7 / 70
序章 家出令嬢は清くたくましく生存中
7話 魔法が解けて
しおりを挟む
――アン・ドレスフィード
クロエがその名前を呼んだ瞬間、アンドレの身体は飴細工のように溶け始めた。精悍な輪郭も、ごつごつと骨ばった手足も、たくましい二の腕も、アンドレの全身はものの数秒の間に溶け消えてしまう。
切り札の変貌魔法をすっかり解かれたアンは、震える両手で顔をおおい隠した。『繁華街の貴公子』とは似ても似つかない、本当の自分を見られることが嫌だったからだ。
それでもクロエに押し倒された体勢のままでは、刺さるような視線から逃げることはできず、震える声で質問した。
「どうしてわかったの……あたしがドレスフィード家の人間だって……」
クロエはアンから視線を外すことなく答えた。
「あなたが住む家の近くで、アリス・モーガンの目撃情報があったのよ。モーガン家は王国で5本の指に入る大貴族の家。侯爵の顔も、夫人であるアリスの顔も、それなりに広く知られているわ。そんな有名人が顔も隠さず下町を歩いていたとすれば、噂になるに決まっているじゃない」
――繁華街の東端にある『デイジー』という名前の酒場。僕んちの傍なんだ
それは1週間前、イザベラに関する情報を提供するときに、何となしに伝えた言葉だ。
確かにその情報を元にすれば、アンドレの自宅の大体の位置は特定することができるだろう。アリスは数か月に1度アンの自宅に出入りしているのだから、地道に聞き込みを行えば目撃情報にも行き合うはずだ。
しかしそうだとしても、クロエの推理には疑問が残る。
「それだけのことで、なぜアンドレとあたしを結びつけたの? なぜアンドレが架空の存在であると気が付いたの? あたしが変貌魔法を使えるということは誰も知らないはずなのに」
アンの質問に、クロエはふっと視線を落とした。
「初めはただ、アンドレ様ともう1度話がしたかっただけなの。素性調査への協力を依頼するためにね。だけど毎晩のように酒場に通ってもアンドレ様には出会えない。だから自宅を探そうと思ったのよ。あんなに綺麗な蜜柑色の髪は中々見かけないから、少し聞き込みを行えばすぐにわかると思ってね」
「そう……」
「残念なことに、アンドレ様の自宅の正確な位置を特定することはできなかった。でも有益な情報は得たわ。不思議なことに、あの住宅街には3人もの蜜柑色の髪の人物が出入りしているというのよ。1人はアンドレ様、1人はアリス・モーガン、そしてもう1人は素性のわからない小柄な少女。滅多に見かけない蜜柑色の髪の人物が、3人も同じ住宅街に出入りしているだなんて、偶然というには奇妙よね」
アンは唇を噛んだ。
アンドレの姿でいるとき、アンは自宅の出入りには気をつかっていた。熱狂的なファンに自宅を特定されると面倒なことになるからだ。
しかし気をつかっていたといっても、せいぜい『扉の開閉時、周囲に人影がないか確認していた』程度のもので、自宅を離れたあとは周囲を気にすることもなく住宅街を歩いていた。
そしてただの来訪者であるアリスが、必要以上に周囲の視線を気にかけていたとは思えない。クロエの得た目撃情報は集まるべくして集まったということだ。
しかし、やはりクロエの推理には疑問が残る。なぜ数ある選択肢の中から『アンドレとアンが同一人物である』というたった1つの正解にたどり着いたのかということだ。
変貌魔法は数ある魔法の中できわめて希少な物。まさかアンがその希少な変貌魔法の使い手であるなどと、一体誰が想像するというのだろう。
変貌魔法の使い手以外、一体誰が。
「――あれ?」
ある可能性が頭をよぎり、アンはクロエの顔をあおぎ見た。
まっすぐに伸びた黒髪に、形のいい目眉。通った鼻筋とさくらんぼのような唇。クロエの顔立ちはまるで精巧に作られた人形のようだ。そしてほくろ1つない柔肌にメリハリのある肢体。まるで男性の理想を忠実に体現したような姿ではないか。
女性の理想を体現したアンドレとは似て対となる存在、クロエ。
アンは震える唇を開いた。
「クロエ。まさかあなたも変貌魔法が使えるの?」
それがアンの出した答えだ。
クロエがアンと同じ変貌魔法の使い手だとすれば全ての説明がつく。クロエの姿が憎らしいほど理想的である理由も、数ある選択肢の中から変貌魔法を選び抜いた理由も、そして変貌魔法の解除方法を知っていた理由も。
クロエは驚いたように目を見開いたが、その表情はすぐに満面の笑みへと変わった。
「ご名答。よく気が付いたな」
紅い唇が言葉を紡いだ、次の瞬間。
クロエの全身がばらばらと崩れ落ちた。まるで浜辺に作った砂の城が崩れ行くようだ。クロエを形作っていた小さなたくさんの小さな粒は、生き物のようにさらさらと宙を舞って、そしてまた徐々に人の形となる。
飴細工のような自身の変身を見慣れているアンにとって、それはとても不可思議な光景であり、まばたきすら忘れてクロエの姿かたちが変わる様子を眺めていた。
宙を舞う砂粒の最後の1粒があるべき場所に収まったとき、そこにはもうクロエの姿はなかった。
クロエの代わりにアンを組み敷く者は、年齢が20代前半頃の健康的な青年だ。少し長めの黒髪に、きりりと力強い目元。整ってはいるがどこかとっつきにくさを感じさせる顔立ちだ。
青年はクロエと同じ碧色の目を細めて笑った。
「よぉ、アン。俺はグレンだ。同じ魔法の使い手同士、仲良くしようぜ」
クロエがその名前を呼んだ瞬間、アンドレの身体は飴細工のように溶け始めた。精悍な輪郭も、ごつごつと骨ばった手足も、たくましい二の腕も、アンドレの全身はものの数秒の間に溶け消えてしまう。
切り札の変貌魔法をすっかり解かれたアンは、震える両手で顔をおおい隠した。『繁華街の貴公子』とは似ても似つかない、本当の自分を見られることが嫌だったからだ。
それでもクロエに押し倒された体勢のままでは、刺さるような視線から逃げることはできず、震える声で質問した。
「どうしてわかったの……あたしがドレスフィード家の人間だって……」
クロエはアンから視線を外すことなく答えた。
「あなたが住む家の近くで、アリス・モーガンの目撃情報があったのよ。モーガン家は王国で5本の指に入る大貴族の家。侯爵の顔も、夫人であるアリスの顔も、それなりに広く知られているわ。そんな有名人が顔も隠さず下町を歩いていたとすれば、噂になるに決まっているじゃない」
――繁華街の東端にある『デイジー』という名前の酒場。僕んちの傍なんだ
それは1週間前、イザベラに関する情報を提供するときに、何となしに伝えた言葉だ。
確かにその情報を元にすれば、アンドレの自宅の大体の位置は特定することができるだろう。アリスは数か月に1度アンの自宅に出入りしているのだから、地道に聞き込みを行えば目撃情報にも行き合うはずだ。
しかしそうだとしても、クロエの推理には疑問が残る。
「それだけのことで、なぜアンドレとあたしを結びつけたの? なぜアンドレが架空の存在であると気が付いたの? あたしが変貌魔法を使えるということは誰も知らないはずなのに」
アンの質問に、クロエはふっと視線を落とした。
「初めはただ、アンドレ様ともう1度話がしたかっただけなの。素性調査への協力を依頼するためにね。だけど毎晩のように酒場に通ってもアンドレ様には出会えない。だから自宅を探そうと思ったのよ。あんなに綺麗な蜜柑色の髪は中々見かけないから、少し聞き込みを行えばすぐにわかると思ってね」
「そう……」
「残念なことに、アンドレ様の自宅の正確な位置を特定することはできなかった。でも有益な情報は得たわ。不思議なことに、あの住宅街には3人もの蜜柑色の髪の人物が出入りしているというのよ。1人はアンドレ様、1人はアリス・モーガン、そしてもう1人は素性のわからない小柄な少女。滅多に見かけない蜜柑色の髪の人物が、3人も同じ住宅街に出入りしているだなんて、偶然というには奇妙よね」
アンは唇を噛んだ。
アンドレの姿でいるとき、アンは自宅の出入りには気をつかっていた。熱狂的なファンに自宅を特定されると面倒なことになるからだ。
しかし気をつかっていたといっても、せいぜい『扉の開閉時、周囲に人影がないか確認していた』程度のもので、自宅を離れたあとは周囲を気にすることもなく住宅街を歩いていた。
そしてただの来訪者であるアリスが、必要以上に周囲の視線を気にかけていたとは思えない。クロエの得た目撃情報は集まるべくして集まったということだ。
しかし、やはりクロエの推理には疑問が残る。なぜ数ある選択肢の中から『アンドレとアンが同一人物である』というたった1つの正解にたどり着いたのかということだ。
変貌魔法は数ある魔法の中できわめて希少な物。まさかアンがその希少な変貌魔法の使い手であるなどと、一体誰が想像するというのだろう。
変貌魔法の使い手以外、一体誰が。
「――あれ?」
ある可能性が頭をよぎり、アンはクロエの顔をあおぎ見た。
まっすぐに伸びた黒髪に、形のいい目眉。通った鼻筋とさくらんぼのような唇。クロエの顔立ちはまるで精巧に作られた人形のようだ。そしてほくろ1つない柔肌にメリハリのある肢体。まるで男性の理想を忠実に体現したような姿ではないか。
女性の理想を体現したアンドレとは似て対となる存在、クロエ。
アンは震える唇を開いた。
「クロエ。まさかあなたも変貌魔法が使えるの?」
それがアンの出した答えだ。
クロエがアンと同じ変貌魔法の使い手だとすれば全ての説明がつく。クロエの姿が憎らしいほど理想的である理由も、数ある選択肢の中から変貌魔法を選び抜いた理由も、そして変貌魔法の解除方法を知っていた理由も。
クロエは驚いたように目を見開いたが、その表情はすぐに満面の笑みへと変わった。
「ご名答。よく気が付いたな」
紅い唇が言葉を紡いだ、次の瞬間。
クロエの全身がばらばらと崩れ落ちた。まるで浜辺に作った砂の城が崩れ行くようだ。クロエを形作っていた小さなたくさんの小さな粒は、生き物のようにさらさらと宙を舞って、そしてまた徐々に人の形となる。
飴細工のような自身の変身を見慣れているアンにとって、それはとても不可思議な光景であり、まばたきすら忘れてクロエの姿かたちが変わる様子を眺めていた。
宙を舞う砂粒の最後の1粒があるべき場所に収まったとき、そこにはもうクロエの姿はなかった。
クロエの代わりにアンを組み敷く者は、年齢が20代前半頃の健康的な青年だ。少し長めの黒髪に、きりりと力強い目元。整ってはいるがどこかとっつきにくさを感じさせる顔立ちだ。
青年はクロエと同じ碧色の目を細めて笑った。
「よぉ、アン。俺はグレンだ。同じ魔法の使い手同士、仲良くしようぜ」
44
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
乙女ゲームのモブ令嬢に転生したので、カメラ片手に聖地巡礼しようと思います。
見丘ユタ
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公であったが、転生先はメインキャラではなくモブ令嬢、ミレディだった。
モブならモブなりに、せっかくのゲーム世界を楽しもう、とミレディは聖地巡礼と称し、カメラ片手にヒロインたちの恋模様を堪能するのだった。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
天才と呼ばれた彼女は無理矢理入れられた後宮で、怠惰な生活を極めようとする
カエデネコ
恋愛
※カクヨムの方にも載せてあります。サブストーリーなども書いていますので、よかったら、お越しくださいm(_ _)m
リアンは有名私塾に通い、天才と名高い少女であった。しかしある日突然、陛下の花嫁探しに白羽の矢が立ち、有無を言わさず後宮へ入れられてしまう。
王妃候補なんてなりたくない。やる気ゼロの彼女は後宮の部屋へ引きこもり、怠惰に暮らすためにその能力を使うことにした。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる