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EP2 卵に潜む悪意8 青い月を見上げて
愛を知らぬ狐
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「素晴らしい!素晴らしいぞ!はははは、これでやっと次のステップに進めることが出来る!」
無機質な白が目を引く、様々な機器類で埋め尽くされた部屋。その中心で一人勅使河原は笑っていた。
空間では多くの研究員と思しき白衣の人間たちが忙しなく動いている。
(どう考えても場違いだぜ。まあいいけどね)
そんな部屋の片隅にレイ、シイナ、奏太はいた。
レイ以外の二人はとにかくしかめっ面で陰気である。酷く二人共機嫌が悪そうだった。まあ、大体理由なんて簡単に想像はつくけれど。
奏太はずっとさっきから貧乏ゆすりをしているし、シイナの尻尾と耳は哀れなほどに垂れ下がっている。
「おい、何であの時お前は手を貸さなかったんだよ!」
勅使河原が何やら熱心に研究員たちに指示を飛ばしているのをいいことに、奏太が苛立ちや怒りを隠しもせずレイに詰め寄る。
そんな奏太に対し、レイは軽く肩をすくめてみせる。
「そもそも俺は戦闘が得意じゃないんだって。どちらかというとお前らのサポートしてたよ。ウサギどもの配置とか」
戦闘が得意でないというのは本当だ。そもそもレイは淫魔だ。エデン人であっても苦手なものは苦手だ。無論、奥の手がないわけではないが。
少なくともこんなところで切り札をバラす意味はない。
「後方担当なの。それにそもそも今回の目的自体は達成したじゃないか。だからボスだって上機嫌だろうが。お前の目的は達成されなかったかもしれないけどさ。そもそも冬城サンだっけ?学校にいなかったんだろ?それは俺のせいじゃないし」
悪びれないレイに対し、奏太は苛立ちを抑えようともしない。しかしまあ、気弱な方の元の人格は果たしてどこにいったのやら。
(……まあ、あのガキンチョはどうでもいいんだけど、それより)
レイはちらりとシイナの方へと視線を向ける。シイナのぼさぼさの毛並みの漆黒の耳も尾もへにゃりと哀れなほどに垂れ下がっていた。
(勅使河原の為に色々思うところがあってもしたがってラテアに薬を吸わせたわけだが、一言も褒めるどころか見もしない。そりゃへこみもするか)
流石に今回はラテアが吸わないようにするなんてことはできなかった。これ以上睨まれることと天秤にかけた結果だ。
結果的に薬の製作状況は一歩前進と言ったところらしい。慕ってやまない相手に一切見てもらえない哀れな子供。
(もうちっと見てやったらこいつだって今以上に頑張れるだろうにな。上に立つ才能がないな、このじじい)
この男からはカリスマ性だとか、上に立つものに必要そうなものを一切感じない。自分の欲望のままに突き進むただの子供に思えた。
人生経験のそこまでないレイですらそう思うのだ。しかし、こいつには金も権力もある。厄介な男だった。
(まあ、大切な人に見てもらえないのはキッツいよなあ……)
レイ自身覚えがあるからそう感じる。
(こいつの場合はもっと別の奴の為に頑張るべきだと思うケド)
刷り込みって怖い。なんて他人事に思いつつも同情心もある。
「お前たち、日曜日のイースターの祭りで大規模な実験を行う。忌々しい恩楽流の会の奴らがまた邪魔してくるだろうが、好機でもある。ラテアを含め一般人よりも強靭な魂を持つ羊飼いどもで新薬の実験が行える。そのためにお前たちにはまた働いてもらうぞ!」
労うでもなくただ計画についてぺらぺらと話す。ああ、嫌だねえ。内心辟易しつつもレイはそんなことはおくびにも出さず大人しく聞いていた。
「あいつらにこちらの戦力が壊滅していることだけは何としても知られるわけにはいかん。決行日までには新型のネズミも投入する。羊飼いどもはネズミ程度を殺しても呪いにはかからん。故に準備が必要なのだ。冬城國雪は狡猾な男だ。本部以外の支部には殆ど羊飼いを置いていない。あいつのおひざ元以外壊滅しようとあいつにとっては痛手ではないのだ。K県支部の戦力も大したものではないはず。逃げる時間はまだある」
ぶつぶつぶつぶつと、自分に言い聞かせるように勅使河原は言葉を発する。目は血走っており、ふぅふぅと荒い息をついていた。
「なんとしてでも、なんとしてでも薬を……生物のさらなる進化を……」
右手首をがりがりと引っ掻く。血でも何でも出そうなくらいに強く。鬼気迫るものを感じ、背筋をうすら寒いものが走る。
(何がそこまで駆り立てるのかねえ……)
他人の事なんてわからない。ただ、こいつがヤバいということはわかる。あまり深入りはしたくないものだ。
そんなことを考えつつ適当に聞いていると、祭りでの手筈を一通り説明し終えレイたちはさっさと地下から追い出された。
奏太はともかく、シイナまでも。奏太はレイたちに目をくれることなく不機嫌に出ていった。シイナは相変わらずへなりと耳と尾が垂れ下がったまま追い出された扉を見つめていた。
「なあ」
何となくこのまま立ち去るのもいかがなものかと思い、レイはシイナへと声をかけた。
「……何」
酷く沈んだ低い声でシイナはレイをじろりと見る。その目はどろりと悲しみやら怒りやらで濁っていた。
「飯でも食いにいかない?腹も減っただろうし」
勅使河原はシイナを気に欠けたりしないし、戻っても来ないだろう。かといって直球に無駄だと言っても彼の神経を逆なでするだけ。
それとなく、気晴らしに食事にでも連れていこうとそう考えた。
「何か食べたいもんとかある?俺奢るぜ。今日の襲撃で金貰ったし」
シイナは道具扱いで、勅使河原の所有物だろうからそういうものは貰ってはいないだろう。服もまともなものではなく、ボロのままなのだ。
身分証はひとまず偽造したものの、銀行口座なんて持っていないレイは現金で渡してもらっている。金払いだけはやたらとよく、それなりの分厚さだった。
レイは何もしていないのに、と思いつつ。バレなければ問題はないのだ。さっき奏太に突っ込まれたことはまあ事実なのである。
そもそも勅使河原に協力するためにいるわけではなく情報を探るために潜りこんでいるのだ。
「……」
シイナは訝しむようにレイを見ていた。その様子は野生動物そのもの。
「そんな警戒するなって。日曜日はほら、ボスもめちゃくちゃ気合入ってるだろ?成功させなきゃだろ?連携とかも考えたらちょっとくらい交流を深めておくのも悪くないと思わないか?」
なんてよく口の回ること。自画自賛したい。シイナは暫し考え込むような仕草を見せる。
「……腹、減った」
「んじゃうまいものでも食べに行こうぜ。その前に何か着替えるもん探さないとな。まあ病院なら売店にでも適当に売ってるだろう」
空腹には勝てなかったのだろう。シイナが頷くや否やレイはシイナの腕を引きさっさと歩きだす。
こんな場所には少しだっていたくない。シイナは一瞬よろけつつも素直に引かれるままについてくる。
売店でシャツとズボンを適当に購入し、渡す。
「このままじゃ店で食べられないからこれに着替えてこいよ。服はそのままやるからさ」
レイの言葉にシイナは首を傾げる。
「何故?このままじゃダメなのか?」
「目立ってボスに迷惑かけたくないだろ?周りのやつらの服装とかを見て見ろ。お前の着てるみたいなぼろぼろの服を着てるやつはいないだろ?」
シイナは暫し周囲の人間たちと自分の違いを確認する。
「……確かに、ぼろぼろ」
暫くして、ボソりと呟きレイから服を受け取る。勅使河原もこの程度ちゃんと気を配って用意してやればいいのに、なんて思う。
着替えて来いと背中を押せば、シイナはいそいそとその場で着替えようとし始めたので慌てて止める。
「普通は個室で着替えるの!まあ色々教えてやるから覚えておけよ」
勅使河原が絡まないときのシイナは驚くほど従順だったし、物覚えもいい。
さくっと着替えて街へと繰り出す。特に自由行動については咎められていないのは、それほどまでに勅使河原はあの薬のことしか頭にないということなのだろうか。
無機質な白が目を引く、様々な機器類で埋め尽くされた部屋。その中心で一人勅使河原は笑っていた。
空間では多くの研究員と思しき白衣の人間たちが忙しなく動いている。
(どう考えても場違いだぜ。まあいいけどね)
そんな部屋の片隅にレイ、シイナ、奏太はいた。
レイ以外の二人はとにかくしかめっ面で陰気である。酷く二人共機嫌が悪そうだった。まあ、大体理由なんて簡単に想像はつくけれど。
奏太はずっとさっきから貧乏ゆすりをしているし、シイナの尻尾と耳は哀れなほどに垂れ下がっている。
「おい、何であの時お前は手を貸さなかったんだよ!」
勅使河原が何やら熱心に研究員たちに指示を飛ばしているのをいいことに、奏太が苛立ちや怒りを隠しもせずレイに詰め寄る。
そんな奏太に対し、レイは軽く肩をすくめてみせる。
「そもそも俺は戦闘が得意じゃないんだって。どちらかというとお前らのサポートしてたよ。ウサギどもの配置とか」
戦闘が得意でないというのは本当だ。そもそもレイは淫魔だ。エデン人であっても苦手なものは苦手だ。無論、奥の手がないわけではないが。
少なくともこんなところで切り札をバラす意味はない。
「後方担当なの。それにそもそも今回の目的自体は達成したじゃないか。だからボスだって上機嫌だろうが。お前の目的は達成されなかったかもしれないけどさ。そもそも冬城サンだっけ?学校にいなかったんだろ?それは俺のせいじゃないし」
悪びれないレイに対し、奏太は苛立ちを抑えようともしない。しかしまあ、気弱な方の元の人格は果たしてどこにいったのやら。
(……まあ、あのガキンチョはどうでもいいんだけど、それより)
レイはちらりとシイナの方へと視線を向ける。シイナのぼさぼさの毛並みの漆黒の耳も尾もへにゃりと哀れなほどに垂れ下がっていた。
(勅使河原の為に色々思うところがあってもしたがってラテアに薬を吸わせたわけだが、一言も褒めるどころか見もしない。そりゃへこみもするか)
流石に今回はラテアが吸わないようにするなんてことはできなかった。これ以上睨まれることと天秤にかけた結果だ。
結果的に薬の製作状況は一歩前進と言ったところらしい。慕ってやまない相手に一切見てもらえない哀れな子供。
(もうちっと見てやったらこいつだって今以上に頑張れるだろうにな。上に立つ才能がないな、このじじい)
この男からはカリスマ性だとか、上に立つものに必要そうなものを一切感じない。自分の欲望のままに突き進むただの子供に思えた。
人生経験のそこまでないレイですらそう思うのだ。しかし、こいつには金も権力もある。厄介な男だった。
(まあ、大切な人に見てもらえないのはキッツいよなあ……)
レイ自身覚えがあるからそう感じる。
(こいつの場合はもっと別の奴の為に頑張るべきだと思うケド)
刷り込みって怖い。なんて他人事に思いつつも同情心もある。
「お前たち、日曜日のイースターの祭りで大規模な実験を行う。忌々しい恩楽流の会の奴らがまた邪魔してくるだろうが、好機でもある。ラテアを含め一般人よりも強靭な魂を持つ羊飼いどもで新薬の実験が行える。そのためにお前たちにはまた働いてもらうぞ!」
労うでもなくただ計画についてぺらぺらと話す。ああ、嫌だねえ。内心辟易しつつもレイはそんなことはおくびにも出さず大人しく聞いていた。
「あいつらにこちらの戦力が壊滅していることだけは何としても知られるわけにはいかん。決行日までには新型のネズミも投入する。羊飼いどもはネズミ程度を殺しても呪いにはかからん。故に準備が必要なのだ。冬城國雪は狡猾な男だ。本部以外の支部には殆ど羊飼いを置いていない。あいつのおひざ元以外壊滅しようとあいつにとっては痛手ではないのだ。K県支部の戦力も大したものではないはず。逃げる時間はまだある」
ぶつぶつぶつぶつと、自分に言い聞かせるように勅使河原は言葉を発する。目は血走っており、ふぅふぅと荒い息をついていた。
「なんとしてでも、なんとしてでも薬を……生物のさらなる進化を……」
右手首をがりがりと引っ掻く。血でも何でも出そうなくらいに強く。鬼気迫るものを感じ、背筋をうすら寒いものが走る。
(何がそこまで駆り立てるのかねえ……)
他人の事なんてわからない。ただ、こいつがヤバいということはわかる。あまり深入りはしたくないものだ。
そんなことを考えつつ適当に聞いていると、祭りでの手筈を一通り説明し終えレイたちはさっさと地下から追い出された。
奏太はともかく、シイナまでも。奏太はレイたちに目をくれることなく不機嫌に出ていった。シイナは相変わらずへなりと耳と尾が垂れ下がったまま追い出された扉を見つめていた。
「なあ」
何となくこのまま立ち去るのもいかがなものかと思い、レイはシイナへと声をかけた。
「……何」
酷く沈んだ低い声でシイナはレイをじろりと見る。その目はどろりと悲しみやら怒りやらで濁っていた。
「飯でも食いにいかない?腹も減っただろうし」
勅使河原はシイナを気に欠けたりしないし、戻っても来ないだろう。かといって直球に無駄だと言っても彼の神経を逆なでするだけ。
それとなく、気晴らしに食事にでも連れていこうとそう考えた。
「何か食べたいもんとかある?俺奢るぜ。今日の襲撃で金貰ったし」
シイナは道具扱いで、勅使河原の所有物だろうからそういうものは貰ってはいないだろう。服もまともなものではなく、ボロのままなのだ。
身分証はひとまず偽造したものの、銀行口座なんて持っていないレイは現金で渡してもらっている。金払いだけはやたらとよく、それなりの分厚さだった。
レイは何もしていないのに、と思いつつ。バレなければ問題はないのだ。さっき奏太に突っ込まれたことはまあ事実なのである。
そもそも勅使河原に協力するためにいるわけではなく情報を探るために潜りこんでいるのだ。
「……」
シイナは訝しむようにレイを見ていた。その様子は野生動物そのもの。
「そんな警戒するなって。日曜日はほら、ボスもめちゃくちゃ気合入ってるだろ?成功させなきゃだろ?連携とかも考えたらちょっとくらい交流を深めておくのも悪くないと思わないか?」
なんてよく口の回ること。自画自賛したい。シイナは暫し考え込むような仕草を見せる。
「……腹、減った」
「んじゃうまいものでも食べに行こうぜ。その前に何か着替えるもん探さないとな。まあ病院なら売店にでも適当に売ってるだろう」
空腹には勝てなかったのだろう。シイナが頷くや否やレイはシイナの腕を引きさっさと歩きだす。
こんな場所には少しだっていたくない。シイナは一瞬よろけつつも素直に引かれるままについてくる。
売店でシャツとズボンを適当に購入し、渡す。
「このままじゃ店で食べられないからこれに着替えてこいよ。服はそのままやるからさ」
レイの言葉にシイナは首を傾げる。
「何故?このままじゃダメなのか?」
「目立ってボスに迷惑かけたくないだろ?周りのやつらの服装とかを見て見ろ。お前の着てるみたいなぼろぼろの服を着てるやつはいないだろ?」
シイナは暫し周囲の人間たちと自分の違いを確認する。
「……確かに、ぼろぼろ」
暫くして、ボソりと呟きレイから服を受け取る。勅使河原もこの程度ちゃんと気を配って用意してやればいいのに、なんて思う。
着替えて来いと背中を押せば、シイナはいそいそとその場で着替えようとし始めたので慌てて止める。
「普通は個室で着替えるの!まあ色々教えてやるから覚えておけよ」
勅使河原が絡まないときのシイナは驚くほど従順だったし、物覚えもいい。
さくっと着替えて街へと繰り出す。特に自由行動については咎められていないのは、それほどまでに勅使河原はあの薬のことしか頭にないということなのだろうか。
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