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04.誕生!最弱で最強のパーティ
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洗礼を受けた者は、一定の訓練期間を経て、華夢炉討伐の旅に出る。
それは、この世界では共通の認識で、抗うことのできないルール。
旅は一人から十人程度でパーティで行われる。
パーティは、心教によってメンバーが選定され結成される。
解散もメンバーの入れ替えも心教が行う。
そして、今日も新たなパーティが結成される。
心教の神殿のとある一室。
勇者パーティに選定された男女五人が集まっていた。
皆無言で相手を観察している。その表情は、苦虫をかみつぶしたようなものなど微妙なものだった。
今回のパーティは五人。
防御に特化したパラディン。名をタモツと言う。性別は男。
新人だが真面目でやる気はある。技術面が少し怪しい。
若さ故の無謀さがある。パーティ内での最年少。
回復に特化したプリースト。名をダンと言う。性別は男。
ベテランだが攻撃力は乏しい。失って数日中の腕ぐらいなら生やすことが出来るほどの力がある。
経験に伴う慎重さと大胆さを兼ね備える。パーティ内で最年長。
攻撃に特化したソードマスター。名をハルミと言う。性別は女。
中堅だがそれほど強くはない。攻撃力は高いが思慮に欠ける。一撃必殺はかなりのもの。
戦闘中は難しいことを考えれない単細胞気味。
バランスタイプの魔法剣士。名をアキトと言う。性別は男。
新人で面倒くさがり。知能および戦闘能力はトップクラスだが、本人にやる気がない。
近接攻撃、遠距離攻撃どちらもそつなくこなす。バフやデバフも実は出来る。ルーン魔術の使い手。
速度に特化した勇者。名をミラと言う。性別は女。
新人の怠け者。スピードで翻弄しながら、中距離で戦う。攻撃力は低く、手数でダメージを稼ぐ。
基本的に怠け者なため、底辺勇者と渾名されている。
ようは、何らかの問題があるもの達が集められたパーティである。
特化しすぎていて応用が利かなかったり、協調性や思慮に欠けたりなどでメンバーとして煙たがられているタイプを寄せ集めた感じ。
「あ・・・あの。とりあえず、自己紹介しませんか」
タモツの一言で、皆それぞれ顔を見合わせて頷いた。
「じゃあ、自分からさせてもらいます。自分の名前は、タモツといいます。防御型のパラディンです」
タモツは、重装備に分類される鎧と大きな盾を装備していた。武器は、銃槍を利用してるらしい。
敵の攻撃を受けつつ、近距離からの攻撃がメインのようだ。
じゃあ次は私。と、タモツの左隣にいたハルミが自己紹介を始める。
「私は、ハルミ。攻撃特化のソードマスタよ」
ハルミは、軽装備に分類される鎧と大剣を装備していた。大剣は両手武器のようだ。
盾役と連携しつつ、一撃必殺を繰り出すタイプに見える。
「わしは、ダンと言う。回復特化のプリーストじゃ。攻撃魔法はほぼ使えんが、補助魔法は多少使える」
ダンは、上位の魔法ローブと長めの錫杖を装備していた。錫杖の材質も回復特化のようだ。
回復に関しては、トップクラスだが他が微妙と噂されている。
「俺は、アキト。魔法剣士だ。攻撃と補助が一応できる」
アキトは、軽装備の鎧に中位の魔法マントを装備している。武器は、片手剣と指輪型と腕輪型の杖を保持している。片手剣は特注品で杖の役割も担える。
「私は、ミラよ。速度特化型デュアルマスターの勇者。中距離攻撃がメインかな」
ミラは、ローブともマントとも言えないような独特の装備をしている。
腰には、特殊装甲が施された二丁の拳銃。
勇者であるミラは、一番異質な装備を身につけていた。
自己紹介が進むにつれて、アキトの眉間の皺が増えていく。
面倒くさがりの彼としては、このパーティは面倒でしかたのないものなのだろう。
バランスがとれていそうで、全くとれていないパーティ。
アキトは、とりあえず個々の出来ることと出来ないことを整理することにした。
それは、この世界では共通の認識で、抗うことのできないルール。
旅は一人から十人程度でパーティで行われる。
パーティは、心教によってメンバーが選定され結成される。
解散もメンバーの入れ替えも心教が行う。
そして、今日も新たなパーティが結成される。
心教の神殿のとある一室。
勇者パーティに選定された男女五人が集まっていた。
皆無言で相手を観察している。その表情は、苦虫をかみつぶしたようなものなど微妙なものだった。
今回のパーティは五人。
防御に特化したパラディン。名をタモツと言う。性別は男。
新人だが真面目でやる気はある。技術面が少し怪しい。
若さ故の無謀さがある。パーティ内での最年少。
回復に特化したプリースト。名をダンと言う。性別は男。
ベテランだが攻撃力は乏しい。失って数日中の腕ぐらいなら生やすことが出来るほどの力がある。
経験に伴う慎重さと大胆さを兼ね備える。パーティ内で最年長。
攻撃に特化したソードマスター。名をハルミと言う。性別は女。
中堅だがそれほど強くはない。攻撃力は高いが思慮に欠ける。一撃必殺はかなりのもの。
戦闘中は難しいことを考えれない単細胞気味。
バランスタイプの魔法剣士。名をアキトと言う。性別は男。
新人で面倒くさがり。知能および戦闘能力はトップクラスだが、本人にやる気がない。
近接攻撃、遠距離攻撃どちらもそつなくこなす。バフやデバフも実は出来る。ルーン魔術の使い手。
速度に特化した勇者。名をミラと言う。性別は女。
新人の怠け者。スピードで翻弄しながら、中距離で戦う。攻撃力は低く、手数でダメージを稼ぐ。
基本的に怠け者なため、底辺勇者と渾名されている。
ようは、何らかの問題があるもの達が集められたパーティである。
特化しすぎていて応用が利かなかったり、協調性や思慮に欠けたりなどでメンバーとして煙たがられているタイプを寄せ集めた感じ。
「あ・・・あの。とりあえず、自己紹介しませんか」
タモツの一言で、皆それぞれ顔を見合わせて頷いた。
「じゃあ、自分からさせてもらいます。自分の名前は、タモツといいます。防御型のパラディンです」
タモツは、重装備に分類される鎧と大きな盾を装備していた。武器は、銃槍を利用してるらしい。
敵の攻撃を受けつつ、近距離からの攻撃がメインのようだ。
じゃあ次は私。と、タモツの左隣にいたハルミが自己紹介を始める。
「私は、ハルミ。攻撃特化のソードマスタよ」
ハルミは、軽装備に分類される鎧と大剣を装備していた。大剣は両手武器のようだ。
盾役と連携しつつ、一撃必殺を繰り出すタイプに見える。
「わしは、ダンと言う。回復特化のプリーストじゃ。攻撃魔法はほぼ使えんが、補助魔法は多少使える」
ダンは、上位の魔法ローブと長めの錫杖を装備していた。錫杖の材質も回復特化のようだ。
回復に関しては、トップクラスだが他が微妙と噂されている。
「俺は、アキト。魔法剣士だ。攻撃と補助が一応できる」
アキトは、軽装備の鎧に中位の魔法マントを装備している。武器は、片手剣と指輪型と腕輪型の杖を保持している。片手剣は特注品で杖の役割も担える。
「私は、ミラよ。速度特化型デュアルマスターの勇者。中距離攻撃がメインかな」
ミラは、ローブともマントとも言えないような独特の装備をしている。
腰には、特殊装甲が施された二丁の拳銃。
勇者であるミラは、一番異質な装備を身につけていた。
自己紹介が進むにつれて、アキトの眉間の皺が増えていく。
面倒くさがりの彼としては、このパーティは面倒でしかたのないものなのだろう。
バランスがとれていそうで、全くとれていないパーティ。
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