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第18章:地上界の伏魔殿
第5話:アンドレイの子宝袋
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「察しの悪いお嬢様ですコト。アンドレイ=ラプソティは堕天使化に足を踏み入れているノ。そして、魔素が色濃く溜まる場所。女性なら子宮。男なら子宝袋なのデスワ……」
「アンドレイ。お前、出すモノ出してばっかりで、気づいていなかったのかよ? ミサもアンドレイのスペル魔をゴックンしておきながら、味の変化には気づいていなかったのか?」
「うぅ……。そう言われると、今更ながらに少し味が違っている気がしてきましたニャン。でも、アンドレイ様のをゴックンしたのは、久方ぶりですニャン! アンドレイ様はあちきという大事な女性がおりながらにして、レオン帝の東征にあちきを残していったんだニャン!」
「ごほん……。ミサ殿。貴女には大切な役目があるからと、神聖マケドナルド帝国に置いていったんです。そもそも、戻る道中でミサ殿と合流する予定もありませんでしたが?」
藪をつついて蛇を出すとは、まさにこのことであった。ミサ=ミケーンは大事な使命をアンドレイ=ラプソティに与えられていたが、それらは同じ七忍の御使いであるお姉様方々に任せて、自分はアンドレイ様の後を追うことに決めたのである。
そんなミサ=ミケーンであったが、レオン帝が東征の途中で崩御したことを知り、アンドレイ様の帰路を予測し、道中で張っていたのである。その甲斐もあって、アンドレイ様と行き違いになることはなく、ミサ=ミケーンは愛しのアンドレイ様との合流を果たし、ついでにアンドレイ様の子宝袋に溜まっていた子種も失敬することに成功する。まさに七忍の御使いの情報網を駆使した無駄遣いとはこのことである。
「あ、あちきは産みたいのですニャン! この子が生まれながらにして、堕天使だったとしても、あちきは後悔しませんニャン!」
「落ち着いてください。私はミサ殿との間に生まれる子を喜んで迎え入れます。それよりも、ミサ殿は私以上に危険な状態だということを自覚してください……」
ミサ=ミケーンがこの魔素濃い空間で、元気はつらつになっている理由がわかったこと自体は良いことである。しかしながら、女性の身体はお腹の赤ちゃんのために、その身体の質を驚くほどに変えてしまうのだ。ミサ=ミケーンが元気いっぱいなのは半魔半人に近しい体質になっている証左とも言える。
「ミサ殿は無理をしないように。母子共に健康であれという意味も含めてです」
「でも、あちきはアンドレイ様のために戦いたいのですニャン! お腹の子だって、それを望んでいますニャン!」
アンドレイ=ラプソティは額に右手を当てて、やれやれ……と言う他無かった。周りにいる悪魔どもはニヤニヤとした顔つきになっている。そんな呑気な悪魔たちを祓ってやりたいが、それよりも、まずはミサ殿の安全確保が急務となっていた。しかしながら、ミサ=ミケーンは元気いっぱいに、悪魔宰相:ベルゼブブに対して、アンドレイ様を好きにはさせないニャン! と宣戦布告し始めるのであった。
「健気なお嬢様だコト。心配しなくても大丈夫。アンドレイ=ラプソティには堕天してもらいますモノ。アンドレイもよろしクテ?」
「何がよろしくてなのか、全然わかりませんね。私が堕天しようものなら、隣に控えるアリス=アンジェラが、私を殺しますよ?」
「だそうだけど、アリス嬢ちゃん的にはどうなんだ?」
ベリアルに問われたアリス=アンジェラが、むむむ……と難しい表情になってしまう。この場に自分の保護者であるコッシロー=ネヅが居てくれれば、好き勝手言ったところで、コッシロー=ネヅが言いつくろってくれる。しかし、今、そのコッシロー=ネヅが居ない状態だ。アリス=アンジェラはなるべく言葉を選んだつもりで、ベリアルへの回答を言ってみせる。
「アンドレイ様が堕天しそうになったら、気付けのシャイニング・グーパンを叩きこみマス」
「まじかよ……。アンドレイ、気の毒にな」
「ちょっと待ってください。まだまだ私は正気です。アリス殿に殴られることなんか、ありません」
アンドレイ=ラプソティの言う通り、堕天使化の兆候は時折、見られはするが、本格的に堕天化移行状態へと遷移しているわけではない。アリス=アンジェラは答えに窮し、今度はもっととんでもないことを口走ってしまう。
「むぅ……。では、アンドレイ様の魔素が詰まっている子宝袋を潰しマス!」
「それはやめてほしいニャン! アンドレイ様との間で、子供を3人産む予定ですニャン! アンドレイ様の子宝袋を潰すのは、その後にしてほしいですニャン!」
「えっ……と。どこをどうツッコンでいいのかわかりませんが。私の子宝袋がアリス殿に握り潰される運命は変わらないのですか?」
「アンドレイ。握りつぶされるほうがまだマシかもしれんぞ。下手すると蹴り破られるかもしれん。意外と足癖が悪いからな、アリス嬢ちゃんは」
「ベリアルはいったい、ボクにどんなイメージを抱いているんデス!?」
いじられまくっている状況に気づいたアリス=アンジェラは、やや怒り気味の表情でベリアルを非難する。非難された側のベリアルは考える素振りを見せる。そして、アンドレイ=ラプソティと目配せし
「握り潰される確率が1割。蹴り破られる確率が4割」
「そして、殴られる可能性が5割といったところでしょうね」
アンドレイ=ラプソティは自分の子宝袋の危機だというのに、ベリアルと一緒にアリス=アンジェラをいじってみせる。アリス=アンジェラはからかわれていることがわかっていながらも、顔全体が紅潮してしまう。
「あ、アンドレイ様の子宝袋を潰すのは撤回させていただきマス! 他の方法で、アンドレイ様が堕天しないように努めさせてもらいマス!」
「おうおう。がんばれがんばれ。ただ、あまり考えている猶予は残されていないっぽいけどな」
ベリアルの予想では、悪魔宰相:ベルゼブブまで出張ってきたということは、うちの御大将が、この地で何かしらの決着をつけようとしていることは明白であった。しかし、要らぬことを言えば、アリス嬢ちゃんに迷いを生じさせてしまう。迷いは何においても、味方にはならない。迷うこと自体は誰にでも必要だ。しかし、迷ったままの決断は間違っている。
「さて、お話は終わりまシテ? ワタクシ、さっきからウザいくらいにあの御方に呼ばれてますノ」
「おう。御大将に呼ばれてんのか。じゃあ、最後に、なんで御大将がわざわざこんな感じの魔都を造り上げたんだ?」
「そんなの決まってますノ。数百年振りに天魔大戦を起こすための前線基地にするからでショウガ。いくら考えること自体が面倒くさいベリアルでもわかることデショ?」
「ふーーーん。そうなのかねえ」
なんとも納得していないベリアルであったが、それを無理やり納得させる必要も無いだろうと考えた悪魔宰相:ベルゼブブは、またすぐ後でお会いしまショ? と言い残し、その場から存在感を消していく。そして、ベルゼブブの存在感が完全に消え去った後、ベリアルはぼそりと呟く。
「うちの御大将が、天魔大戦を起こすのに、わざわざこんな大袈裟なことをするかねえ? 急襲、奇襲、闇討ちが大好きなんだぞ。どうせまた、悪魔宰相殿は肝心なところを教えられていないんだろ」
「アンドレイ。お前、出すモノ出してばっかりで、気づいていなかったのかよ? ミサもアンドレイのスペル魔をゴックンしておきながら、味の変化には気づいていなかったのか?」
「うぅ……。そう言われると、今更ながらに少し味が違っている気がしてきましたニャン。でも、アンドレイ様のをゴックンしたのは、久方ぶりですニャン! アンドレイ様はあちきという大事な女性がおりながらにして、レオン帝の東征にあちきを残していったんだニャン!」
「ごほん……。ミサ殿。貴女には大切な役目があるからと、神聖マケドナルド帝国に置いていったんです。そもそも、戻る道中でミサ殿と合流する予定もありませんでしたが?」
藪をつついて蛇を出すとは、まさにこのことであった。ミサ=ミケーンは大事な使命をアンドレイ=ラプソティに与えられていたが、それらは同じ七忍の御使いであるお姉様方々に任せて、自分はアンドレイ様の後を追うことに決めたのである。
そんなミサ=ミケーンであったが、レオン帝が東征の途中で崩御したことを知り、アンドレイ様の帰路を予測し、道中で張っていたのである。その甲斐もあって、アンドレイ様と行き違いになることはなく、ミサ=ミケーンは愛しのアンドレイ様との合流を果たし、ついでにアンドレイ様の子宝袋に溜まっていた子種も失敬することに成功する。まさに七忍の御使いの情報網を駆使した無駄遣いとはこのことである。
「あ、あちきは産みたいのですニャン! この子が生まれながらにして、堕天使だったとしても、あちきは後悔しませんニャン!」
「落ち着いてください。私はミサ殿との間に生まれる子を喜んで迎え入れます。それよりも、ミサ殿は私以上に危険な状態だということを自覚してください……」
ミサ=ミケーンがこの魔素濃い空間で、元気はつらつになっている理由がわかったこと自体は良いことである。しかしながら、女性の身体はお腹の赤ちゃんのために、その身体の質を驚くほどに変えてしまうのだ。ミサ=ミケーンが元気いっぱいなのは半魔半人に近しい体質になっている証左とも言える。
「ミサ殿は無理をしないように。母子共に健康であれという意味も含めてです」
「でも、あちきはアンドレイ様のために戦いたいのですニャン! お腹の子だって、それを望んでいますニャン!」
アンドレイ=ラプソティは額に右手を当てて、やれやれ……と言う他無かった。周りにいる悪魔どもはニヤニヤとした顔つきになっている。そんな呑気な悪魔たちを祓ってやりたいが、それよりも、まずはミサ殿の安全確保が急務となっていた。しかしながら、ミサ=ミケーンは元気いっぱいに、悪魔宰相:ベルゼブブに対して、アンドレイ様を好きにはさせないニャン! と宣戦布告し始めるのであった。
「健気なお嬢様だコト。心配しなくても大丈夫。アンドレイ=ラプソティには堕天してもらいますモノ。アンドレイもよろしクテ?」
「何がよろしくてなのか、全然わかりませんね。私が堕天しようものなら、隣に控えるアリス=アンジェラが、私を殺しますよ?」
「だそうだけど、アリス嬢ちゃん的にはどうなんだ?」
ベリアルに問われたアリス=アンジェラが、むむむ……と難しい表情になってしまう。この場に自分の保護者であるコッシロー=ネヅが居てくれれば、好き勝手言ったところで、コッシロー=ネヅが言いつくろってくれる。しかし、今、そのコッシロー=ネヅが居ない状態だ。アリス=アンジェラはなるべく言葉を選んだつもりで、ベリアルへの回答を言ってみせる。
「アンドレイ様が堕天しそうになったら、気付けのシャイニング・グーパンを叩きこみマス」
「まじかよ……。アンドレイ、気の毒にな」
「ちょっと待ってください。まだまだ私は正気です。アリス殿に殴られることなんか、ありません」
アンドレイ=ラプソティの言う通り、堕天使化の兆候は時折、見られはするが、本格的に堕天化移行状態へと遷移しているわけではない。アリス=アンジェラは答えに窮し、今度はもっととんでもないことを口走ってしまう。
「むぅ……。では、アンドレイ様の魔素が詰まっている子宝袋を潰しマス!」
「それはやめてほしいニャン! アンドレイ様との間で、子供を3人産む予定ですニャン! アンドレイ様の子宝袋を潰すのは、その後にしてほしいですニャン!」
「えっ……と。どこをどうツッコンでいいのかわかりませんが。私の子宝袋がアリス殿に握り潰される運命は変わらないのですか?」
「アンドレイ。握りつぶされるほうがまだマシかもしれんぞ。下手すると蹴り破られるかもしれん。意外と足癖が悪いからな、アリス嬢ちゃんは」
「ベリアルはいったい、ボクにどんなイメージを抱いているんデス!?」
いじられまくっている状況に気づいたアリス=アンジェラは、やや怒り気味の表情でベリアルを非難する。非難された側のベリアルは考える素振りを見せる。そして、アンドレイ=ラプソティと目配せし
「握り潰される確率が1割。蹴り破られる確率が4割」
「そして、殴られる可能性が5割といったところでしょうね」
アンドレイ=ラプソティは自分の子宝袋の危機だというのに、ベリアルと一緒にアリス=アンジェラをいじってみせる。アリス=アンジェラはからかわれていることがわかっていながらも、顔全体が紅潮してしまう。
「あ、アンドレイ様の子宝袋を潰すのは撤回させていただきマス! 他の方法で、アンドレイ様が堕天しないように努めさせてもらいマス!」
「おうおう。がんばれがんばれ。ただ、あまり考えている猶予は残されていないっぽいけどな」
ベリアルの予想では、悪魔宰相:ベルゼブブまで出張ってきたということは、うちの御大将が、この地で何かしらの決着をつけようとしていることは明白であった。しかし、要らぬことを言えば、アリス嬢ちゃんに迷いを生じさせてしまう。迷いは何においても、味方にはならない。迷うこと自体は誰にでも必要だ。しかし、迷ったままの決断は間違っている。
「さて、お話は終わりまシテ? ワタクシ、さっきからウザいくらいにあの御方に呼ばれてますノ」
「おう。御大将に呼ばれてんのか。じゃあ、最後に、なんで御大将がわざわざこんな感じの魔都を造り上げたんだ?」
「そんなの決まってますノ。数百年振りに天魔大戦を起こすための前線基地にするからでショウガ。いくら考えること自体が面倒くさいベリアルでもわかることデショ?」
「ふーーーん。そうなのかねえ」
なんとも納得していないベリアルであったが、それを無理やり納得させる必要も無いだろうと考えた悪魔宰相:ベルゼブブは、またすぐ後でお会いしまショ? と言い残し、その場から存在感を消していく。そして、ベルゼブブの存在感が完全に消え去った後、ベリアルはぼそりと呟く。
「うちの御大将が、天魔大戦を起こすのに、わざわざこんな大袈裟なことをするかねえ? 急襲、奇襲、闇討ちが大好きなんだぞ。どうせまた、悪魔宰相殿は肝心なところを教えられていないんだろ」
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