10 / 70
序章 家出令嬢は清くたくましく生存中
10話 アリス姉さん
しおりを挟む
アンが署名を終えた紙を手渡すと、ローマンは満足そうにうなずいた。
「結構。出来損ないの娘でも、王家との繋がりとなれば上出来だ。用は済んだ。とっとと立ち去れ」
――言われなくてもそうするよ
心の中でそうつぶやいて、アンは無言のまま書斎の扉へと向かった。
しかしアンが書斎の扉を開くよりも早く「待って」とアンを呼び止める声がした。声の主はエマだ。
「アン。せっかくだから晩ご飯を食べていって。アンと一緒に食べようと思って、アンの好きなフルーツサンドをたくさん作ったの。だから、ね?」
アンはエマの顔を見ることなく、小さな声で謝罪した。
「……ごめん。あたし、すぐ家に帰らないと。今夜も仕事だからさ」
「……そう……仕事なら仕方ないわね……」
泣き出しそうなエマの声を聞き、アンは心の中でまた「ごめんね」と謝罪した。
アンが夕食の誘いを断ったのは、ただただローマンを顔を合わせていたくなかったから。客寄せの仕事など、休もうと思えばいつでも休めるのだ。
けれどもアンが夕食の席に座ればローマンは不機嫌になる。冷たい言葉を吐きかけられればアンは絶対に言い返してしまう。楽しい夕食の時間が台無しだ。
アンがそれきり何も言わずに書斎をでると、廊下にはアリスが立っていた。思いもよらなかった顔を前にして、アンは目をぱちくりさせた。
「アリス姉さん、来てたんだ。親父に何か用事だった?」
アリスはひそひそ声で答えた。
「あなたとお父様が喧嘩をしないように、私も本邸に顔を出すと言ったでしょう。それで話し合いは無事終わったの? 一応ばんそうこうと氷嚢は持ってきたのだけれど、必要かしら?」
そう言ってカバンから大量のばんそうこうを取り出すものだから、アンは思わず苦笑いを浮かべた。
「この家の人は、本当にあたしと親父の不仲に適応してるよね。ドロシーといい、アリス姉さんといい」
そのとき背後で扉の開く音がした。ローマンとエマが書斎から出てきたのだ。ローマンは廊下で話し込むアリスとアンを交互に見て、少し声を明るくして言った。
「アリス、来ていたのか」
アリスはふんわりと笑って挨拶を返した。
「お父様。ご無沙汰しております」
「お前が前触れもなく来るとは珍しい。急ぎの用事があったか?」
「ワインの買い付けです。実は次の週末に、モーガン家の園庭で私的な茶会を企画しておりますの。初めてお招きするお客様に、ぜひリーウのワインをお持ち帰りいただきたくて。お父様、オレンジワインの在庫はまだあるかしら?」
ローマンは少し考え込んだ。
「20本程度ならすぐに用意できる。足りるか?」
「お土産用には10本あれば十分。でも20本全ていただいてもよろしい? その場で試飲したい方もいらっしゃるでしょうから」
「ああ、持っていくといい。試飲の場を設けられるのなら、今年の新酒も数本持っていくか? まだ瓶詰めが済んだばかりで市場には出回っていない、貴重な品だ」
アリスは大袈裟に喜んだ。
「あら、それは皆様とても喜びますわ」
「すぐに用意させよう。客間で待っているといい」
すっかり上機嫌のローマンがいなくなった後、会話から弾き出されていたエマが慌てた様子でアンに耳打ちをした。
「アン、お願いだから少しだけ待っていて。フルーツサンド、つぶれないように包んであげるから。今日のお夕飯に食べなさい」
それだけ言うと、エマはローマンの背を追って廊下を駆けていく。書斎の前にはアンとアリスだけが残された。
「……アリス姉さんは、やっぱりすごいや」
アンが独り言のようにつぶやくと、アリスはこてりと首をかしげた。
「どうして?」
「だってあたし、親父にあんな顔させられないもん。いつも怒らせてばっか」
アリスは苦笑いを浮かべた。
「お父様は気難しい人だからね。あまり気にしない方がいいわ。家族仲だって人間関係であることに違いはないの。相性が悪いことだってあるわよ」
「そうかなぁ……」
アリスの慰めを聞くうちに、アンは自分が情けなくなった。
ドレスフィード家よりもはるかに高位なモーガン家へと嫁ぎ、茶会や晩餐会を利用してせっせとリーウワインの宣伝を行うアリス。結婚5年目にして2人の子宝に恵まれ、夫であるモーガン候との仲も良好。
彼らの結婚が政略結婚であることに違いはないけれど、皆が羨む幸せな家庭を築き上げている。
一方のアンはいまだ独り者。結婚適齢期を迎えているというのに婚約者の1人もいない。手狭なワンルームに住み、夜な夜な繁華街に通う日々だ。
さらに悪いことに、アンの存在はアリスに迷惑をかけている。数か月に1度、アンの生存確認を行うのはアリスの仕事であるし、アンが元気であることをエマに伝えるのもアリスの仕事だ。
そして今日、アリスはアンのために、自分の時間をつぶしてドレスフィード邸を訪れた。『ワインの買い付け』というそれらしい用事を見繕って、遠方からはるばる駆け付けたのだ。
シフォンワンピースのすそを握りしめ、アンはしょんぼりとうなだれた。しかし当のアリスは、そんなことは毛ほども気にかけていないのだと言うように、アンの肩をぺしぺしと叩く。
「それで、アン。本題を話してちょうだい。お父様がアンを呼び出した理由は何だったの?」
「ああ……それがさ。あたし結婚するんだって」
結婚、の言葉にアリスは目を見開いた。
「……それ、本当?」
「正確には結婚はまだしないんだけどさ。あたしの名前で結婚の申し込みをするんだって。お相手はティルミナ王国王室のアーサー第6王子。アリス姉さん、どんな人か知ってる?」
ティルミナ王国の現国王には5人の妃がいる。5人の妃がそれぞれ子を産み、王子が7人、姫が3人。
このうち王位継承権者となるのは7人の王子については、初等教育として幼少時に教えられたけれど、名前以外の情報はアンの記憶からすっぽりと抜け落ちていた。
アンは緊張の面持ちでアリスの返答を待った。
やがてアリスは重々しい雰囲気で口を開いた。
「アーサー第6王子は『捨てられた王子様』よ。皆そう呼んでいる」
「結構。出来損ないの娘でも、王家との繋がりとなれば上出来だ。用は済んだ。とっとと立ち去れ」
――言われなくてもそうするよ
心の中でそうつぶやいて、アンは無言のまま書斎の扉へと向かった。
しかしアンが書斎の扉を開くよりも早く「待って」とアンを呼び止める声がした。声の主はエマだ。
「アン。せっかくだから晩ご飯を食べていって。アンと一緒に食べようと思って、アンの好きなフルーツサンドをたくさん作ったの。だから、ね?」
アンはエマの顔を見ることなく、小さな声で謝罪した。
「……ごめん。あたし、すぐ家に帰らないと。今夜も仕事だからさ」
「……そう……仕事なら仕方ないわね……」
泣き出しそうなエマの声を聞き、アンは心の中でまた「ごめんね」と謝罪した。
アンが夕食の誘いを断ったのは、ただただローマンを顔を合わせていたくなかったから。客寄せの仕事など、休もうと思えばいつでも休めるのだ。
けれどもアンが夕食の席に座ればローマンは不機嫌になる。冷たい言葉を吐きかけられればアンは絶対に言い返してしまう。楽しい夕食の時間が台無しだ。
アンがそれきり何も言わずに書斎をでると、廊下にはアリスが立っていた。思いもよらなかった顔を前にして、アンは目をぱちくりさせた。
「アリス姉さん、来てたんだ。親父に何か用事だった?」
アリスはひそひそ声で答えた。
「あなたとお父様が喧嘩をしないように、私も本邸に顔を出すと言ったでしょう。それで話し合いは無事終わったの? 一応ばんそうこうと氷嚢は持ってきたのだけれど、必要かしら?」
そう言ってカバンから大量のばんそうこうを取り出すものだから、アンは思わず苦笑いを浮かべた。
「この家の人は、本当にあたしと親父の不仲に適応してるよね。ドロシーといい、アリス姉さんといい」
そのとき背後で扉の開く音がした。ローマンとエマが書斎から出てきたのだ。ローマンは廊下で話し込むアリスとアンを交互に見て、少し声を明るくして言った。
「アリス、来ていたのか」
アリスはふんわりと笑って挨拶を返した。
「お父様。ご無沙汰しております」
「お前が前触れもなく来るとは珍しい。急ぎの用事があったか?」
「ワインの買い付けです。実は次の週末に、モーガン家の園庭で私的な茶会を企画しておりますの。初めてお招きするお客様に、ぜひリーウのワインをお持ち帰りいただきたくて。お父様、オレンジワインの在庫はまだあるかしら?」
ローマンは少し考え込んだ。
「20本程度ならすぐに用意できる。足りるか?」
「お土産用には10本あれば十分。でも20本全ていただいてもよろしい? その場で試飲したい方もいらっしゃるでしょうから」
「ああ、持っていくといい。試飲の場を設けられるのなら、今年の新酒も数本持っていくか? まだ瓶詰めが済んだばかりで市場には出回っていない、貴重な品だ」
アリスは大袈裟に喜んだ。
「あら、それは皆様とても喜びますわ」
「すぐに用意させよう。客間で待っているといい」
すっかり上機嫌のローマンがいなくなった後、会話から弾き出されていたエマが慌てた様子でアンに耳打ちをした。
「アン、お願いだから少しだけ待っていて。フルーツサンド、つぶれないように包んであげるから。今日のお夕飯に食べなさい」
それだけ言うと、エマはローマンの背を追って廊下を駆けていく。書斎の前にはアンとアリスだけが残された。
「……アリス姉さんは、やっぱりすごいや」
アンが独り言のようにつぶやくと、アリスはこてりと首をかしげた。
「どうして?」
「だってあたし、親父にあんな顔させられないもん。いつも怒らせてばっか」
アリスは苦笑いを浮かべた。
「お父様は気難しい人だからね。あまり気にしない方がいいわ。家族仲だって人間関係であることに違いはないの。相性が悪いことだってあるわよ」
「そうかなぁ……」
アリスの慰めを聞くうちに、アンは自分が情けなくなった。
ドレスフィード家よりもはるかに高位なモーガン家へと嫁ぎ、茶会や晩餐会を利用してせっせとリーウワインの宣伝を行うアリス。結婚5年目にして2人の子宝に恵まれ、夫であるモーガン候との仲も良好。
彼らの結婚が政略結婚であることに違いはないけれど、皆が羨む幸せな家庭を築き上げている。
一方のアンはいまだ独り者。結婚適齢期を迎えているというのに婚約者の1人もいない。手狭なワンルームに住み、夜な夜な繁華街に通う日々だ。
さらに悪いことに、アンの存在はアリスに迷惑をかけている。数か月に1度、アンの生存確認を行うのはアリスの仕事であるし、アンが元気であることをエマに伝えるのもアリスの仕事だ。
そして今日、アリスはアンのために、自分の時間をつぶしてドレスフィード邸を訪れた。『ワインの買い付け』というそれらしい用事を見繕って、遠方からはるばる駆け付けたのだ。
シフォンワンピースのすそを握りしめ、アンはしょんぼりとうなだれた。しかし当のアリスは、そんなことは毛ほども気にかけていないのだと言うように、アンの肩をぺしぺしと叩く。
「それで、アン。本題を話してちょうだい。お父様がアンを呼び出した理由は何だったの?」
「ああ……それがさ。あたし結婚するんだって」
結婚、の言葉にアリスは目を見開いた。
「……それ、本当?」
「正確には結婚はまだしないんだけどさ。あたしの名前で結婚の申し込みをするんだって。お相手はティルミナ王国王室のアーサー第6王子。アリス姉さん、どんな人か知ってる?」
ティルミナ王国の現国王には5人の妃がいる。5人の妃がそれぞれ子を産み、王子が7人、姫が3人。
このうち王位継承権者となるのは7人の王子については、初等教育として幼少時に教えられたけれど、名前以外の情報はアンの記憶からすっぽりと抜け落ちていた。
アンは緊張の面持ちでアリスの返答を待った。
やがてアリスは重々しい雰囲気で口を開いた。
「アーサー第6王子は『捨てられた王子様』よ。皆そう呼んでいる」
42
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私があなたを好きだったころ
豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」
※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる