190 / 202
第19章:自由意志
第8話:娼婦の中の娼婦
しおりを挟む
アリス=アンジェラの喉は水分だけでなく、空気も欲しがった。スースーと細い呼吸を繰り返すが、肺の中に空気が満足に入ってこない感じがしてたまらなかった。それほどまでに、今、剣先を突きつけている相手の感情が、手に取るようにわかるのだ。アリス=アンジェラの両手を包み込んでいる薄い手袋の中は汗でべっとりと濡れていた。身体中に緊張が走る。それほどまでの威圧感を悪魔皇:サタンは身体から溢れさせていたのである。
悪魔皇:サタンがピクッと右手の人差し指を動かすと、それに連動するかのように、アリス=アンジェラの身体全体がビクンッ! と跳ね上がることになる。悪魔皇:サタンがギロリとアリス=アンジェラを睨みつければ、アリス=アンジェラの身体全体から鈍い汗が噴き出すことになる。
アリス=アンジェラの額から溢れ出す珠のような汗が、彼女の頬と顎を通過し、雫となって、肉の床にぽたりと堕ちる。アリス=アンジェラはその汗の珠が弾ける音がいやに生々しいと感じてしまう。そのため、わずか一瞬であるが、アリス=アンジェラは堕ちた汗の珠の方へと視線を向けてしまう。
「どこを見ている。我を相手に視線を外して良いと思ったのか?」
「うごぉっ!」
アリス=アンジェラが悪魔皇:サタンから視線を切ったのは、ほんの一瞬であった。しかしながら、悪魔皇:サタンはその隙を見逃してくれるほど、優しい相手では無かった。アリス=アンジェラの下腹部に向かって、下から上へとかちあげるように右の拳を振り上げてみせる。アリス=アンジェラは下腹部に激痛を感じ、口から胃液をまき散らしながら、その場でうずくまることになる。
しかしながら、紳士とはかけ離れた位置に居る悪魔皇:サタンは、うずくまっているアリス=アンジェラの髪の毛を右手で鷲掴みにして、無理やり彼女を起き上がらせる。そして、次の瞬間には、アリス=アンジェラの顔はさらに苦痛で歪むことになる。
「おいっ! サタン様! それ以上、腹を殴ったら、アリス嬢ちゃんが赤ちゃんを産めない身体になっちまうだろ!?」
「この女がそんな貧弱なわけがないだろう。この女は創星計画の聖母となる資質を創造主:Y.O.N.Nに与えられているのだ。こいつの腹は一億本のおちんこさんで突かれようが、それで壊れてしまうような腹では無いのだっ!」
悪魔皇:サタンは2度、アリス=アンジェラの腹に腹パンを決めた後、吐き捨てるようにそう言う。その後、アリス=アンジェラの身体をゴミの山に捨てるかのように振り払う。アリス=アンジェラはゲホガハッゲホッ! と盛大に胃液をまき散らしながら、その場で転げ回ることになる。苦しみもがくアリス=アンジェラを無視するかのように悪魔皇:サタンは彼女に背を向けて、玉座に座り直す。
しかしながら、悪魔皇:サタンの不快感は、さらに増してしまうことになる。アリス=アンジェラがゼエゼエハアハアと息も絶え絶えといった感じであるのに、龍剣を杖代わりに立ち上がったのである。聞き分けの無い小娘相手に折檻しただけでも、気分が相当悪い悪魔皇:サタンである。足をガクガクブルブルと産まれたての小鹿のように震えさせながらも、再度、立ち上がろうとするアリス=アンジェラに対して、眉間のシワが深くなってしまう悪魔皇:サタンであった。
「わからぬ。本当にわからぬっ! ここまでの実力差を叩きこんでやったというのに、何故に貴様は我の前に立とうとする!?」
「簡単なことなのデス! 天使にとって、悪魔に嫌がられることは、これ以上に無い誉れだからなのデス!」
「ほざけっ! 痛みを快感に変える『ド変態』が何を言っている! 貴様は創造主:Y.O.N.Nに何をされたかもわかっていない、真の淫売以上のド淫乱よっ!! リリスがその淫靡な唇から、自分は聖女だとほざいたほうが、面白いと感じてしまうほどの異常な存在なのだよっ、貴様という存在はっ!!」
激昂した悪魔皇:サタンは、女性にとって、この世で最も不名誉である言葉をアリス=アンジェラにぶつけるのであった。言われた側のアリス=アンジェラはゾクゾクッ! と身体を打ち震わせ、あろうことか、立ちながらにして、大量の黄金色の甘露を卑肉から噴射させる。
「アリスはド変態ではありまセンッ! 前言撤回してくだサイッ!」
「うるさいっ! 何度でも言ってやるっ! 変態! 淫乱! 売女! 淫売! 娼婦の中の娼婦がっ!」
「いぎぃぃぃぃ!」
「リリスに詫びろっ! この痴女がっっっ!」
アリス=アンジェラは言葉の暴力に晒され、今まで以上に両足をガクガクブルブルと震えさせる。彼女の体重を支えきれなくなった両足は、彼女の卑肉から噴き出す黄金色の甘露によって、ずぶ濡れになりながら、折りたたまれていく。
身体を震わせつつ、尻餅をつきながら、失禁を繰り返すアリス=アンジェラを、まるで穢れきった女を見るような、濁った眼つきで見ていた悪魔皇:サタンは、自分の発言に関して、反省を促されることになる。いくら、創造主:Y.O.N.Nが諸善の根源と言えども、その犠牲者のひとりに過ぎないのだ、アリス=アンジェラは。
彼女は望んで、そんな身体に産まれてきたわけでは無い。それなのに、散々、そんな哀れな身体のことをなじってしまったのは、いくら悪魔皇と言えども、体裁が悪いとしか言い様が無かった。バツが悪そうに悪魔皇:サタンは髪の毛をボリボリと右手で掻く。
しかし、紳士から外れた外道の悪魔皇:サタンですら、予想外のことが起きる。アリス=アンジェラは失禁し続けているというのに、その場で幽鬼のようにスクっと立ち上がったのである。さらには、クスリでもキメているのか!? と、こちらを不安にさせるほどの恍惚な笑顔を見せてくるアリス=アンジェラであった。
悪魔皇:サタンは玉座に座りながらにして、後退を余儀なくされる。玉座をガタンッ! と揺らし、悪魔皇らしくないことをしでかすことになる。だが、動揺する悪魔皇に対して、滑り込むように、身体を近づけさせたのがアリス=アンジェラであった。
「ああ……、もっとなじってほしいのレシュゥ。悪魔の罵詈雑言の一言、一言が、アリスの身体を熱くさせるのレシュゥ」
「ち、近づくなっ!」
「ひぎぃぃぃ!」
「ぐあっっっ! 小便くさいっ!」
「あぐぅぅぅ!」
悪魔皇:サタンは貧相な身体をべったりとくっつけてくるアリス=アンジェラに嫌気がさしてたまらなかった。好いても無い女に迫られることが、これほど忌避感を感じると思ったことは無い。悪魔は基本的に来るもの拒まず、去る者は地獄の果てまで追いかけるという悪癖を持っている。一度、興味を持った相手には、悪い意味で尽くしまくるのが悪魔たる悪魔の証左であった。
だが、いくら悪魔皇と言えども、アリス=アンジェラだけはご勘弁願うとしか言い様が無かった……。
悪魔皇:サタンがピクッと右手の人差し指を動かすと、それに連動するかのように、アリス=アンジェラの身体全体がビクンッ! と跳ね上がることになる。悪魔皇:サタンがギロリとアリス=アンジェラを睨みつければ、アリス=アンジェラの身体全体から鈍い汗が噴き出すことになる。
アリス=アンジェラの額から溢れ出す珠のような汗が、彼女の頬と顎を通過し、雫となって、肉の床にぽたりと堕ちる。アリス=アンジェラはその汗の珠が弾ける音がいやに生々しいと感じてしまう。そのため、わずか一瞬であるが、アリス=アンジェラは堕ちた汗の珠の方へと視線を向けてしまう。
「どこを見ている。我を相手に視線を外して良いと思ったのか?」
「うごぉっ!」
アリス=アンジェラが悪魔皇:サタンから視線を切ったのは、ほんの一瞬であった。しかしながら、悪魔皇:サタンはその隙を見逃してくれるほど、優しい相手では無かった。アリス=アンジェラの下腹部に向かって、下から上へとかちあげるように右の拳を振り上げてみせる。アリス=アンジェラは下腹部に激痛を感じ、口から胃液をまき散らしながら、その場でうずくまることになる。
しかしながら、紳士とはかけ離れた位置に居る悪魔皇:サタンは、うずくまっているアリス=アンジェラの髪の毛を右手で鷲掴みにして、無理やり彼女を起き上がらせる。そして、次の瞬間には、アリス=アンジェラの顔はさらに苦痛で歪むことになる。
「おいっ! サタン様! それ以上、腹を殴ったら、アリス嬢ちゃんが赤ちゃんを産めない身体になっちまうだろ!?」
「この女がそんな貧弱なわけがないだろう。この女は創星計画の聖母となる資質を創造主:Y.O.N.Nに与えられているのだ。こいつの腹は一億本のおちんこさんで突かれようが、それで壊れてしまうような腹では無いのだっ!」
悪魔皇:サタンは2度、アリス=アンジェラの腹に腹パンを決めた後、吐き捨てるようにそう言う。その後、アリス=アンジェラの身体をゴミの山に捨てるかのように振り払う。アリス=アンジェラはゲホガハッゲホッ! と盛大に胃液をまき散らしながら、その場で転げ回ることになる。苦しみもがくアリス=アンジェラを無視するかのように悪魔皇:サタンは彼女に背を向けて、玉座に座り直す。
しかしながら、悪魔皇:サタンの不快感は、さらに増してしまうことになる。アリス=アンジェラがゼエゼエハアハアと息も絶え絶えといった感じであるのに、龍剣を杖代わりに立ち上がったのである。聞き分けの無い小娘相手に折檻しただけでも、気分が相当悪い悪魔皇:サタンである。足をガクガクブルブルと産まれたての小鹿のように震えさせながらも、再度、立ち上がろうとするアリス=アンジェラに対して、眉間のシワが深くなってしまう悪魔皇:サタンであった。
「わからぬ。本当にわからぬっ! ここまでの実力差を叩きこんでやったというのに、何故に貴様は我の前に立とうとする!?」
「簡単なことなのデス! 天使にとって、悪魔に嫌がられることは、これ以上に無い誉れだからなのデス!」
「ほざけっ! 痛みを快感に変える『ド変態』が何を言っている! 貴様は創造主:Y.O.N.Nに何をされたかもわかっていない、真の淫売以上のド淫乱よっ!! リリスがその淫靡な唇から、自分は聖女だとほざいたほうが、面白いと感じてしまうほどの異常な存在なのだよっ、貴様という存在はっ!!」
激昂した悪魔皇:サタンは、女性にとって、この世で最も不名誉である言葉をアリス=アンジェラにぶつけるのであった。言われた側のアリス=アンジェラはゾクゾクッ! と身体を打ち震わせ、あろうことか、立ちながらにして、大量の黄金色の甘露を卑肉から噴射させる。
「アリスはド変態ではありまセンッ! 前言撤回してくだサイッ!」
「うるさいっ! 何度でも言ってやるっ! 変態! 淫乱! 売女! 淫売! 娼婦の中の娼婦がっ!」
「いぎぃぃぃぃ!」
「リリスに詫びろっ! この痴女がっっっ!」
アリス=アンジェラは言葉の暴力に晒され、今まで以上に両足をガクガクブルブルと震えさせる。彼女の体重を支えきれなくなった両足は、彼女の卑肉から噴き出す黄金色の甘露によって、ずぶ濡れになりながら、折りたたまれていく。
身体を震わせつつ、尻餅をつきながら、失禁を繰り返すアリス=アンジェラを、まるで穢れきった女を見るような、濁った眼つきで見ていた悪魔皇:サタンは、自分の発言に関して、反省を促されることになる。いくら、創造主:Y.O.N.Nが諸善の根源と言えども、その犠牲者のひとりに過ぎないのだ、アリス=アンジェラは。
彼女は望んで、そんな身体に産まれてきたわけでは無い。それなのに、散々、そんな哀れな身体のことをなじってしまったのは、いくら悪魔皇と言えども、体裁が悪いとしか言い様が無かった。バツが悪そうに悪魔皇:サタンは髪の毛をボリボリと右手で掻く。
しかし、紳士から外れた外道の悪魔皇:サタンですら、予想外のことが起きる。アリス=アンジェラは失禁し続けているというのに、その場で幽鬼のようにスクっと立ち上がったのである。さらには、クスリでもキメているのか!? と、こちらを不安にさせるほどの恍惚な笑顔を見せてくるアリス=アンジェラであった。
悪魔皇:サタンは玉座に座りながらにして、後退を余儀なくされる。玉座をガタンッ! と揺らし、悪魔皇らしくないことをしでかすことになる。だが、動揺する悪魔皇に対して、滑り込むように、身体を近づけさせたのがアリス=アンジェラであった。
「ああ……、もっとなじってほしいのレシュゥ。悪魔の罵詈雑言の一言、一言が、アリスの身体を熱くさせるのレシュゥ」
「ち、近づくなっ!」
「ひぎぃぃぃ!」
「ぐあっっっ! 小便くさいっ!」
「あぐぅぅぅ!」
悪魔皇:サタンは貧相な身体をべったりとくっつけてくるアリス=アンジェラに嫌気がさしてたまらなかった。好いても無い女に迫られることが、これほど忌避感を感じると思ったことは無い。悪魔は基本的に来るもの拒まず、去る者は地獄の果てまで追いかけるという悪癖を持っている。一度、興味を持った相手には、悪い意味で尽くしまくるのが悪魔たる悪魔の証左であった。
だが、いくら悪魔皇と言えども、アリス=アンジェラだけはご勘弁願うとしか言い様が無かった……。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
彼女の母は蜜の味
緋山悠希
恋愛
ある日、彼女の深雪からお母さんを買い物に連れて行ってあげて欲しいと頼まれる。密かに綺麗なお母さんとの2人の時間に期待を抱きながら「別にいいよ」と優しい彼氏を演じる健二。そんな健二に待っていたのは大人の女性の洗礼だった…
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる