上 下
20 / 45
初等部編

20.純度の高い魔石の使い道

しおりを挟む
アロナから貰った純度の高い魔石でメイルにお守り作ってやっとかないとな。

流石に王城などで守るには限度があるし。

どんな付与魔法かけようかなー

まずはネックレス。

自動防御結界(強)
耐久性は上級魔法から数回守られる程度に抑えとくか。

あとブレスレット

治癒魔法、毒無効化、呪い無効化
治癒魔法は千切れ掛けの腕が治るくらいの物と毒も致死量の毒の無効化、呪いは簡単な呪い程度の無効化かな。

正直、呪いの方はオブシディアンに任せればすぐに終わるからいいんだけどね!

金色だといやらしいから銀細工の華奢な綺麗めなデザインにしておこう。

それにしてもこの赤い魔石綺麗だなぁー
でも他の色はなかったのだろうか、コレでは恋人に送るみたいで嫌なんだけど...

まぁいいか、メイルもそんな事気にしないだろうし!

そんなこんなで次の日の朝

「おはようございます殿下」

そう言ってニコニコと声をかける

教室には俺含めオブシディアンとキリエとロニーとアロナとメイルしかいない。

「おはようイズ。珍しいなぁ、イズから話しかけてくれるなんて!どうしたの?」

「いえ、コレを殿下に渡したくて、もうすぐ夏の長期休暇ですし、俺は王城には行かないのでせめてものお守りです」

そういってさっさと作ったネックレスとブレスレットをあげた。

「す、すごく綺麗だな...こんな綺麗なものを俺が貰ってもいいのか?」

「勿論です、効果を教えますね、まずはネックレス。自動防御結界(強)耐久性は上級魔法から数回守られる程度。あとブレスレットは治癒魔法、毒無効化、呪い無効化
治癒魔法は千切れ掛けの腕が治るくらいの物と毒も致死量の毒の無効化、呪いは簡単な呪い程度の無効化かな。」

ふぅ、一気に喋りすぎた。

「まてまてまて!待ってくれイズ!」

「はい?どうかしましたー?あ、オブシディアンなんか飲み物ある?」

「ああ、あるぞ。」

「ありがと!」

ゴクゴクと飲み物を飲んでいるとメイルが俺に捲し立てるように言ってくる。

「コレがどれほど価値のある品物かわかっているのか!自動防御結界はまだ何とかわかる、だがブレスレットの効果はやばいだろう!毒無効化!?呪い無効化!?簡単な呪いでも呪いは呪いだぞ!?しかも千切れ掛けの腕を治療する事も可能だと!?」

「だって、殿下は今暗殺者に狙われてるんだよ?やばい状態にあったら今度こそ死ぬよ?」

そう言うとメイルは少し悲しそうな顔で言う

「イズは、長期休暇は王城に泊まりには来ないのか?キリエ達は来るぞ?」

「嫌ですよ、王城なんてガラじゃないです」

「でもっ」

「あーっ、じゃあコレ、もう一つ渡しておきます。このピアス通信機能があるのでどうしてもって時だけ呼んでください。一瞬で駆けつけますからー」

するとメイルが笑顔になる。

「それにその腕輪つけてたら毒味も不要ですから温かいご飯が食べれますよ。致死量の毒なんてへっちゃらです。」

「ふはっ、へっちゃらか!それはいいな!よし、肌身離さずずっと付けておこう!」

そう言ってアクセサリーを装備していくメイル

じーっ

ロニーからの熱い視線を感じる

「なに、ロニー?」

「この...アクセサリー達の魔石、アロナがあげたやつ...」

「そうだよ」

「付与魔法は高度な魔法。もしかして...」

「えっ、イズ、もしかして貴方これ、まさか自分でっ!?」

「あら、気付かれちゃいましたー?タダ同然の代物なので遠慮なく使ってくださーい。」

「お前...何でもありだな」

そう言って呆れるキリエ。

メイルはニコニコしながらアクセサリーを眺めている。

うむ、素直に喜んでいて嬉しいぞ。

「そう言えば本当にイズは夏の長期休暇は王城には来ないのですか?」

不満ですと顔に書いてあるアロナ。

「俺は自由を愛するので」

「だからそう言うちゃらけたところを直せと言っているんだ!」

「キリエはもう少し自分に甘く生きてもいいんじゃないですかー?息が詰まるんじゃないの?」

「なっ!」

ふふん、図星か。

「僕も...夏の長期休暇、イズとも...過ごしたかった。」

「それは残念、でも学園で会えているから大丈夫では?」

「それとこれとじゃ話が違うだろう、皆イズと仲良くなりたいんだよ。」

「殿下...お心遣いには感謝を。正式に側近になれた暁には皆んなと距離を近付けるように努力しますよー」

「相変わらずだな」

そう言ってメイルは苦笑いをした。

「殿下、とにかくそのアクセサリーは肌身離さず持つ事!良いですね!」

「ああ、分かったさ」

よし、忠告もしたしこれで良いかな!










さてさて皆さん、夏の長期休暇がやってきました!

昨日メイル達にお別れの挨拶をしたので、あとは何事もなければお城に行く事態もなさそうだ。

いざゆかん!バードナー公爵領へ!



ガタゴトガタゴト



「なあ、オブシディアン」

「どうした」

「長期休暇何する?」

「剣の稽古でもつけてやろうか?」

「あー、それは継続して頼むわ」

「勉強は問題ないと思うのでスルーするとして、あとは領地についてお父様の手伝いが出来ればいいかなー」

あれ?やる事意外とないかも?

「オブシディアンは何かしたいことある?」

「ふむ...無いな」

「だよねー、まあ向こうに着いてから考えるか!」


「イズリル様、邸に着きました。」

「ああ、ここまでありがとう」

「いえ、とんでもございません。」


とりあえず

ただいま、我が家!かな?

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! ★恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 連載希望のコメントをいただきましたので、 連載に向け準備中です。 *他サイトでも公開中 日間総合ランキング2位に入りました!

僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。 ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。 『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』 『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』 そんな感じ。 『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。 隔週日曜日に更新予定。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する

cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。 しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は 「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」 夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。 自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。 お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。 本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。 ※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります ※作者都合のご都合主義です。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜

白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。 光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。 目を開いてみればそこは異世界だった! 魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。 あれ?武器作りって楽しいんじゃない? 武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。 なろうでも掲載中です。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...