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いない
しおりを挟むあの子の気配のない世界
そっと抱き抱えるように
腕を胸において
そばにいない空白に
いつか慣れるのだろうか
あたたかな陽気
冷えた心
あの子と感じたかった
涙がにじむ視界の先
おいていかれた私
今もそばにいるようで
いないことが信じられず
立ち止まったまま
わかりたくない
言葉をはけば
還ってくるだろうか
涙を流せば
還ってくるだろうか
どこにもいない
隠れていないか
探してみる
名前を呼んでみても
姿はない
いないないいない
あの子はいない
どうしていないのか
あの子はもういない
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