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第3章:怠惰
第7話:針
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天界における住人は地上界同様に多種多様で溢れていた。しかしながら、個体としての数自体は少ない。創造主:Y.O.N.Nをトップとして据えて、男神、女神、天女、菩薩、如来、そして彼らの使役者として、天使が存在する。しかしながら、天使もまた彼らに従属するだけの立場ではなく、個々にその地位と権限を持っている。
天界もまた地上界のニンゲンたちと同様に、階級が存在する。そして、『天界の十三司徒』ともなれば、彼らは神と等しき権限を与えられるようになる。だが、天使が神や天女、菩薩たちと違うところは、直接的に地上界のニンゲンたちと個人的にコンタクトを取って良い所だ。
神や天女、菩薩ともなると、その神力はすさまじいものがあり、彼らが指一本、言葉をひとつ発しただけで、地上界にとっては『天災』レベルの変化をもたらしてしまう。神たちがニンゲンたちに助力を与えたいというそういう時に調度良い存在が天使なのである。
そして、天界にはここ数百年で新たな存在が出来上がることになる。天界は『秩序』で整備されているが、『永遠なる秩序』など存在しない。『破壊と再生』はセットなのだ。それゆえに、創造主:Y.O.N.Nは新たな風を吹かせるために、新たな神を創ったりする。
しかし、ここ数百年で創り出したのは『半天半人』であった。
ここで少し、この世界の歴史について語ろう。純血種と呼ばれる『ヒューマノイド』という人種を最初、創造主:Y.O.N.Nは創り、それを地上界で繁栄させようとした。だが、もともと純血種である天使は創造主:Y.O.N.Nのしたことを許せなかった。天使は何故に『出来損ない』のヒューマノイドに惜しみない愛を与えるのかと。
そして、創造主:Y.O.N.Nからの回答に納得がいかなかった者たちは次々と堕天して、悪魔と成り果てた。その頃も『天界の十三司徒』は存在していた。しかし、その内、6人まもでが堕天し、さらにはそこに終末の獣を足して、『七大悪魔』とも呼ばれるようになる。
創造主:Y.O.N.Nはこの『第1次天魔大戦』が勃発したことをおおいに悔やみ、天上界のみならず、地上界にも『秩序』だけでなく、『混沌』も混ぜるようになる。地上界ではこの『第1次天魔大戦』が行われて以降、純血種で溢れかえっていた地上界の人口分布は一気に様変わりすることになる。亜人と呼ばれる人種が地上界の半分以上を領有化したのである。
創造主:Y.O.N.Nの折衷案を受け入れた『七大悪魔』は、『第1次天魔大戦』の終結を締結する。余談ではあるが、創造主:Y.O.N.Nと『七大悪魔』は退くに退けない状況へと追いやられ、第2次、第3次と、述べ3回にも及ぶ大戦を行っている。その3回目の大戦が終わった時に、創造主:Y.O.N.Nが天界をもっと『自由』溢れる世界へと変えようとした。
そこで創り出されたのが『半天半人』である。天使の『秩序』を兼ね備えておりながら、ニンゲンの『飽くなき欲』を併せ持つという新天界人であった。しかし、もともとエリート思考の強い純血種の天使は『混ぜ者』や『出来損ない』という蔑称を彼らに与えることになる。そして、半天半人は半天半人で、純血種の天使たちを『レイシスト』だと糾弾した。
純血種の天使から言わせれば、そのニンゲンが持つ『飽くなき欲』で天界の階級と権力を手中に収めたい『ならず者』として、その眼に映ることになる。しかし、半天半人たちは、あくまでも自分たちはただ上の者たちに隷属するためだけの存在では無いと主張したのである。
創造主:Y.O.N.Nが吹き込んだ新たな命は天界において、『革命』をもたらすには十分の破壊力を持っていた。半天半人の繁殖力はすさまじいモノであり、たった数百年で天界人口の3割を占めるほどになる。だが、この行き過ぎた繁殖力は他の天界の先住人たちが憂慮し、創造主;Y.O.N.N様に対して、対策を施してほしいと訴えかけるには十分の理由となる。
創造主:Y.O.N.Nはその実験の一環として、半天半人の繁殖力、すなわち、性欲をどう抑えるかに苦慮することになる。さまざまな自慰のための道具を創り出し、それを半天半人たちに与えた。これにより、繁殖力を少しだけ抑えることには成功する。
しかし、天使はもともと『秩序』側の存在だ。いくら自分の手で自分を慰めるためといえども、『破廉恥』にはなれない。
さらに創造主:Y.O.N.Nは性欲を発散させるための結界秘術を、あるひとりの若い少女と共に創り出したのだ。それが『静寂の冥宮』である。その結界秘術の完成度の高さに満足した創造主;Y.O.N.Nは、これを用いて、レオン=アレクサンダーから『天命』を回収するようにと命じる。
少女は創造主:Y.O.N.N様のお役に立てることを光栄に思い、神や天女、菩薩、如来、そして最高位に位置する『天界の十三司徒』ですら、未だに実装されていないこの機能を用いて、創造主:Y.O.N.Nからの主命を半分成し遂げた。
だが、皮肉なことに、その少女であるアリス=アンジェラもまた、この静寂の冥宮を本来の目的のために使用することになるとは思わなかった。ベリアルの『怠惰への誘惑』により、アリス=アンジェラの生殖期が狂わされることになる。
アリス=アンジェラは只今絶賛、ゴム製の洗濯ばさみで針のように尖った乳首をイジメぬいていた。だが、段々と刺激が足りなくなってきたアリス=アンジェラは創造主:Y.O.N.N様に新たな性道具を求めることになる。アリス=アンジェラは生殖期になると、『痛み』を欲しがるようになってしまう。
創造主:Y.O.N.Nはフゥ……とため息を吐き、アリス=アンジェラが自分の身をさらに痛める性道具を静寂の冥宮内に転送した。それはまさに『針』であった。アリス=アンジェラはハァハァと熱い呼吸を栗菓子ながら、針山から硬いゴム製の針を一本取り出す。
そしてあろうことか、針のように細い乳首の先端にゴム製の針で軽く突き出したのだ。
創造主:Y.O.N.Nは万能である。天界に在籍中のアリス=アンジェラが生殖期になった時、自分の身を手に持った牛革製の鞭で叩き、身体の熱を無理やり発散させていたことはもちろん知っている。しかし、これは一風変わった自慰行為のように感じていた。そして、アリス=アンジェラが性欲を最も発散できるのは『痛み』であることも知っていた……。
天界もまた地上界のニンゲンたちと同様に、階級が存在する。そして、『天界の十三司徒』ともなれば、彼らは神と等しき権限を与えられるようになる。だが、天使が神や天女、菩薩たちと違うところは、直接的に地上界のニンゲンたちと個人的にコンタクトを取って良い所だ。
神や天女、菩薩ともなると、その神力はすさまじいものがあり、彼らが指一本、言葉をひとつ発しただけで、地上界にとっては『天災』レベルの変化をもたらしてしまう。神たちがニンゲンたちに助力を与えたいというそういう時に調度良い存在が天使なのである。
そして、天界にはここ数百年で新たな存在が出来上がることになる。天界は『秩序』で整備されているが、『永遠なる秩序』など存在しない。『破壊と再生』はセットなのだ。それゆえに、創造主:Y.O.N.Nは新たな風を吹かせるために、新たな神を創ったりする。
しかし、ここ数百年で創り出したのは『半天半人』であった。
ここで少し、この世界の歴史について語ろう。純血種と呼ばれる『ヒューマノイド』という人種を最初、創造主:Y.O.N.Nは創り、それを地上界で繁栄させようとした。だが、もともと純血種である天使は創造主:Y.O.N.Nのしたことを許せなかった。天使は何故に『出来損ない』のヒューマノイドに惜しみない愛を与えるのかと。
そして、創造主:Y.O.N.Nからの回答に納得がいかなかった者たちは次々と堕天して、悪魔と成り果てた。その頃も『天界の十三司徒』は存在していた。しかし、その内、6人まもでが堕天し、さらにはそこに終末の獣を足して、『七大悪魔』とも呼ばれるようになる。
創造主:Y.O.N.Nはこの『第1次天魔大戦』が勃発したことをおおいに悔やみ、天上界のみならず、地上界にも『秩序』だけでなく、『混沌』も混ぜるようになる。地上界ではこの『第1次天魔大戦』が行われて以降、純血種で溢れかえっていた地上界の人口分布は一気に様変わりすることになる。亜人と呼ばれる人種が地上界の半分以上を領有化したのである。
創造主:Y.O.N.Nの折衷案を受け入れた『七大悪魔』は、『第1次天魔大戦』の終結を締結する。余談ではあるが、創造主:Y.O.N.Nと『七大悪魔』は退くに退けない状況へと追いやられ、第2次、第3次と、述べ3回にも及ぶ大戦を行っている。その3回目の大戦が終わった時に、創造主:Y.O.N.Nが天界をもっと『自由』溢れる世界へと変えようとした。
そこで創り出されたのが『半天半人』である。天使の『秩序』を兼ね備えておりながら、ニンゲンの『飽くなき欲』を併せ持つという新天界人であった。しかし、もともとエリート思考の強い純血種の天使は『混ぜ者』や『出来損ない』という蔑称を彼らに与えることになる。そして、半天半人は半天半人で、純血種の天使たちを『レイシスト』だと糾弾した。
純血種の天使から言わせれば、そのニンゲンが持つ『飽くなき欲』で天界の階級と権力を手中に収めたい『ならず者』として、その眼に映ることになる。しかし、半天半人たちは、あくまでも自分たちはただ上の者たちに隷属するためだけの存在では無いと主張したのである。
創造主:Y.O.N.Nが吹き込んだ新たな命は天界において、『革命』をもたらすには十分の破壊力を持っていた。半天半人の繁殖力はすさまじいモノであり、たった数百年で天界人口の3割を占めるほどになる。だが、この行き過ぎた繁殖力は他の天界の先住人たちが憂慮し、創造主;Y.O.N.N様に対して、対策を施してほしいと訴えかけるには十分の理由となる。
創造主:Y.O.N.Nはその実験の一環として、半天半人の繁殖力、すなわち、性欲をどう抑えるかに苦慮することになる。さまざまな自慰のための道具を創り出し、それを半天半人たちに与えた。これにより、繁殖力を少しだけ抑えることには成功する。
しかし、天使はもともと『秩序』側の存在だ。いくら自分の手で自分を慰めるためといえども、『破廉恥』にはなれない。
さらに創造主:Y.O.N.Nは性欲を発散させるための結界秘術を、あるひとりの若い少女と共に創り出したのだ。それが『静寂の冥宮』である。その結界秘術の完成度の高さに満足した創造主;Y.O.N.Nは、これを用いて、レオン=アレクサンダーから『天命』を回収するようにと命じる。
少女は創造主:Y.O.N.N様のお役に立てることを光栄に思い、神や天女、菩薩、如来、そして最高位に位置する『天界の十三司徒』ですら、未だに実装されていないこの機能を用いて、創造主:Y.O.N.Nからの主命を半分成し遂げた。
だが、皮肉なことに、その少女であるアリス=アンジェラもまた、この静寂の冥宮を本来の目的のために使用することになるとは思わなかった。ベリアルの『怠惰への誘惑』により、アリス=アンジェラの生殖期が狂わされることになる。
アリス=アンジェラは只今絶賛、ゴム製の洗濯ばさみで針のように尖った乳首をイジメぬいていた。だが、段々と刺激が足りなくなってきたアリス=アンジェラは創造主:Y.O.N.N様に新たな性道具を求めることになる。アリス=アンジェラは生殖期になると、『痛み』を欲しがるようになってしまう。
創造主:Y.O.N.Nはフゥ……とため息を吐き、アリス=アンジェラが自分の身をさらに痛める性道具を静寂の冥宮内に転送した。それはまさに『針』であった。アリス=アンジェラはハァハァと熱い呼吸を栗菓子ながら、針山から硬いゴム製の針を一本取り出す。
そしてあろうことか、針のように細い乳首の先端にゴム製の針で軽く突き出したのだ。
創造主:Y.O.N.Nは万能である。天界に在籍中のアリス=アンジェラが生殖期になった時、自分の身を手に持った牛革製の鞭で叩き、身体の熱を無理やり発散させていたことはもちろん知っている。しかし、これは一風変わった自慰行為のように感じていた。そして、アリス=アンジェラが性欲を最も発散できるのは『痛み』であることも知っていた……。
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