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一章
お話ししましょう
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ギルドマスターであるナーバの後をついていくとある扉の前で立ち止まり、扉を開けたのでワシとセドとレオンもそれに続いて入る。
「そこに座ってくれ」
そう言うとナーバは反対側の椅子にドカッと座った
ワシとセドとレオンもナーバの反対側のソファーに座る。
因みにレオンはセドが抱き抱えている
「あー、なんだ、先程の冒険者、ゲインと言うんだがアイツは常日頃から素行が悪くてな...お前達には不快な思いをさせた。まぁあそこまでイサギが徹底的に痛めつけたんだ、これでイサギに突っかかってくる奴も減るだろう」
「そうなってくれたら嬉しいですがね」
「それで?イサギ、この二人は?」
そう言ってナーバはセドとレオンに視線を向けた
「こっちがセド、こっちがレオン。今日はセドに剣での戦い方を教えてくれるかどうかを試験官のジンさんに頼みにきたんだ」
簡単にセドとレオンを紹介すると早速本題に入る
「...なぜジンなんだ?」
「それはワシの知り合いというか顔見知りで剣を扱う事にたけているのが二人しか思い浮かばなかったからだ。その二人のうちの一人がワシの試験をしてくれたジンさんだ。」
「ふーん...なるほどね、セド...と言ったか?」
「はっ、はいっ!」
「君は剣を少しでも触って振ってみたことはあるか?」
「い、いえ...剣とか争い事とは無縁で...市場で果物屋をしていました。冒険者になる前に剣を扱える様になりたくて...」
「そうだな、冒険者になる前にある程度戦える様になるという考え方はとても良いことだ。焦って冒険者になっても何も良いことはないからな」
そうしてナーバが目をつぶって考えだした
「因みにセド、君は感覚派か?」
「え?」
「ジンはこれまでもこう言った風に頼み込んできた冒険者に我流の剣術を教えたことがあったんだが...皆んなすぐ辞めていった。なぜだと思う?」
「えっと...厳しすぎた、とか...ですかね?」
「残念違う。アイツは壊滅的に教えるのが下手だったんだ。しかも感覚派、俺もジンが教えているところを見てみたことがあるが、あれは酷い。」
「そ、そんなにですか」
「ああ、例えば...」
~ナーバ回想シーン~
「こう、グワっときて、ギュンってなったらバンっ!だ!」
「...はい?」
「バンってなれば後は簡単だ、必殺技の様なこの剣技が出来るようになる!」
「いや、分かりませんて、ジンさん」
「なぜ分からないんだ?」
「「え?」」
~ナーバ回想シーンend~
「な?酷いだろ?だからさっきの質問だ、セド、お前は感覚派か?」
「い、いえ......」
「ならやめておけ、時間の無駄だ。何も意地悪でやめろと言っているわけではない。致命的欠陥があるのはジンの方だ。」
「残念だったね、セド。元気出して」
「う、うん...」
そんなやりとりを見ていたナーバはある提案をしてくる
「あれだったら依頼として剣術教えてくれるやつ探すか?」
「んー、それも良いけど、取り敢えずもう一つの顔見知りにも会ってみてダメだったら依頼として出させてもらおうかな、それで良い?セド。」
「う、うん!」
「そうか、分かった。その時はミラに言って俺を呼べ。あ、あと、お前達の窓口をミラに担当させるからな」
「それはどんな理由で?」
「先程のギルドでの騒ぎ、あれの一部始終を見てミラ以外のギルド職員がイサギの事を怖がってるんだよ、全く、まあうちのギルド職員がお前に慣れるまではミラに世話になっとけ。」
「......なんだか腑に落ちないが分かった」
人を危険人物みたいに...
ワシもなんで平気であんなことができるのか分からない
こちらの世界に来てから残酷な事を平気でできるようになっている
それに試験官であるジンさんと戦っている時、自然に口にしていた技名...あれはすっと頭の中に思い浮かんだ技だ。前もって特訓したものでも、ましてや本で読んだわけでもない。
これってさ、教会に行って女神様と話できるパターンなのでは?
だって明らかにおかしいでしょ?
道徳心と言うか、倫理観と言うか...なんかその辺の意識が薄くなってる気がする絶対に。
「話は以上だ、まぁ冒険者活動頑張れ。」
考え事をしていたらナーバがそう締め括った。
冒険者ギルドから出るとセドが気落ちしていた
「俺が感覚派だったら...」
「いや、あれは誰も分からない教え方だよ、ギルドマスターのナーバさんが言っていたように教わるだけ時間の無駄だ。」
セドが抱き抱えているレオンもセドが落ち込んでいるのを察したのかギュッとセドに抱きつく
「レオン...ありがとう」
そう言ってセドもギュッとレオンを抱きしめ返す
「さて、気を取り直してお昼を食べたら騎士団に突撃しよう!」
「う、うん!」
「......」
「セドのオススメの店は?」
「ラズィーニアが美味しくて有名なお店があるからそこに行こう!」
「いいね、どんな食べ物か楽しみだ、ね、レオン!」
「......」
コクン
あぁ!まじ天使!
「イサギさん、ここがラズィーニアが美味しくて有名なお店です!」
カランコロン
「いらっしゃいませ、三名様ですね、お席にご案内致します」
ウェイターさんが席まで案内してくれる
「こちらがメニューになります」
席に座るとスッとメニューを出してくれる
「イサギさんはどれにする?」
「セドのおすすめにしようかな」
「分かった、じゃあこのノーマルのラズィーニアを三つお願いします」
「かしこまりました、お飲み物はどうされますか?」
「ワシは果実水を」
「俺も果実水で、レオンもそれでいい?」
セドがそう聞くとレオンは困惑した目でワシとセドを見てコクンと頷く
「かしこまりました、ノーマルのラズィーニア三つと果実水三つですね、少々お待ちください」
そう言って下がっていくウェイターさん
「楽しみだね、レオン」
そう言って笑うセド
レオンもセドを見る
きっと自分の感情の確認をしているのだろう
そうやってセドやレオンと談笑していると料理が運ばれてきた
「お待たせ致しました、ごゆっくりどうぞ」
こっ、これは...
ラザニア!?
見た目はラザニアだぞ!
「料理もきたのでいただきましょう!イサギさん、レオン!」
「ああ、いただきます」
「......」
スプーンですくって口に入れる
「ん!?」
こ、これ...あじも少し違うけどラザニアに近い!!
「あ、味はどうかな、イサギさん」
「ああ、これに似た料理が故郷でも食べられていてさ、すごく美味しいし懐かしいよ」
「本当!?良かった!」
少し甘めのソースが層になっていて子供でも食べやすい味!
この生地もモチモチとしていて食べごたえがある!
さ、最高に美味い!
そうやってたまに雑談をしては食べてという穏やかな時間が過ぎていった。
「そこに座ってくれ」
そう言うとナーバは反対側の椅子にドカッと座った
ワシとセドとレオンもナーバの反対側のソファーに座る。
因みにレオンはセドが抱き抱えている
「あー、なんだ、先程の冒険者、ゲインと言うんだがアイツは常日頃から素行が悪くてな...お前達には不快な思いをさせた。まぁあそこまでイサギが徹底的に痛めつけたんだ、これでイサギに突っかかってくる奴も減るだろう」
「そうなってくれたら嬉しいですがね」
「それで?イサギ、この二人は?」
そう言ってナーバはセドとレオンに視線を向けた
「こっちがセド、こっちがレオン。今日はセドに剣での戦い方を教えてくれるかどうかを試験官のジンさんに頼みにきたんだ」
簡単にセドとレオンを紹介すると早速本題に入る
「...なぜジンなんだ?」
「それはワシの知り合いというか顔見知りで剣を扱う事にたけているのが二人しか思い浮かばなかったからだ。その二人のうちの一人がワシの試験をしてくれたジンさんだ。」
「ふーん...なるほどね、セド...と言ったか?」
「はっ、はいっ!」
「君は剣を少しでも触って振ってみたことはあるか?」
「い、いえ...剣とか争い事とは無縁で...市場で果物屋をしていました。冒険者になる前に剣を扱える様になりたくて...」
「そうだな、冒険者になる前にある程度戦える様になるという考え方はとても良いことだ。焦って冒険者になっても何も良いことはないからな」
そうしてナーバが目をつぶって考えだした
「因みにセド、君は感覚派か?」
「え?」
「ジンはこれまでもこう言った風に頼み込んできた冒険者に我流の剣術を教えたことがあったんだが...皆んなすぐ辞めていった。なぜだと思う?」
「えっと...厳しすぎた、とか...ですかね?」
「残念違う。アイツは壊滅的に教えるのが下手だったんだ。しかも感覚派、俺もジンが教えているところを見てみたことがあるが、あれは酷い。」
「そ、そんなにですか」
「ああ、例えば...」
~ナーバ回想シーン~
「こう、グワっときて、ギュンってなったらバンっ!だ!」
「...はい?」
「バンってなれば後は簡単だ、必殺技の様なこの剣技が出来るようになる!」
「いや、分かりませんて、ジンさん」
「なぜ分からないんだ?」
「「え?」」
~ナーバ回想シーンend~
「な?酷いだろ?だからさっきの質問だ、セド、お前は感覚派か?」
「い、いえ......」
「ならやめておけ、時間の無駄だ。何も意地悪でやめろと言っているわけではない。致命的欠陥があるのはジンの方だ。」
「残念だったね、セド。元気出して」
「う、うん...」
そんなやりとりを見ていたナーバはある提案をしてくる
「あれだったら依頼として剣術教えてくれるやつ探すか?」
「んー、それも良いけど、取り敢えずもう一つの顔見知りにも会ってみてダメだったら依頼として出させてもらおうかな、それで良い?セド。」
「う、うん!」
「そうか、分かった。その時はミラに言って俺を呼べ。あ、あと、お前達の窓口をミラに担当させるからな」
「それはどんな理由で?」
「先程のギルドでの騒ぎ、あれの一部始終を見てミラ以外のギルド職員がイサギの事を怖がってるんだよ、全く、まあうちのギルド職員がお前に慣れるまではミラに世話になっとけ。」
「......なんだか腑に落ちないが分かった」
人を危険人物みたいに...
ワシもなんで平気であんなことができるのか分からない
こちらの世界に来てから残酷な事を平気でできるようになっている
それに試験官であるジンさんと戦っている時、自然に口にしていた技名...あれはすっと頭の中に思い浮かんだ技だ。前もって特訓したものでも、ましてや本で読んだわけでもない。
これってさ、教会に行って女神様と話できるパターンなのでは?
だって明らかにおかしいでしょ?
道徳心と言うか、倫理観と言うか...なんかその辺の意識が薄くなってる気がする絶対に。
「話は以上だ、まぁ冒険者活動頑張れ。」
考え事をしていたらナーバがそう締め括った。
冒険者ギルドから出るとセドが気落ちしていた
「俺が感覚派だったら...」
「いや、あれは誰も分からない教え方だよ、ギルドマスターのナーバさんが言っていたように教わるだけ時間の無駄だ。」
セドが抱き抱えているレオンもセドが落ち込んでいるのを察したのかギュッとセドに抱きつく
「レオン...ありがとう」
そう言ってセドもギュッとレオンを抱きしめ返す
「さて、気を取り直してお昼を食べたら騎士団に突撃しよう!」
「う、うん!」
「......」
「セドのオススメの店は?」
「ラズィーニアが美味しくて有名なお店があるからそこに行こう!」
「いいね、どんな食べ物か楽しみだ、ね、レオン!」
「......」
コクン
あぁ!まじ天使!
「イサギさん、ここがラズィーニアが美味しくて有名なお店です!」
カランコロン
「いらっしゃいませ、三名様ですね、お席にご案内致します」
ウェイターさんが席まで案内してくれる
「こちらがメニューになります」
席に座るとスッとメニューを出してくれる
「イサギさんはどれにする?」
「セドのおすすめにしようかな」
「分かった、じゃあこのノーマルのラズィーニアを三つお願いします」
「かしこまりました、お飲み物はどうされますか?」
「ワシは果実水を」
「俺も果実水で、レオンもそれでいい?」
セドがそう聞くとレオンは困惑した目でワシとセドを見てコクンと頷く
「かしこまりました、ノーマルのラズィーニア三つと果実水三つですね、少々お待ちください」
そう言って下がっていくウェイターさん
「楽しみだね、レオン」
そう言って笑うセド
レオンもセドを見る
きっと自分の感情の確認をしているのだろう
そうやってセドやレオンと談笑していると料理が運ばれてきた
「お待たせ致しました、ごゆっくりどうぞ」
こっ、これは...
ラザニア!?
見た目はラザニアだぞ!
「料理もきたのでいただきましょう!イサギさん、レオン!」
「ああ、いただきます」
「......」
スプーンですくって口に入れる
「ん!?」
こ、これ...あじも少し違うけどラザニアに近い!!
「あ、味はどうかな、イサギさん」
「ああ、これに似た料理が故郷でも食べられていてさ、すごく美味しいし懐かしいよ」
「本当!?良かった!」
少し甘めのソースが層になっていて子供でも食べやすい味!
この生地もモチモチとしていて食べごたえがある!
さ、最高に美味い!
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