1 / 1
1
しおりを挟む
「アズナ、僕の妃になってくれないだろうか?」
「えっ……⁈」
ここは、水の都・ウェールズ王国。第一王子エクセル・ウェールズ様の私室。
そこには、エクセル様と、幼馴染である私がいました。
「そ、そんな急に言われても……」
「もちろん無理にとは言わないよ。だけど……僕は本気で考えているんだ」
「は、はい……」
ど、どうしよう……私は内心焦っていた。
こ、こんなの断れるわけが無いじゃないですか!エクセル様は私の初恋の人なのです。小さい頃からずっと好き。でも、身分の違いから諦めていました。
でも、こんな形で告白されるなんて……嬉しいけど……恥ずかしいですよぉ~!
「で、でも私なんかが妃になったら大変ですよ?」
「大丈夫さ!僕は君とならやっていける自信がある!」
うぅ……そんな真っ直ぐな目で見られたら断れないじゃないですかぁ~!ずるいですよぉ~!
「……わ、わかりました!その告白お受けします!」
そんな事がありまして、私の婚約者は王子様になってしまったのでした。
それから数年経ち、私は20歳になりました。そして今日は結婚式の日。
「アズナ……綺麗だよ……」
「そ、そんな見ないでください……」
純白のドレスに身を包み、姿見で自分の姿を確認していると突然後ろから抱きしめられてしまいました。振り向くとそこには王子様のエクセル様の姿がありました。
「そんなこと言わずにもっとよく見せてくれないか?」
「うぅ……恥ずかしいですよぉ~……」エクセル様は私から離れると今度は手を取り指輪をはめてくれました。
「それじゃあ行こうか?」
「は、はい!」
私とエクセル様は結婚式の会場に向かいました。道中では街の人たちから祝福の言葉を頂いてとても嬉しかったです。
式場に着くと既に大勢の人がいました。その中にはお父様やお母様の姿もありました。私たちに気がついた二人は笑顔で手を振ってきました。私は照れながら手を振り返します。隣を見るとエクセル様も同じようにしていました。
いよいよ結婚式が始まりました。神父様に誓いの言葉を復唱され、いよいよキスをして指輪を交換します。お互いの指に指輪をはめると拍手が起こりました。そして教会の外に出て、外で待っている馬車に乗り込みました。
御者さんが馬を走らせ始め、ゆっくりと進み始めます。
「ついに結婚したんですね私たち……」
「ああ、そうだね。これから二人で幸せな家庭を築こう」
「はい!末永くよろしくお願いします!」
私は隣に座るエクセル様の手を握ります。すると彼も握り返してくれました。そして見つめ合い微笑み合いました。
それから数年後……私は念願の第一子を出産しました。名前は私が名付けたのです。名前はルミナと名付けました。その数日後、
「アズナとの婚約を破棄させてもらう」
「え?どうしてですか?」
「お前のような女が僕の妃など務まるわけがないだろう」
「でも……私は……」
すると彼は私に平手打ちをしてきました。そして耳元で囁いてきました。
「お前は一生牢屋に入っていろ!」
その言葉を聞き、涙がこぼれました。どうして……私は何も悪いことをしていないのに……。
「はい……わかりました……」
その後、私はお父様の命令で牢屋に入れられました。そして数週間後、処刑されることが決まりました。
(どうしてこんなことに……誰か助けてくださいよぉ~!!)
私は涙を流しながら助けを求めますが誰も来てはくれませんでした。そして処刑当日、大勢の人達の前で晒し者にされ処刑されました。
「えっ……⁈」
ここは、水の都・ウェールズ王国。第一王子エクセル・ウェールズ様の私室。
そこには、エクセル様と、幼馴染である私がいました。
「そ、そんな急に言われても……」
「もちろん無理にとは言わないよ。だけど……僕は本気で考えているんだ」
「は、はい……」
ど、どうしよう……私は内心焦っていた。
こ、こんなの断れるわけが無いじゃないですか!エクセル様は私の初恋の人なのです。小さい頃からずっと好き。でも、身分の違いから諦めていました。
でも、こんな形で告白されるなんて……嬉しいけど……恥ずかしいですよぉ~!
「で、でも私なんかが妃になったら大変ですよ?」
「大丈夫さ!僕は君とならやっていける自信がある!」
うぅ……そんな真っ直ぐな目で見られたら断れないじゃないですかぁ~!ずるいですよぉ~!
「……わ、わかりました!その告白お受けします!」
そんな事がありまして、私の婚約者は王子様になってしまったのでした。
それから数年経ち、私は20歳になりました。そして今日は結婚式の日。
「アズナ……綺麗だよ……」
「そ、そんな見ないでください……」
純白のドレスに身を包み、姿見で自分の姿を確認していると突然後ろから抱きしめられてしまいました。振り向くとそこには王子様のエクセル様の姿がありました。
「そんなこと言わずにもっとよく見せてくれないか?」
「うぅ……恥ずかしいですよぉ~……」エクセル様は私から離れると今度は手を取り指輪をはめてくれました。
「それじゃあ行こうか?」
「は、はい!」
私とエクセル様は結婚式の会場に向かいました。道中では街の人たちから祝福の言葉を頂いてとても嬉しかったです。
式場に着くと既に大勢の人がいました。その中にはお父様やお母様の姿もありました。私たちに気がついた二人は笑顔で手を振ってきました。私は照れながら手を振り返します。隣を見るとエクセル様も同じようにしていました。
いよいよ結婚式が始まりました。神父様に誓いの言葉を復唱され、いよいよキスをして指輪を交換します。お互いの指に指輪をはめると拍手が起こりました。そして教会の外に出て、外で待っている馬車に乗り込みました。
御者さんが馬を走らせ始め、ゆっくりと進み始めます。
「ついに結婚したんですね私たち……」
「ああ、そうだね。これから二人で幸せな家庭を築こう」
「はい!末永くよろしくお願いします!」
私は隣に座るエクセル様の手を握ります。すると彼も握り返してくれました。そして見つめ合い微笑み合いました。
それから数年後……私は念願の第一子を出産しました。名前は私が名付けたのです。名前はルミナと名付けました。その数日後、
「アズナとの婚約を破棄させてもらう」
「え?どうしてですか?」
「お前のような女が僕の妃など務まるわけがないだろう」
「でも……私は……」
すると彼は私に平手打ちをしてきました。そして耳元で囁いてきました。
「お前は一生牢屋に入っていろ!」
その言葉を聞き、涙がこぼれました。どうして……私は何も悪いことをしていないのに……。
「はい……わかりました……」
その後、私はお父様の命令で牢屋に入れられました。そして数週間後、処刑されることが決まりました。
(どうしてこんなことに……誰か助けてくださいよぉ~!!)
私は涙を流しながら助けを求めますが誰も来てはくれませんでした。そして処刑当日、大勢の人達の前で晒し者にされ処刑されました。
0
お気に入りに追加
9
この作品は感想を受け付けておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる