が死役兵で埋め尽くされている中においてでも、両手に一本づつ持つ幅広直剣を振り回しつつ、開く視界の先にユキムラ=サナダの姿が見えないかと眼を凝らすことになる。
しかし、どこをどう見ても、今、自分の軍を囲んでいるのは骨だらけの死役兵のみであり、カミラ=ティアマトの頭にはますます血が昇ってしまうこととなる。
「おい、ユキムラ! どこでさぼってやがんだっ! 返事をしろってんだよぉぉぉ!!」
カミラ=ティアマトが戦場中に響き渡りそうなほどの大声でユキムラ=サナダを呼んでみるが、どこからも返事は無かった。いや、彼は出来なかったのだ。彼女の想い人であるユキムラ=サナダは今現在、彼女とはかなり離れている位置で戦っている真っ最中であった。そして、彼が戦っているのはあの男である。
「ふむっ。我の前に一人で立つか。しかしながら、貴様が我と戦うのは2000年早い気がするがな?」
覇王:シノジ=ダイクーンは自分の身に前後左右に振り回される十文字槍をまるで自分の身体に纏わりつく蝿を叩き落とすが如くに右手に持つ大剣一本で捌き続けていた。ユキムラ=サナダの額からは滝のような汗が流れ落ちていたが、対する覇王は涼しい顔をしている。そんな対照的な表情の二人は50合に渡り、十文字槍と大剣を正面からぶつけあっていた。
ユキムラ=サナダが上から下へと覇王の頭をかち割らんと十文字槍の穂先を振り下ろすが、覇王は大剣を左から右に振って、その十文字槍を簡単に払いのけてしまう。態勢を崩しかけたユキムラ=サナダであったが、その流れていく力をも利用して、今度は左斜め上から右斜め下へと十文字槍を振り下ろす。しかしながら、その連続的な攻撃も覇王の剣捌きの前では児戯に等しく想えてならないユキムラ=サナダであった。
ユキムラ=サナダの表情は段々と苦虫を一度に100匹ほど噛みしめたようなモノに変わっていく。十文字槍を握る両手の皮膚が破け、手のひらのマメが潰れていく。覇王はぞんざいに大剣を振るっているだけなのだが、その大剣と十文字槍がぶつかり会うたびに、衝撃がユキムラ=サナダが装着している籠手を貫通し両手に重いダメージを被せてくる。
しまいには籠手を通して、血が滲みではじめている。ユキムラ=サナダはその流れ出る血により、十文字槍を握る力が他方へと逃げ出し始めていた。このままでは不味いと思ったユキムラ=サナダは一旦、覇王:シノジ=ダイクーンから距離を取り、腰に巻いている厚手の布を籠手ごと両手に巻き付けて、応急処置とする。その間に覇王ほどの実力者ならば、ユキムラ=サナダに致命の一撃を与えられるはずであったが、覇王はそれをしなかった。まるで、師匠が弟子に稽古をつけてやっていると言った感じの雰囲気を醸し出すほどであった。
「またせてすまぬ。いざ、続きをお願いいたしますぞっ!」
「ククッ! 実力差を嫌というほど思い知っているはずなのに、それでも心は未だに折れぬとは……。まっこと殊勝也! 褒美を取らせようぞっ!」
覇王はそう言うと、己の実力の一端をユキムラ=サナダに見せつけることとなる。単騎、自分に向かってきた男を一人の漢として見ることにした覇王は彼の勇気に免じて、右手に持つ大剣の真名を唱える。風林火山と呼ばれた大剣はウォォン! と甲高く鳴くや否や、その身から地から天に駆け登る雷光を発するのであった。
三頭龍(トライヘッド・ドラゴン)のヨンたちの身体すらも焼け焦がした神鳴りは、獲物を眼の前の漢に定めて、天を穿ちながら、彼へと接近していく。ユキムラ=サナダはその光の速度で迫ってくる神鳴りの束に向かって、真向から対峙する道を選ぶ。彼は十文字槍の切っ先を神鳴りの束の中心部に向かって、真っ直ぐに突き刺す。彼がこうしたのには理由があった。そうすることで、この神鳴りの束を切り裂いた人物をその眼で焼きつけていたからである。
しかし、ユキムラ=サナダはその人物と同じことをしたはずなのに、神鳴りの束を完全に四散させることは出来なかった。幾百本もの神鳴りの内、3分の1はユキムラ=サナダの思い描くように左右へと分かれていった。しかし、続く3分の2の神鳴りが散々に彼の身を焼き千切ったのであった。
「カハッ! 一瞬、ヒヤリとさせられたぞっ。あのような芸当を出来る者がこの世に二人もいるのかと思ってしまったわいっ!」
ブスブスと肉が焦げたような臭いを発しながら、地に伏せてしまった眼の前の漢に賞賛を送りたくなってしまう覇王であった。そして、この時点において、ようやく覇王はこの漢の名を聞きそびれてしまったことに気づく。しかしながら、自分の神力の一端を見せただけで、地に伏してしまうような漢であれば、名を聞かなくても良かっただろうと思い直し、その場を後にしようとする。
しかし、覇王を真にギョッとさせたのは、この後だった。身体中の皮膚という皮膚が神鳴りにより焼け焦がされたと言うのに、その漢は覇王の右足のブーツのくるぶし部分に右手を回してきたのだ。すでに虫の息であり、数分も経たずに絶命してしまうのは誰の目から見ても明らかであった。そんな漢が覇王を意地でも、ここに釘付けにしてやろうという鋼鉄の意思を感じてしまう覇王自身であった。
さらにはズルズルと芋虫のように身体を動かし、右手だけでは飽き足らずに、今度は右腕を巻き付けるように覇王の右足首を固定しようとしてきたのだ。覇王はたまらず、右足を振り上げて、纏わりついてくるその漢の右腕を蹴り飛ばしてしまう。右腕を蹴られたことでうつ伏せ状態から、仰向け状態になる、ユキムラ=サナダであった。
彼の顔は元は美青年であったというのに、ひどい火傷と裂傷に覆われて、無残なモノへと変貌していた。彼の近親者でも無ければ、彼が誰かなどひと目ではわからないほどである。
「カミラ様のところには行か……せない。俺様が彼女を護って……みせる」
血が滲んだボロボロの唇を動かし、ユキムラ=サナダはそう言ってみせる。視界はぼんやりとしており、自分を散々に打ちのめした相手すら、満足に視認できなくなっていた。それでも、奴をこの場から移動させては駄目だという想いだけは彼の心からは消えなかったのだ……。
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