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第5章:天使の卵

第7話R:パックンチョ

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 アリス=アンジェラはこの世に産まれ落ちてから16年の月日が経った。そして、いくら8歳児のおちんこさんと言えども、顔に殿方のおちんこさんを押し付けられたのはこれが初めての経験である。その予想外すぎるマルコ=ポーニャの行動に驚き、身体が固まってしまったのはアリス=アンジェラだけでなく、その一連の流れを天界から観察していた創造主:Y.O.N.Nも同じであった。

 創造主:Y.O.N.Nがマルコ=ポーニャをこの世から消し去ってしまうべきか!? と判断に迷ってしまった。それが結果的に創造主だとしても禁忌のおこないだとしてもだ。それほどまでにマルコ=ポーニャが取った行動はこの世界のことわりを崩してしまいかねないほどの衝撃の行動だったのである。

 逡巡する創造主:Y.O.N.Nは自身の手前にある半透明のキーボードを両手で叩く。少しでもこの世の均衡が保たれるようにとだ。しかし、モニターに表示されるアリス=アンジェラのパラメーターは異常な数値を示し始める。

 そのパラメーターの中で数値の上昇が激しかったのは、彼女の鼓動、脈拍、体温、そして『性欲』であった。先ほどまでお腹いっぱいに卵料理を食べていたために『食欲』の数値は緩やかに下降していた。それに比例するように『性欲』の数値は底の底まで下がっていた。それゆえに創造主:Y.O.N.Nは油断していたと言っても過言ではなかった。

「不味い……。いくら外部的にアリス=アンジェラにアクセスしても、これは抑えきれぬっ! ならば、せめて彼女が痴態を晒す姿を外界に感知されぬことだっ!」

 創造主:Y.O.N.Nは緊急的に、かつ、強制的にアリス=アンジェラとマルコ=ポーニャが居る宿屋の2階の一室に静寂の冥宮サイレント・メビウスを展開する。これはまさに緊急的な処置であり、根本的な解決になっていない。マルコ=ポーニャがアリス=アンジェラの捕食対象であることはなんら変わりがなかった。

 それを示すかのようにマルコ=ポーニャに粗末なおちんこさんを押し付けれている地上界のアリス=アンジェラは眼がトロンと溶け落ちていく。初めて嗅ぐ殿方のおちんこさんの匂いを堪能するが如くに、押し付けられてくる粗末なおちんこさんを鼻の穴で味わおうとする。

「酸っぱいような、おしっこのような、それでいて、可能性を秘めた匂いがするのレス……」

「あうっ! ごめんなさいっ!」

 マルコ=ポーニャはこの時になって、自分が何をしていたのかを理解する。麗しの御令嬢におちんこさんをあまりにも近づけてしまったために、自分のおちんこさんが御令嬢の鼻に突き刺さっていた事実を今更に知ることになる。そして、ベッドの上で尻餅をつくことで、無理やりに御令嬢からおちんこさんを物理的に離す。

 だが、逃さぬとばかりにベッドに腰かけていたアリス=アンジェラは横倒れになり、マルコ=ポーニャのおちんこさんを追いかける。マルコ=ポーニャはあぅっ! という声をあげた後、ハァハァ……と息も絶え絶えとなってしまう。

 それもそうだろう。マルコ=ポーニャとしても、こんな風におちんこさんを姉たちにイジられたことは無い。アリス=アンジェラはマルコ=ポーニャのおちんこさんにふぅふぅ~~~と熱い吐息を吐きかける。それだけではない。熱い鼻息がフンフンとマルコ=ポーニャのおちんこさんを刺激する。

 だが、マルコ=ポーニャは勃起するという行為自体を体験したことがなかった。アリス=アンジェラがいくら熱い吐息と鼻息を吹きかけようが、決して、マルコ=ポーニャの粗末なおちんこさんがいきり立つことは無かった。

 それにやきもきしたのが、トロンとした顔つきになっているアリス=アンジェラであった。アリス=アンジェラはウズラの卵のほうが大きいと思われるマルコ=ポーニャの子種玉を子宝袋の上から右手を用いて刺激し始める。

「イギィ!」

 マルコ=ポーニャはそのウズラの卵のほうが大きいと言わざるをえない子種玉をふたつ同時に刺激されたことで、そこから電流が走る。その電流が尻の割れ目、腰、脊髄、首筋を駆け上り、さらには脳へと伝播する。電気信号を受け取ったマルコ=ポーニャの脳はそれを処理するために、下腹部へと向かって、産まれて初めての命令信号を送る。それがおちんこさんに到達するや否や、マルコ=ポーニャはこれまた産まれて初めての『勃起』を体験することになる。

 アリス=アンジェラはハァハァ……と物欲しいそうな顔でピョコンと跳ね上がったマルコ=ポーニャのおちんこさんをじっくりと見つめた。アリス=アンジェラもわかっていたのだ。マルコ=ポーニャが『勃起』したのは、これが初体験であることを。そして、その初体験に対して、どう対処すべきなのか? と一瞬だけ、考慮する。

「ウグゥ!」

 アリス=アンジェラは目覚めた呪力ちからの影響ゆえか、マルコ=ポーニャを徹底的にイジメてやろうと考えた。それゆえに手でごしごしと勃起したばかりのマルコ=ポーニャのおちんこさんをイジメるのではなく、いきなり、パックンチョと口の中で彼の屹立したおちんこさんをほうばってしまうことになる。

 口から零れ落ちそうなほどに唾液が貯め込まれていたアリス=アンジェラの口内におちんこさんを包み込まれたマルコ=ポーニャはそれだけで身体をビクンビクンと強く跳ね上げさせた。しかし、マルコ=ポーニャはまだ8歳児である。成長が進んでいない子宝袋から尿道口にかけて、白いおしっこが飛び出ることは不可能だ。それゆえにマルコ=ポーニャはとんでもない刺激を受けたというのに、身体が跳ね上がることしか出来ない。

 まさにマルコ=ポーニャにとって、イキたくてもイケない地獄であった。腰砕けになって、背中をベッドの上に完全に預ける形となっていたマルコ=ポーニャであったが、イクことが出来ないマルコ=ポーニャの屹立したおちんこさんはその主張をありありと示し続けた。

 そして、そのまだまだ立派とは言えないマルコ=ポーニャの男性シンボルをこれでもかと、口の中で舌を用いて可愛がるアリス=アンジェラであった。マルコ=ポーニャはいっそ、ひと思いに殺してほしいとアリス=アンジェラに願った。だが、アリス=アンジェラはマルコ=ポーニャの想いを一蹴する。一度、口の中からおちんこさんを出したかと思えば、マルコ=ポーニャに見せつけるように舌先で包皮に包まれた亀頭をチロチロと刺激する。

「やめて……くだしゃい。何でもしますから、僕を許してくだしゃい」

 マルコ=ポーニャは右腕で眼を覆い隠し、御令嬢が自分のおちんこさんを刺激する姿を見ないように努める。そうすることで、これは無かったことにしようとしたのだ、マルコ=ポーニャは。

 だが、その抗いのポーズがさらにアリス=アンジェラを刺激した。マルコ=ポーニャが悶え苦しめば苦しむほど、アリス=アンジェラの背中に生える片翼に映える色が増えていくのであった。
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