よせあつめ ─詩集─

古部 鈴

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おやすみなさい

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おやすみなさい
横になり
大きく息を吸って吐いて

うつろに今を見ていた
目を閉じて
ゆっくりと
体を弛緩させて
うつらうつらと
意識は遠のき
体を軽く丸めて

たゆたう意識
ふうっと体があたたかくなって
意識もふわりと飛び立って
おちていく──

意識はゆらりゆらり揺れながら
白く煙るような眠りの中を
ぐるりぐるりと弧を描いて
おちていく

どこにどう吸い寄せられるか
わからない
底の見えない白い靄の中

──どうかあなたがこの手を
ひいてくれますように

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