ニアの頬袋

なこ

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ラルフの邸

12 R要素ありあり

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ニアはパンツ一枚になり、それでもなんとか貞操を守ろうと必死になって抵抗した。

このパンツが最後の砦だ。

がんばれ、ぼく!

ラルフにしてみればニアのパンツなど直ぐにひん剥くことは可能だ。

イヤイヤと必死に抵抗するニアが可愛いらしく、ついわざと手を緩めてしまう。

まるで子ども同士の戯れのようだ。

面白い。ニアは本当に面白い。

閨事を前に、これ程楽しく、これ程滾らされたことがあっただろうか?

「これは、これだけは、無理ですからあ!」

「そんなに隠すほどの物なのか?」

「そうじゃないけど、駄目、無理。ぜったい、むりー!」

「そうか、わたしが先に脱いで見せればいいんだな。」

「いやいや、結構です!結構でふから!脱がないでぇぇぇぇぇ!」

いやぁぁぁぁぁぁ

組み敷いたニアの上で、ラルフが騎士服のボタンを外し、一枚ずつ上着を脱いでいく。

筋肉に覆われた逞しい身体は、ニアの想像以上に大きい。胸板だけでニアの二回りもありそうだ。

「ひぃ、脱がなくていいって言ったじゃないですか!」

ニアは目を閉じると、両手でその目を覆った。

かちゃかちゃと、ラルフがベルトを外す音が聞こえてくる。

「ニア、そんな風に両手で目を覆っていたら、下がおざなりだぞ。」

「あっ!うそっ!ずるい!」

ニアのパンツはするりと脱がされた。

ラルフはしてやったりという顔で、ニアを見下ろしている。

「くっくっくっ、ニアの負けだな。」

ニアの顔は真っ赤だ。

「ひどい!ずるいです!」

「ああ、すまない。わたしも下を脱ぐから待て。」

「違う!そうじゃなくて!脱がなくていいですから!」

ニアの言葉など聞こえないように、ラルフはすとんと下履きを脱いで見せた。

「……………!」

ニアの目の前に、これまで見たことがない、それはそれは立派なものが現れた。

思わず自分のそれと見比べてしまう。

「………うそ。なに、これ。。。」

「ニアのおかげで、もうこんなになってしまった。」

ニアの腕よりも太く長く、ラルフの臍のあたりまで反り返っている。

赤黒く、血管が浮き出るそれは、まるでそれだけで一つの生き物のように時折ビクビクと動いている。

「なに、これ…………」

ニアは目を丸くしたまま固まった。

「ニア、舌を。」

「………へっ?」

「その赤い小さな舌で舐めて欲しい。」

「………は?」

「ニアはいつもなんでも旨そうに食べるだろう。」

「ぼくが食べるのは、食べ物だけです……」

「食べ物だと思えばいい。さあ、ニア。」

「いやいや、こんな、むり、むり、むりっ!」

「ニア、わたしも我慢してるんだ。本当なら無理矢理咥えさせてもいいんだが、それでもいいのか?」

ラルフは笑っているが、ニアは笑えない。

怖い。

何か、団長の気を紛らわす様な、何か、何かなかったか?

考えろ、ニア。

考えるんだ。

「あ、ノエルは?」

「ノエル?」

「そ、そうですよ。ノエル、昨日の夜はノエルといたんでしょう?今朝、喧嘩でもしたんですか?」

「喧嘩?」

「仲直りしてください。ぼくを代わりにしなくても、ノエルがいるでしょう?」

そうだ!

ノエルと喧嘩でもして、やけになってぼくなんかにこんなことしてるんだ!

「喧嘩など…」

「ノエルは綺麗だし、ぼくなんかじゃ代わりになれないから。ね、団長、このことは秘密にしておくので、ノエルと早く仲直りしてください。ね?」

「やはり、気にしていたのか?」

「はい?」

「わたしとノエルは何もないと言ったじゃないか。」

「…はい?」

「ニアはノエルに嫉妬していたんだな。ノエルは綺麗かもしれんが、わたしはニアが好きだと言っただろう。」

「…………。」

「嫉妬するほどニアもわたしを好きだったとは。相思相愛か…。嬉し過ぎて、ほらまたこんなになってしまった。」

目の前の団長の団長は、先程よりもさらにぐんと大きく伸び上がった。

「さあ、ニア、口を開けてごらん。」

「……………。」

だめだ。

もう、何も考えられない。

ニアは観念した。

何をどうしても、この変態からは逃れられない気がする。

太い指で口をこじ開けられると、赤黒い生き物がニアの口内に入り込んでくる。

「ニアは、これを食べるのは初めてか?」

「ぐ、う、、は、は、い。」

「そうか、歯をたてずに、そう、そうだ。」

「ぐ、うっ、、、ん、、」

「やはり、口は小さいのに、ニアの口内は奥が深くて、気持ちがいい。もう少し、飲み込めるか?」

「んんん!んっ、、む、、む、り」

「ニアなら大丈夫だ。」

無理って言ってるのに!

無理だって!

無理……

ラルフがぐっと押し込むと、ニアは思わずえずきそうになる。

ラルフの下生えが顔にあたり、口の中は赤黒生物でいっぱいだ。

くっくっくっ、と団長が笑っている。

こっちはこんなに苦しいのに!

「こんなに奥まで咥えられたのは初めてだよ、ニア。こんなに小さいのに、ニアは奥深いんだなあ。」

ニアの頭を数回撫でると、ラルフはゆっくりと動き出した。



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