102 / 202
第10章:アルピオーネ山脈
第10話:竜の住処
しおりを挟む
アンドレイ=ラプソティが両手で握る紅き竜の槍はアンドレイ=ラプソティの手によって、車輪のように回されることになる。車輪は火車となり、紅玉眼の蒼き竜が噴き出した、骨まで凍りつきそうな冷気を弾き返すことになる。
紅玉眼の蒼き竜は紅い三日月を細めるだけ細め、眼下で炎を生み出している人物を品定めし始めるのであった。そして、ボソボソと何かを唱え始める。アンドレイ=ラプソティはそれが竜語であることをいち早く察知し、ミサ=ミケーンに対して、自分の背後から決して前へと出ないように言う。
ミサ=ミケーンの守護対象はアンドレイ=ラプソティ本人であったが、紅玉眼の蒼き竜相手では分が悪すぎた。アンドレイ=ラプソティにそう言われても、ミサ=ミケーンは彼と紅玉眼の蒼き竜の間に割って入るように前へと出たかった。しかし、ミサ=ミケーンの本能的な部分が、彼女の身体が動くことを否定したのである。
ミサ=ミケーンは立ったままで金縛りにあった気がしてしまう。いくら、身体に動けと命令しても、ミサ=ミケーンの根っこの部分が拒否感を露わにしたのである。それほどまでに紅玉眼の蒼き竜の存在感は圧倒的であった。今までミサ=ミケーンが対峙してきたものなど、虫けら以下だったとでも言わんとしている存在が、ミサ=ミケーンの前に立ちふさがった。そして、その存在が口から判別不能の声を出したと同時に、ミサ=ミケーンには怖気と吐き気が襲い掛かる。
「先制を許してしまいましたか……。『竜の住処』にミサ殿まで巻き込まれてしまいました」
「ここはどこですニャン!? あちきたちは今までヒカリゴケがびっしりと生えた洞窟内に居たはずですニャン!?」
ミサ=ミケーンが驚くのも当然であった。彼女たちは今、氷で出来た地面の上に立っていたからだ。しかも、この足を置いている氷は質感から言って、とんでもない分厚さを持っていることがわかったのである。紅玉眼の蒼き竜がここで走り回ろうが、底が抜けるようなことは起きないように感じられたのである。
「これでようやく竜語がわかるであろう。お前たちはあそこが竜皇様の宮殿と知っての侵入か?」
紅玉眼の蒼き竜は大きな口を少しだけ動かし、目下の人物たちにそう問うのであった。ミサ=ミケーンは全力で首級を左右に振りたかったが、紅玉眼の蒼き竜がしゃべるだけで、冷気が身体に纏わりつき、指先すら動かせなくなってしまっていた。
「私のミサ殿に脅すような口調はやめてもらえますかね? 私の名はアンドレイ=ラプソティです。3度の天魔大戦を経験した貴方なら、わかるはずです」
アンドレイ=ラプソティは脅しには脅しだとばかりに、自分の名を紅玉眼の蒼き竜に告げる。だが、紅玉眼の蒼き竜は大きな鼻の穴からブシュゥゥゥと勢いよく鼻息を漏らす。まるで、嘲笑うかのように吐き出された鼻息に、アンドレイ=ラプソティは思わず、カチンと頭に来てしまうことになる。
「何か気に障らないことでもしましたかね?」
いつもアリス=アンジェラに対して、とやかく諫めるアンドレイ=ラプソティであったが、彼もまた、ひとのことをとやかく言えるほどには立派な大人では無かった。明らかに侮蔑の念が込められた鼻息にアンドレイ=ラプソティはイライラ感が募っていたのである。
「もう一度言おう。我はお前たちがあそこが竜皇様の宮殿だと知ったうえで侵入したのか?」
まるでアンドレイ=ラプソティをガキの使いのようにあしらう紅玉眼の蒼き竜であった。ガキの使いであれば、無礼なのも当然であろうという態度を示す紅玉眼の蒼き竜である。そして、その巨体から竜力を溢れ出させ、ガキの使いを威圧感のみで屈服させようとし始める。
「怖いですニャン……。身も心も凍えてしまいそうですニャン」
「気をしっかり持ってください、ミサ殿。古龍がふてぶてしい態度を取ることはいつものことです。ノミのような心臓な癖に、それを隠すかのように小動物をイジメるのが彼らの生きがいですから」
このアンドレイ=ラプソティの一言に紅玉眼の蒼き竜がカチンと頭に来たのは当然と言えば至極当然であった。屈服させようとしていた相手が、それを逆手に取って、反撃してきたからである。紅玉眼の蒼き竜は紅い三日月をますますと細め、目力を強めていく。竜生600年を優に超える自分が、たかだか矮小な小動物に虚仮にされるのは我慢ならなかった。
「口数の減らない若造が。貴様は第3次天魔大戦の頃からかわらぬ……」
「おや。たかだか1指揮官の名前を憶えてもらえていて、これは光栄なことです。天界の十三司徒の中でも中堅程度の私の名を」
「ふんっ。何が中堅ぞ。かの四大天使を除けば、次に名が挙がるのはロンド家かラプソティ家に連なる者になるのは常識であろう」
紅玉眼の蒼き竜は憎々しい表情になりつつ、炎が纏わりつく槍を持つ人物を睨みつけていた。天魔大戦の折、自分たち竜族を顎で使っていたのは、こいつらである。竜族はそもそも天界と魔界のどちらか一方に一方的に肩入れする存在では無かった。それもそうだろう。古龍ともなれば、神と等しき竜力を持っているのだ。
そして、竜族が肩入れする勢力が、天魔大戦で勝つと言われているほどに、竜族の竜力は、天魔大戦に大きな影響を及ぼしていた。第1次天魔大戦では、あくまでも中立の立場を貫いた。それにより、両陣営から恨みを買ったという経緯があった。
しかし、竜族から言わせれば、第1次天魔大戦の時は、明らかに天界のほうが圧倒的に優位だったのだ。それゆえに、竜族が天界に肩入れするのは、竜としての矜持を穢すことになる。竜は誇り高い生き物なのだ。決して、弱い者イジメに回る側にはなりたくなかったのだ。
それを天界側も了承してくれていたが、第1次天魔大戦において、悪魔たちの企みにより、天界に住む神や天使の半分近くが堕天した。そして、形成逆転してしまったことで、中立の態度を決めた竜族は天界の住人たちから、言われの無い恨みを買ってしまったのである……。
紅玉眼の蒼き竜は紅い三日月を細めるだけ細め、眼下で炎を生み出している人物を品定めし始めるのであった。そして、ボソボソと何かを唱え始める。アンドレイ=ラプソティはそれが竜語であることをいち早く察知し、ミサ=ミケーンに対して、自分の背後から決して前へと出ないように言う。
ミサ=ミケーンの守護対象はアンドレイ=ラプソティ本人であったが、紅玉眼の蒼き竜相手では分が悪すぎた。アンドレイ=ラプソティにそう言われても、ミサ=ミケーンは彼と紅玉眼の蒼き竜の間に割って入るように前へと出たかった。しかし、ミサ=ミケーンの本能的な部分が、彼女の身体が動くことを否定したのである。
ミサ=ミケーンは立ったままで金縛りにあった気がしてしまう。いくら、身体に動けと命令しても、ミサ=ミケーンの根っこの部分が拒否感を露わにしたのである。それほどまでに紅玉眼の蒼き竜の存在感は圧倒的であった。今までミサ=ミケーンが対峙してきたものなど、虫けら以下だったとでも言わんとしている存在が、ミサ=ミケーンの前に立ちふさがった。そして、その存在が口から判別不能の声を出したと同時に、ミサ=ミケーンには怖気と吐き気が襲い掛かる。
「先制を許してしまいましたか……。『竜の住処』にミサ殿まで巻き込まれてしまいました」
「ここはどこですニャン!? あちきたちは今までヒカリゴケがびっしりと生えた洞窟内に居たはずですニャン!?」
ミサ=ミケーンが驚くのも当然であった。彼女たちは今、氷で出来た地面の上に立っていたからだ。しかも、この足を置いている氷は質感から言って、とんでもない分厚さを持っていることがわかったのである。紅玉眼の蒼き竜がここで走り回ろうが、底が抜けるようなことは起きないように感じられたのである。
「これでようやく竜語がわかるであろう。お前たちはあそこが竜皇様の宮殿と知っての侵入か?」
紅玉眼の蒼き竜は大きな口を少しだけ動かし、目下の人物たちにそう問うのであった。ミサ=ミケーンは全力で首級を左右に振りたかったが、紅玉眼の蒼き竜がしゃべるだけで、冷気が身体に纏わりつき、指先すら動かせなくなってしまっていた。
「私のミサ殿に脅すような口調はやめてもらえますかね? 私の名はアンドレイ=ラプソティです。3度の天魔大戦を経験した貴方なら、わかるはずです」
アンドレイ=ラプソティは脅しには脅しだとばかりに、自分の名を紅玉眼の蒼き竜に告げる。だが、紅玉眼の蒼き竜は大きな鼻の穴からブシュゥゥゥと勢いよく鼻息を漏らす。まるで、嘲笑うかのように吐き出された鼻息に、アンドレイ=ラプソティは思わず、カチンと頭に来てしまうことになる。
「何か気に障らないことでもしましたかね?」
いつもアリス=アンジェラに対して、とやかく諫めるアンドレイ=ラプソティであったが、彼もまた、ひとのことをとやかく言えるほどには立派な大人では無かった。明らかに侮蔑の念が込められた鼻息にアンドレイ=ラプソティはイライラ感が募っていたのである。
「もう一度言おう。我はお前たちがあそこが竜皇様の宮殿だと知ったうえで侵入したのか?」
まるでアンドレイ=ラプソティをガキの使いのようにあしらう紅玉眼の蒼き竜であった。ガキの使いであれば、無礼なのも当然であろうという態度を示す紅玉眼の蒼き竜である。そして、その巨体から竜力を溢れ出させ、ガキの使いを威圧感のみで屈服させようとし始める。
「怖いですニャン……。身も心も凍えてしまいそうですニャン」
「気をしっかり持ってください、ミサ殿。古龍がふてぶてしい態度を取ることはいつものことです。ノミのような心臓な癖に、それを隠すかのように小動物をイジメるのが彼らの生きがいですから」
このアンドレイ=ラプソティの一言に紅玉眼の蒼き竜がカチンと頭に来たのは当然と言えば至極当然であった。屈服させようとしていた相手が、それを逆手に取って、反撃してきたからである。紅玉眼の蒼き竜は紅い三日月をますますと細め、目力を強めていく。竜生600年を優に超える自分が、たかだか矮小な小動物に虚仮にされるのは我慢ならなかった。
「口数の減らない若造が。貴様は第3次天魔大戦の頃からかわらぬ……」
「おや。たかだか1指揮官の名前を憶えてもらえていて、これは光栄なことです。天界の十三司徒の中でも中堅程度の私の名を」
「ふんっ。何が中堅ぞ。かの四大天使を除けば、次に名が挙がるのはロンド家かラプソティ家に連なる者になるのは常識であろう」
紅玉眼の蒼き竜は憎々しい表情になりつつ、炎が纏わりつく槍を持つ人物を睨みつけていた。天魔大戦の折、自分たち竜族を顎で使っていたのは、こいつらである。竜族はそもそも天界と魔界のどちらか一方に一方的に肩入れする存在では無かった。それもそうだろう。古龍ともなれば、神と等しき竜力を持っているのだ。
そして、竜族が肩入れする勢力が、天魔大戦で勝つと言われているほどに、竜族の竜力は、天魔大戦に大きな影響を及ぼしていた。第1次天魔大戦では、あくまでも中立の立場を貫いた。それにより、両陣営から恨みを買ったという経緯があった。
しかし、竜族から言わせれば、第1次天魔大戦の時は、明らかに天界のほうが圧倒的に優位だったのだ。それゆえに、竜族が天界に肩入れするのは、竜としての矜持を穢すことになる。竜は誇り高い生き物なのだ。決して、弱い者イジメに回る側にはなりたくなかったのだ。
それを天界側も了承してくれていたが、第1次天魔大戦において、悪魔たちの企みにより、天界に住む神や天使の半分近くが堕天した。そして、形成逆転してしまったことで、中立の態度を決めた竜族は天界の住人たちから、言われの無い恨みを買ってしまったのである……。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
プロミネンス~~獣人だらけの世界にいるけどやっぱり炎が最強です~~
笹原うずら
ファンタジー
獣人ばかりの世界の主人公は、炎を使う人間の姿をした少年だった。
鳥人族の国、スカイルの孤児の施設で育てられた主人公、サン。彼は陽天流という剣術の師範であるハヤブサの獣人ファルに預けられ、剣術の修行に明け暮れていた。しかしある日、ライバルであるツバメの獣人スアロと手合わせをした際、獣の力を持たないサンは、敗北してしまう。
自信の才能のなさに落ち込みながらも、様々な人の励ましを経て、立ち直るサン。しかしそんなサンが施設に戻ったとき、獣人の獣の部位を売買するパーツ商人に、サンは施設の仲間を奪われてしまう。さらに、サンの事を待ち構えていたパーツ商人の一人、ハイエナのイエナに死にかけの重傷を負わされる。
傷だらけの身体を抱えながらも、みんなを守るために立ち上がり、母の形見のペンダントを握り締めるサン。するとその時、死んだはずの母がサンの前に現れ、彼の炎の力を呼び覚ますのだった。
炎の力で獣人だらけの世界を切り開く、痛快大長編異世界ファンタジーが、今ここに開幕する!!!
「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート
ハル*
ファンタジー
コミュ障気味で、中学校では友達なんか出来なくて。
胸が苦しくなるようなこともあったけれど、今度こそ友達を作りたい! って思ってた。
いよいよ明日は高校の入学式だ! と校則がゆるめの高校ということで、思いきって金髪にカラコンデビューを果たしたばかりだったのに。
――――気づけば異世界?
金髪&淡いピンクの瞳が、聖女の色だなんて知らないよ……。
自前じゃない髪の色に、カラコンゆえの瞳の色。
本当は聖女の色じゃないってバレたら、どうなるの?
勝手に聖女だからって持ち上げておいて、聖女のあたしを護ってくれる誰かはいないの?
どこにも誰にも甘えられない環境で、くじけてしまいそうだよ。
まだ、たった15才なんだから。
ここに来てから支えてくれようとしているのか、困らせようとしているのかわかりにくい男の子もいるけれど、ひとまず聖女としてやれることやりつつ、髪色とカラコンについては後で……(ごにょごにょ)。
――なんて思っていたら、頭頂部の髪が黒くなってきたのは、脱色後の髪が伸びたから…が理由じゃなくて、問題は別にあったなんて。
浄化の瞬間は、そう遠くはない。その時あたしは、どんな表情でどんな気持ちで浄化が出来るだろう。
召喚から浄化までの約3か月のこと。
見た目はニセモノな聖女と5人の(彼女に王子だと伝えられない)王子や王子じゃない彼らのお話です。
※残酷と思われるシーンには、タイトルに※をつけてあります。
29話以降が、シファルルートの分岐になります。
29話までは、本編・ジークムントと同じ内容になりますことをご了承ください。
本編・ジークムントルートも連載中です。
Shadow★Man~変態イケメン御曹司に溺愛(ストーカー)されました~
美保馨
恋愛
ある日突然、澪は金持ちの美男子・藤堂千鶴に見染められる。しかしこの男は変態で異常なストーカーであった。澪はド変態イケメン金持ち千鶴に翻弄される日々を送る。『誰か平凡な日々を私に返して頂戴!』
★変態美男子の『千鶴』と
バイオレンスな『澪』が送る
愛と笑いの物語!
ドタバタラブ?コメディー
ギャグ50%シリアス50%の比率
でお送り致します。
※他社サイトで2007年に執筆開始いたしました。
※感想をくださったら、飛び跳ねて喜び感涙いたします。
※2007年当時に執筆した作品かつ著者が10代の頃に執筆した物のため、黒歴史感満載です。
改行等の修正は施しましたが、内容自体に手を加えていません。
2007年12月16日 執筆開始
2015年12月9日 復活(後にすぐまた休止)
2022年6月28日 アルファポリス様にて転用
※実は別名義で「雪村 里帆」としてドギツイ裏有の小説をアルファポリス様で執筆しております。
現在の私の活動はこちらでご覧ください(閲覧注意ですw)。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔法公証人~ルロイ・フェヘールの事件簿~
紫仙
ファンタジー
真実を司りし神ウェルスの名のもとに、
魔法公証人が秘められし真実を問う。
舞台は多くのダンジョンを近郊に擁する古都レッジョ。
多くの冒険者を惹きつけるレッジョでは今日も、
冒険者やダンジョンにまつわるトラブルで騒がしい。
魔法公証人ルロイ・フェヘールは、
そんなレッジョで真実を司る神ウェルスの御名の元、
証書と魔法により真実を見極める力「プロバティオ」をもって、
トラブルを抱えた依頼人たちを助けてゆく。
異世界公証人ファンタジー。
基本章ごとの短編集なので、
各章のごとに独立したお話として読めます。
カクヨムにて一度公開した作品ですが、
要所を手直し推敲して再アップしたものを連載しています。
最終話までは既に書いてあるので、
小説の完結は確約できます。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる