28 / 42
セレナサイド 如何してそうなるのよ
しおりを挟む
セレナサイド
『やられた。セシリアが拐われた』
そう言ってラインが現実に戻ってお茶をしていたセレナ達のもとに突然、姿を現した。
驚きすぎて飲んでいた紅茶を吹きそうになっていた。
「如何して」
ラインの突然の出現にセレナ達は慌てたが、話を聞けばマーカスが起こした騒ぎの中ミアから邪神を引き剥がし封じようとしたが、ヒロインもどきのミアが突然マーカスに殴りかかる様に暴れて、その隙に邪神が逃げ出したらしい。
見失った邪神の気配を追うと逃げた先がマーカスで、マーカスはあろうことかパーティーの後、セシリアを拐って逃げたと言う。
「マーカスと邪神が同調する理由がわからないんだけど」
話を聞いてアリスが首を捻っていたが、ラインはあっさりマーカスの心情を暴露した。
『マーカスはセシリアに惚れている』
「はあ?あんなに嫌がらせをしていたのに?」
アリスは驚くが、蓮はやっぱりな、と頷いている。
『ついでに、邪神もセシリアに惚れてる』
次の言葉には蓮もはあ?と驚いた。
「接点がないのに、ですか?」
『無いわけではない。あのヒロインもどきの中で見ていたのだろう』
「それなら、そいつが見ていたのは私じゃない」
蓮やセレナの言い分にアリスは首を横に振った。
「邪神って奴は、セレナとセシリアさんが入れ替わった事を知らないはずよ。そうなると、セシリアさんの魂を欲しがっているのね」
『話が早くて助かる。あの断罪の直前、セシリアとセレナの魂が入れ替わった時、セシリアが発した優しい光を欲した様だ』
「絶対擦り潰す」
セレナの言葉に皆、力強く頷いた。
だが此方にいては何も出来ない、と唇を噛むセレナにラインが
『向こうの人間には関与できないが、君達は俺の管轄外だから力を貸せる』
と、言いセシリア達の世界に向かおう、と提案した。
「今すぐ飛ぶわ。セシリアたんを助けなきゃ」
考える時間も勿体ない、とセレナ達は頷き、今度は肉体ごと異世界へ飛んだ。
『やられた。セシリアが拐われた』
そう言ってラインが現実に戻ってお茶をしていたセレナ達のもとに突然、姿を現した。
驚きすぎて飲んでいた紅茶を吹きそうになっていた。
「如何して」
ラインの突然の出現にセレナ達は慌てたが、話を聞けばマーカスが起こした騒ぎの中ミアから邪神を引き剥がし封じようとしたが、ヒロインもどきのミアが突然マーカスに殴りかかる様に暴れて、その隙に邪神が逃げ出したらしい。
見失った邪神の気配を追うと逃げた先がマーカスで、マーカスはあろうことかパーティーの後、セシリアを拐って逃げたと言う。
「マーカスと邪神が同調する理由がわからないんだけど」
話を聞いてアリスが首を捻っていたが、ラインはあっさりマーカスの心情を暴露した。
『マーカスはセシリアに惚れている』
「はあ?あんなに嫌がらせをしていたのに?」
アリスは驚くが、蓮はやっぱりな、と頷いている。
『ついでに、邪神もセシリアに惚れてる』
次の言葉には蓮もはあ?と驚いた。
「接点がないのに、ですか?」
『無いわけではない。あのヒロインもどきの中で見ていたのだろう』
「それなら、そいつが見ていたのは私じゃない」
蓮やセレナの言い分にアリスは首を横に振った。
「邪神って奴は、セレナとセシリアさんが入れ替わった事を知らないはずよ。そうなると、セシリアさんの魂を欲しがっているのね」
『話が早くて助かる。あの断罪の直前、セシリアとセレナの魂が入れ替わった時、セシリアが発した優しい光を欲した様だ』
「絶対擦り潰す」
セレナの言葉に皆、力強く頷いた。
だが此方にいては何も出来ない、と唇を噛むセレナにラインが
『向こうの人間には関与できないが、君達は俺の管轄外だから力を貸せる』
と、言いセシリア達の世界に向かおう、と提案した。
「今すぐ飛ぶわ。セシリアたんを助けなきゃ」
考える時間も勿体ない、とセレナ達は頷き、今度は肉体ごと異世界へ飛んだ。
32
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる