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EP2 卵に潜む悪意10 誕生祭の死闘
薬
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「っ……!」
瑞雪も走り出すが、当然間に合わない。ごくん、と遠目に喉仏が上下するのが目視出来た。
「これでもっと、もぉっと僕はパワーアップ出来るんだ!」
狂ったように笑いだす奏太。
「……勅使河原に何か仕込まれたか」
舌打ちし、瑞雪は奏太へと駆け寄る。
「吐けっ!今すぐに吐き出せっ!」
頬を掴み、唇を無理やり割り開かせ指を突っ込む。
「っぉ”え”っ……!っぐ、むだ、だっ!っげほ、が」
「煩いっ!トツカ手伝え!」
押さえつけ、吐かせようとするが奏太は火事場の馬鹿力か、凄まじい力で瑞雪を突き飛ばす。
トツカも駆け寄ろうとするが、よろめきながら奏太が立ち上がる。そこかしこに伸びていた影たちが一斉に収束する。いや、それだけではない。
『ぎゅぃいい!』
カマイタチがけたたましく鳴きだす。スマホの画面を慌てて確認……するまでもなく、二人共に異変に気が付いた。
「ウサギども……?そういえば様子がおかしい」
思えば奏太と接敵してからウサギたちは手を出してこなかった。
「勝手に死んでいっている」
トツカが低く唸るように声を発する。旧校舎、森とありとあらゆる影からウサギの着ぐるみがぬぅっと現れる。さながらホラー映画か何かのように。
そしてウサギたちは皆一斉に倒れ、目にあけられた穴や縫合の隙間からどす黒いマナがあふれ出す。
それらのマナは指向性を持ち、全て奏太へと注がれているようだった。
「……マズい」
奏太を殺す。それが最も間違いのない、安全な一手だ。それは頭ではわかっている。理解している。しかし。
(子供を、殺すわけには……!)
矢を手にしようとして、止める。
「殺せないんだ、先生」
にやりと笑う奏太。
「……中途半端だね、きっと大人なら殺すんだね。でもそんなところが好き。夏輝よりよっぽど人間臭い……だから欲しい、どうしても欲しい、壊してでも、壊してでも、壊してでも、ちから、ちから、ちからがチカラガチカラガガガガガガ」
割れたチョコエッグが奏太に握りしめられ、手の熱でドロドロに溶けていく。
奏太の眼球に太い血管が浮き、激しく痙攣する。見開かれた目は濁ったガラス玉みたいだ。
「瑞雪っ!」
トツカが刀を振り、奏太の首を切断する。みねうちになどできなかった。今すぐに殺さなければならないとトツカの直感が告げていた。
首の断面からは鮮血が……ではなく、どす黒い血が濁流のようにあふれ出し瑞雪を濡らす。明らかに人一人の量を超えていた。全身が激しく痙攣する。
「っ……大丈夫だ、躊躇するべきじゃなかった。お前の判断で、正しっ!?」
正しくとも、割り切れるかどうかは別で。躊躇が隙となる。頭のない奏太の身体が手を伸ばし、瑞雪の左手首を掴む。
最早ヒトではなく、ただの化け物だ。
中にはどろどろとした黒いイオが渦巻いていた。奏太の血とウサギの呪いのマナが混ざり合って出来たもの。奏太だったものは瑞雪を渦巻くイオの中へと引きずり込もうとする。
「っぐ、ぅ……!」
凄まじい力。子供の力とは到底思えない。いや人の力ですらない。当然瑞雪程度の力で抗うことはできず、そのまま飲み込まれそうになる。
「させるかっ!」
それを阻止したのは言わずもがなトツカだった。全身の筋肉を隆起させ、瑞雪のもう片方の手を掴み、力の限り引っ張る。それこそ関節が外れそうなくらいに。
しかし、トツカの全力をもってしてなおじりじりと瑞雪は奏太だったものに引きずり込まれていく。
「おいっ!お前まで巻き込まれるぞ!さっさと手を離せ、それで応援を……!」
「断るっ!それでは間に合わない、お前は死ぬ!このイオは明らかに異常だっ!」
瑞雪の命令に間髪入れずに拒絶を示す。
「っぅおおおおおおおっ!」
吠えながらさらに身体強化の魔法を重ね掛けし、力を籠める。全身の筋肉が、神経がぶちぶちと嫌な音を立てる。
そんなこと知ったことかとトツカは瑞雪の手首を折れるほどに強く掴む。というか折れた。ごき、と嫌な音が瑞雪の耳に届く。
命に比べれば些細なことだ。最早お構いなしだ。トツカはそのまま瑞雪を無理やり奏太だったものから引きはがし、後方へと飛びのく。
「いっづ……なんつう馬鹿力だ」
「死ぬよりマシだ」
背中に嫌な汗をかきじっとりと湿って気持ちが悪い。普段使っている左手ではなく、動く右手で弓を掴む。
「そうだな。……助かった。ありがとう。お前がいなきゃ死んでた」
常日頃からいつ死んでもおかしくないし、野垂れ死にするとは思っていたが、どうやら今ではないようだ。
素直に礼を言えば、トツカは戦いのさなかだというのにそれはそれは嬉しそうな顔をした。犬みたいだと内心思いつつ、そんな暇はないと奏太だったものへと視線を向ける。
未だ周囲のウサギたちから呪いが流れ込み続けている。マナを取り込めば取り込むだけ、奏太の身体は水死体みたいにぶよぶよと太っていく。破裂寸前の水風船みたいに。
最早自我があるのかどうかもわからない。
「……馬鹿な子供だ」
いや、人間というのは馬鹿ばかり。自分や朝陽、勅使河原を含めて。
思えば久しぶりだ、片腕が使えなくなるのは。夏輝達に出会うまではしょっちゅうだった。何せ一人で戦っていたのだから。
おかげさまでもともとは左利きだったが今ではどちらでも問題なく使える。
とはいえ矢を番えるという行為はもはや不可能だ。マナの矢を番え、イオに変換し放つという一連の行為は魔法を研ぎ澄ませる一種の儀式だ。兄に馬鹿にされた記憶が蘇る。
だから別にしなくてもいいが、結果として威力は落ちる。
「そもそもこれは何なんだ?」
トツカの問いに瑞雪は回答を持たない。
「俺が知りてえよ。今もウサギから呪いを吸い続けてるし……!一つわかるのはこれを放置しちゃまずいってことくらいだ」
雷の槍を詠唱、ためしにぶっ放してみる。穴が開くものの、すぐに肉だか呪いだかわからないものに塞がれる。
ちょっとやそっとの攻撃ではダメらしい。
「斬るか?」
「危険すぎるからひとまず近づくな。俺の魔法で処理しきれなかった時に改めて考える」
「承知した。……禍々しいな」
トツカがぽつりと呟く。禍々しい。まったくもってその一言に尽きる。
気が付けば奏太はさらに膨らみ、大きくなっている。今では五階建てのビルくらいの大きさはあり、全身から人の顔がぶくぶくと泡のように湧き出ては潰れてタールのようなどす黒い血を吹き出していた。
先程から悪寒が止まらない。腐った生ごみを詰めたような据えた匂いが周囲に立ち込める。こんな化け物になってまで元の生活に戻るのが嫌だったのだろうか。今となっては知るすべはない。
せめて殺してやるのが優しさか。いや、優しさではない。それ以外に出来ることがないからというだけ。間違ってはいけない。
幸い化け物は未だ動いたり、攻撃してくる気配はない。
とにかく殴らなければ。かといって、奥の手であるプラズマを放つ魔法は危険すぎてとても使えたものではない。
逡巡していると、カマイタチが強く一声鳴いた。
「どうした、カマイタ……っぅ!?」
ドスンっ!地面から突き上げられるような地響きに詠唱が中断させられる。
一回だけではない。ずん、ずん、ずん、と断続的に地響きが続く。
「ゥオオオオオォオオォオオォオオ」
化け物が吠える。周囲を見れば、着ぐるみからだけでなく校舎の敷地全体から奏太に呪いが流れ込んでいた。
中でも体育館の方角から来るマナはひと際濃く、悍ましいものだった。
「瑞雪っ!トツカっ!」
「二人共っ!」
体育館の方からラテア達の声。巨大な白蛇の背に乗って双子も含めた四人がこちらへとやってきていた。
瑞雪も走り出すが、当然間に合わない。ごくん、と遠目に喉仏が上下するのが目視出来た。
「これでもっと、もぉっと僕はパワーアップ出来るんだ!」
狂ったように笑いだす奏太。
「……勅使河原に何か仕込まれたか」
舌打ちし、瑞雪は奏太へと駆け寄る。
「吐けっ!今すぐに吐き出せっ!」
頬を掴み、唇を無理やり割り開かせ指を突っ込む。
「っぉ”え”っ……!っぐ、むだ、だっ!っげほ、が」
「煩いっ!トツカ手伝え!」
押さえつけ、吐かせようとするが奏太は火事場の馬鹿力か、凄まじい力で瑞雪を突き飛ばす。
トツカも駆け寄ろうとするが、よろめきながら奏太が立ち上がる。そこかしこに伸びていた影たちが一斉に収束する。いや、それだけではない。
『ぎゅぃいい!』
カマイタチがけたたましく鳴きだす。スマホの画面を慌てて確認……するまでもなく、二人共に異変に気が付いた。
「ウサギども……?そういえば様子がおかしい」
思えば奏太と接敵してからウサギたちは手を出してこなかった。
「勝手に死んでいっている」
トツカが低く唸るように声を発する。旧校舎、森とありとあらゆる影からウサギの着ぐるみがぬぅっと現れる。さながらホラー映画か何かのように。
そしてウサギたちは皆一斉に倒れ、目にあけられた穴や縫合の隙間からどす黒いマナがあふれ出す。
それらのマナは指向性を持ち、全て奏太へと注がれているようだった。
「……マズい」
奏太を殺す。それが最も間違いのない、安全な一手だ。それは頭ではわかっている。理解している。しかし。
(子供を、殺すわけには……!)
矢を手にしようとして、止める。
「殺せないんだ、先生」
にやりと笑う奏太。
「……中途半端だね、きっと大人なら殺すんだね。でもそんなところが好き。夏輝よりよっぽど人間臭い……だから欲しい、どうしても欲しい、壊してでも、壊してでも、壊してでも、ちから、ちから、ちからがチカラガチカラガガガガガガ」
割れたチョコエッグが奏太に握りしめられ、手の熱でドロドロに溶けていく。
奏太の眼球に太い血管が浮き、激しく痙攣する。見開かれた目は濁ったガラス玉みたいだ。
「瑞雪っ!」
トツカが刀を振り、奏太の首を切断する。みねうちになどできなかった。今すぐに殺さなければならないとトツカの直感が告げていた。
首の断面からは鮮血が……ではなく、どす黒い血が濁流のようにあふれ出し瑞雪を濡らす。明らかに人一人の量を超えていた。全身が激しく痙攣する。
「っ……大丈夫だ、躊躇するべきじゃなかった。お前の判断で、正しっ!?」
正しくとも、割り切れるかどうかは別で。躊躇が隙となる。頭のない奏太の身体が手を伸ばし、瑞雪の左手首を掴む。
最早ヒトではなく、ただの化け物だ。
中にはどろどろとした黒いイオが渦巻いていた。奏太の血とウサギの呪いのマナが混ざり合って出来たもの。奏太だったものは瑞雪を渦巻くイオの中へと引きずり込もうとする。
「っぐ、ぅ……!」
凄まじい力。子供の力とは到底思えない。いや人の力ですらない。当然瑞雪程度の力で抗うことはできず、そのまま飲み込まれそうになる。
「させるかっ!」
それを阻止したのは言わずもがなトツカだった。全身の筋肉を隆起させ、瑞雪のもう片方の手を掴み、力の限り引っ張る。それこそ関節が外れそうなくらいに。
しかし、トツカの全力をもってしてなおじりじりと瑞雪は奏太だったものに引きずり込まれていく。
「おいっ!お前まで巻き込まれるぞ!さっさと手を離せ、それで応援を……!」
「断るっ!それでは間に合わない、お前は死ぬ!このイオは明らかに異常だっ!」
瑞雪の命令に間髪入れずに拒絶を示す。
「っぅおおおおおおおっ!」
吠えながらさらに身体強化の魔法を重ね掛けし、力を籠める。全身の筋肉が、神経がぶちぶちと嫌な音を立てる。
そんなこと知ったことかとトツカは瑞雪の手首を折れるほどに強く掴む。というか折れた。ごき、と嫌な音が瑞雪の耳に届く。
命に比べれば些細なことだ。最早お構いなしだ。トツカはそのまま瑞雪を無理やり奏太だったものから引きはがし、後方へと飛びのく。
「いっづ……なんつう馬鹿力だ」
「死ぬよりマシだ」
背中に嫌な汗をかきじっとりと湿って気持ちが悪い。普段使っている左手ではなく、動く右手で弓を掴む。
「そうだな。……助かった。ありがとう。お前がいなきゃ死んでた」
常日頃からいつ死んでもおかしくないし、野垂れ死にするとは思っていたが、どうやら今ではないようだ。
素直に礼を言えば、トツカは戦いのさなかだというのにそれはそれは嬉しそうな顔をした。犬みたいだと内心思いつつ、そんな暇はないと奏太だったものへと視線を向ける。
未だ周囲のウサギたちから呪いが流れ込み続けている。マナを取り込めば取り込むだけ、奏太の身体は水死体みたいにぶよぶよと太っていく。破裂寸前の水風船みたいに。
最早自我があるのかどうかもわからない。
「……馬鹿な子供だ」
いや、人間というのは馬鹿ばかり。自分や朝陽、勅使河原を含めて。
思えば久しぶりだ、片腕が使えなくなるのは。夏輝達に出会うまではしょっちゅうだった。何せ一人で戦っていたのだから。
おかげさまでもともとは左利きだったが今ではどちらでも問題なく使える。
とはいえ矢を番えるという行為はもはや不可能だ。マナの矢を番え、イオに変換し放つという一連の行為は魔法を研ぎ澄ませる一種の儀式だ。兄に馬鹿にされた記憶が蘇る。
だから別にしなくてもいいが、結果として威力は落ちる。
「そもそもこれは何なんだ?」
トツカの問いに瑞雪は回答を持たない。
「俺が知りてえよ。今もウサギから呪いを吸い続けてるし……!一つわかるのはこれを放置しちゃまずいってことくらいだ」
雷の槍を詠唱、ためしにぶっ放してみる。穴が開くものの、すぐに肉だか呪いだかわからないものに塞がれる。
ちょっとやそっとの攻撃ではダメらしい。
「斬るか?」
「危険すぎるからひとまず近づくな。俺の魔法で処理しきれなかった時に改めて考える」
「承知した。……禍々しいな」
トツカがぽつりと呟く。禍々しい。まったくもってその一言に尽きる。
気が付けば奏太はさらに膨らみ、大きくなっている。今では五階建てのビルくらいの大きさはあり、全身から人の顔がぶくぶくと泡のように湧き出ては潰れてタールのようなどす黒い血を吹き出していた。
先程から悪寒が止まらない。腐った生ごみを詰めたような据えた匂いが周囲に立ち込める。こんな化け物になってまで元の生活に戻るのが嫌だったのだろうか。今となっては知るすべはない。
せめて殺してやるのが優しさか。いや、優しさではない。それ以外に出来ることがないからというだけ。間違ってはいけない。
幸い化け物は未だ動いたり、攻撃してくる気配はない。
とにかく殴らなければ。かといって、奥の手であるプラズマを放つ魔法は危険すぎてとても使えたものではない。
逡巡していると、カマイタチが強く一声鳴いた。
「どうした、カマイタ……っぅ!?」
ドスンっ!地面から突き上げられるような地響きに詠唱が中断させられる。
一回だけではない。ずん、ずん、ずん、と断続的に地響きが続く。
「ゥオオオオオォオオォオオォオオ」
化け物が吠える。周囲を見れば、着ぐるみからだけでなく校舎の敷地全体から奏太に呪いが流れ込んでいた。
中でも体育館の方角から来るマナはひと際濃く、悍ましいものだった。
「瑞雪っ!トツカっ!」
「二人共っ!」
体育館の方からラテア達の声。巨大な白蛇の背に乗って双子も含めた四人がこちらへとやってきていた。
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