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3. 状態異常かな?
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◇
「エルテンシア、君との婚約を破棄する。そして、このラレンアと婚約する」
はい、絵に描いたような婚約破棄の現場です。
書いたわ書いた。書いてみたくて書いたわ。
ヒーローはヒロインと出会って、真実の愛に目覚めるのよね。
私には真実の愛がさっぱりわからないけれど。君と目があった瞬間、何かを感じたとか何か電撃でも走らせておけばいいかなとか思った覚えがあるかな。
そうだ、恋愛ものを書いてみようとか思ったけれど、私は恋愛したことがなかった。モテた試しもなかった。何もなかった。
実地が全くない。自分には振りかかることのないイベントじゃないかな多分って思う。
私にとって恋愛は遠くて、ファンタジーレベル。現実味がないものだったから、恋愛――恋愛か。真実の愛、そうかそれ都合いいねと、ヒーローとヒロインは真実の愛で結ばれることに決めたのだった。
赤い糸でぎゅうぎゅう結んでみるのもありかもしれなかったけれど。
物語ではたくさん読んだつもりなのだけれど、いざ書くとなると、わからないやってなったのを覚えている。
で、真実の愛。運命の人。
物語はヒロイン主観。ヒロイン一人称。
運命の出会い。ベタにヒロインがヒーローにぶつかる。
「ごめんなさい」
「すまない」
尻もちをついてしまったヒロインに、手を差し伸べるヒーロー。
見つめ合うふたり――
一目あったその時から、恋の花咲く時もある……のかな? あるのだろう。多分きっと……あるの? あるかな?
一目惚れかな?
まぁ都合良く、惚れるのよ、いや、私がご都合かましただけだけど。
――もしかして、魅了? ヒロイン、ヒーローに無意識で魅了したとか? ならありかなありかも。
相手はヒロインだものね。姿形も綺麗で、可愛い。ヒロインだし、魅了くらい持っているのかも。なら、ばたばたって恋に落ちるのもわかる気がするしで、無意識の魅了かもとか内心思いながら書いていた。
無自覚なヒロインの魅了を受けて、状態異常なだけかもだけれど。
まぁふたりがいいならいいかな。婚約者好いていないし。政略だし。でも略奪かな?
まぁヒロインからしてみたら、エルテンシア怖いかも。怖がらせたかもね。うん。
最終的に婚約破棄に導かないといけないから。
ヒロイン、悪役令嬢仲良しエンドじゃないのよ。
ヒーロー捨てて、手に手をとってもそれはそれで楽しいかもだけれど。
ヒーロー捨てるための婚約破棄になってしまうし。
真実の愛で結ばれたヒロインをヒーローから掻っ攫うのか。悪役だな。楽しそうだけど。
夢から覚めたら、覚えていてね、ヒーロー。私は筆者だからね。悪役令嬢の中にいるけど、あなたなんて、どうにでも過去も未来も捏造出来てしまうのだから。
夢ですら突き刺さるような視線投げてくる悪い子はどうしてやろうかな? まぁヒーローもよもや筆者が悪役令嬢の中にいるなんて思ってもいないだろうけれど。そもそも筆者がいるがないよね。
ヒーローばかり責めてもか。現在進行形で脅されているから内心たまる鬱屈を想像で晴らすくらい許して欲しいかな。
夢よ、見ている私の鬱屈増やすのやめようよ。
ま、ヒロインもヒロインだから。天真爛漫といえば聞こえがいいかもしれないけれど、普通婚約者のいる男性にそんなふうに近づかないから。
いや、でも近づいてくれないと、始まらないからね。書いている都合上、仕方なかったのだけど。
一応悪役令嬢は男爵令嬢に結構当たり前のことを言っているのよね。生々しいいじめとか書きたくなくて。自キャラにそんなことさせたくないし。理由があるにしても、嫌がらせ、嫌がらせかって。
だから口だけ。それも婚約者のいる男性に対する対応について、語っているだけなのよね。でも、エルテンシア、きつく見えるし、言葉の選び方がね。
いや、まぁそうしたの私だけど。
ついつい泣き出してしまうヒロインにヒーローであるメイヤドルが激昂するの。
いや、待てよヒーロー。あなたもおかしいから。
婚約解消したらいいじゃない? 政略で出来ない? だからって罪でっちあげるの? でっち上げているつもりもなさげだが。
天然か。天然ヒーローか。いや、書いている私が、思いついてなかっただけか。
解消だと破棄じゃないから、ないことにしたのかな。私の脳みそ。
まぁ都合上ね、ほら婚約破棄だって言わせたかったのよ。整合性って難しいね。
稚拙でも楽しいからいいのよ。私は楽しいから。既に色々瓦解しているけど。
悪役令嬢役も、顔や頭はいいけど、特にはヒーローのことまぁ政略結婚だし仕方ないかくらいの気持ちしかないからね。
気持ちがあるのにだと悲しいなで。
ヒーローもヒーローで全力で悪い子じゃないのよ。正義感がおかしなふうになってしまっただけで。ヒロイン主観で見るといじめられているだからね。そちら側から見ているからこうなっているだけで。そしてきっと魅了で状態異常だし。ヒロインはヒロインでうふふあははなお花畑だし。やっぱり状態異常かも。
侯爵令息にしてはこれじゃあまずくないかなとか思うけど。
一応考えたけどヒーローを王子様にすることはやめたの。これ王子じゃ国傾ぐなって。嫡男かどうかとかは考えないことにした。侯爵でもなぁって。
本当、片側だけを見て、思い込みで判断してはいけませんよ。
生みの親私だけど。
悪いばっかりでもないのよ、多分。ヒロインには激甘に優しいし、尽くすから。
ヒロインから見れば一途なヒーローなのだけど。素敵な格好いい守って自分を愛してくれるヒーロー。
やっぱり魅了かな。
「エルテンシア、君との婚約を破棄する。そして、このラレンアと婚約する」
はい、絵に描いたような婚約破棄の現場です。
書いたわ書いた。書いてみたくて書いたわ。
ヒーローはヒロインと出会って、真実の愛に目覚めるのよね。
私には真実の愛がさっぱりわからないけれど。君と目があった瞬間、何かを感じたとか何か電撃でも走らせておけばいいかなとか思った覚えがあるかな。
そうだ、恋愛ものを書いてみようとか思ったけれど、私は恋愛したことがなかった。モテた試しもなかった。何もなかった。
実地が全くない。自分には振りかかることのないイベントじゃないかな多分って思う。
私にとって恋愛は遠くて、ファンタジーレベル。現実味がないものだったから、恋愛――恋愛か。真実の愛、そうかそれ都合いいねと、ヒーローとヒロインは真実の愛で結ばれることに決めたのだった。
赤い糸でぎゅうぎゅう結んでみるのもありかもしれなかったけれど。
物語ではたくさん読んだつもりなのだけれど、いざ書くとなると、わからないやってなったのを覚えている。
で、真実の愛。運命の人。
物語はヒロイン主観。ヒロイン一人称。
運命の出会い。ベタにヒロインがヒーローにぶつかる。
「ごめんなさい」
「すまない」
尻もちをついてしまったヒロインに、手を差し伸べるヒーロー。
見つめ合うふたり――
一目あったその時から、恋の花咲く時もある……のかな? あるのだろう。多分きっと……あるの? あるかな?
一目惚れかな?
まぁ都合良く、惚れるのよ、いや、私がご都合かましただけだけど。
――もしかして、魅了? ヒロイン、ヒーローに無意識で魅了したとか? ならありかなありかも。
相手はヒロインだものね。姿形も綺麗で、可愛い。ヒロインだし、魅了くらい持っているのかも。なら、ばたばたって恋に落ちるのもわかる気がするしで、無意識の魅了かもとか内心思いながら書いていた。
無自覚なヒロインの魅了を受けて、状態異常なだけかもだけれど。
まぁふたりがいいならいいかな。婚約者好いていないし。政略だし。でも略奪かな?
まぁヒロインからしてみたら、エルテンシア怖いかも。怖がらせたかもね。うん。
最終的に婚約破棄に導かないといけないから。
ヒロイン、悪役令嬢仲良しエンドじゃないのよ。
ヒーロー捨てて、手に手をとってもそれはそれで楽しいかもだけれど。
ヒーロー捨てるための婚約破棄になってしまうし。
真実の愛で結ばれたヒロインをヒーローから掻っ攫うのか。悪役だな。楽しそうだけど。
夢から覚めたら、覚えていてね、ヒーロー。私は筆者だからね。悪役令嬢の中にいるけど、あなたなんて、どうにでも過去も未来も捏造出来てしまうのだから。
夢ですら突き刺さるような視線投げてくる悪い子はどうしてやろうかな? まぁヒーローもよもや筆者が悪役令嬢の中にいるなんて思ってもいないだろうけれど。そもそも筆者がいるがないよね。
ヒーローばかり責めてもか。現在進行形で脅されているから内心たまる鬱屈を想像で晴らすくらい許して欲しいかな。
夢よ、見ている私の鬱屈増やすのやめようよ。
ま、ヒロインもヒロインだから。天真爛漫といえば聞こえがいいかもしれないけれど、普通婚約者のいる男性にそんなふうに近づかないから。
いや、でも近づいてくれないと、始まらないからね。書いている都合上、仕方なかったのだけど。
一応悪役令嬢は男爵令嬢に結構当たり前のことを言っているのよね。生々しいいじめとか書きたくなくて。自キャラにそんなことさせたくないし。理由があるにしても、嫌がらせ、嫌がらせかって。
だから口だけ。それも婚約者のいる男性に対する対応について、語っているだけなのよね。でも、エルテンシア、きつく見えるし、言葉の選び方がね。
いや、まぁそうしたの私だけど。
ついつい泣き出してしまうヒロインにヒーローであるメイヤドルが激昂するの。
いや、待てよヒーロー。あなたもおかしいから。
婚約解消したらいいじゃない? 政略で出来ない? だからって罪でっちあげるの? でっち上げているつもりもなさげだが。
天然か。天然ヒーローか。いや、書いている私が、思いついてなかっただけか。
解消だと破棄じゃないから、ないことにしたのかな。私の脳みそ。
まぁ都合上ね、ほら婚約破棄だって言わせたかったのよ。整合性って難しいね。
稚拙でも楽しいからいいのよ。私は楽しいから。既に色々瓦解しているけど。
悪役令嬢役も、顔や頭はいいけど、特にはヒーローのことまぁ政略結婚だし仕方ないかくらいの気持ちしかないからね。
気持ちがあるのにだと悲しいなで。
ヒーローもヒーローで全力で悪い子じゃないのよ。正義感がおかしなふうになってしまっただけで。ヒロイン主観で見るといじめられているだからね。そちら側から見ているからこうなっているだけで。そしてきっと魅了で状態異常だし。ヒロインはヒロインでうふふあははなお花畑だし。やっぱり状態異常かも。
侯爵令息にしてはこれじゃあまずくないかなとか思うけど。
一応考えたけどヒーローを王子様にすることはやめたの。これ王子じゃ国傾ぐなって。嫡男かどうかとかは考えないことにした。侯爵でもなぁって。
本当、片側だけを見て、思い込みで判断してはいけませんよ。
生みの親私だけど。
悪いばっかりでもないのよ、多分。ヒロインには激甘に優しいし、尽くすから。
ヒロインから見れば一途なヒーローなのだけど。素敵な格好いい守って自分を愛してくれるヒーロー。
やっぱり魅了かな。
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