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第一章
2話
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───────『しまったのお……。こりゃ、やらかしたぞ。わしは神じゃ。わしの声を聞いてほしい。すまんな。朝日奈くん…。君のリアルは君がしていたRPGゲームの世界なってしまったんだ。わしを許しておくれ…。楽しむんじゃよ』────────
▼
は?神......?神様の声。俺はその話しをすぐに理解が追いつかなかった。リアルが俺のしていたRPGゲームの世界になってしまったなんて......。楽しむんじゃよって言われても…。俺は現実をまだ信じられずにいた。だが、信じざるを得ないことが目の前で起きてるんだもんな…。
▽
そう考えながらボーッとしていたら、女の子から何やら疑いの顔を浮かべられ、声かけられた。
「この方は何ですか?......」
「お、俺?俺は......」
と俺は返答に悩んだ。すると、そうだったと言わんばかりに目を大きくして茶色の猫の少年が手をポンッと叩いて、口を開いた。
「ごめんなさい!お兄さん......。僕たちの紹介まだだったよね!」
「ペテ様......!こんな見知らぬ者に名を名乗らなくてもいいので......ふぎゃ」
茶色の猫の少年は少し背の高い彼女の口元に背伸びして手で塞いだ。彼女は喋っていた途中に塞がれ、変な声が出た。
周りの少年らはその光景を見てプフッと笑みを浮かべた。そして、茶色の猫の少年は彼女の口元にやった手を離して、左手を口元に運びコホンッと咳払いして、場の空気を静かにさせた。
「では、自己紹介をします。僕の名前はペテ・リシャールです。ペテと呼んでくださればいいですよ」
とペテと名乗った茶色の猫の少年がにこやかに言った。ペテは目がゴールドで耳、尻尾が薄い茶色。髪の色ははちみつ色。ペテを見るとソマリ猫の特徴がある。それに続き、目の色はエメラルドグリーンで耳、尻尾はグレーで髪の色は紺色の黒猫の少年が口を開く。この子はロシアンブルーだろうな。
「俺の名前はレオ・ルチアーノです。レオと呼んでください。俺はまだ未熟ですが、見習い剣士をしています!」
「僕の名前はルノー・プロスペールです。ルノーと呼んでほしいです。僕はこう見えても僕は道具のことなら何でも作れる道具士してます」
と白猫の少年は穏やかな笑顔で言う。目の色は金銅色で耳、尻尾が真っ白。髪は太陽に当たると銀色に光る白色。 この子はペルシャ猫だ。この子たちの年齢は推定11歳だな。僕はそんな少年らに癒されながらも気がかりが頭に浮かんで離れず聞いた。それはペテがキャラメ国と言う国の王子と言うことだ。だが、ペテの口からは何があったのか説明されていない。気になって当たり前だよな…。
すると、ペテは彼女の腕にクイクイと肘でやった。彼女はどこか困惑しながらも口を開いて、自己紹介をした。
「私はキャミル・シャンディーです。ペテ様の姫騎士をしています......」
と彼女は言った。彼女は猫の獣人ではなかった。だが、姫騎士ってことはやっぱりペテはどこかの大きな城の王子か…。俺は理解したと思いながらも聞いた。
「ねぇ、君は王子なんだよね?何でギルド作ったの?」
するとペテは眉尻を下げ、悲しげな顔を浮かべた。
「はい......。僕はキャラメ国の王子です…。ですが、もう王子ではありませんっ!」
「ペテ様......!?何を仰ってるんですか!ペテ様は王子ですよ!」
ペテの言葉に戸惑い、焦って彼女は言う。だが、ペテは彼女の言葉に耳ともせず言う。
「僕はギルドを作るのが夢だったんです…。あの窮屈な生活から出て自由になりたかったから......」
するとレオとルノーは言い知れない気持ちを理解しているようでペテに同情の顔を向ける。
「僕は宮殿から1人で出たのは初めてじゃないんです。僕が8歳の時にもお父様、お母様にバレずに国から外に出ました。
そしたら、僕はゴーレムに襲われそうになって、その時に僕はある冒険者に助けられたんです…。その人のギルドは大きかったです。すごく素敵だったんです。
その人を僕は探しているギルドマスターなんです。その人は貴方様に似ていた…」
「俺に似てた......」
俺は真剣に言うペテの言葉を聞き入った。そんなことがあったんだな。大きなギルド......。大きなギルドか……。
「貴方様の名前を聞いてもいいですか?」
とペテに言われ、俺はハッとして名乗った。
「俺の名前は朝日奈 伴。朝日奈でも伴でも好きに呼んでいいよ!」
「朝日奈......」
「うん!朝日奈!親しみを込めて、俺も呼びすてでいいから。それと話す時は敬語じゃなくていいよ」
ペテは呟く。ペテ、レオ、ルノーはキョトンとした顔で俺を見る......。何やら気になるがいいや。キャミルはペテの後ろに背を丸めて、隠れてる。まだ俺のことを信用していないらしい。
うーん、悲しいな…。俺は女子に好かれないタチだもんな......。叶だって、俺のことじゃなくて、あいつらが好きだったんだろうから......。俺は好きだったけど、積極的に声掛けれなかったからな......。逆に裏腹な態度ばかりしていた。
▼
は?神......?神様の声。俺はその話しをすぐに理解が追いつかなかった。リアルが俺のしていたRPGゲームの世界になってしまったなんて......。楽しむんじゃよって言われても…。俺は現実をまだ信じられずにいた。だが、信じざるを得ないことが目の前で起きてるんだもんな…。
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そう考えながらボーッとしていたら、女の子から何やら疑いの顔を浮かべられ、声かけられた。
「この方は何ですか?......」
「お、俺?俺は......」
と俺は返答に悩んだ。すると、そうだったと言わんばかりに目を大きくして茶色の猫の少年が手をポンッと叩いて、口を開いた。
「ごめんなさい!お兄さん......。僕たちの紹介まだだったよね!」
「ペテ様......!こんな見知らぬ者に名を名乗らなくてもいいので......ふぎゃ」
茶色の猫の少年は少し背の高い彼女の口元に背伸びして手で塞いだ。彼女は喋っていた途中に塞がれ、変な声が出た。
周りの少年らはその光景を見てプフッと笑みを浮かべた。そして、茶色の猫の少年は彼女の口元にやった手を離して、左手を口元に運びコホンッと咳払いして、場の空気を静かにさせた。
「では、自己紹介をします。僕の名前はペテ・リシャールです。ペテと呼んでくださればいいですよ」
とペテと名乗った茶色の猫の少年がにこやかに言った。ペテは目がゴールドで耳、尻尾が薄い茶色。髪の色ははちみつ色。ペテを見るとソマリ猫の特徴がある。それに続き、目の色はエメラルドグリーンで耳、尻尾はグレーで髪の色は紺色の黒猫の少年が口を開く。この子はロシアンブルーだろうな。
「俺の名前はレオ・ルチアーノです。レオと呼んでください。俺はまだ未熟ですが、見習い剣士をしています!」
「僕の名前はルノー・プロスペールです。ルノーと呼んでほしいです。僕はこう見えても僕は道具のことなら何でも作れる道具士してます」
と白猫の少年は穏やかな笑顔で言う。目の色は金銅色で耳、尻尾が真っ白。髪は太陽に当たると銀色に光る白色。 この子はペルシャ猫だ。この子たちの年齢は推定11歳だな。僕はそんな少年らに癒されながらも気がかりが頭に浮かんで離れず聞いた。それはペテがキャラメ国と言う国の王子と言うことだ。だが、ペテの口からは何があったのか説明されていない。気になって当たり前だよな…。
すると、ペテは彼女の腕にクイクイと肘でやった。彼女はどこか困惑しながらも口を開いて、自己紹介をした。
「私はキャミル・シャンディーです。ペテ様の姫騎士をしています......」
と彼女は言った。彼女は猫の獣人ではなかった。だが、姫騎士ってことはやっぱりペテはどこかの大きな城の王子か…。俺は理解したと思いながらも聞いた。
「ねぇ、君は王子なんだよね?何でギルド作ったの?」
するとペテは眉尻を下げ、悲しげな顔を浮かべた。
「はい......。僕はキャラメ国の王子です…。ですが、もう王子ではありませんっ!」
「ペテ様......!?何を仰ってるんですか!ペテ様は王子ですよ!」
ペテの言葉に戸惑い、焦って彼女は言う。だが、ペテは彼女の言葉に耳ともせず言う。
「僕はギルドを作るのが夢だったんです…。あの窮屈な生活から出て自由になりたかったから......」
するとレオとルノーは言い知れない気持ちを理解しているようでペテに同情の顔を向ける。
「僕は宮殿から1人で出たのは初めてじゃないんです。僕が8歳の時にもお父様、お母様にバレずに国から外に出ました。
そしたら、僕はゴーレムに襲われそうになって、その時に僕はある冒険者に助けられたんです…。その人のギルドは大きかったです。すごく素敵だったんです。
その人を僕は探しているギルドマスターなんです。その人は貴方様に似ていた…」
「俺に似てた......」
俺は真剣に言うペテの言葉を聞き入った。そんなことがあったんだな。大きなギルド......。大きなギルドか……。
「貴方様の名前を聞いてもいいですか?」
とペテに言われ、俺はハッとして名乗った。
「俺の名前は朝日奈 伴。朝日奈でも伴でも好きに呼んでいいよ!」
「朝日奈......」
「うん!朝日奈!親しみを込めて、俺も呼びすてでいいから。それと話す時は敬語じゃなくていいよ」
ペテは呟く。ペテ、レオ、ルノーはキョトンとした顔で俺を見る......。何やら気になるがいいや。キャミルはペテの後ろに背を丸めて、隠れてる。まだ俺のことを信用していないらしい。
うーん、悲しいな…。俺は女子に好かれないタチだもんな......。叶だって、俺のことじゃなくて、あいつらが好きだったんだろうから......。俺は好きだったけど、積極的に声掛けれなかったからな......。逆に裏腹な態度ばかりしていた。
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