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9.猛毒の果実
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2度目の夜襲から一夜が明けた、その日。イシュメルはリリィとともに、魔王城の南側に位置する河原へと赴いていた。目的は漁、食用に適した魚を獲るためである。
なぜ捕虜として魔王城に滞在するイシュメルが、呑気に漁を行うのかといえば、単純に魚が食べたくなったからだ。
魔族は人間と比べてはるかに少食であり、食に対する興味がとことん薄い。多数の配下が住まう魔王城にも多くの食料は保管されておらず、それらを元に作られるイシュメルの食事は質素そのものだ。腹は膨れても食欲は満たされず、たっぷりと脂ののった肉が欲しくなってしまったのである。
しかし専用の道具がなくては獣は獲れない。ならばせめて魚でもと思い、こうしてリリィと一緒に城を出てきたところだ。ちなみに帰城後は、サラとエマに頼まれた馬小屋の修繕を行う予定である。
河原にたどり着いたイシュメルは、身に着けている衣服をぽいぽいと脱いだ。下着一枚の姿となって、一歩また一歩と川に入る。すねを撫でる清流と、足裏に触れる岩肌の感触。
さして深くはない川底をのぞきこみ、イシュメルは喜びの声を上げた。
「おお……アユが泳いでいるじゃないか。ヤマメもいる……」
聖ミルギスタ王国では高値で取引される貴重な魚が、川の中をうようよと泳いでいた。そうだというのに川の周囲には全く人の姿がなく、獲りたい放題である。
「魚のつかみ取りなど久しぶりだな。上手く捕まえられるだろうか」
独り言を言いながら、イシュメルは川の水に両手をつけた。手のひらの温度を下げ、警戒されないように最大限の注意を払いながら、大きなアユを岩場へと追い込んでいく。
「よっ」
かけ声と同時に、イシュメルの両手はアユをつかんだ。ぴちぴちと暴れるアユを逃がさないようにと、両手に力を込めてしっかりとつかむ。――けれども。
「あ」
元気いっぱいのアユは、イシュメルの手を逃れ宙を舞った。きらめく水滴に混じり、銀色の指輪もまた宙を舞った。イシュメルの左手にはまっていた神器の指輪だ。アユが逃げるのと一緒に指から外れてしまったのだ。
ちゃぽん、と小さな音を立てて指輪は川に落ちた。
イシュメルは慌てて腰をかがめ、川底に落ちた指輪を探した。しかし川底は大小様々な大きさの石で埋め尽くされているし、小さな川であるだけに流れも速い。小さな指輪を探し出すことは容易ではなかった。
数分間に渡り川底を探っていたイシュメルは、やがて諦めた。冷えた左手を目の前にかざしてみれば、川に落ちたのは『ロキ指輪』――使用者の姿かたちを自在に変える神器だ。もう一方の指輪は、今も変わらずイシュメルの指にはまっている。
「仕方ない……か。大切な神器ではあるが、探し出す手段もなし……」
イシュメルは溜息を吐き、また川に手を入れた。指輪を探すためではなく魚を獲るために。
ロキの指輪のことは、それきり忘れてしまった。
***
日は高く昇り、照りつける日光が肌を焦がす。漁を一区切りにしたイシュメルは、清流に足を入れのんびりと涼んでいた。
近くの岩場には下処理を終えた数匹の魚が並べてある。獲った魚の頭を落とし、内臓を抜き、鱗とりまでを済ませた物だ。馬小屋で拾った小刀が意外なところで役に立ってくれた。
間もなくすると、イシュメルの隣にはリリィが腰を下ろした。漁ができないリリィは、付近の森で果実や山菜を集めていた。姫林檎、野イチゴ、アスパラ、ニンニク。リリィの背負いカゴは随分と賑やかだ。
足先でちゃぷちゃぷと水面を揺らしながら、イシュメルは尋ねた。
「リリィ、訊きたいことがある。魔王の眷属は元々人間なのだと聞いた。この話は本当か?」
リリィはこくりとうなずいた。そうだよ。
「どのような人間が魔王の眷属になる。まさか聖ミルギスタ王国の民が自ら『眷属にしてほしい』と魔王の元を訪れるわけではないだろう?」
リリィは首を横に振った、違う。
「……では供物として魔王城に連れ込まれた少女たち、か?」
リリィは首を縦に振った、そうだよ。
その答えはあらかじめ予想していた、驚きもしない。のどかなせせらぎの中でイシュメルの質問は続く。
「魔王は全ての少女を生かしているのか。城へ連れてこられた全ての人間を眷属に?」
この質問に、リリィはしばし思い悩んだ。時折ちらちらと視線を動かしては、イシュメルの様子をうかがっている。今リリィは仮面をつけていないから、逡巡は手にとるように伝わってくる。
リリィは魔王の死を望んではいない。リリィなりに場を穏便に治めたいと思い巡らせているのだろう。しかしそうして思い迷うということは、真実がイシュメルにとって望ましくはないということだ。イシュメルは強い口調で追い打ちをかけた。
「全ての少女を眷属にはしないんだな。魔王はどうやって少女の生き死にを決めるんだ。単なる気まぐれか」
イシュメルの質問に、リリィは今にも泣きだしそうな表情となった。
――俺の提案を受け入れればそれでよし、受け入れなければその場で殺す
魔王城の地下牢で、魔王はイシュメルにそう言った。眷属となれ、さもなくば殺すと、ドブネズミでも見るような眼差しでそう言い放ったのだ。
魔王は気まぐれで人間を生かす。魔王城にいる眷属たちは、そうした魔王の気まぐれで運よく生かされた者。しかし気まぐれの選択肢すら与えられなかった者は、魔王を憎み、魔族を憎み、死んでいった。地下牢で見た腐りかけのネズミ。あれは魔王城へと連れ込まれた多くの人間の末路だ。
リリィの助けがなければ、イシュメルの末路もまたあのネズミと同じだった。泥とカビと汚物にまみれ死んでいた。他ならぬ魔王の手によって尊い命を断ち切られていた。
生きているのはただ運が良かったから。
川のせせらぎ、小鳥のさえずり。
舞い落ちる青葉、跳ねるしぶき。
あくびが出るくらいのどかな風景の中、リリィはうなだれ動かなくなってしまった。
イシュメルはリリィの背負いカゴの中から、枝付きの木の実をとりあげた。人の腕ほどの長さの小枝には、小さな赤い果実がびっしりと実っている。鼻をつければほんのりと甘い香り、木イチゴのようで美味そうだ。リリィも木苺の仲間だと勘違いをして、この果実を摘んできてしまったのだろう。
けれども決してその赤い果実を口にしてはいけない。
「ドクウツギ」
猛毒だ。
なぜ捕虜として魔王城に滞在するイシュメルが、呑気に漁を行うのかといえば、単純に魚が食べたくなったからだ。
魔族は人間と比べてはるかに少食であり、食に対する興味がとことん薄い。多数の配下が住まう魔王城にも多くの食料は保管されておらず、それらを元に作られるイシュメルの食事は質素そのものだ。腹は膨れても食欲は満たされず、たっぷりと脂ののった肉が欲しくなってしまったのである。
しかし専用の道具がなくては獣は獲れない。ならばせめて魚でもと思い、こうしてリリィと一緒に城を出てきたところだ。ちなみに帰城後は、サラとエマに頼まれた馬小屋の修繕を行う予定である。
河原にたどり着いたイシュメルは、身に着けている衣服をぽいぽいと脱いだ。下着一枚の姿となって、一歩また一歩と川に入る。すねを撫でる清流と、足裏に触れる岩肌の感触。
さして深くはない川底をのぞきこみ、イシュメルは喜びの声を上げた。
「おお……アユが泳いでいるじゃないか。ヤマメもいる……」
聖ミルギスタ王国では高値で取引される貴重な魚が、川の中をうようよと泳いでいた。そうだというのに川の周囲には全く人の姿がなく、獲りたい放題である。
「魚のつかみ取りなど久しぶりだな。上手く捕まえられるだろうか」
独り言を言いながら、イシュメルは川の水に両手をつけた。手のひらの温度を下げ、警戒されないように最大限の注意を払いながら、大きなアユを岩場へと追い込んでいく。
「よっ」
かけ声と同時に、イシュメルの両手はアユをつかんだ。ぴちぴちと暴れるアユを逃がさないようにと、両手に力を込めてしっかりとつかむ。――けれども。
「あ」
元気いっぱいのアユは、イシュメルの手を逃れ宙を舞った。きらめく水滴に混じり、銀色の指輪もまた宙を舞った。イシュメルの左手にはまっていた神器の指輪だ。アユが逃げるのと一緒に指から外れてしまったのだ。
ちゃぽん、と小さな音を立てて指輪は川に落ちた。
イシュメルは慌てて腰をかがめ、川底に落ちた指輪を探した。しかし川底は大小様々な大きさの石で埋め尽くされているし、小さな川であるだけに流れも速い。小さな指輪を探し出すことは容易ではなかった。
数分間に渡り川底を探っていたイシュメルは、やがて諦めた。冷えた左手を目の前にかざしてみれば、川に落ちたのは『ロキ指輪』――使用者の姿かたちを自在に変える神器だ。もう一方の指輪は、今も変わらずイシュメルの指にはまっている。
「仕方ない……か。大切な神器ではあるが、探し出す手段もなし……」
イシュメルは溜息を吐き、また川に手を入れた。指輪を探すためではなく魚を獲るために。
ロキの指輪のことは、それきり忘れてしまった。
***
日は高く昇り、照りつける日光が肌を焦がす。漁を一区切りにしたイシュメルは、清流に足を入れのんびりと涼んでいた。
近くの岩場には下処理を終えた数匹の魚が並べてある。獲った魚の頭を落とし、内臓を抜き、鱗とりまでを済ませた物だ。馬小屋で拾った小刀が意外なところで役に立ってくれた。
間もなくすると、イシュメルの隣にはリリィが腰を下ろした。漁ができないリリィは、付近の森で果実や山菜を集めていた。姫林檎、野イチゴ、アスパラ、ニンニク。リリィの背負いカゴは随分と賑やかだ。
足先でちゃぷちゃぷと水面を揺らしながら、イシュメルは尋ねた。
「リリィ、訊きたいことがある。魔王の眷属は元々人間なのだと聞いた。この話は本当か?」
リリィはこくりとうなずいた。そうだよ。
「どのような人間が魔王の眷属になる。まさか聖ミルギスタ王国の民が自ら『眷属にしてほしい』と魔王の元を訪れるわけではないだろう?」
リリィは首を横に振った、違う。
「……では供物として魔王城に連れ込まれた少女たち、か?」
リリィは首を縦に振った、そうだよ。
その答えはあらかじめ予想していた、驚きもしない。のどかなせせらぎの中でイシュメルの質問は続く。
「魔王は全ての少女を生かしているのか。城へ連れてこられた全ての人間を眷属に?」
この質問に、リリィはしばし思い悩んだ。時折ちらちらと視線を動かしては、イシュメルの様子をうかがっている。今リリィは仮面をつけていないから、逡巡は手にとるように伝わってくる。
リリィは魔王の死を望んではいない。リリィなりに場を穏便に治めたいと思い巡らせているのだろう。しかしそうして思い迷うということは、真実がイシュメルにとって望ましくはないということだ。イシュメルは強い口調で追い打ちをかけた。
「全ての少女を眷属にはしないんだな。魔王はどうやって少女の生き死にを決めるんだ。単なる気まぐれか」
イシュメルの質問に、リリィは今にも泣きだしそうな表情となった。
――俺の提案を受け入れればそれでよし、受け入れなければその場で殺す
魔王城の地下牢で、魔王はイシュメルにそう言った。眷属となれ、さもなくば殺すと、ドブネズミでも見るような眼差しでそう言い放ったのだ。
魔王は気まぐれで人間を生かす。魔王城にいる眷属たちは、そうした魔王の気まぐれで運よく生かされた者。しかし気まぐれの選択肢すら与えられなかった者は、魔王を憎み、魔族を憎み、死んでいった。地下牢で見た腐りかけのネズミ。あれは魔王城へと連れ込まれた多くの人間の末路だ。
リリィの助けがなければ、イシュメルの末路もまたあのネズミと同じだった。泥とカビと汚物にまみれ死んでいた。他ならぬ魔王の手によって尊い命を断ち切られていた。
生きているのはただ運が良かったから。
川のせせらぎ、小鳥のさえずり。
舞い落ちる青葉、跳ねるしぶき。
あくびが出るくらいのどかな風景の中、リリィはうなだれ動かなくなってしまった。
イシュメルはリリィの背負いカゴの中から、枝付きの木の実をとりあげた。人の腕ほどの長さの小枝には、小さな赤い果実がびっしりと実っている。鼻をつければほんのりと甘い香り、木イチゴのようで美味そうだ。リリィも木苺の仲間だと勘違いをして、この果実を摘んできてしまったのだろう。
けれども決してその赤い果実を口にしてはいけない。
「ドクウツギ」
猛毒だ。
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