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【登場人物一覧】

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序盤から多くの人物が登場したので、誰が誰だかわからなくならないように、それぞれ立場ごとにまとめました。『これ誰だったっけ?』って思ったときにご利用ください。

【主人公とその家族】

★シンシア
本作品の主人公。卑劣な家族の意思により、義妹の身代わりにされたことで少し攻撃的になっているが、本来は情の深い性格で、数えるほどしか会ったことのない優しい祖父母の暮らしを守るため、過酷な運命を受け入れた。

★ブレアナ
シンシアの義妹。シンシアとほとんど年齢が同じで、外見もよく似ている。おしゃべりが好きで快活ではあるが、道徳観念が非常に薄く、自分が幸せになるためには誰を犠牲にしてもいいと思っている。

★グロリア
シンシアの本当の母親の死後、父の後妻となった継母。良家の出身で、シンシアを『卑しい血』と蔑む。ブレアナと同様に道徳観念が希薄で、他者を利用することに何の躊躇もない。

★ラルフ
シンシアの父親。すでにシンシアに対する愛情を失っており、グロリアの言いなり。それ故、シンシアをブレアナの身代わりにして大公家に送ることに同意した。

【大公の意思で集められた娘たち】

★アマンダ
大公のお気に入りになり、いずれは妾になろうと画策する野心家。能力そのものは高いが怠け癖がある。非常に攻撃的かつ反抗的な性格をしており、気の弱い相手は徹底的に見下し、いじめてもいいと思っている。

★ローラ
ブレアナ(シンシア)やアマンダと違い、とても大人しい性格の娘。現在の状況を悲観し、すぐに泣きだしてしまうが、素直で真面目なので、逃げ出すこともなく日々メイドの仕事を頑張っている。

【大公家の人々】

★ジェームス
大公家の次男。おとぎ話の王子様を思わせる涼やかな美貌の青年。大公の意思に従って娘たちを集めてくる役目を果たしている。物腰は常に柔らかいが冷淡で、心の底では何を考えているのか分からない。

★フレッド
大公家の長男。何故か門番をしている。少し皮肉っぽいところがあり、余計な言い回しで人をムッとさせることも多いが、義理堅く思いやりがある。父親である大公と弟のジェームスとは、関係が良くないらしい。

★エリナ
ブレアナ(シンシア)の直属の上司となる大公家の上級メイドの一人。高い教養と優れた実務能力の持ち主。その器量は誰もが認めているが、まったく無駄話をせず、愛想笑いすらしないので、あまり慕われてはいない。

★ミシェル
もう一人の上級メイド。エリナと違い、その性格は快活で社交的。なので、誰からも好かれている。このミシェルとエリナのどちらかが、近いうちに、すべての使用人を統括する執事長になると言われている。

★リチャード
年老いた大公。若い頃から好色で、中年になってからはそういった振る舞いは控えるようになったが、老齢となった今、若い頃の欲望が再燃したかのように、良家の子女を生贄のごとく差し出させているともっぱらの噂。
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