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第 13 話

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「…ぁ、…」










喉痛いな、、。
これ、看病放置されてんじゃねぇのか?

流石に嫌いだからって死にかけてるやつの看病放置するか?…いいや、しない。

俺だってこんなんになりながらあの子助けたんだぞ!?
フザケンナ!?!?

って、言ってても仕方ねえよな。。

どうしようか…体、は動かねぇし。
声…も、出ない。

…あ・れ、これ、詰んでね???
神様に助けて貰ったとこ悪いけど、死ぬんじゃね??









コンコンッ…








「失礼、します…」








…?誰だ…?

ルーシュでもなければアヴィでもない…
王都に行く時にいたもう1人でもないし…

こんなやつ、この屋敷にいたか?

………でも、どっかで……?



























あああぁぁぁあぁぁぁぁあッッッ!!!!!!

俺が!助けた!あの子じゃねーか!!
え!?なんでこんなとこにいんだよ!?

んで、なんで俺の看病してんの!?
誰だ?ルーシュか?ルーシュなのか?

あいつ…押し付けやがって…
…ん?ていうか、この子、俺が意識あること気付いてない?

…あれ。どうしようかこれ…








「これで、いいかな……いつになったら、目覚めるんだろ…もう、2週間、なのに…」








え?にしゅうかん?…two weeks?

あれ…?

俺の計算が間違ってなければ…
学園行くまであと10日?

ん?あれ?え?は?

…フザケンナよ、くそ神がおら。
 なんで2週間も目を覚まさねぇんだよ。

部下の小言に耐えたんだろうがよ。
俺からも小言浴びせんぞ。あほんだら。

…そういや、俺がアルフに戻る時、神様がなんか
言ってたような…?

なんだっけ?



さつまいもで、だいこんを、にんじんしろだっけ?



あれ?違うか?
あ、そうだ!



闇魔法で、体力を回復しろって言ってた、よな。
え、違う?…いや、合ってんだろ。

まあ、やってみるか…







「………*………*」






ブワッ





「あ、あー?…出る。」







これでひとまずは大丈夫だな。声出るし。
後は…体か。






「…ッしょ、」





うん。筋力が大分落ちてる感じするけど起き上がれる。
おぉ?これはいけんじゃねーか?←

…そういや、あん時感じた寒気ってなんだったんだろ。
普通にやばかったんだけどな…

…ま、なんにもないに越したことはないな。








「おい、ルーシュ!来い!」







あれ。いっつもならこれの5分の1ぐらいの声で
来るんだけどな…

仕事サボってんのか?
それであの子に仕事させてんの?…正気じゃねえな。

…そーいや、さっき、大丈夫だったよな、
触られても。

あっっっれ!?
これは……!!!!

人嫌い克服!?!?!







ダダダダダダダダッ




バンッ!!!!








「アルフ様!?」




「…どうしたんだ、…ルーシュ。煩いが。」




「目、を覚まして…?」




「?あぁ。」




「…よかっ、た。」









はえ?

??え?俺に言ってんの?
え?まじ?え?あんなに俺の事嫌いだったのに…

なんか、キャラ変わってね?
…笑顔怖いんだけど。

ていうか、普通に人嫌い治ってなかったんだけど。
最悪すぎる。








「あと、10日で学園ですが…」



「分かってる。…あの子、どうしたんだ?」



「?あの子?」



「看病、しにきた」



「あぁ…」









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