6 / 30
みんな襲われてるのに、どうやら俺は相手にされてないようだ。
6. はじける笑顔
しおりを挟む
この巨乳女は何を言ってるのだろう?
と、思いつつも新幹線に乗ってる自分がいた。いくらコミュ症でも部屋に篭ってばかりでは気分も晴れない。それに美人だし新幹線代も払ってくれた。
まぁ何よりも無口でシャイな俺の頭の中は妄想で一杯だった。“もみこ”という名前が男心をくすぐる。まるでおっぱいを揉んでくれと名乗ってるようなもんじゃないか。いや違うか。
「何も聞かないのですね。青葉さん」
「はぁ、とりあえず貴女といれば襲われる心配が無さそうなんで……」
つい無意識に彼女の胸を見ながら返事をしてしまう。
いかん。そういう目線ってバレるよな。気をつけよう。
「でも青葉さんが見つかって良かったです。こんなアバウトな情報しかなかったのですよ」
彼女は微笑みながら和紙の様な紙切れを見せた。そこには筆で広島市の地図に俺の家らしきエリアが×印で記され、緯度経度と名前が達筆に書かれていた。
「ええっ……よくこれで探し当てたね。つか、誰の指示なの?」
「わたくしもまだ半信半疑なので詳しく言えませんが、お仕えしてる“上様”からです」
う、上様って……?
この時、ヘンなことに巻き込まれてると気がついた。だがここで逃げて一人になる訳にはいかない。
「あの、どちらへ行くのでしょう?」
「富士山の麓ですけど、その前に大阪へ立ち寄ります。もう一人招集しなければなりませんから」
……で、招集して一体何をやらせようとしてるんだ? ったく、不安しかないぞ。
「大阪着いたらタコ焼き食べたいですねー、うふふ」
もみこは、はじける笑顔を俺に見せた。
に、しても可愛いな。……抱きしめたい。
と、思いつつも新幹線に乗ってる自分がいた。いくらコミュ症でも部屋に篭ってばかりでは気分も晴れない。それに美人だし新幹線代も払ってくれた。
まぁ何よりも無口でシャイな俺の頭の中は妄想で一杯だった。“もみこ”という名前が男心をくすぐる。まるでおっぱいを揉んでくれと名乗ってるようなもんじゃないか。いや違うか。
「何も聞かないのですね。青葉さん」
「はぁ、とりあえず貴女といれば襲われる心配が無さそうなんで……」
つい無意識に彼女の胸を見ながら返事をしてしまう。
いかん。そういう目線ってバレるよな。気をつけよう。
「でも青葉さんが見つかって良かったです。こんなアバウトな情報しかなかったのですよ」
彼女は微笑みながら和紙の様な紙切れを見せた。そこには筆で広島市の地図に俺の家らしきエリアが×印で記され、緯度経度と名前が達筆に書かれていた。
「ええっ……よくこれで探し当てたね。つか、誰の指示なの?」
「わたくしもまだ半信半疑なので詳しく言えませんが、お仕えしてる“上様”からです」
う、上様って……?
この時、ヘンなことに巻き込まれてると気がついた。だがここで逃げて一人になる訳にはいかない。
「あの、どちらへ行くのでしょう?」
「富士山の麓ですけど、その前に大阪へ立ち寄ります。もう一人招集しなければなりませんから」
……で、招集して一体何をやらせようとしてるんだ? ったく、不安しかないぞ。
「大阪着いたらタコ焼き食べたいですねー、うふふ」
もみこは、はじける笑顔を俺に見せた。
に、しても可愛いな。……抱きしめたい。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子中学生との逃亡生活
青村砂希
SF
主人公は、大学の研究室で助手をしている28才の男性。
彼は、研究室の教授から「私に何かあった時は、娘を頼む」と言われました。
そして、研究発表に行った教授は行方不明となり、そのお嬢さんは彼の部屋へ嫁いで来てしまいました。
彼女は、甲斐甲斐しくも、彼の身の回りの世話を行ってくれます。
それを受け入れている彼は、犯罪者と見なされるでしょう。
主人公は、お約束の変態さん。
そして今度のヒロインは、なんと中学生!
実に、けしからんお話しです。
そして、2人をマークする謎の組織。
サクサク読んで頂けると思います。
是非、お付き合い下さい。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
戦国の華と徒花
三田村優希(または南雲天音)
歴史・時代
武田信玄の命令によって、織田信長の妹であるお市の侍女として潜入した忍びの於小夜(おさよ)。
付き従う内にお市に心酔し、武田家を裏切る形となってしまう。
そんな彼女は人並みに恋をし、同じ武田の忍びである小十郎と夫婦になる。
二人を裏切り者と見做し、刺客が送られてくる。小十郎も柴田勝家の足軽頭となっており、刺客に怯えつつも何とか女児を出産し於奈津(おなつ)と命名する。
しかし頭領であり於小夜の叔父でもある新井庄助の命令で、於奈津は母親から引き離され忍びとしての英才教育を受けるために真田家へと送られてしまう。
悲嘆に暮れる於小夜だが、お市と共に悲運へと呑まれていく。
※拙作「異郷の残菊」と繋がりがありますが、単独で読んでも問題がございません
【他サイト掲載:NOVEL DAYS】
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる