上 下
11 / 25

第 11 話

しおりを挟む



ルーシュ視点





あんの我儘息子…ッ!!!



もう夜の10時だぞ!?何してるんだッ!!!
怒られるのは俺なんだよ…!!

1人で大丈夫って言ったのはアイツだろ!?
チッ…大体王都は見て回ったが…いないな。

そうなると、裏路地、しかない、、か…
裏路地にはヤバい奴らが沢山いるから入ったらダメって知ってるだろ!?

…、そういや、アイツは外に出たこと、ないんだっけ。

まぁ、いい。
見つけ次第連れて帰る。






?視点



ルーシュ様が慌ててる。
ここまで怒ってるルーシュ様をみるのは初めてだ。

たったの10歳で王直属部隊に指名された時でさえ、
冷静だったのに。

アルフ様の兄であるアヴィ様を慕っているのは有名な話だけれど、怒られるからと言ってここまで慌てるのか…?

アルフ様、如きに…?

最近…というか、高熱で倒れてからアルフ様がおかしい、
というのは聞いたけど…

まあ、僕だって、ここ数日全く絡まれてない…
というか、見かけてすらいない。

そもそも、今日だって驚いた。
昔のアルフ様は…





「え?僕が外に?…嫌だよぉ♡だって、こわぁい♡」





って言ってたし。
あぁ…あれは気持ち悪かったな…





ルーシュ視点





…どこ、どこだ!?

今は俺とミアの2人だし…
ミアは優秀な騎士だ。…そもそも、なんで腕の立つ俺とミアが護衛行かされたんだ…?

まあ、そんなんはあとだ。
















「…」






あの、黒い髪の毛は…!






「おい!!!!アルフ様!!!!!」




「…」






死んで、?…って違う…
気を失ってる…?なんで、






「…、その人、だいじょ、ぶですか、?」




「誰だ!?」




「あ、あの、その人、に…助けて貰っ、て…」




「助け…?」




「は、はい…俺、死にかけ、てて…魔法、?かなんか、で…目が、覚めたら…倒れてて…」




「お前、名前は?王都の人間か?」



「…名前は、ない、…奴隷、みたいな、もの、だった…から、、」



「…まあ、いい。ミア!」



「はい。なんでしょう?」



「ミアはコイツを馬に乗せて屋敷へ向かってくれ。俺はアルフ様を乗せてく。」



「…わかりました。」







…アルフに助けられた、とか、
意味がわからねーけど…今はアルフが最優先だ…

顔は青白いし、魔力不足か…?
…いや、その線は薄いな…額に痣が出ていない。

だとしたら、なんだ…?




…ッ!!!


まさかッ!!!!!!





…コントロール、失敗、したか…?





もし、…もしそうなら…ッ!!!

くそ!!!王都なんか来ないで、近い街にすれば…!






コントロール失敗なんか、して、ないだろ…?
これは、俺の気を引くための、作戦、なんだろ…?



お願いだからッ、はやく、目を覚ませよ…ッ





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

気づいて欲しいんだけど、バレたくはない!

甘蜜 蜜華
BL
僕は、平凡で、平穏な学園生活を送って........................居たかった、でも無理だよね。だって昔の仲間が目の前にいるんだよ?そりゃぁ喋りたくて、気づいてほしくてメール送りますよね??突然失踪した族の総長として!! ※作者は豆腐メンタルです。※作者は語彙力皆無なんだなァァ!※1ヶ月は開けないようにします。※R15は保険ですが、もしかしたらR18に変わるかもしれません。

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

元会計には首輪がついている

笹坂寧
BL
 【帝華学園】の生徒会会計を務め、無事卒業した俺。  こんな恐ろしい学園とっとと離れてやる、とばかりに一般入試を受けて遠く遠くの公立高校に入学し、無事、魔の学園から逃げ果すことが出来た。  卒業式から入学式前日まで、誘拐やらなんやらされて無理くり連れ戻されでもしないか戦々恐々としながら前後左右全ての気配を探って生き抜いた毎日が今では懐かしい。  俺は無事高校に入学を果たし、無事毎日登学して講義を受け、無事部活に入って友人を作り、無事彼女まで手に入れることが出来たのだ。    なのに。 「逃げられると思ったか?颯夏」 「ーーな、んで」  目の前に立つ恐ろしい男を前にして、こうも身体が動かないなんて。

俺が総受けって何かの間違いですよね?

彩ノ華
BL
生まれた時から体が弱く病院生活を送っていた俺。 17歳で死んだ俺だが女神様のおかげで男同志が恋愛をするのが普通だという世界に転生した。 ここで俺は青春と愛情を感じてみたい! ひっそりと平和な日常を送ります。 待って!俺ってモブだよね…?? 女神様が言ってた話では… このゲームってヒロインが総受けにされるんでしょっ!? 俺ヒロインじゃないから!ヒロインあっちだよ!俺モブだから…!! 平和に日常を過ごさせて〜〜〜!!!(泣) 女神様…俺が総受けって何かの間違いですよね? モブ(無自覚ヒロイン)がみんなから総愛されるお話です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~

白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。 そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!? 前世は嫌われもの。今世は愛されもの。 自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!! **************** というようなものを書こうと思っています。 初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。 暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。 なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。 この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。 R15は保険です。

俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~

アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。 これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。 ※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。 初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。 投稿頻度は亀並です。

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

処理中です...