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第16章:マーラ様
第2話:ちからの差
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アリス=アンジェラは片翼を羽ばたかせ、一直線に悪魔皇:サタンへと接近していく。悪魔皇:サタンは未だに隣に居る悪魔将軍:ルシフェルと夫婦漫才をしている真っ最中であった。アリス=アンジェラは今なら、悪魔皇:サタンに自分が突き出している右の拳が届くと思った。
だが、それは儚い希望であった。アリス=アンジェラの右の拳は、悪魔皇:サタンが無意識に展開していた魔術障壁により、止められてしまうことになる。アリス=アンジェラの右の拳と自身が無意識に張っていた魔術障壁とのせめぎ合う音が悪魔皇:サタンの耳に届いた時、彼はようやく、自分に害する存在が接近していたことに気づく。
まさに『傲慢』とは悪魔皇:サタンに相応しいとしか言いようがなかった。隣に居る悪魔将軍:ルシフェルはあからさまに呆れた表情になりながら、はぁぁぁ……と嘆息する。
「サタン。貴方は女性に対する礼儀がなっていません。一発、ぶん殴られておけば良かったのに」
「おいおいっ! 我が、こんな小娘に横っ面をぶん殴られたら、魔界全体の権威が落ちるぞっ!? それでも良いのか!?」
「魔界へは堕ちるモノです。いつから貴方といっしょに魔界の株も浮上していたと勘違いしていたのですか?」
「クククッ! さすが、嫌味を言わせたら、魔界一ぞ。その冷静そうな口ぶりの奥底から、『憤怒』を感じずにはおれん。後で可愛がってやろう」
悪魔皇:サタンが無意識に張り巡らせた魔術障壁にアリス=アンジェラが次々と左右の拳を叩きこんでいるというのに、彼自身は悠然とした顔つきのまま、隣に居る悪魔将軍:ルシフェルと会話を楽しんでいた。会話相手となっているルシフェル自身は、アリス=アンジェラに気遣いを見せようとするのだが、そんな羽虫の1匹など、ほうっておけとばかりの態度を示すサタンである。
「いい加減、相手をするか、立ち去ってもらうか、どちらかの一方を選んではどうです? 彼女が不憫でなりませんよ」
「ああん? まだ、創造主:Y.O.N.Nの愛娘は、我にちょっかいをかけようとしていたのか? いい加減、諦めれば良いモノを」
悪魔皇:サタンはさも面倒くさいといった表情になりつつ、左手で後頭部をボリボリと掻く。右腕で抱え込んでいた漆黒の兜をルシフェルに放り投げるように渡した後、無意識で展開している魔術障壁の一部を解き放つ。
「さあ、相手をしてやろう。ただし、我は右腕一本のみだ。それが不服なら、ここから立ち去るが良い」
「かの高名な悪魔皇と手合わせ出来るだけでも、アリスには不可分な幸せなのデスって、そんな殊勝なことを言うと思ったのデスカ!? 右腕1本だけでなく、左腕も使わせてやるのデス!!」
アリス=アンジェラは両腕を引き絞り、サタンがこの魔術障壁内に招き入れてくれたことを後悔させてやろうと考える。そして、厳かに左腕を前へと伸ばす。それに呼応し、悪魔皇:サタンはニヤリとニヒルな笑みを零しつつ、アリス=アンジェラが差し出してきた左の拳に、自分の右の拳をコツンという音と共に、軽くかち合わせる。
その音が決闘開始の合図となる。アリス=アンジェラは左のジャブを数度、悪魔皇:サタンの顔面へと繰り出す。しかしながら、悪魔皇:サタンは傲岸不遜な態度のままに、まるで蝿でも叩き落とすが如くに、アリス=アンジェラの左のジャブを捌いていく。
アリス=アンジェラはムッ! とした表情になりながらも、牽制の左のジャブを止めようとはしなかった。強弱と速度を変えつつ、一定のリズムにならないように細心の注意を払う。そんな攻防のやりとりを続けていく内に、悪魔皇:サタンは思わず、ふわあああと大あくびをかまし始める。そして、すまんすまんと言いつつも、片手間のように右手でアリス=アンジェラの左のジャブを捌いていく。
アリス=アンジェラは、悪魔皇:サタンはさすがに『傲慢』の権現様だと思わざるをえなかった。彼の一挙一動の全てに、イラつきを感じずにはいられない。彼の傲慢さが、身体から隠しようもないほどに滲みでている。ベリアルは『怠惰』がゆえに、相手をしているとイラつきを覚えるが、明らかに別種のイラつきである、これは。
アリス=アンジェラは悪魔皇:サタンとの実力差を、拳を交えれば交えるほど、痛いほど骨身に染みわたっていく。アリス=アンジェラのイラつきは、心の焦りから生じる類のモノだ。どうしようもないほどの神力と呪力の差が、アリス=アンジェラの強固な精神力の屋台骨を軋ませていく。
「何故、お前はアリスなのだ? アリスは何人もいたというのに……」
「何を言っているのか、まったく意味不明デス! アリスをバカにしたいのデスカ!?」
「違う。断じて違う。我は不思議でたまらないだけだ。お前のような存在は、過去、幾度となく、創造主:Y.O.N.Nが創り出した。しかし、一度も成功例は無かった」
「サタン。彼女を混乱させるようなことを言うのは止めなさい。彼女はアリスであり、そして、アリス以外の何者ではないはずです。例え、まがいものであったとしても、彼女はアリスなのです」
アリス=アンジェラは、はあはあぜえぜえ……と肩で息をしていた。それでも、肺の中に無理やり空気を取り込み、左のジャブを放つための原動力とする。しかし、自分の攻撃に飽き飽きしているのかはわからないが、悪魔皇:サタンは近くに居る悪魔将軍:ルシフェルとの会話を再開し始める。
彼らが何を言っているのかは、アリス=アンジェラにはわからない。だが、何となくわかるのは、悪魔皇:サタンがアリス=アンジェラの存在を認めていないことだ。そういう邪険な扱いをされるのは、自分に神力が足りないゆえだと、アリス=アンジェラはそう思うようになる。
アリス=アンジェラは苦々しい思いになりつつ、段々と左腕の動きも重いモノに変わっていく。アリス=アンジェラは絶望感に押しやられないようにと、左の拳をギュッと握りしめる。そして、何度目になるかわからない左のジャブを放つ。
その時であった。悪魔皇:サタンはアリス=アンジェラの左の拳を右手で包み込むように鷲掴みしたのである。アリス=アンジェラは左の拳の骨が軋むような感覚を覚え、顔を苦痛に歪ませる。さらには、掴まれた左の拳を引き抜こうとする。しかし、左の拳を引っ込めようとしても、途端に左の手首を掴まれ、さらにはグイッと悪魔皇:サタンに引っ張られ、さらには彼の左腕を背中に回されることになる……。
だが、それは儚い希望であった。アリス=アンジェラの右の拳は、悪魔皇:サタンが無意識に展開していた魔術障壁により、止められてしまうことになる。アリス=アンジェラの右の拳と自身が無意識に張っていた魔術障壁とのせめぎ合う音が悪魔皇:サタンの耳に届いた時、彼はようやく、自分に害する存在が接近していたことに気づく。
まさに『傲慢』とは悪魔皇:サタンに相応しいとしか言いようがなかった。隣に居る悪魔将軍:ルシフェルはあからさまに呆れた表情になりながら、はぁぁぁ……と嘆息する。
「サタン。貴方は女性に対する礼儀がなっていません。一発、ぶん殴られておけば良かったのに」
「おいおいっ! 我が、こんな小娘に横っ面をぶん殴られたら、魔界全体の権威が落ちるぞっ!? それでも良いのか!?」
「魔界へは堕ちるモノです。いつから貴方といっしょに魔界の株も浮上していたと勘違いしていたのですか?」
「クククッ! さすが、嫌味を言わせたら、魔界一ぞ。その冷静そうな口ぶりの奥底から、『憤怒』を感じずにはおれん。後で可愛がってやろう」
悪魔皇:サタンが無意識に張り巡らせた魔術障壁にアリス=アンジェラが次々と左右の拳を叩きこんでいるというのに、彼自身は悠然とした顔つきのまま、隣に居る悪魔将軍:ルシフェルと会話を楽しんでいた。会話相手となっているルシフェル自身は、アリス=アンジェラに気遣いを見せようとするのだが、そんな羽虫の1匹など、ほうっておけとばかりの態度を示すサタンである。
「いい加減、相手をするか、立ち去ってもらうか、どちらかの一方を選んではどうです? 彼女が不憫でなりませんよ」
「ああん? まだ、創造主:Y.O.N.Nの愛娘は、我にちょっかいをかけようとしていたのか? いい加減、諦めれば良いモノを」
悪魔皇:サタンはさも面倒くさいといった表情になりつつ、左手で後頭部をボリボリと掻く。右腕で抱え込んでいた漆黒の兜をルシフェルに放り投げるように渡した後、無意識で展開している魔術障壁の一部を解き放つ。
「さあ、相手をしてやろう。ただし、我は右腕一本のみだ。それが不服なら、ここから立ち去るが良い」
「かの高名な悪魔皇と手合わせ出来るだけでも、アリスには不可分な幸せなのデスって、そんな殊勝なことを言うと思ったのデスカ!? 右腕1本だけでなく、左腕も使わせてやるのデス!!」
アリス=アンジェラは両腕を引き絞り、サタンがこの魔術障壁内に招き入れてくれたことを後悔させてやろうと考える。そして、厳かに左腕を前へと伸ばす。それに呼応し、悪魔皇:サタンはニヤリとニヒルな笑みを零しつつ、アリス=アンジェラが差し出してきた左の拳に、自分の右の拳をコツンという音と共に、軽くかち合わせる。
その音が決闘開始の合図となる。アリス=アンジェラは左のジャブを数度、悪魔皇:サタンの顔面へと繰り出す。しかしながら、悪魔皇:サタンは傲岸不遜な態度のままに、まるで蝿でも叩き落とすが如くに、アリス=アンジェラの左のジャブを捌いていく。
アリス=アンジェラはムッ! とした表情になりながらも、牽制の左のジャブを止めようとはしなかった。強弱と速度を変えつつ、一定のリズムにならないように細心の注意を払う。そんな攻防のやりとりを続けていく内に、悪魔皇:サタンは思わず、ふわあああと大あくびをかまし始める。そして、すまんすまんと言いつつも、片手間のように右手でアリス=アンジェラの左のジャブを捌いていく。
アリス=アンジェラは、悪魔皇:サタンはさすがに『傲慢』の権現様だと思わざるをえなかった。彼の一挙一動の全てに、イラつきを感じずにはいられない。彼の傲慢さが、身体から隠しようもないほどに滲みでている。ベリアルは『怠惰』がゆえに、相手をしているとイラつきを覚えるが、明らかに別種のイラつきである、これは。
アリス=アンジェラは悪魔皇:サタンとの実力差を、拳を交えれば交えるほど、痛いほど骨身に染みわたっていく。アリス=アンジェラのイラつきは、心の焦りから生じる類のモノだ。どうしようもないほどの神力と呪力の差が、アリス=アンジェラの強固な精神力の屋台骨を軋ませていく。
「何故、お前はアリスなのだ? アリスは何人もいたというのに……」
「何を言っているのか、まったく意味不明デス! アリスをバカにしたいのデスカ!?」
「違う。断じて違う。我は不思議でたまらないだけだ。お前のような存在は、過去、幾度となく、創造主:Y.O.N.Nが創り出した。しかし、一度も成功例は無かった」
「サタン。彼女を混乱させるようなことを言うのは止めなさい。彼女はアリスであり、そして、アリス以外の何者ではないはずです。例え、まがいものであったとしても、彼女はアリスなのです」
アリス=アンジェラは、はあはあぜえぜえ……と肩で息をしていた。それでも、肺の中に無理やり空気を取り込み、左のジャブを放つための原動力とする。しかし、自分の攻撃に飽き飽きしているのかはわからないが、悪魔皇:サタンは近くに居る悪魔将軍:ルシフェルとの会話を再開し始める。
彼らが何を言っているのかは、アリス=アンジェラにはわからない。だが、何となくわかるのは、悪魔皇:サタンがアリス=アンジェラの存在を認めていないことだ。そういう邪険な扱いをされるのは、自分に神力が足りないゆえだと、アリス=アンジェラはそう思うようになる。
アリス=アンジェラは苦々しい思いになりつつ、段々と左腕の動きも重いモノに変わっていく。アリス=アンジェラは絶望感に押しやられないようにと、左の拳をギュッと握りしめる。そして、何度目になるかわからない左のジャブを放つ。
その時であった。悪魔皇:サタンはアリス=アンジェラの左の拳を右手で包み込むように鷲掴みしたのである。アリス=アンジェラは左の拳の骨が軋むような感覚を覚え、顔を苦痛に歪ませる。さらには、掴まれた左の拳を引き抜こうとする。しかし、左の拳を引っ込めようとしても、途端に左の手首を掴まれ、さらにはグイッと悪魔皇:サタンに引っ張られ、さらには彼の左腕を背中に回されることになる……。
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