15 / 52
第一章
13話君主剣術の特訓と赤色スカーフ少年
しおりを挟む
窓からぽかぽかと暖かい日差しと共に僕は目を覚ました。
いつものようにクローゼットを開け、服に手を差し込む。ボタンを閉めて、お気に入りの短パンズボンを履く。
そして、手鏡のアムを飾りブーツから取り出す。
髪をチェック…。だけど、アムは嫌がってすぐに僕の手から出て行ってしまう。だから、ほんの一瞬で僕は髪チェックを終わらせなくちゃいけないから大変。
まったく、アムは…。それと、今日から僕は君主剣の特訓が始まる。
昨日の夜、僕はそっとお父さんとお母さんの寝室に行って、お父さんに言ったんだ。
「ねぇ、お父さん。僕もティモシー達みたいに出来るように…なりたいです。だから、教えてください!」
って。お父さんはもじもじしてて躊躇いがちに言う僕の言葉を静かに優しく聞いてくれた。
その横でお母さんも優しく微笑んで、
「もう、チーロにも教えてあげてもいいんじゃないかしら。オーウェン」
とお母さんが言ってくれた。
お父さんはうーんと腕組みしてどうしようかな~と言葉を漏らしたけれど、僕のやる気を見定めるかのように見て言った。
「そうだな。チーロも出来るようなりたいよな」
と言われ、僕は目をキラキラと輝かせて『うん』とコクッと勢いよく頷いた。その時、嬉し過ぎて僕は、わぁあーと言って、廊下に駆け出し、部屋に寝転がったんだ。
やっと、僕もティモシーみたく手から君主剣を取り出せて、魔力も使いこなせる特訓が出来るんだな。
ふふっと僕は笑んで、枕にしがみついて寝た。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「よし、チーロ。今日から剣術の特訓するか~。チーロにもう教えてもいいだろうってお父さん、思ったから。これから、特訓の日々だぞ」
ってお父さんは言って僕の頭をわしわしと撫でる。
「はい!お父さん!」
と笑顔で言って僕は頭を撫でるお父さんの手を触って、お父さんと手を繋いだ。
そして、家から離れた丘の上へと歩いた。
そして、お父さんの手から離れ、2つの木がある木陰に走った。
僕はお父さんの方に体を振り返ったら、お父さんはティモシー達のようにやっぱり、右手から剣を取り出す。
お父さんの右手は青色の炎が弧を描くように広がり、剣がシュッバと出てきた。
かっこいい。僕は自分の右手を見つめ、グーパーグーパーしてみた。うーん、出てくるのかな。
僕はまだやってもないけれど、不安になって、目をうるうるさせてお父さんを見た。
すると、お父さんは僕の右手を取って、僕の右手に指で円になぞる。
くすぐったいと思って、目を閉じた。そしたら、なんだか、僕の手のひらが熱くなった。体温の熱さじゃないと思い、目を開けると、すごい眩しい色々な光が僕の手のひらからばっと広がった。
「チーロ、そのまま自分の剣を思い浮かべるんだ。君主剣は自分の身のひとつなんだ。だから、自分の手に出てくるんだ」
とお父さんは言い、僕は右手に自分の君主剣を浮かべ、願った。
すると、君主剣が出てきた。
「で、できた。僕もティモシーみたいにできました!」
と言って、お父さんに抱きついた。
「チーロ、できたな~!」
とお父さんは言って、僕の頭を撫でた。
そして、お父さんから剣の使い方の特訓へと移った。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「アロンツォはチーロ様の護衛騎士になられたのですよね」
「そうだ」
漆黒の赤色のスカーフを被った少年は、黒で飾られた薄気味悪い部屋の中で、水晶に写る白狐の獣人と思わしき人と話しをしていた。
「では、そのうち僕も行かなくては行けなくなるのですね」
「そうだな。我は君を頼もしく思っている。それと君にも私からの手紙が来たという事だな。我の部下は働きが良いな~。我はあの子を楽しみにしている。
君からも良き報告を待っているからな」
「はい、分かりました。手紙はあと数年したら届くでしょう。それまでは僕を待っていて下さい」
「良いぞ。我は待つ」
そして、少年は白狐の獣人との会話を終わらせ、水晶に両手を翳し、ボワッと赤のキラキラと輝く、煙を出し、水晶を消した。
少年はいくつも重なった、書類や本、そして、教材を持って、部屋から飛び出した。
「アロンツォは護衛か。僕はその上を行く。絶対に。そして、あの全部は僕の物だ」
と呟き、外で待っていたであろう、馬車に乗り込んだ。
「どこへですかね?」
「まずは西の方角の教会へ連れって行ってください」
「分かりました」
少年は幾つものの読み物、書き物を濃い茶色の大きめな肩からかけるカバンにほおりこんだ。
──────「まずは、もっと進級しなくちゃいけないな。あと習得するのはこれだけだ」
いつものようにクローゼットを開け、服に手を差し込む。ボタンを閉めて、お気に入りの短パンズボンを履く。
そして、手鏡のアムを飾りブーツから取り出す。
髪をチェック…。だけど、アムは嫌がってすぐに僕の手から出て行ってしまう。だから、ほんの一瞬で僕は髪チェックを終わらせなくちゃいけないから大変。
まったく、アムは…。それと、今日から僕は君主剣の特訓が始まる。
昨日の夜、僕はそっとお父さんとお母さんの寝室に行って、お父さんに言ったんだ。
「ねぇ、お父さん。僕もティモシー達みたいに出来るように…なりたいです。だから、教えてください!」
って。お父さんはもじもじしてて躊躇いがちに言う僕の言葉を静かに優しく聞いてくれた。
その横でお母さんも優しく微笑んで、
「もう、チーロにも教えてあげてもいいんじゃないかしら。オーウェン」
とお母さんが言ってくれた。
お父さんはうーんと腕組みしてどうしようかな~と言葉を漏らしたけれど、僕のやる気を見定めるかのように見て言った。
「そうだな。チーロも出来るようなりたいよな」
と言われ、僕は目をキラキラと輝かせて『うん』とコクッと勢いよく頷いた。その時、嬉し過ぎて僕は、わぁあーと言って、廊下に駆け出し、部屋に寝転がったんだ。
やっと、僕もティモシーみたく手から君主剣を取り出せて、魔力も使いこなせる特訓が出来るんだな。
ふふっと僕は笑んで、枕にしがみついて寝た。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「よし、チーロ。今日から剣術の特訓するか~。チーロにもう教えてもいいだろうってお父さん、思ったから。これから、特訓の日々だぞ」
ってお父さんは言って僕の頭をわしわしと撫でる。
「はい!お父さん!」
と笑顔で言って僕は頭を撫でるお父さんの手を触って、お父さんと手を繋いだ。
そして、家から離れた丘の上へと歩いた。
そして、お父さんの手から離れ、2つの木がある木陰に走った。
僕はお父さんの方に体を振り返ったら、お父さんはティモシー達のようにやっぱり、右手から剣を取り出す。
お父さんの右手は青色の炎が弧を描くように広がり、剣がシュッバと出てきた。
かっこいい。僕は自分の右手を見つめ、グーパーグーパーしてみた。うーん、出てくるのかな。
僕はまだやってもないけれど、不安になって、目をうるうるさせてお父さんを見た。
すると、お父さんは僕の右手を取って、僕の右手に指で円になぞる。
くすぐったいと思って、目を閉じた。そしたら、なんだか、僕の手のひらが熱くなった。体温の熱さじゃないと思い、目を開けると、すごい眩しい色々な光が僕の手のひらからばっと広がった。
「チーロ、そのまま自分の剣を思い浮かべるんだ。君主剣は自分の身のひとつなんだ。だから、自分の手に出てくるんだ」
とお父さんは言い、僕は右手に自分の君主剣を浮かべ、願った。
すると、君主剣が出てきた。
「で、できた。僕もティモシーみたいにできました!」
と言って、お父さんに抱きついた。
「チーロ、できたな~!」
とお父さんは言って、僕の頭を撫でた。
そして、お父さんから剣の使い方の特訓へと移った。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「アロンツォはチーロ様の護衛騎士になられたのですよね」
「そうだ」
漆黒の赤色のスカーフを被った少年は、黒で飾られた薄気味悪い部屋の中で、水晶に写る白狐の獣人と思わしき人と話しをしていた。
「では、そのうち僕も行かなくては行けなくなるのですね」
「そうだな。我は君を頼もしく思っている。それと君にも私からの手紙が来たという事だな。我の部下は働きが良いな~。我はあの子を楽しみにしている。
君からも良き報告を待っているからな」
「はい、分かりました。手紙はあと数年したら届くでしょう。それまでは僕を待っていて下さい」
「良いぞ。我は待つ」
そして、少年は白狐の獣人との会話を終わらせ、水晶に両手を翳し、ボワッと赤のキラキラと輝く、煙を出し、水晶を消した。
少年はいくつも重なった、書類や本、そして、教材を持って、部屋から飛び出した。
「アロンツォは護衛か。僕はその上を行く。絶対に。そして、あの全部は僕の物だ」
と呟き、外で待っていたであろう、馬車に乗り込んだ。
「どこへですかね?」
「まずは西の方角の教会へ連れって行ってください」
「分かりました」
少年は幾つものの読み物、書き物を濃い茶色の大きめな肩からかけるカバンにほおりこんだ。
──────「まずは、もっと進級しなくちゃいけないな。あと習得するのはこれだけだ」
7
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる