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第2章:国主たちの野望
第9話:沸き立つエルフ族
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――テンショウ21年3月20日 エルフ族が支配するラ・ムー国の宮殿前広場にて――
聖地:エルハレムから本国のラ・ムー国に戻ったエルフ族の女王:アンジェラ=キシャルは素早く行動を開始する。重大発表があると国民たちに伝達し、何事だと思ったエルフたちが彼女が住む宮殿前広場に殺到することになる。アンジェラ=キシャルは宰相:バーラ=イシュタルと軍の総指揮官であるカミラ=ティアマトを伴い、宮殿のバルコニーに姿を現す。
そして、そこで音声拡張器を使い、民衆たちにあらん限りの威厳を持った声で、ドワーフ族の国王が聖地でのたまったこと全てを伝える。
「どうか落ち着いて聞いてほしいのですわ。ドワーフ族の国王であるマーロン=ダイクーンは、帝の存在自体を否定しました。そして、かの『覇王』を蘇らせようとしていますわ……」
宮殿前の広場に集まるエルフたちは最初、とまどうことになるが、段々と腹の底から怒りが沸き上がってくるのを覚える。『覇王』と言えば、このテクロ大陸に『恐怖』の二文字を伝播させた張本人だ。それを復活させるとなれば、またもやテクロ大陸中で泣かなくても良い民たちが深い悲しみによって、悔し涙を流すこととなる。『覇王』がその力を誇示してから600年近くの歳月が過ぎ去ったとしても、テクロ大陸に住むひとびとの遺伝子レベルで、彼奴のもたらした恐怖が刻み込まれていた。それゆえに、ドワーフ族を討つべしという声が民衆から沸き起こる。
「皆さま、どうか落ち着いてほしいのですわ。かのドワーフ族の国王は『覇王』を蘇らせるとは言っていましたが、詳細は語っていませんでしたわ。『覇王』という単語を出せば、各国を十分に脅せると睨んでのモノ言いだったということも否定できませんの」
エルフ族の女王:アンジェラ=キシャルは言葉を丁寧に選んで、より民衆を自分たちが思うように煽れるように仕向けていく。もし本当にドワーフ族の国王が『覇王』を復活させれるならば、テクロ大陸に住まう5種族全てを巻き込んでの大戦争へと発展してしまう。だが、帝は2週間ほど前に崩御したばかりである。帝が封印してきた偉人たちの魂が解き放たれるまでは、まだ時間を要するはずであった。
だからこそ、ニンゲン・エルフ族がドワーフ族相手に電撃戦を行うことで、その復活までの時間を奪い取ってしまえば良いと考えていた。ドワーフ族の国王もあのような発言を円卓の間でしたからには、どこかしらかの種族から攻めいられると考えているはずである。だからこそ、準備に時間をかけてしまうが、一気にドワーフ族が支配するダイクーン王国の宮殿まで軍を進めるためにも、ニンゲン族との連合軍を立ち上げようとしていたのであった。
「ワタクシたちラ・ムー国の首脳部はニンゲン族の軍と共にダイクーン王国へと攻め上がる予定ですわ。準備に少しばかり時間をかけますが、それまで国民の皆さまは流言に惑わされないように注意してほしいのですわよ」
エルフ族の女王:アンジェラ=キシャルが民衆を焚きつけ過ぎないように言葉を選んだのは、彼女のこの発言に全て込められていた。民衆たちの一部には過激派が存在する。純血主義が行き過ぎて、排他主義にまで陥ってしまった連中だ。その過激派がさらに民衆たちを扇動すれば、ニンゲン族の準備を待たずに、単独でエルフ族はドワーフ族の支配するダイクーン王国に攻め入るべきだと声高々に主張するだろう。
だが、その意見はナンセンスそのものであった。エルフ族が支配するラ・ムー国の西には、ニンゲン族が支配するヤマダイ国がある。そのヤマダイ国のさらに西側にドワーフ族が支配するダイクーン王国が存在するわけだが、かの国同士の国境沿いには『コロウ関』という難攻不落の関所が存在していた。山の隘路を完全に塞ぐ形で『コロウ関』は存在していたのである。
「国民の皆様はどうか落ち着いてほしいのですわ。ドワーフ族が『コロウ関』を有していることを決して忘れてはいけません」
しかも隘路といったが、道幅の広さは1キュロミャートルある。とても隘路と呼ぶにはふさわしくない広さだというのに、ドワーフ族はあろうことか、そこに石造りの関所を建設してしまったのだ。さらには、ここ数年、明らかに異常なほどの強化が施されていることをニンゲン族から報告を受けていた。元々は石造りの巨大な関所であったわけなのだが、その表面をアダマンタイトでコーティングするという、ふざけた要塞と化していたのである。そこに1万近くも兵を詰められれば、エルフ族単体では『コロウ関』を抜くのは難しいのである。
「もしかすると、あなたの古い友人だと言って、あなたに近づき、女王は腰抜けだと吹聴する者たちが現れるかもしれません。しかし、決して、その声に惑わされぬようにしてほしいのですわ。エルフ族は盟友であるニンゲン族と力を合わせることにより、かの難攻不落と謳われる『コロウ関』を抜いてみせますわ!」
エルフ族の女王の言葉を聞いた民衆たちもまた、過激派の存在を認知している。エルフ族の女王は『過激派』という言葉を使わずに不穏な者がいることを指し示していた。もし、名指しでその者たちを非難すれば、『過激派』が内乱を起こす可能性もある。民衆たちは腹から沸き上がってくる怒りをどうにか抑えつつ、頭の方は冷静を保とうと誓うのであった。
「さすがアンジェラ=キシャル様と言ったところですね。民衆たちの熱を上手いこと抑えることに成功したようです」
宮殿のバルコニーから退出した3人の内のひとりが、そう女王を評価する。彼女の名はバーラ=イシュタル。エルフ族の宰相であり、女王の演説中に補足を行っていた人物であった。バーラ=イシュタルはニンゲン族との連合軍が結成されるのはいつ頃になるのかを民衆たちに提示してみせた。それと同時に戦費を賄うために、民衆たちに協力をしてほしいとも願い出ていたのである。ニンゲン・エルフ族の連合軍ともなれば、その戦費は計り知れないほどの量となる。金貨100万枚で済むかどうかすら怪しい。
「しかしさ? 民衆たちにあんなことを言っておいて、蓋を開いてみれば、その倍を負担することになりましたってなっちまったら、どうするんだい? あたしゃ、その責まで負うつもりはないんだぜ? バーラはその辺り、きちんと考えてくれているのかい?」
「カミラ。口を慎みなさい。我らが女王もおっしゃっていたように、これは『聖戦』なのです。第3次テクロ大戦を起こさないための戦なのです。ならば、民衆が女王を支えるために、少しばかりお手元の金が少なくなってしまっても、それは致し方ないはずです」
カミラ=ティアマトはバーラ=イシュタルの言いを受け、やれやれと大袈裟に両腕を身体の左右に広げてみせる。民衆たちが持つ金庫への負担が少しばかりで済めば良いだろうが、そうならないだろうというのが、この時点でうかがえるバーラ=イシュタルの応えであったからだ……。
聖地:エルハレムから本国のラ・ムー国に戻ったエルフ族の女王:アンジェラ=キシャルは素早く行動を開始する。重大発表があると国民たちに伝達し、何事だと思ったエルフたちが彼女が住む宮殿前広場に殺到することになる。アンジェラ=キシャルは宰相:バーラ=イシュタルと軍の総指揮官であるカミラ=ティアマトを伴い、宮殿のバルコニーに姿を現す。
そして、そこで音声拡張器を使い、民衆たちにあらん限りの威厳を持った声で、ドワーフ族の国王が聖地でのたまったこと全てを伝える。
「どうか落ち着いて聞いてほしいのですわ。ドワーフ族の国王であるマーロン=ダイクーンは、帝の存在自体を否定しました。そして、かの『覇王』を蘇らせようとしていますわ……」
宮殿前の広場に集まるエルフたちは最初、とまどうことになるが、段々と腹の底から怒りが沸き上がってくるのを覚える。『覇王』と言えば、このテクロ大陸に『恐怖』の二文字を伝播させた張本人だ。それを復活させるとなれば、またもやテクロ大陸中で泣かなくても良い民たちが深い悲しみによって、悔し涙を流すこととなる。『覇王』がその力を誇示してから600年近くの歳月が過ぎ去ったとしても、テクロ大陸に住むひとびとの遺伝子レベルで、彼奴のもたらした恐怖が刻み込まれていた。それゆえに、ドワーフ族を討つべしという声が民衆から沸き起こる。
「皆さま、どうか落ち着いてほしいのですわ。かのドワーフ族の国王は『覇王』を蘇らせるとは言っていましたが、詳細は語っていませんでしたわ。『覇王』という単語を出せば、各国を十分に脅せると睨んでのモノ言いだったということも否定できませんの」
エルフ族の女王:アンジェラ=キシャルは言葉を丁寧に選んで、より民衆を自分たちが思うように煽れるように仕向けていく。もし本当にドワーフ族の国王が『覇王』を復活させれるならば、テクロ大陸に住まう5種族全てを巻き込んでの大戦争へと発展してしまう。だが、帝は2週間ほど前に崩御したばかりである。帝が封印してきた偉人たちの魂が解き放たれるまでは、まだ時間を要するはずであった。
だからこそ、ニンゲン・エルフ族がドワーフ族相手に電撃戦を行うことで、その復活までの時間を奪い取ってしまえば良いと考えていた。ドワーフ族の国王もあのような発言を円卓の間でしたからには、どこかしらかの種族から攻めいられると考えているはずである。だからこそ、準備に時間をかけてしまうが、一気にドワーフ族が支配するダイクーン王国の宮殿まで軍を進めるためにも、ニンゲン族との連合軍を立ち上げようとしていたのであった。
「ワタクシたちラ・ムー国の首脳部はニンゲン族の軍と共にダイクーン王国へと攻め上がる予定ですわ。準備に少しばかり時間をかけますが、それまで国民の皆さまは流言に惑わされないように注意してほしいのですわよ」
エルフ族の女王:アンジェラ=キシャルが民衆を焚きつけ過ぎないように言葉を選んだのは、彼女のこの発言に全て込められていた。民衆たちの一部には過激派が存在する。純血主義が行き過ぎて、排他主義にまで陥ってしまった連中だ。その過激派がさらに民衆たちを扇動すれば、ニンゲン族の準備を待たずに、単独でエルフ族はドワーフ族の支配するダイクーン王国に攻め入るべきだと声高々に主張するだろう。
だが、その意見はナンセンスそのものであった。エルフ族が支配するラ・ムー国の西には、ニンゲン族が支配するヤマダイ国がある。そのヤマダイ国のさらに西側にドワーフ族が支配するダイクーン王国が存在するわけだが、かの国同士の国境沿いには『コロウ関』という難攻不落の関所が存在していた。山の隘路を完全に塞ぐ形で『コロウ関』は存在していたのである。
「国民の皆様はどうか落ち着いてほしいのですわ。ドワーフ族が『コロウ関』を有していることを決して忘れてはいけません」
しかも隘路といったが、道幅の広さは1キュロミャートルある。とても隘路と呼ぶにはふさわしくない広さだというのに、ドワーフ族はあろうことか、そこに石造りの関所を建設してしまったのだ。さらには、ここ数年、明らかに異常なほどの強化が施されていることをニンゲン族から報告を受けていた。元々は石造りの巨大な関所であったわけなのだが、その表面をアダマンタイトでコーティングするという、ふざけた要塞と化していたのである。そこに1万近くも兵を詰められれば、エルフ族単体では『コロウ関』を抜くのは難しいのである。
「もしかすると、あなたの古い友人だと言って、あなたに近づき、女王は腰抜けだと吹聴する者たちが現れるかもしれません。しかし、決して、その声に惑わされぬようにしてほしいのですわ。エルフ族は盟友であるニンゲン族と力を合わせることにより、かの難攻不落と謳われる『コロウ関』を抜いてみせますわ!」
エルフ族の女王の言葉を聞いた民衆たちもまた、過激派の存在を認知している。エルフ族の女王は『過激派』という言葉を使わずに不穏な者がいることを指し示していた。もし、名指しでその者たちを非難すれば、『過激派』が内乱を起こす可能性もある。民衆たちは腹から沸き上がってくる怒りをどうにか抑えつつ、頭の方は冷静を保とうと誓うのであった。
「さすがアンジェラ=キシャル様と言ったところですね。民衆たちの熱を上手いこと抑えることに成功したようです」
宮殿のバルコニーから退出した3人の内のひとりが、そう女王を評価する。彼女の名はバーラ=イシュタル。エルフ族の宰相であり、女王の演説中に補足を行っていた人物であった。バーラ=イシュタルはニンゲン族との連合軍が結成されるのはいつ頃になるのかを民衆たちに提示してみせた。それと同時に戦費を賄うために、民衆たちに協力をしてほしいとも願い出ていたのである。ニンゲン・エルフ族の連合軍ともなれば、その戦費は計り知れないほどの量となる。金貨100万枚で済むかどうかすら怪しい。
「しかしさ? 民衆たちにあんなことを言っておいて、蓋を開いてみれば、その倍を負担することになりましたってなっちまったら、どうするんだい? あたしゃ、その責まで負うつもりはないんだぜ? バーラはその辺り、きちんと考えてくれているのかい?」
「カミラ。口を慎みなさい。我らが女王もおっしゃっていたように、これは『聖戦』なのです。第3次テクロ大戦を起こさないための戦なのです。ならば、民衆が女王を支えるために、少しばかりお手元の金が少なくなってしまっても、それは致し方ないはずです」
カミラ=ティアマトはバーラ=イシュタルの言いを受け、やれやれと大袈裟に両腕を身体の左右に広げてみせる。民衆たちが持つ金庫への負担が少しばかりで済めば良いだろうが、そうならないだろうというのが、この時点でうかがえるバーラ=イシュタルの応えであったからだ……。
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