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もしや、サザエか?いや、タマガイか?
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「アサイー帝の作品だ!」
「何だこりゃ?」
「変わった形ねえ。」
「武器?じゃねえよな。」
「言い伝えでは、貝殻、なのだそうです。」
いつの間にか、テーブルの真ん中に来てたコーネルさんが船長達にお宝を見せている。
この人も大概気配がないよな。
「これが、貝殻?」
「食えるやつじゃねえな。」
オルは目を輝かせているが、船長、副船長、ヤジスさんは首を傾げている。
イージスさんとおやっさんもしげしげと眺めているけど、すげえ不思議そうだ。
どうやら、皆にはこの石の巻き貝が貝殻には見えないらしい。
そんな変わった形じゃないと思うんだけどな。
巻き貝はトゲみたいなのはない、つるりとした表面のもので、サザエみたいな口の大きな形をしてる。
タマガイっつう種類だったか?
サザエより丸っこくて、可愛いフォルムをしている。
俺の手で何とか掴める大きさだから、投げる武器に見えちまうかもな。
ただ、俺もサザエやタマガイは手のひらに乗る大きさしか知らないから、こんな大きいのは珍しいとは思う。
アサイー帝は貝が好物だったのか?
「サイ、これを見て、何か感じませんか?」
コーネルさんが考えの読めない顔で、俺に石の巻き貝を見せてくる。
何かって、サザエですね、とか、タマガイっぽいっすねとか、言って良いのか?
あ、船長が頷いた。
思ったこと話して良いみたいだ。
「ええと、巻き貝ですよね。実用品なんですか?」
「…そのように伝え聞いてます。」
うーん。実用品かあ。
でも、巻き貝を何に使うんだ?
「そうですか…。海の音を聞くわけでもないだろうし、俺には「海の音?」」
わかりません、と答えようとしたらコーネルさんに遮られた。
いや、巻き貝を耳に当てると海の音、というか、自分の音が聞こえる、んだけど、そんな遊びの話なんて。
「海の音、とは?どうすれば聞けるんですか?」
コーネルさんがすげえ真剣に聞いてくる。
うわあ。言いにくいなあ。
美形が真顔になると迫力あるんだよなあ。
船長は頷いてるし、助けてくれそうもない。
仕方ない。言うか。
もったいぶってもしょうがないしな。
「何だこりゃ?」
「変わった形ねえ。」
「武器?じゃねえよな。」
「言い伝えでは、貝殻、なのだそうです。」
いつの間にか、テーブルの真ん中に来てたコーネルさんが船長達にお宝を見せている。
この人も大概気配がないよな。
「これが、貝殻?」
「食えるやつじゃねえな。」
オルは目を輝かせているが、船長、副船長、ヤジスさんは首を傾げている。
イージスさんとおやっさんもしげしげと眺めているけど、すげえ不思議そうだ。
どうやら、皆にはこの石の巻き貝が貝殻には見えないらしい。
そんな変わった形じゃないと思うんだけどな。
巻き貝はトゲみたいなのはない、つるりとした表面のもので、サザエみたいな口の大きな形をしてる。
タマガイっつう種類だったか?
サザエより丸っこくて、可愛いフォルムをしている。
俺の手で何とか掴める大きさだから、投げる武器に見えちまうかもな。
ただ、俺もサザエやタマガイは手のひらに乗る大きさしか知らないから、こんな大きいのは珍しいとは思う。
アサイー帝は貝が好物だったのか?
「サイ、これを見て、何か感じませんか?」
コーネルさんが考えの読めない顔で、俺に石の巻き貝を見せてくる。
何かって、サザエですね、とか、タマガイっぽいっすねとか、言って良いのか?
あ、船長が頷いた。
思ったこと話して良いみたいだ。
「ええと、巻き貝ですよね。実用品なんですか?」
「…そのように伝え聞いてます。」
うーん。実用品かあ。
でも、巻き貝を何に使うんだ?
「そうですか…。海の音を聞くわけでもないだろうし、俺には「海の音?」」
わかりません、と答えようとしたらコーネルさんに遮られた。
いや、巻き貝を耳に当てると海の音、というか、自分の音が聞こえる、んだけど、そんな遊びの話なんて。
「海の音、とは?どうすれば聞けるんですか?」
コーネルさんがすげえ真剣に聞いてくる。
うわあ。言いにくいなあ。
美形が真顔になると迫力あるんだよなあ。
船長は頷いてるし、助けてくれそうもない。
仕方ない。言うか。
もったいぶってもしょうがないしな。
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